なれの果ての、その先に

narenohate no sonosaki ni

なれの果ての、その先に
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神36
  • 萌×216
  • 萌4
  • 中立3
  • しゅみじゃない4

196

レビュー数
14
得点
259
評価数
63
平均
4.2 / 5
神率
57.1%
著者
沙野風結子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199010491

あらすじ

離婚により完璧だったエリート街道を踏み外して
しまった――絶望する経産省官僚の基彬。
そんな最悪な状況で現れたのは、謎の男娼タスクだ。
行く先々に現れ、「本当は同性に興味が
あるんだろ?」と煽ってくる。隠してきた性癖や、
なぜか基彬の素性までも知るタスク。
こいつはただの男娼なのか――戦慄を覚えつつも、
ストイックに鍛えられた肉体と艶めく色香を
纏う男に、欲望をかき立てられて…!?

表題作なれの果ての、その先に

タスク,29歳,ミステリアスなオナクラのキャスト
高瀬基彬,32歳,挫折したエリート官僚

レビュー投稿数14

どはまりしました

これぞ沙野さん!

『エロチャレンジャー大王』復活でございますね。
受け様ではなく攻め様がオナクラデリバリーのキャストであることとか、クライマックスで登場する『双頭のあれ』とか、読者を「エロの部分で楽しませたい」と考えられているだろうことがはっきりと見えるので嬉しいです。
こんな感じの『スペクタルエロ』を読むと、私、なんか元気になるんですよね。

あと、今作を読んで、私が沙野さんのお話を好きな理由が解りました。
沙野さんのお話に出て来る男たちって『負け犬』なんですよ。
これ私のタイプなのでして。
いや、ただの負け犬じゃないんですよ。
『負けた後、何度も立ち上がる負け犬』なの。
『決して勝てないと思っている闘いに向かっていく負け犬』なの。
くそっ、カッコいいよなぁ……

そんな無謀なことをするのは、勿論『愛する者のため』っていうのもあるんだけど、それ以上に自分の矜持を持ち続けるためなんですよ。
くぅ~っ、たまらんじゃありませんか!
話の整合性とかを気にする気持ちがぶっ飛ぶほどの萌え心が爆発しました。

沙野さん、年末に巨大な萌えをありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

16

ふぁぁぁ……

オープニングから期待感を満たしてくれそうな雰囲気しかなくて、、そのまま一気に疾走して大大大満足感に浸った状態で読み終えました。満たされると何もいうことないんだなー…。冷めやらぬ興奮の中、萌えたシーンを妄想しながらプレイバックしてますぅ〜ウッウッウッ…(嗚咽)

全てが自分の中で完璧すぎて、何を書いたらよいのかまとまらないところなんですが、硬派なエロスを味わいたいならぜひ!!男の官能をこれでもかッ!ってほど堪能させていただきました。

官僚としても、両親と兄のためにも完璧でいなければ自分には生きる価値がない、と必死に己の体面だけを取りつくるためだけに生きてきた基彬。離婚をきっかけに全てが崩壊していくのですが、それは基彬一個人の挫折にとどまりませんでした。

オナクラのキャスト、タスクと出会ったタイミング。霞ヶ関や大手町で頻発する不穏な事故。経産省元同期、塔坂の復帰…。基彬の揺らぐセクシュアリティをきっかけに、ストーリーは国家レベルで蠢く闇世界を照射します。

それでいて、基彬とタスクの官能的な応酬がベースにあって、ジワジワとラブストーリーに発展していくBLの肝は外さないところがねーもー、素晴らしすぎるんですよぉ…!!バンバンバン(←どこかを両手で叩く音。いきなり興奮する笑)

作者様がTwitterで挿絵の少なさについて触れられていらっしゃいましたが、ぶっちゃけ麗しいカバーイラストで充分すぎるほど補完されてます笑。塔坂のヴィジュアルが拝めたのはありがたかったですけど♡

今回も描きたいプレイに向かってニンジンぶら下げ状態?で書き進められたそうですが、もうホントその遊び心最高でしかないしもーめっちゃ惚れてます笑

生きているうちに読めてよかった。個人的にこんなストライクど真ん中なお話、沙野先生にしか書いていただけないのではと危惧しているので…。『獣はかくして交わる』の続きも楽しみに待っています!

