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オープニングから期待感を満たしてくれそうな雰囲気しかなくて、、そのまま一気に疾走して大大大満足感に浸った状態で読み終えました。満たされると何もいうことないんだなー…。冷めやらぬ興奮の中、萌えたシーンを妄想しながらプレイバックしてますぅ〜ウッウッウッ…(嗚咽)
全てが自分の中で完璧すぎて、何を書いたらよいのかまとまらないところなんですが、硬派なエロスを味わいたいならぜひ!!男の官能をこれでもかッ!ってほど堪能させていただきました。
官僚としても、両親と兄のためにも完璧でいなければ自分には生きる価値がない、と必死に己の体面だけを取りつくるためだけに生きてきた基彬。離婚をきっかけに全てが崩壊していくのですが、それは基彬一個人の挫折にとどまりませんでした。
オナクラのキャスト、タスクと出会ったタイミング。霞ヶ関や大手町で頻発する不穏な事故。経産省元同期、塔坂の復帰…。基彬の揺らぐセクシュアリティをきっかけに、ストーリーは国家レベルで蠢く闇世界を照射します。
それでいて、基彬とタスクの官能的な応酬がベースにあって、ジワジワとラブストーリーに発展していくBLの肝は外さないところがねーもー、素晴らしすぎるんですよぉ…!!バンバンバン(←どこかを両手で叩く音。いきなり興奮する笑)
作者様がTwitterで挿絵の少なさについて触れられていらっしゃいましたが、ぶっちゃけ麗しいカバーイラストで充分すぎるほど補完されてます笑。塔坂のヴィジュアルが拝めたのはありがたかったですけど♡
今回も描きたいプレイに向かってニンジンぶら下げ状態?で書き進められたそうですが、もうホントその遊び心最高でしかないしもーめっちゃ惚れてます笑
生きているうちに読めてよかった。個人的にこんなストライクど真ん中なお話、沙野先生にしか書いていただけないのではと危惧しているので…。『獣はかくして交わる』の続きも楽しみに待っています!
これぞ沙野さん!
『エロチャレンジャー大王』復活でございますね。
受け様ではなく攻め様がオナクラデリバリーのキャストであることとか、クライマックスで登場する『双頭のあれ』とか、読者を「エロの部分で楽しませたい」と考えられているだろうことがはっきりと見えるので嬉しいです。
こんな感じの『スペクタルエロ』を読むと、私、なんか元気になるんですよね。
あと、今作を読んで、私が沙野さんのお話を好きな理由が解りました。
沙野さんのお話に出て来る男たちって『負け犬』なんですよ。
これ私のタイプなのでして。
いや、ただの負け犬じゃないんですよ。
『負けた後、何度も立ち上がる負け犬』なの。
『決して勝てないと思っている闘いに向かっていく負け犬』なの。
くそっ、カッコいいよなぁ……
そんな無謀なことをするのは、勿論『愛する者のため』っていうのもあるんだけど、それ以上に自分の矜持を持ち続けるためなんですよ。
くぅ~っ、たまらんじゃありませんか!
話の整合性とかを気にする気持ちがぶっ飛ぶほどの萌え心が爆発しました。
沙野さん、年末に巨大な萌えをありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
まずは読ませる文章でとても面白かった…。感情以外での感情表現も巧みで、官僚や経済は全然興味無いしよく分からない人でも、話の流れは陳腐ではないのにとても分かりやすかった。
オナクラという言葉が出てきて「なーんだ本番なしか」と客のように思ったけど(笑)シチュと言葉でもってめちゃめちゃエロい…筋肉や体液の静かな動きだとか、初恋や同姓との慣れない行為や羞恥がエチチでした。「鋳抜かれ」って初めて見た字面ですが、熱と硬さ強さが表現されてこれは発明では。
・一度は結婚するも男が好きだと気付いてしまう
・男と過ごした一夜(この場合は会話と視覚のみ)が忘れられない
・下手なフ◯ラ
・出会って視野が広がる
この辺り好きなのでツボでした。
加えてリバ風味だったり、売りと客という切なさはあっても頻繁に会うので甘さも良かった!
