獣人と半獣人が共存する世界で生きるノアとディオンのモフモフファンタジー。
ノアのモフモフしっぽ!ふさふさでかわいくて、時にはえっちなところを隠すセクシーさもあって、にむまひろ先生の描かれる世界の美しさが一層際立つ作品だと思います。
ずっと近くにいて、お互いが大切だとわかっていて
だからこそ関係性を変えることが怖くて踏み出すことが出来なくて……
そばにいられるならそれだけでいい
そう思っていたはずなのに本能の前ではそれすら建前でしかなかったと思い知らされる
そんな葛藤はファンタジーではなくとも通ずるものがあると思いました。
ノアが健気ででもどっしり芯があって、
何ならディオンよりもずっと早く覚悟を決めて。
動き出せたきっかけは「他の人に奪われたくない」
だったかもしれないけれども、
何が起こるか分からない状況でもディオンのすべてを受け止めるノアの意思の強さに愛を感じました。
告白のシーンでもディオンの想像の斜め上を行くノアの言葉……大変心強いですね。
本編最終話では理性的に収めていたディオンが
描き下ろしでは抑制剤打ちながらもガンガンに本能を爆発させていて
隠しきれない愛情深さが溢れきっているところもまた良かったです。
すっかりレビュー済みだと思い込んでいたもののまだだったことに我ながら驚きです。
イチオシ作品の新刊です!
新人教育を通して深まるふたりの関係、幸せの絶頂にいるようなふたりに忍び寄る不穏の気配……甘さとザワザワの緩急が効いていて5巻も読み応え抜群です。
新人教育の壁に当たる虎谷くん。
先輩として言えること、虎谷くんを想う犀川さんだから言えること。向き合う犀川さんのバランスが心地良くて、一途な心の打ち明け方もきっと虎谷くんにまっすぐ届いて。
信頼関係を強めていくふたりの姿が心強く感じられます。
日常のかわいいシーンも増えてきて、意外とガッツリ甘えたい犀川さんと徐々に恋人力を高めていく虎谷くんが微笑ましくもあります。
また、アフミスといえば!な夜の部もしっかりたっぷり濃厚に。
虎谷くんちの狭いベッドでぎゅうぎゅうなふたり、我慢の限界な犀川さん、見るからに愛情表現が増えた虎谷くん……たくさんの夜を重ねているのにどれひとつとして同じものがなくて、それぞれの夜に唯一無二の愛が詰まっています。
とにかく大満足な1冊。じっくり丁寧に描かれるふたりの歩みが嬉しくて、これから先もさいとらの人生を見つめていきたいなと改めて思いました。
6巻もとてもとても楽しみです!
特装版小冊子では24話社員旅行の夜と朝の隙間が描かれています。(16p)
余裕のないふたり、同室のふたりがいつ帰ってくるかわからない状況下でもとにかく全開で甘々。
犀川さんの表情が全編通して恋人感強めで必見すぎますし、虎谷くんは大胆にかわいくて見どころしかありません。
是非とも特装版をオススメいたします!
今作もとても好きでした。
離れていても大丈夫そうなふたりがしっかりと寂しそうにもしていて、そういう気持ちをストレートに零す瞬間が良いですね。
隣にいられない中でぶつかるそれぞれの壁に、励ましの言葉選びがスペシャルに白崎くんらしさを爆発させていて最高でした。
麻水さんとお父さんの関わりは案外アッサリしていて、ちょっと読み切れないところがありました。
ただ、麻水さんの頑ななまでの距離の置き方は、父の気持ちをわかってしまう日が来るのが怖い、と言っているようにも思えて。
それほどまでに白崎くんが大切で仕方なくて、それほどまでに演技が楽しいんだな。大切なものを大切なまま、抱えて生きていく術を見つけてほしいなと思いました。
片や白崎くんもぶつかる壁。
大切なものが増えて、それまでみたいに振る舞えないもどかしさ。
解決の切り口はやっぱり麻水さんとの対話の中にあって。交わした言葉の中からのじんわりとした気づきを、白崎くんが自分の中で噛み砕いて成長していくような姿が清々しくて眩しいです。
隣にいられる時も、そうじゃない時も。
背中を押して押されて、本当に良い関係性だなと思います。
5巻はほとんどが遠距離恋愛なふたりなので、麻水さんの帰国からのふたりのシーンはより甘さが引き立つように感じました。麻水さんの我慢できなさが白崎くんの起爆剤になる感じがお見事。
かわいくても夜はやっぱり一枚上手な麻水さんも、普段たくましくても最終的にはとことんかわいくなっちゃう白崎くんも良きです!
まだまだ応援し続けたいふたりです。
ふたりのつながりが一層強く深くなっていくのを感じられる1冊でした。
麻水さんの追憶。
なるべく自分を出さないように、出来るだけ周りに流されないように、静かに抑えるように生きてきた麻水さんが、
他人を演じている瞬間に感じた高揚の表情がとても印象的です。
白崎くんの演技に出会ったから、もっと芝居をしたいと思えるようになって、
白崎くんにかけられた言葉が、芝居をしたいと思う気持ちのまま進んでいいんだと麻水さんの心に風を通してくれたんだなと改めて感じられました。
夜の海のふたり。
ストレートで無責任な白崎くんの言葉や気持ちが、いつも麻水さんの迷いを拭い去っていて、でも白崎くんはそのことには気づかないままで。
それぞれに大切にするやり方は違うにしても、お互いに向けたまっすぐな思いをしっかりと受け止め合うふたりなので、この先もそうやって並んで歩いていく姿が見えたような気がします。
麻水さんがプレゼントに込めた祈りのような気持ちがとても染みました。
1巻単行本発売時の特典+キャストさんのトークが収録されている楽しいCDでした。
本編よりも少しくだけたふたりのやりとりが軽快で楽しく、犀川さんとの夜の部に信頼を置き始めたような虎谷くんの期待やドキドキがポップに表現されています。
犀川さんが真面目に心配しているのに当の虎谷くんはふわふわとしていて、そういう瞬間のほぐれる空気感がとても良かったです。
キャストさんのトークでは、プロの心意気を感じられるような収録への臨み方を知ることができたり、
お二方それぞれが作品を読んで感じられたキャラクター像(特に虎谷くんへの過剰な心配に聴いててニコニコしちゃいます!)など、
ボリュー厶満点の裏話を聞くことができて、続編への期待も一層高まりました。
もともとは作品が大好きで、今回初めてBLCDを聴きました。1巻〜2巻の6話までが収録されている本作。思い描いていた世界観と違っていたらどうしようとドキドキもありましたが、とても良かったです!
