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女性ごませんべさん

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両思いだけど片思い

オタクの恋人に振り回されがちな攻めのお話
好きなことに夢中になってついつい攻めをおろそかにする受け
そんなんでもちょっと拗ねるくらいで受け入れてる攻めは健気でした
BLとはいえ一目ぼれから告白がお友達からと受け入れられ、
かつ職場の同僚も嗜好を把握して肯定的な世界観に隔世の感を覚えます
すごく風通しの良い、余計な障害のないところが令和風なのかも
丸っこいぬいを真ん中に受けと攻めが川の字になって眠るのが可愛かった

すれ違いとやり直し

記憶喪失もの
受けのあるかもしれない未来を奪って良いのか悩む攻めと
納得してないけど別れを受け入れてしまった受けが
同棲でもう一度恋心を確かめあうハピエン
片思いしてた学生の頃の記憶で大人の攻めにドキドキする受けが可愛かったです 

太極図

Kの支配者というタイトルから、表紙の椅子にふんぞりかえってるのが支配者で、その足元でなでられてるのがKかと思ったら逆でした。一目ぼれした子を囲い込んで堕としたはいいけれど、ミイラとりがミイラになるというようなお話。支配者が被支配者の反応を気にしだしたら、応えたくなったら、それは支配者と言えるのか。アキは支配者の自分を好きなはず、だから幻滅されたくない、君のご主人様でい続けるために死ぬのも厭わない。とても一途だけど、反転を怖がってるようにも見えて、それが「僕の支配者は僕」に込められてるのかなあと思ったり。死んでしまえばアキに揺れる支配者らしからぬ自分になることはないし、必ず後を追うだろうアキを自分だけのものにできる、これって安心したかったのかなあ。でも死んじゃったから彼らの物語はこれでおしまい。HOUSEは半身を見つけた二人が一生蜜月。短編は血は争えないねーというお話でした。

ふたりでいようよ 電子 コミック

ちえ子 

しんどくて超解釈

かわいらしいタイトルとほのぼのした表紙につられてジャケ買いしたものの、中身はひとつもほのぼのしていませんでした。なんと2ページ目から虐待開始。こんな話だったのかよとおののきつつ歯食いしばって読了。
攻は6年もの長きにわたり受が虐待されるのを見てみぬふりします。一応最後は救い出すけれども。自身も連れ子で未成年のうちは義父に強く出れなかったにしても、もうちょっとなんかあんだろよという気持ちは否めず。
ただあまりに攻がボンクラ過ぎて、受が救いの手を待つしかできない子供というよりは、悲惨な境遇の自分をエサに攻を待ち構え罪悪感でがんじがらめにするジョロウグモという解釈もあり得るのでは。であれば欲しい男を得るためのど根性物語と言えなくもない? 主導権とって攻を翻弄してる様や耳打ちされてテレる攻のチョロさにを見るとこれ当たらずとも遠からずかもわかんねーなという気持ちです。つかそうでも思わないとしんどいっすわ。

幸多かれ

マヤの出現で二人のおだやかな日々が滅茶苦茶になるだろうことはなんとなく予測しつつ、読後感死にたくなるようなのがくるのかと身構えていましたが、想像していたような最悪な最後は回避されていてほっとしました。

いろいろ印象的なところはあるけれど、やはり浩然の行きたいとこいっぱいあるって言った笑顔が小さい子みたいで胸がぎゅっとなりました。なんで毎年冬にって言ってるからもう何度も約束して江ノ島来てるんだろな。全部行こうって千紘に言われて紅潮してる浩然が満ち足りてて、とにかく君らこっからの人生は全勝優勝で行けという気持ちでいっぱいになりました。幸多かれ。

そしてマヤの空虚な結末が思いがけなく堪えました。残虐さにおいてだけれど小さい子供みたいなところがあるからか、邪魔な登場人物退場と思えませんでした。内臓まき散らして死にたいってどんな死生観なんだ。どうせまくならもっときれいなもんまいてほしい。彼岸に一人逝く餞に来世は腕の良い花火師に生まれ変わってもらいたいと言葉を贈って感想を終わります。

