昨日をもう一度

kinou wo mouichido

昨日をもう一度
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×213
  • 萌10
  • 中立7
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
4
得点
144
評価数
43
平均
3.6 / 5
神率
25.6%
著者
らくたしょうこ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
価格
¥694(税抜)  
ISBN
9784813031949

あらすじ

母校で高校教師として働いている高森は
ある夏の日に、高校時代に好きだった同級生の神藤と再会した。
高森が神藤への気持ちを忘れられないのと同じように、
神藤もまた、昔好きだった人を忘れられず悩んでいるらしい。

神藤の想い人が実は"教師"だということを知っていた高森は、
その身代わりとして抱いてくれと言い出して…

表題作昨日をもう一度

神藤千昌、フリーターで修史の同級生
高森修史、母校で教師

その他の収録作品

  • 水のやり方(描き下ろし)
  • カバー下:漫画(2P)

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数4

テーマに対しての伏線が細やか

らくた先生の作品はずっと気になっていたのですが、初めて読ませて頂きました。


高森と神藤の関係はお互い過去に囚われていて、
その過去“だけ”と向き合う為に始まるのですが…

あることから高森は神藤を始め自分以外の周りの人々が前を向いて未来へ進んでると感じてしまうのですが、これはこの作品において大きなテーマなのだと思うのですが、その心情の変化や原因などが丁寧に描かれていました。

そして、小さな設定1つ1つに意味を持たせてると感じさせられます。

高森の趣味が観賞植物で、生きている!と感じるから…とか。
過去に囚われて成長してない高森と対比的な趣味で、より一層高森が過去から抜け出せていない様子が表現されてるように感じます。

自分だけ過去のキラキラした思い出から抜け出せず成長出来ていないと悩む高森が可愛く、どこか他人のように感じませんでした。

現実は過去の美化された記憶とは異なり泥臭く、ダサいものなんだよなぁ…と思い当たる節があるためか、すんなりストーリーが入って来ます。

そして実際神藤は高森が言うほどカッコよくないです(笑)

でも、生きてる!と言う人間味が非常にあって好感しかないキャラクターでした。

高森も適度に性格が悪いので、ダサい神藤の良い理解者であり、ツッコミとしてもお似合いでした!

キャラそれぞれに人間味があり、
1冊で完結してますが、キャラのバックグラウンドも容易に想像でき、伝えたいテーマも明確で
置いてけぼりにならず、ストーリーに入り込める素敵な作品だと思います。

2人のやりとりが、現実味があり微笑ましかったです。

長々と書いて支離滅裂になりましたが、
キャラ立ちしている2人の恋愛はずっと見てたい、喧嘩もして欲しい(笑)と応援したくなる作品でした。

4

人は自分の中の幻想に想いを募らせるから、現実を知るのが怖い…

「相手のことを知らなければ知らないほど、自分で幻想をふくらませて、想いを募らせていく」
Twitterに流れてきた言葉になるほどなぁと頷いていたのですが、本作はまさにそれ!なストーリーです。


母校で教師をしている高森は、同級生の神藤が女教師とキスしているのを見たことがある。
キラキラしてる同級生の秘密と知らない顔を知ってしまった高森は、大人になった今もあの瞬間に囚われたまま…

そんな時、高森は神藤に偶然再会して、学校に行きたいと頼まれる。
神藤が女教師と過ごしていた部屋、自分では絶対に行けないと思っていた扉の向こう側に神藤と一緒にいる。
神藤はあの時の劣情を、高森は片思いの気持ちを思い出して、キスをしてしまう。

そして神藤もあの時に囚われたままだと知った高森は、学ランを着せた神藤に、生徒に欲情する変態のフリをして、
「神藤くんは生徒の代わり、俺は先生の代わり、高校の時先生にしてたみたいに俺を抱いてよ」と…


神藤は、凛とした理想の教師との背徳感に夢中になっていただけだって、うすうす気付いているのに、過去に囚われたまま現実を見れずに、今を生きていない。
高森を抱くのも、あの時の思い出をやり直しているだけ。
高森が抱かれているのも、今の神藤ではなく、高校の時に片想いしていた昔の神藤。
そうして二人は、目の前にいる人間とではなく、過去の幻想とカラダを重ね続ける…


幻想のなかで想いを膨らませたら現実を見るのは怖い。
でも自分では過去の幻想と過ごしているつもりでも、肌を合わせた時の体温のリアル感のほうが幻想より強いんじゃないかなぁ?

神藤が女教師に会って謝りたいと言うから、高森は神藤と女教師が会うセッティングをする。
それまでも女教師がまだ同じ学校に居ることを言う機会はいくらでもあったのに、高森は話そうとしなかった。
神藤と女教師がリスタートするのが怖い、それって、今の神藤を好きだってことでしょ?

神藤は、女教師と会って、自分との傷なんて全く引きずってないことを知ると、傷つきつつもスッキリする。
そうして高森への気持ちを自覚する。
神藤のこの切替は唐突な展開がするけど、それまで高森と肌を重ねてきて、神藤自身の中にも高森への気持ちが育ってきてたってことだと思うんです。


二人とも過去の幻想にケリをつけて、今の自分自身で相手に向き合いはじめた。
スタートラインにやっと立った二人ですが、憑き物が落ちてノーテンキに明るくなった神藤と、意外と底意地の悪い高森は、ケンカしつつも仲良くやっていくんだろうなって思えます。


大洋図書リアルイベント記念本『SUMMER』に掲載されていたロゴ無しの表紙絵が好きだったのと、やんちゃ君とまじめ君が昔話をする番外編に惹かれたので、コミックスも読みましたが、哲学的な香りがするストーリーでおもしろかったです。
シリアスな設定だけど、二人のやり取りがコミカルなので、重くなりすぎずに読めたのも良かったです。

1

二人が二人とも、互いを見て無いじゃないか!!

