おぶもいもいさんのマイページ

萌作品

エキスパートレビューアー2023

女性おぶもいもいさん

レビュー数39

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今年度8位

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さらり、あっさり

新規のお客さんだと思ってホテルに行くと、ジュンを待っていたのはまさかの闇金社長・恩田。
元カレの借金の保証人になっていたジュンは色々と恩田の仕事の"お手伝い"をすることになり、一緒に過ごすうちに距離が近付いていく…という展開に。
最初こそ何を考えているかわからない恐さがあった恩田ですが、ジュンと身体を重ねるたびにその表情が柔らかくなっていったのが印象的でした。
そして興味本位で抱いたような始まりから、ジュンを本気で好きになっていくのも良かったです。

ジュンもなんだかんだで恩田を受け入れてわりと簡単にオチたような感じなので、あっさりすぎかな?という気もしたけれど。
一見複雑そうなお話なのに彼らの感情の変化も含めて入り組んだところがないので、さらりとしていてそれが逆に読みやすかったなと思いました。

「つかの間」から永く続くモノへ

エロティックな作風の小説を書くため、性経験のない良平はデリヘルを呼ぶことにしたのだけど…部屋にやってきたのは女の子ではなく男性だったというところから始まる、タチ専ボーイと小説家とのお話でした。

取材も兼ねてデリヘル嬢を呼んだつもりが、そもそも間違えてメンズデリバリーに電話してしまっていた良平。
天然でほんわかしたイメージそのままの、可愛らしい彼の表情にすごく癒やされました。
ケイのことを「綺麗な人」と表現していたのも良平らしくて素敵だなと感じました。

ボーイとしてやってきたケイは、最初こそちょっぴり怪しく見えたりもしたけれど。
色々なことが初体験な良平に優しく手ほどきをして、自然に彼に寄り添ってあげる様子にめちゃくちゃキュン…!
風俗をやっている理由に後ろ暗いものがなかったりケイ自身にも裏がなかったので、ふたりのやり取りを安心して見ることができたのも良かったです。

お互い相手に恋をして"ボーイと客"という関係を変えたいと思うふたり。でもなかなか上手く伝えられなくてすれ違ってしまう場面は切なかったけれど、きっと拗れずに上手くいくだろうなというのはなんとなく読めたので、不安になることなく読めました。

ストーリーがしっかりしていたので読み応えがあり、そのなかに程よくエロもあって。絵もすごく好みだったので先生たちの他の作品も読んでみたいと思います。

可愛い両想い

「好きな人と両想いになれない」という、恋愛したい盛りの高校生にとってはイタすぎるジンクスがある恋愛研究部。そこで活動するふたりの部員のお話でした。

どんどん部員が辞めて柳ひとりだけになり、誰か入らなければ廃部の危機…そんな時に柳が入部チラシを配っている時にぶつかって一目惚れしたイケメン・水仙が入部してくるわけです。
柳は水仙のカッコ良さに心を奪われていたので、彼のドキドキな片想いが始まるのかと思いきや。水仙も柳に一目惚れしていたので、まさかの両想いが始まるという展開に。

お互いに相手が自分を好きだと気付いていないからこそ、キスやデートの練習をするという大胆さが面白くて、切なさのない可愛い両片想いなふたりを楽しく見守ることができました。

色々と上手くいきすぎなところもあったけれど(笑)そんなところすらも可愛く見える不思議。
ふたりのキャラやテンポのよさがそうさせたのかもしれません。
最初から最後まで可愛くてハッピーなお話でした。

前向きさに救われる

知人が作った借金を肩代わりして…というか騙されて背負わされ、マグロ漁船に乗ることになった朝陽とそんな彼を救ったヤクザの富美菊さんとのお話でした。

始まりから結構悲惨な状況に陥っているけれど、どんな時でも前向きな朝陽のおかげで暗いお話になることなく、ほんわかした気持ちで読むことができました。
富美菊さんがヤクザと知っても怯んだりせずに、彼に対する自分の気持ちを信じている真っ直ぐな姿が眩しかったです。
バーで会っていたときはただのお気に入りというか可愛いだけの存在だったのかもしれませんが、富美菊さんも朝陽のそういう素直さに惹かれたのかなと思いました。