15

「ん」の字というパワーワード

まずは読ませる文章でとても面白かった…。感情以外での感情表現も巧みで、官僚や経済は全然興味無いしよく分からない人でも、話の流れは陳腐ではないのにとても分かりやすかった。
オナクラという言葉が出てきて「なーんだ本番なしか」と客のように思ったけど(笑)シチュと言葉でもってめちゃめちゃエロい…筋肉や体液の静かな動きだとか、初恋や同姓との慣れない行為や羞恥がエチチでした。「鋳抜かれ」って初めて見た字面ですが、熱と硬さ強さが表現されてこれは発明では。

・一度は結婚するも男が好きだと気付いてしまう
・男と過ごした一夜(この場合は会話と視覚のみ)が忘れられない
・下手なフ◯ラ
・出会って視野が広がる
この辺り好きなのでツボでした。
加えてリバ風味だったり、売りと客という切なさはあっても頻繁に会うので甘さも良かった!

お互いが居る事で自分らしく居れる・自分を知るという精神の描写にグッときました。二人とも男らしい職業でもあるのでシュッとした逞しさが良い。基彬さん気が緩むと官僚口調になるの珍しくて可笑しいです。

予想よりもドラマティックな展開でかなり泥臭くなり、最後はそんな抜け道かぁと思わなくもなかったのですが、それよりも著者が書きたかったアレが強烈だったので(好きだった人のそんな姿見たいと普通思わないよ…) 御の字。

表紙フォントの色味がハーレクイン?なんかレトロ感ありますが小山田あみ氏は美麗さがどんどん進化しますね…出来れば「ん」の字と双頭シーン見たかったよ‼︎

6

攻めも攻められていいんですね(天啓)

攻めが攻めのまま攻められるのが大好きな自分としては神以上の神作品でした。
終盤の例のシーンは皆様も書かれている様に本当にすごいです。なので個人的に序盤のヤバさを書かせてください…!

まさか攻めが服を脱ぐ事に6ページ使うなんて…そんな作品他にないです(感涙)
風俗のキャストとしてプレイの一環で服を脱ぐんですが、受け同様読み手もじっくりたっぷり焦らされて、なんだか見てはいけないのに目が逸らせない様な、本能と理性をぐわんぐわんゆらされる重厚なエロを感じました。
エロっていうのも違う気がしてきます…なんだろう…芸術…!!

身も心もしっかり鍛えられたストイックな男がゆっっくり服を脱ぐの、ものすごく興奮しました!しかもスーツ…!ネクタイやベルトを片手で外す描写も大好きですが、カフスボタンを外す描写や、しっかり服を着てる受けに対して自分はどんどん脱いでいるのに、受けを挑発するように見つめる描写までしっかり書いてあって生々しくて最高です。

あと、受けに見つめられながら攻めがお尻に物を入れる描写もあるんですけど、そんな攻めが見られるなんて…本当にみていいの?変な脳内物質がじゃんじゃん出てしまうな、癖になるとやばいと思いながらページを捲る手が止まりませんでした!

攻めと受けの境界があいまいというか、でもリバじゃない、すごい…歴史に残りますねこの作品…!
なぜ攻めがそういうことをしているのか、辛い部分もありますが、その辛さが色気に繋がっているというか…自分を罰する手段が本当ストイックでエロいです。
あー…余韻で眠れない!

5

重い話だけど

官僚と風俗キャストの話。
と言ってしまえばそれだけなんですが、良く組み立てられていました。
小難しい官僚の話は、苦手ならすっ飛ばしてもまぁ大丈夫です。イメージできればさらに深くハマれるかな。

元々同性志向のある主人公、基彬は完璧になることを求められ続け、そして自分もそうしてきた。あるキッカケ(妻の不倫による離婚)から、仕事で出世コースからはずれて異動、離婚という完璧を崩すことになったことで自分を保てなくなりつつあった。

そんな時に地下鉄のホームである男性に釘付けになり…それがオナクラのキャストで「タスク」と名乗る人物であった。そこから売り買いを通して基彬の本来の自分を確立していく。同時にタスクの方も基彬を特別に思っていることが伝わる。二人は普通に一緒に生活したいと思うようになり、風俗を辞める方向へ向かうが。。。

ここからは、色々あって(細かいネタは出てくるんですが、主題はこの後書いてるところなので、他は読んでもらうのが一番!)、やはり二人はお互いの事を思い合っているのが萌どころ。そしてそれを確かめるシーンで出てくるのが、沙野風結子さんも後書きに書かれていたメインの「双頭のアレ」です。確かに独りよがりでは相手が怪我をすることにもなろうし、はー、こう言う使い方(実際にじゃなくて物語への組み込み方)するのかぁと感心しました。

最後は、基彬は元の職場に異動したし、タスクも復帰して、、、と基本は平和な終わり方ですが、続編あるかもなぁって期待しちゃいます。あの隊長さんが今度は何かやらかしてくれたりしないかな?
最後まで一気読みしちゃったので神評価です。


3

---

投資金を集めて革命を起こす
・・これ、実際に起きていて、随分マスコミが騒いでいたけど
結局どこも真犯人まで追求が及んでいない件がありましたよね。

面白かった。

2

リバじゃないのに攻めの定義がゲシュタルト崩壊

こ、、、これは、、、、(´⊙ω⊙`;)!!!