聱犬 コミック

桂馬びんぞこ 

ヨイチの犬種は柴犬かな

捨てられた子供の話ほんと無理
ヨイチの言うことなすことせつないやらいじらしいやら
電子限定のファミレスまんがで鼻の粘膜だいぶ痛めました
そらもうあけびさんとて載ってるの全部頼め言いますわ

あけびさんに拾われたこと手放しで良かったとは言えないのだけれど
この先も言うこと聞かないわんこのヨイチが厄介起こすのは想像に難くないのに
左手首一つでそばに置くことにするくらいにはヨイチのこと可愛いみたいなので
これもまたハピエンなのだろなーと思います

美しい青色でありますように

風と木の詩の昔から生活基盤が安定しないと
どんな大恋愛も関係性がじりじり変容し破綻にむかうのは
世の常なのだなあと物悲しい気持ちになりました
エリオットよりよほど酸いも甘いもかみ分けていたであろうリンチェが
初恋に足を取られて身を滅ぼしたのが哀れです
死の間際に幻相手に海の天使城に連れてかえってと言った少年の終りとは違い、リンチェは恋人の用意した家に二人で帰っていきます
平坦とは言えない逃避行、疲弊と諦めと後悔が繰り返されるのはなんとなく予見されますが、とはいえ傷つけあったり赦しあえるのも生きていればこそ
メリバかなあと思ったけれど意外と救いのある話なのかもしれません
子供の頃に夢見た家とはかけ離れていても窓から見えるちっぽけな海が
せめて美しい青色であることを祈らずにはいられません

不穏なあらすじの続巻有りは完結を待つほうですが

椿の目力にやられました買いました
しょっぱなから彼岸と此岸の二人なので
エピソードが積み重なって二人が思いあうのを見るにつけ
とはいえこんなもんどうころんだって悲恋決定じゃねーかと
打ちひしがれてましたが巻末にヒメミコ先生の有難き託宣がありました
あとがきで約束された勝利…!
とりあえず安心して続きを待てます
今のところBLというよりはブロマンスでジュブナイルですが
猛禽の雛とひよこが寄り添いあってるような二人が大変可愛らしいです
見た目天使のカブが攻め、あるいはケツ抱き属性と思われるところも善き哉

鴇ちゃんはそんなこと言わない

蒼が鴇ちゃんのことをなじったのは学生服着てた頃の回想シーンだけ。出版社勤務の現在は双子を甘やかすのをいさめたくらいで鴇ちゃんに怒ってはいない。それどころか一緒に眠ったり落ち着いたお店を教えてくれたり普通に仲良いのに、なんで堯良の前で最近怒らせてばっかりっつったの?何アピール?って思ったら、それまでの鴇ちゃんのキャラクター造形を覆すほころびに見えて萎えました。
とはいえこの部分にひっかかるまではかわいーかわいーと繰り返し読むくらい好きだし、続編が出ればやっぱり楽しみに読むと思うし、ただの言い回しにそんな引っかかることもないかと思いつつ、鴇ちゃんを特定保護生物だと思えばこそちょっとの違和感が気になってしまったという感想です。

悪癖 4 コミック

イイモ 

大変良かった

どんな地獄を見せられるのかと戦々恐々しながら読み始めた長い物語がついに完結しました。感無量。怪物はいなかったし、小島は愛されてた。凄惨な過去がパタパタカラカラ180度違う風景になって、小島が救われたのが良かったです。ほんと良かった。
それにつけても大門のスパダリぶりよ。連続殺人事件解決しーの当主入れ替わり見抜きーの、難病の小島父を病院に入院させーの、なにより怪物と呼ばれた人の名誉を回復させて小島を仄暗い楔から解き放ちーの、大門のポテンシャルたるや。すげー
ハチャメチャで波乱万丈だったけど真っ赤になってつきあいたいっていう小島といわれてとろけそうに喜んでる大門の笑顔で、ようやくおだやかな恋愛がはじまったんだなあと大変あたたかい読後感でした。