でも。お互いに相手をすごく好きなのは伝わるのだけど、その感情の始まりが描かれていないのでなんとなくエロに偏り気味に見えた気がして。その部分を知ることができたらもっと楽しめたかなと思いました。 

組の若頭なんかも出てきますが物騒なことは起こらないので、特にハラハラするところもなくて。
ヤクザとの恋というよりもちょっぴり癖のある年上との恋、という感じ。
これから色々な大変なことがあっても前向きに楽しく乗り越えていくふたりが見えるような、幸せなお話でした。

ライトめ

βとΩの恋が描かれているオメガバース作品。Ωに対する差別がない世界なのでΩが苦しい思いをすることはないし、運命に翻弄されてしまうようなところもないのでライトに読むことができたお話でした。

大学生になってもヒートがきていない正太郎がもしかしたらΩじゃないのかも?というところから始まり、理学部にタダでバース性を調べてくれる人がいると聞いて訪ねていくといつも学食で素うどんしか頼まない謎の男・蓮がいて…
たくさんの勘違いと早とちりが重なり、なんだかんだで付き合うことになるふたり(笑)

ドタバタで明るく楽しい雰囲気ではあったのだけど。蓮のことをαだと思い込んでしまっている正太郎となかなか本当のことを伝えられない蓮のやり取りに、途中からかなりやきもきしてしまったのでした。

色々あるけれどしっかり良いところに落ち着いてラブラブなふたりが見れたのは嬉しかったのですが、正太郎が人の話を聞かないのが気になって気になって。そんなに話遮ることないのになーとモヤモヤしてしまったので、蓮の言葉にもう少し耳を傾けてほしかったなと思いました。

全体的に丸っこい絵柄で可愛らしかったのもあって、がっつりなBLが苦手な方でも楽しめる作品かなと感じました。

ずっとそばにいる、

愛猫のネロが死んでしまったあと、湊の前に愛猫と同じ瞳をしたネロと名乗る男が現れたところから始まっていく、ちょっぴり不思議なお話でした。

愛猫ネロが姿を変えて湊のもとにやってきたのかと思いきや、まさかの死神だったというなかなかに激しい設定でしたが。
全体的に影があるお話だったし湊自身にもツラいことがたくさんある展開になっていたので、死神という存在がうまい具合にはまっていて無理矢理感なく読むことができました。

ピアノに対する向き合い方や周りの期待、信じていた先生からの裏切り。
次々に湊に苦しみが起こっていくのでとても切ない気持ちになりましたが、いつもネロがそばにいて身の危険からだけではなく心まで守ってくれたのですごく救われました。

でもなぜ急に湊が死神に狙われるようになったのか?とか、ネロが湊を連れて行こうとしている理由は読み返してもいまいちわからず。
幼い頃会ったときに魅入られてしまった、とかなんでしょうかね…?
お話的にはハピエンなのだと思いますが、なんとなくスッキリしないなーという感じでした。

不安定な心

高杉の纏う仄暗い雰囲気と勇の幼い執着はすごくアンバランスで、その気持ちはどうやっても交わらないんじゃないだろうか…というところからお話は始まりますが、少しのキッカケで関係はカタチを変え、徐々に距離が近付いていくふたり。 
でも高杉の本心はなかなか見えないので、なんとなくハラハラしながら読み進めた上巻でした。