秘密を握られ追い詰められて逃場をどんどん失くしながらも抗おうとする強気な姿勢とか、
でもベッドの上では犀川さんの手練手管にあっという間にふにゃふにゃになってしまう身体の素直さとか、
振り幅が大きくて不安定な魅力に包まれるこの頃の虎谷くんの危うい魅力がしっかりと感じられました。
一方の犀川さん。
昼間オフィスでは頼れる完璧上司風情を漂わせながらもちょっとした緩さが兼ね備えられていて、
夜の部では心の内を見せないにしても虎谷くんの身体を開いていきながらの滲み出る甘さがズルいほどに犀川さんで、
不穏なのに離れられない沼感が素晴らしく。
話が進むごとに少しずつ近づいていくふたりの距離感を耳にするのが心地よく、漫画を読んでいるときとは別の角度で作品を感じられて、とても聴きごたえがありました。
理想の上司八馬さん&迸るさわやか鳥野さんも素敵でした。
夜の部セットでは特典CDと小冊子がついておりこれまた豪華です。
本編より少しポップに時間をすごす犀川さんと虎谷くんがキュートに魅力的に表現されています。
キャストさんのトークでも、おふたりがどのように作品やキャラクターを解釈して収録に挑まれたのか等を知ることができてとても興味深かったです。
続編の制作も進められているようで、そちらもとても待ち遠しいです!
3巻は憧れに近付きたい白崎くんの葛藤と成長の回。
順調に進んでいるように思えていた演技の仕事で躓き、麻水さんに甘えるのではなく自分の力で何とかしようともがく白崎くん。
見守る麻水さんがどこまでも大人で、なのに三原さんのバーのシーンでは恋人としての想いを露わにしていて、そのギャップがまた良い。
同じ時間を共有していても見え方はそれぞれに違っていて、だけど根っこは同じところにある。全く似ていないふたりだけど、だからこそ惹かれるものがあって救って救われて、並んで前に進んでいく未来があるんだなと感じました。
初日明けのふたり。
仕掛けておきながら麻水さんの舵取りにぐずぐずになる白崎くんが、らしくて良いですよね。だけど結局最終的には白崎くんに勝てない麻水さんの懐の深さは一生推せます。
小冊子のほのぼのなふたりも最高。
まだまだふたりの行く末をおいかけたいです。
心の中がかわいい!で溢れて叫び出したくなるような作品でした。もう、ふたりがそれぞれにかわいい。かわいさの方向性がそれぞれにあって、かわいいの大渋滞でした。
碧のことは読む前はスンとしているクール系の子なのかなと思っていましたが、スパダリの風情がありながらもちゃんと高校生の幼さというか、擦れすぎていない素直なかわいさがありました。特に名前を呼ばれたいシーンが都度かわいすぎました。
陽翔の方は明るくてピュア、全方位死角なしのかわいさがあります。
勘違いから始まる関係だからこそ、好きと自覚したなら尚更本当のことを言わなくちゃという葛藤が大きくなる陽翔の真面目さが苦しく、
勘違いだとわかっていながらも始めた関係だからこそ、気持ちが大きくなっていくうちに不安を募らせていく碧のやわらかさが切なく。
それぞれの心をちゃんと打ち明けた告白シーンの甘酸っぱさが良かったです。
特装版は一人暮らしの碧の部屋におじゃまする陽翔のお話。
彼氏の部屋ですることといえば……な新しいベッドでの2度目ですが、恥ずかしくて碧の顔を見られない陽翔はやっぱりかわいいし、強引すぎずにちゃんと言葉で気持ちを通わせながら進めていく碧が良きだなぁと思いました。
とにかく終始かわいいふたりを特装版なら289ページたっぷり楽しめました。
続きものだとわかっていて購入しましたが、早く続き下さい!!状態になってしまってもどかしいです、、
他人を誘惑してしまう香りに悩まされている馨が願うことは、それに惑わされず自分自身そのものを知ってほしいということ。その願いがあまりにもピュアすぎてキュンとしました。また、頑なにそう思うことで馨自身も相手のことを知ろうとしてこなかったのかなとも感じました。
そんな馨の秘密を知った翔生との距離のつめ方、色気があるのにそうしたピュアな部分も垣間見えてすごく良かったです。
他人が惑わされる匂いを、初めて安心すると言ってくれた人。その特別感、信頼して身を預けられる安心感がそのまま恋に繋がっていく心の動きもよくわかりました。
一方で、翔生のやさしさや自分に向けられる感情が自分自身そのものに向けられているのか、それともこれまでにない匂いに向けられているのか、不安に揺れる心もわかります。
ふたりでいるときの空気感がすごく良いので、きっとハッピーエンドだろうと信じていてもここで続くの??と焦らされ感がすごいです!
今はとにかく2巻を待つばかりです、、