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レンタルタマちゃん

rental tamachan

  • レンタルタマちゃん
  • 電子専門
  • 同人
  • R18
  • 神89
  • 萌×220
  • 萌6
  • 中立11
  • しゅみじゃない18

8

レビュー数
21
得点
554
評価数
144
平均
4 / 5
神率
61.8%
著者
らくたしょうこ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784813033462

あらすじ

朽ちる町。変化はやってくる。

日々寄せられる住民の不満に疲弊する町役場の役人・矢澤は、
癒やしを求めて「ねこレンタル」を利用することにした。
サービスに来たのは猫耳しっぽをつけた人間の“タマ”だった。
人間とわかっているのに、タマと過ごす時間は
矢澤にとってかけがえのないものになっていく。
なぜ傷だらけの身体で、なぜこの仕事をしているのか?
本当のタマのことは何も知らなくて……

愛しいと、最期に思える存在。あなたにはありますか?

表題作レンタルタマちゃん

矢澤 啓介,役場職員
タマ(珠井 青),レンタルネコ

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下:イラスト/おまけ漫画

レビュー投稿数21

愛のある作品

試し読みを読んだら続きが気になったのと、レビューを見て読んでも大丈夫だと思ったので購入しました。


冒頭で、暮らしていくには困難な町であり、矢澤は責任感が強い性格だとすぐに分かる描写のお陰で人物像が分かりやすくて、ストーリーにすっと入る事ができました。

仕事で疲弊したところにレンタル猫として人間のタマちゃん(青)がやってきて、猫じゃない!…けど、矢澤はタマに癒されて…

タマこと人間の「青」としての生活を変えたのが、矢澤が発した「金があればなぁ」という言葉ひとつという事で、「青にとっての矢澤」が表現されていて、青を飲み込もうとする黒い粒の根源(過去)と、勢いと疾走感のある今成し遂げたい事の緩急のあるストーリー展開は秀逸でした。

矢澤の部屋にあった、青が幼少期に読んでいた絵本を青が目にして…そこからの青の反応。
ハピエンコースとは正反対の青の反応がとてもリアルで、人生は甘くないし、人の心も簡単ではないという描写がとても良かったです。

青も矢澤も吹っ切れてからは、二人の優しい時間が流れ、青は幸せな最期を迎えられたと思い安堵しました。

でも愛しい存在を失くした側はなかなか立ち直れないんですよね。その気持ちもとても分かるなぁと思いました。

多分、メリバにジャンル分けされると思うのですが、読む人によってはハッピーエンドになるかも?
猫転生して再会できる事自体奇跡だし、それだけでも幸せなことなんじゃないかなと。

最初から最後まで丁寧に描かれていて、斬新な設定全てが生かされているのでストーリーに違和感は全くなく、一気に読み終えました。

最初は一気に読んだので、二度目以降は丁寧に読んで、大切にしたい作品となりました。

らくた先生、本当にお疲れ様でした。そして素敵な作品をありがとうございます。

0

思っていたのとは違ったけど

こちらの作品は表紙に惹かれて購入しました。
twitterの1話試し読みでも絵が可愛らしくて、ほのぼの系かなと思って読んでみたら、予想とは全然違って、割とダークだったり、結構辛い世界の話で最初びっくりしました。
コミックスを読むときはなるべく事前に情報を入れないようにしているので、正直かなりショックでしたが、あとがきで先生がこのお話描きたいということで、商業では難しいかもと思っていたけどそれほど思い入れのある作品なんだなと。
ねこレンタルを頼んだらやってきたのはどう見ても人間なんだけど、猫になりきってるタマ。タマがめちゃくちゃかわいいんです。
仕事でお疲れの矢澤は最初タマをレンタルするの乗り気じゃなかったけど、一緒に過ごしていると、気に入ったのかまた指名するように。
タマをレンタルするために仕事も頑張る矢澤。
矢澤の生きている世界も結構ハードな世界だけど、タマもかなり辛い境遇で。
2人とも多分現状を変えたかったんだろうけど、まさかのラストで。
もう泣けて仕方ありませんでした。
何か他の選択はできなかったのかな?とも思いますが、先生が描きたかったのはそれじゃなかったので、ちょっと思っていたのとは違った形でしたが、これで良かったのかな。でも何度読んでも辛い。かなり引きずるので読む人を選ぶ作品ですが、個人的には大好きです。