最初は「肩甲骨とワンピース」のスピンオフだと知らずに読んでいたので、高杉の過去が随分具体的に絡んでくるなーと思っていましたが。
高校生のひかるの姿を見てやっとピンときて、色々なことが繋がっていったのでした。
そうか、あのどこまでも怖かった高杉のお話だったのか…、と。
外側だけを見るのと内面を知ってから見るのとでは、高杉の印象はだいぶ変わりますね。
どれが本当の高杉なのだろう。勇へ対する感情が変わっていくとどんな表情が見えてくるのか、下巻で彼の心は救われるのか。
そんなところも確かめてみたいなと思います。

愛、see you コミック

マスシタ 

目が幸せ

交通事故に遭ったあと突然霊が見えるようになったと思ったら、まさか自分の部屋にも棲み着いていた…?!というところから、その幽霊を襲ってしまうという振り幅の大きさに驚きつつ。
すぐセックスに持ち込もうとするけれどなんだかんだいい子な智也とおそらく幽霊なのに人間味あふれるジュン(仮名)とのやり取りがすごく面白くて良かったです。

ジュン以外の幽霊の姿は結構リアルでゾッとしたし、母親が亡くなってから智也が感じている寂しさには苦しくなるようなところがあって。
そんなマイナスの感情の場面から突然エロに向かっていくところは、読み手の気持ちが追い付かないなと感じてしまった部分もあったけれど。
そういう切り替えの早さに救われて、暗くなりすぎず楽しいお話になっていたのだなと思います。

ある程度話が進んでいくと幽霊かと思いきや生霊だったという流れになるのがなんとなく読めてしまったし、その後の再会までの流れもちょっぴりありきたりな感じにはなっていましたが…
そういうところも画力の高さでカバーできてしまえるほど、めちゃくちゃ絵がキレイで最高に目が幸せでした…!
次の作品出たらぜひまた読んでみたい作家さんだなと思いました。

お口フェチ

日頃のストレスを発散させるため、ゲイ向けSNSで配信を始めた相田。ちょっとした雑談からR-18のえっちなASMRまで、身バレをしないように配信をしていたのだけど。
口フェチの部下・藤城に口元だけで見破られ脅され…そこから始まった周りには秘密の関係が描かれていました。

口フェチというだけあって触ることを許されたら一直線、相田のお口をガンガンに攻める藤城。
会社だろうとお構いなしに興奮しているその様子はものすごく変態チックでエロかった〜!
迫り方はちょっぴり怖くて鬼畜なお仕置きでもしそうな勢いだったのに、内面は結構良い人というギャップも良かったです。

そしてなんだかんだ流される相田でしたが、藤城に口の中を触られることで新たな性感帯が開発され、欲望丸出しな表情になるのがこれまたエロい…!
その後流されるだけではなく彼自身にも惹かれていくのがきちんと見えて、素敵なカップルになってくれて嬉しかったです。

お口フェチのがっつりエロい絡みを楽しめる作品でした。

推しキャラ以上の愛

青春漫画「リンパレ」のコラボカフェで初オフ会をした桝村と京一。
お互いに緊張しながらもカフェでのオタ活を存分に楽しむふたりにほっこりしつつ、桝村に密かな恋心を抱いている京一を応援しつつ。
ゆるやかに恋に発展していくふたりを見守るような展開になるのかと思いきや…
結構大胆な行動に出た京一に驚かされてしまったのでした(笑)

コラボホテルでの抜き合いまでは結構脈アリっぽかったので、もしかして両片想いなのかなーと思っていたけれど。
関係を壊したくないと思った京一の言い訳で桝村の心が冷えていく様子にハラハラ。
もうダメかもと思うようなすれ違い方をするふたりでしたが、最終的にはしっかりと両想いになってくれて安心しました。

オフ会までのやり取りだったりふたりの普段の様子などはほとんど描かれていないのでなんとなく脈絡のない感じにも思えましたが。
そういう"日常"の部分が見えないことで、好きなモノで繋がったふたりの距離の近さがわかったのが良かったなと感じました。

趣味や好きなことが同じカップルって本当に微笑ましい!これからも仲良しでいてほしいなと思うふたりのお話でした。