お互いが居る事で自分らしく居れる・自分を知るという精神の描写にグッときました。二人とも男らしい職業でもあるのでシュッとした逞しさが良い。基彬さん気が緩むと官僚口調になるの珍しくて可笑しいです。
予想よりもドラマティックな展開でかなり泥臭くなり、最後はそんな抜け道かぁと思わなくもなかったのですが、それよりも著者が書きたかったアレが強烈だったので(好きだった人のそんな姿見たいと普通思わないよ…) 御の字。
表紙フォントの色味がハーレクイン?なんかレトロ感ありますが小山田あみ氏は美麗さがどんどん進化しますね…出来れば「ん」の字と双頭シーン見たかったよ‼︎
攻めが攻めのまま攻められるのが大好きな自分としては神以上の神作品でした。
終盤の例のシーンは皆様も書かれている様に本当にすごいです。なので個人的に序盤のヤバさを書かせてください…!
まさか攻めが服を脱ぐ事に6ページ使うなんて…そんな作品他にないです(感涙)
風俗のキャストとしてプレイの一環で服を脱ぐんですが、受け同様読み手もじっくりたっぷり焦らされて、なんだか見てはいけないのに目が逸らせない様な、本能と理性をぐわんぐわんゆらされる重厚なエロを感じました。
エロっていうのも違う気がしてきます…なんだろう…芸術…!!
身も心もしっかり鍛えられたストイックな男がゆっっくり服を脱ぐの、ものすごく興奮しました!しかもスーツ…!ネクタイやベルトを片手で外す描写も大好きですが、カフスボタンを外す描写や、しっかり服を着てる受けに対して自分はどんどん脱いでいるのに、受けを挑発するように見つめる描写までしっかり書いてあって生々しくて最高です。
あと、受けに見つめられながら攻めがお尻に物を入れる描写もあるんですけど、そんな攻めが見られるなんて…本当にみていいの?変な脳内物質がじゃんじゃん出てしまうな、癖になるとやばいと思いながらページを捲る手が止まりませんでした!
攻めと受けの境界があいまいというか、でもリバじゃない、すごい…歴史に残りますねこの作品…!
なぜ攻めがそういうことをしているのか、辛い部分もありますが、その辛さが色気に繋がっているというか…自分を罰する手段が本当ストイックでエロいです。
あー…余韻で眠れない!
官僚と風俗キャストの話。
と言ってしまえばそれだけなんですが、良く組み立てられていました。
小難しい官僚の話は、苦手ならすっ飛ばしてもまぁ大丈夫です。イメージできればさらに深くハマれるかな。
元々同性志向のある主人公、基彬は完璧になることを求められ続け、そして自分もそうしてきた。あるキッカケ(妻の不倫による離婚)から、仕事で出世コースからはずれて異動、離婚という完璧を崩すことになったことで自分を保てなくなりつつあった。
そんな時に地下鉄のホームである男性に釘付けになり…それがオナクラのキャストで「タスク」と名乗る人物であった。そこから売り買いを通して基彬の本来の自分を確立していく。同時にタスクの方も基彬を特別に思っていることが伝わる。二人は普通に一緒に生活したいと思うようになり、風俗を辞める方向へ向かうが。。。
ここからは、色々あって(細かいネタは出てくるんですが、主題はこの後書いてるところなので、他は読んでもらうのが一番!)、やはり二人はお互いの事を思い合っているのが萌どころ。そしてそれを確かめるシーンで出てくるのが、沙野風結子さんも後書きに書かれていたメインの「双頭のアレ」です。確かに独りよがりでは相手が怪我をすることにもなろうし、はー、こう言う使い方(実際にじゃなくて物語への組み込み方)するのかぁと感心しました。
最後は、基彬は元の職場に異動したし、タスクも復帰して、、、と基本は平和な終わり方ですが、続編あるかもなぁって期待しちゃいます。あの隊長さんが今度は何かやらかしてくれたりしないかな?
最後まで一気読みしちゃったので神評価です。