攻めも受けも心的外傷を抱えていて
自責衝動やアイデンティティの確立etc.の描写があり、
小山田あみさんの挿絵も相俟って硬派な読み応えを感じました。

後半に向かうにつれ
サスペンス的な面白さも出てグイグイと引き込まれます。

が、しかし。
プレイ面では中々のディープさがあったな~と…!
個人的には色々と衝撃が大きかったです(∩´///`;)

リバーシブルではないですが、
攻めのアナルにプラグや開発済み乳首が苦手な方は注意。
双頭ディルドで攻めと受けが後ろで繋がってたりもする。
(強制なので楽しむ空気ではないですが)

攻めの職業が職業のせいか、
個人的には場面によって受け×受けにも見えました。
(私の脳内、攻めの定義がゲシュタルト崩壊してたYO…)

なのでプレイ面では人を選ぶ作品かな?と思います。

個人的に攻め喘ぎが好みじゃないのでプレイに萌えはなかったですが
タイトル回収や、トラウマと向き合うストーリーはグッときました!
面白かったですヾ(*´∀`*)ノ


さて。

受け:高瀬基彬という人物は完璧な人間でした。
否、完璧じゃないと生きている意味がないんですね。
だから同性に惹かれることは許されない。

「基彬」という人物は存在するようで存在しておらず、
アイデンティティを確立出来ないまま基彬は生きていました。

しかし離婚によって完璧が崩れ去り、
基彬を雁字搦めにしていた鎖に見放され空洞を抱えて。
元々確立できていなかった自分の輪郭を更に見失いそうになっていました。

そんな行き場を失っている中で
基彬の本音を炙り出す男・タスクと出会います。

攻め:タスクは男娼です。
と言っても挿入・奉仕は不可。
お客の性欲を煽り、客にオナニーをさせるのが仕事です。

欲を煽るため客の前でストリップします。
自分で玩具を使ってアナニーも見せます。

基彬は自分の性的嗜好に向き合えなかったけれど
タスクのオナニーショーを見て興奮を隠せなくなって。
少しずつ少しずつ「自分」を知っていくんですね。

と同時にタスクへの依存も増していってーーーと展開します。


最初は「高瀬基彬」の人物像に迫るお話かと思いました。

長年向き合えなかった同性への欲望が爆ぜ、
身も心もドロドロに溶かされ、
価値観全てぶっ壊されたあとに自我を再構築。
ーーーー的な(ФωФ)

いや~~~全く違いましたね!!

奥さんとの離婚理由が明らかになると風向きが変わり、
少しずつタスクのミステリアスな部分が明らかになる。
お話の終着点はどこなんだ…?とワクワクしながら読みました(∩´///`∩)

タスクと基彬の関係の曖昧さも個人的に好き。
最初はあまり恋愛っぽい甘さがなく、
基彬の空洞をタスクがただただ満たしていくんですね。
ただの食事ひとつとっても基彬には今までにない特別な気持ちになる。

基彬が「基彬」として生きられなかった部分を
タスクが受け容れていく部分にキューっとしました…!!

で、タスクもタスクで色々と訳ありで。
お仕事でするアナニーにも性欲とはかけ離れた意味があったんですね。

双方ディルドには正直驚いたけど、
タスクが基彬を守ろうとするところが萌えた~!!!
展開的にキツかったけどグッとくる場面でもありました。
愛し合って、守り合って、キュンキュン(∩´///`∩)

タスクは仕事的にゴリゴリの攻めではないので
場面によっては受け×受けっぽさが漂うんですが。
筋肉鍛えまくりのデッカい身体で乳首弱くてアナニーするのは中々…( ´艸`)
小山田あみさんの描く男前×男前ビジュだから更に美味しくいただけますね!!
(挿絵が少なかったのが残念だ~;;)