3

表紙買い

表紙とタイトルからもっと軽い感じのお話かと思ってましたが、切なすぎました、、。
でも2人が幸せを感じられるなら、これもハッピーエンドなのかなぁ。

普通のハッピーエンドとは全く違うけど、とても切ないけど大好きなお話のひとつになりました。

4

初めて読んだメリバ

可愛い表紙につられたのですが、レビューをみると好みが分かれる結末と書いてあるものが多くなおさら気になり読んでしまいました。やっぱり結末は幸せハッピーが大好きですがこれはこれで受け入れられました。この2人が一緒にいて少しでも幸せだと思える時間があったならばそれでいいです。

4

評価が分かれる作品

らくた先生大好きなので作家買いです!

ネタバレですが、死ネタなのでnot for meでした。が、綺麗な作品だと思ったので中立です。
それに絶対評価が割れるとわかっていたはずなのに、これを連載して世に出そう!となったのもすごい。悪い意味ではなく。

好きな作家さんや期待値の高い作品ほど前情報なく読みたいタイプなんですが、これはそれが裏目に出てしまったかも。
こういうことあるから少しはあらすじ知っといた方がいいなーと思い直しました。

でも後に引きずってしまうほどの重たさでは個人的になかったのでそこは救われました。
変わらず先生は推していくので次回作期待しております!

8

愛しいと思える存在

個人的にはBLというよりひとつの物語として間違いなく神作品だと思いました。

裏表紙のあらすじや帯をろくに見ずに読み始めたので、タイトルと絵から感じた物とはかなり違う方向性の物語で衝撃を受けました。
後々読んだら、ちゃんとあらすじや帯に凝縮されていましたね。

この手のお話はとても好きなので私としては嬉しい誤算でしたが、おそらく好みは分かれそうです。
じんわりとあたたかくて切なくてさびしくてなんとも言えない読後感がたまらない。
そんなお話が好きという人にはおすすめです。


さてここからはネタバレで。


疲れた役人矢澤とねこレンタルとして働く人間タマが朽ちる町で出会って愛を育む物語。…というと合ってるんだけど全然違う気もしてくる、深い重い物語。
これ、読み返したり深く考えていくと、メリバかと言うとなんとも言えないなと思えてきて。

小暮のじーさんのセリフが、この作品の芯の部分なのかと思います。
愛しいと思える存在、一緒に幸せになりたいと思えた存在、最期に愛しいと伝えてくれる存在。そんな存在に出会えた。
タマにとってはハッピーエンドなんですよね。

矢澤にとってはどうなのか。
本編最後で、見つけたこねこにタマと名付けず、タマは自分の中にいるからと違う名前をつける選択をした矢澤が、結果的に知らずにタマの本名をつけた流れがなんとも切ないけどあたたかくて、胸がいっぱいになります。
読者的には救いなんですが、矢澤にとってはタマの代わりではなく、もちろんどこかで重ねる部分はあると思いますが、あくまで新たに出会った「青」と一緒に進むということで。

描き下ろし部分も印象的で、「さびしさだけが残る」「ちゃんと残ってくれる」という表現がもうなんとも言えない気持ちでいっぱいになります。
さびしさを抱えたまま生きていくのは悪いことや不幸なことではなく、矢澤にとってその思いと一緒に生きていくのは、隣にいられなくてもタマと一緒にいられるということで。
そんな存在に出会えた、それはきっと幸福なのかもしれない。