作家買いです。
今回はしっとり読ませる再会もの。
らくた先生らしさの出た、プッとさせてくれるコミカルな部分も随所にあって読みやすい作品でした。


内容です。
母校で教師として働いている高森。
ある日、高校時代に好きだった同級生・神藤と偶然再会します。
高森が彼をなかなか忘れられないように、神藤もまた、過去の恋に囚われていてー・・・と言うものです。

こちら、元リア充で現フリーター×元地味なクラスメイト現教師です。
高校時代、ひょんな事から神藤と女教師のキス現場を見てしまった高森。
そこから神藤を意識するようになるも、想いは実る事無く卒業して離れ離れに。
そして再会した二人-。
まだ過去の恋に囚われている神藤に、自身を「先生」の身代わりでも良いから抱いて欲しいと告げてと言う流れです。


あのですね~、作者さんもおっしゃってるように、思春期の思い出て、やけに美化されちゃったりするんですよね。
そんな過去のキラキラしつつもほろ苦い思い出と、現在の二人が印象的に交錯して、こちらの作品は進んで行きます。
で、神藤は捨てられた「先生」を、高森は過去の「神藤」を互いに相手に見ている・・・。

これ、恋愛ものでありながら、二人が二人とも、互いを見て無いんですよ。
神藤にとって高森は「先生」の身代わりです。これだけで個人的にモヤモヤするのですが、更に酷いのが高森。
神藤を好きだと言いつつ、神藤本人を見ていない。彼もまた神藤に、過去の話した事もない「高校時代の偶像の神藤」を重ねてんですね。

そんな二人が共に過ごし、神藤は「先生」ともう一度あって話す事で、また高森は現実の神藤を知る事で、やっと本当の意味で互いを見つめ・・・と言った所でしょうか。

で、終了。
余韻の残る素敵なラストではあるのですが、ようやく互いが向き合っててトコで終わっちゃう・・・。
二人の、本当の意味での恋愛はーーー?
個人的にはそこがしっかり見たいんですよ・・・(T_T)

そんなワケで、なんとも消化不良でした。

ただ、大人のほろ苦く曖昧なままの再会ものとして読むには面白いんじゃ無いでしょうか。
白黒ハッキリ付けたいとなるとモヤモヤするだけで。

グダグダ申しましたが、エッチシーンでのやたら可愛い高森の泣き顔とか、二人のテンポの良いやりとりとか、萌える部分も多かったので「萌」です。

5

好きだった女の代わりに…というところが

学生時代のそれぞれの思い出に捉われ続けている二人を描いた作品でした。

高校時代、こっそりと神藤(攻め)と教師が逢引している姿を覗き見をしていた高森(受け)。
いつ見てもキラキラしている神藤にひっそり想いを寄せていた高森だけど、声すら掛けることもできずただいつも見ているだけ…

それから数年後、偶然再会した二人だけどすぐに神藤だと気づいた高森に対し、神藤は高森のことなんて覚えていない。
だけど高森が母校の教師になった事を知り、学校に入りたいとお願いし懐かしの母校へ向かう神藤。

教師と逢引していた部屋へ向かい「何も変わってなくて笑える」「すげー気が変になりそう」という神藤の気持ちが痛いほど突き刺さりました。
ここは何も変わっていないけど、自分はあの頃とは変わってしまった。
だけど心はここに留まり続けて、相変わらずちっとも変わっていない自分という矛盾みたいなものにグルグルする気持ち。


多感だった頃の恋を時折思い出して、感傷に浸ったことがない人なんていないんじゃないでしょうか。
切なくて忘れられない、時には叫びたくなるような感情を心に飼い殺して過ごしている。
思い出してみてはグルグルと考え続けてしまったり、時には噴出してしまったりという行き場のない気持ちの描き方がとてもいいと思いました。

だけど…。

神藤が付き合っていて突然訳もわからず振られた相手は女なんです。
ずっと忘れられない女の先生の代わりに同級生の男を抱いてしまうという設定に、えっ!?と違和感を感じてしまい、どうしてもそこが最後まで消化できませんでした。

神藤はノンケで、スクールカーストの上のほうにいたようなキラキライケメンなので(今は冴えないフリーターだとしても顔はイケメン)その気になれば女に不自由しないはずの彼が、わざわざ男を抱いて「先生、先生」と腰を振ってる姿にどうしても納得がいかませんでした。
なんで女じゃなくて男なの?と。

神藤の好きだった教師が男だったら、高森の身体を代用品にするのも理解できるのだけど…。

あと神藤は先生に振られた後の恋愛はどうしてたんだろう?
先生が忘れられなくてその後の恋愛ができない…といった繊細キャラには見えないので、そこらへんも謎として残りました。

でも、いつまでも過去の恋愛に囚われ続けて前が見えない男二人に比べて、「そんなこと、あったっけ?」と笑える女教師が、女の逞しさ、そして年上の女性としての優しさみたいなものを感じさせてなかなか良かったです。

2

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

PAGE TOP
  • 商品購入
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