13

珠玉の官能表現に萌え転げます

作家買いです。正直最初は、期待値が高すぎたので…、”萌”くらいかな~の印象でしたが、いろいろ勉強になったのと(笑)、あとがきを読んで”なるほど~!”というわけで、”萌2”にしました。”あとがき”が結構肝だと思います。

エリート官僚とオナクラのキャスト(実は彼もエリートだったりするんですが)が”偶然のように”出会い、惹かれあい、危機を乗り越え、そして…ってやつです。
最終的に、メインCPに対してあったいろいろな”WHY?”が回収されているのですが、彼らを大好きすぎて虐める人々(怪しいイケメン同期、オナクラのオーナー)の動機(大好き以外の)をもう少し知りたかったな~と少し心残りです。

が!男前受とストリップ攻、お互いを見ながらアレする、、という行為の官能みが素晴らしかったです。攻様が様々なお道具と自分の身体を駆使して、受にねちこく自分の素晴らしい身体をアピールするという行為(技術ですねぇ~)がめちゃシコいです。視姦ってお触りするより高い興奮と満足が得られる行為なんだな~と改めて勉強になりました。歪んだ性癖が解放される瞬間もめちゃくちゃ尊いです。

オナクラとか、双頭のアレとか、勉強不足な私の知らないあれやこれやに好奇心が刺激されました。特に、双頭のアレのシーンは圧巻でした。知らないお道具なのに、2人のビジュアルだけはしっかり妄想できました。なんだか切ないけど、お尻も痛い気分になる臨場感、、素晴らしいです。

さらに、めちゃくちゃ心に残ったのが、2回くらい(もっと?)出てくる「ん」の字の体位!!「ん」の字!!いや~、ここにイラスト欲しかったなぁ…とか思いながら一生懸命想像してしまいました。他、オナクラキャストである攻様の、機能性を追求した肉体と不釣り合いなぷっくりしたTKBが爛れた職業に従事していることをなまなましく伝える、とか素晴らしい官能表現にのたうち回りました。ストイックさとエロさが絶妙に混在しているような雰囲気が(エロみ強め)、行間からダダ洩れてきます。

”真顔で変なことをする”エリートイケメンを堪能させていただきました。設定や物語もいいですが、細部にこだわって読むとよりいっそう楽しさが見いだせる気がします。

10

絶望から生まれ変わる2人の話

おのれのアイデンテティが揺らぐなか
グローバル化の世界で日本をどう舵取りするのか迷う官僚の重厚な世界なのにあくまでBLでしかも観重すぎず一気に読める上手さ
流石ですとしか言いようがない

1人は生まれた時から
もう1人は後天的に
自分を見失い虚無の淵に佇んでいた男2人が出会い
そこから初めはゆっくりとやがて激しくなる化学変化
足掻くようにもがく様に互いの魂を掻き抱き互いの手を握り立ち上がるまで
苦しみ心や体が傷付く男の美しさ色っぽさをこんな角度で楽しめるのは沙野先生ならでわだと思います

失意の官僚とデリヘルキャストの男
最初の印象で感じた左右感覚が途中で迷子になりそうになり、もっというならリバか?と思ったりもしましたが最初の感覚が正しくてホッとしました
なるほど「あれ」への布石でしたかと後書きを読んで納得
「あれ」を書くためにこんな世界を作り上げ書き上げる先生に改めて脱帽です
とりあえずリバではないのでリバ地雷の方も安心して読んでほしいです

エロもちょっと思った方向性じゃないのもいいです
オナクラデリバリー…オナニーをして客にオナニーをさせるデリバリーなるものがあっただなんて
…勉強になりました

霞ヶ関から風俗まで佐野先生の知識量が素晴らしすぎます



個人的には登坂に何が起きたのかなぜああなってしまったのか
彼が救済されるルートも見たい気がします

10

男たちの生き様。

小山田あみ先生の表紙がずっと気になっていて、やっと読むことができました。いつまでも見つめていたい美しさ…。
基彬もタスクも心に大きな傷をかかえていて、胸が痛みました。特に、基彬が可哀想でつらくて。
私のつたない言葉では表現しきれませんが、途中からジェットコースターに乗っているような気持ちになりました。すべてが解決したわけではありませんが、ふたりには、幸せになってほしいです。
(双頭の…には、知識はあったものの、読んだのは初めてだったので、度胆を抜かれました。評価が分かれるかと思いますが、私は萌えました。)
本当に、基彬とタスク、もっともっと幸せになって欲しいと心から願う一読者です。沙野先生、小山田先生、素晴らしいお話と絵をありがとうございます。BLを愛してきてよかったです。

3

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