…と、哲学のようにぐるぐる考え始めてしまいだんだん分からなくなります(笑)。

何度も読み返したい!と言うよりは、少し日を開けてじっくり読み返して浸って、を繰り返したいですね。

10

もし転生があるなら

この2人もう一度人間として出会って、例えば幼馴染みとか同級生とか…恋愛してほしかった!
らくたしょうこ先生作品です。絵が可愛らしくて、いつもはコメディ調の楽しいお話書く先生じゃなかったっけ?
このお話は、のっけから死をちらつかせていてなんか荒廃的で、不穏な空気が…この先生メンタル大丈夫だろうかとかいらん心配したりしなかったりm(_ _)mゴメンナサイ

私は猫耳着けた可愛い男の子が出るラブコメ程度に思って手に取ったのですが、ヤバい!重めだった
前半はタマがもう可愛くて可愛くてしかたありませんでした。お話もしないので、ほんとに自分を猫だと思ってる子だと思っていたのですが、お話が進むにつれて過去の悲惨な幼児期が明かされていきます
もうこの辺は辛くて、重かったです。

そうして怖い人が猫レンタルとは言ってますが、多分デルヘリっぽい風俗の匂いが…
矢澤さんに出会います、矢澤さんは、タマをプロ猫だと思ってるようで天然?タマに手を出すことはありません
ひたすら遊びます癒されます。好きになります!
Hシーンはありませんが、傷だらけのタマを、毛布で優しく包み込んであげるシーンで十分なんです。それだけで満たされました。
さんざん闇組織に利用されたあげく幼いときも良いことがなくて、でも最期に矢澤さんに看取られて行ってしまうシーンは涙が止まりませんでした。
人間として生きたなかで多分唯一の幸せだったのでしょうね。
やっぱり1番泣けるシーンは見開きの猫に転生して矢澤さんと再会したとこです
最後のセリフのきれーだねはタマのセリフだったのかな?
多分人を選ぶ作品だとは思うのですが、私はすごく好きです。何よりも前半のタマがすごく可愛かったです

7

あらすじ程度のネタバレ有り

TikTokでこの作品をおすすめしている動画を見て購入しました。読後感の苦しくても尊いとぐちゃぐちゃになる感情が堪らず、ここ最近は毎日読んでいます。
裏表紙側の帯にある「俺もお前と一緒に幸せになりたかったんだ」というセリフ、読後にもう一度繰り返すと温かく愛しいとともに深く深く苦しさを感じます。
たくさんの人に読んで欲しくて、商業BL読んでいる知り合いやTwitterのフォロワーに布教しています。
購入を検討している方がレビューをご覧になっていたら是非買ってください。

6

確かに人を選ぶ作品

可愛い話なのかと思いきやのラスト。
基本的に自分自身がBLに求めるものはファンタジーであり、
ハッピーエンドなので正直ちょっぴりきつかった。
なので、読後感は正直最初は悪かったかもしれない…。
でも本編ラストの背景に少し救われたなぁ。

誰にでもおすすめできる内容ではないけれど、
私は好きかもしれません。
いろんな幸せの形があって、二人はそこにたどり着けたのかな、と。
少し時間置いて、また読みたいと思わせてくれるお話でした。

13

重い‥!

試し読みを見てタマの顔面が良すぎたし、らくたしょうこ先生の他の作品が面白かったので買ってみたら重くて驚きを隠せませんでした笑
読んでいくうちにどんどん雲行きが怪しくなってバッドエンドか、と思ったら本当の猫になって再会でなんとも。どうせなら死なずに人間のまま2人で新たな人生を歩んでほしかったと思う派なので複雑な気持ちになりました。

漫画らしくなく現実的でした。

地雷まではいかないのですが、重めな話は一度読んだら読み返そうとなかなか思えないのでしゅみじゃなかったです。

10

この作品が収納されている本棚

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