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エキスパートレビューアー2021

女性甘食さん

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明治時代の関西弁BL

久我さんの関西弁受け。時は明治、場所は大阪近くのとある村。受けの郷里が関西で攻めは関東の人です。草木の苗を販売・輸出する仕事をしている攻め×画家の夢破れ田舎で教師をしている受けです。

最初は卑屈で暗かった受けの心をどんどん溶かしていく太陽みたいな攻め。優しさ全開でストレートに攻めてくるタイプでした。DTだった受けと体を繋げてからはちょっとだけ変態ちっくになりましたが。受けはどんどんエロくなっていきます。使われる関西弁がちょっと昔風で綺麗な言葉なのがいい。美(うつ)やかとか。

久我さんの大河ドラマ風というか朝ドラ風というか、時代物でも安定の面白さのBL、さすがです。

ふー、良かった!

前情報をあまり持たず読んだのですが、こんな話だったとは。スタイリッシュでオシャレな絵、そういうのは雰囲気だけであまり面白くないのも多い…という偏見があったけどこれは違う。丁寧に描かれたストーリーにも泣かされました。

多様性の今の時代に合っているのかも。攻め(男役)は強くて男らしくなければならないって時代でもないものね。繊細で涙もろく弱々しい攻め。でもエッチはテクニシャンなのです。

書き下ろしが良かった。ずっとメロウで暗い良作映画のような雰囲気の作品でしたが、やっぱりハッピーエンドが好き!安易に恋人にならないで慎重に付き合いを続けてきたのが真面目な2人らしくて良いです。

心が寂しい者同士のカップルですがお互いに寄り添って幸せになってほしいなと思えるお話でした。

追記…作者の短いあとがきの言葉が重かった。色々な思いを作品に昇華させる才能はすごい。また素敵な作家・作品に出会えたことに感謝。

及川の魅力再発見

名作というのは何度読み直しても何度も萌えられるものなのですね。聖黒ヒロインは魔性の美青年、でも本質は天使のような受けの山内練で間違いないのですが、攻め・麻生の元彼である及川純も相当な魅力的キャラです。何てったって私の大好きな刑事受けだ。麻生との関係では逆だったけど芯は受け体質。抱くより抱かれる方が絶対合ってる人。

麻生って誰に対しても優しく残酷な人なので及川は10年位付き合った末、手酷く振られているのに愛することを未だやめられない人。及川純、名前の通り純粋な人だ。そんな状態なのに同じ職場なので何事もなかったような顔で一緒に仕事をしなければいけない、BLなら相当辛い立場です。

及川は背が高いけど細くて華奢な体型で剣道世界2位の実力者(相手の失格による繰上げで後に1位になった)。しかし芯は女でそれを隠すために周りを男で固めている人。健気!切ない。萌えキャラすぎる。しかし練は麻生と両思い後も色々苦労してるから及川さんは同棲中の若いイラストレーターと幸せになってほしい。きっと麻生よりはいい奴のはずだ。

麻生は読めば読むほどなぜこんないい男2人から愛されるのかわからん。ダメンズだから?彼は自分を愛してくれる男2人の事は裏切り、自分が愛した女達からは裏切られる、そんな人です。確かに推理は冴えているんだろうけども!時系列的に後の作品でもちょっといい女に誘われると簡単に寝ちゃうしね。この流され侍があ!と言いたくなります。

1995年は高村薫さんの「レディ・ジョーカー」では合田が加納に名ラブレターを書いた年、今作では麻生と練が8年ぶりに運命の再会を果たした年。エモすぎます。この2作品のファンがすごく被ってるのわかる気がする。時代と警察という職場が被ってるから。彼らがどこかですれ違っていたらいいのに…警察BL好きの腐女子なら誰もが妄想してしまうと思います。

追記…今回、麻生の部下で同期の山背と練の刑務所の時の友人、田村もいいなあと思いました。洞察力があって聡い人は脇役でも素敵。改めてこの物語は麻生と練のどうしようもなくやりきれない激しい愛憎の話だけど、麻生と及川の関係も愛憎。麻生と女達とも愛憎。誰と恋愛しても同じ位憎まれてしまう麻生さんてやはり独特で業の深い人なのかも。

勢いで読ませるBL

1.2巻と面白すぎて一気読み。やはりこの頃に書かれたBL作品は面白い。文庫出版が2008年だからノベルス版はこの数年前だったのかな?花丸blackなのでダークなヤクザものですが作者によるとコメディーらしい。

モラル的には色々どうなの?ってとこもあるけど、「面白ければそれでいいじゃない!BLなんだから」とでも言いたくなるような勢いで読ませてくれる作品です。ヤクザBLにはいつもピッタリな石原理さんのイラストが花を添えています。

攻めの黒羽と受けの鵙目は17歳の少年院時代に体を重ねていた関係。30歳過ぎてから再会というか攻めに拉致され陵辱されて交際スタートします。

受けの鵙目は美形でケンカも強くて硬派な男前。男殺しと言われる位、色々な男を引き寄せてしまうタイプです。それに加えて犬猫を拾うように親に見捨てられたティーンエイジャーの少年少女の父親代わりになってしまったり(34歳の若さで)メンヘラ気味の姉やヤンデレストーカーの元同級生・前田も見捨てることができません。色々背負いこむタイプ。

攻めの黒羽は鵙目への執着がすごいけど、受けのピンチには体を張って助ける男らしいタイプ。しかし女の愛人はたくさんいて「男はお前だけだしお前が本妻だよ☆」とか言っちゃう奴です。まあ受けも攻めに抱かれながら女とも致してる人だからお似合いなのかな。最近のBLならあるまじき設定。

この2巻は鵙目が前田に薬を盛られて全裸で縛られてフェラされたり、黒羽のお仕置きセックスが3日間でそれが部屋の外の舎弟にも丸聞こえだったり、黒羽と前田と鵙目の3Pがあったりと、男前受けの色っぽさ満載でワクワクが止まらない感じでした。


追記…第1作の初版は1996年でした。BL黎明期の作品らしい躍動感溢れる作品だと思います。

後編の方が好きだった

生まれた時から隣り同士で両片想いの2人。受けは高校生で両親を事故で失い孤独と闘いながら一軒家に一人暮らししている可哀想すぎる設定。しかし世話焼きすぎなスパダリっぽい攻めに対して意地っ張りを通り過ぎて意固地と言ってもいいくらい素直になれない受け。周りの友人関係でもちょっと浮いているような子で心配になりました。

しかし両想い後の後編は受けが素直になってツンとデレの割合がようやく少しまともになってきたので安心しました。後編のテーマは親しい人へのカミングアウト。お互いがお互いを思いやりすぎてぐるぐるする2人の様子は良かったです。

それと他のレビュアーさん達も仰るように月村先生にしてはエロ濃いめなのも嬉しい驚き。前編と違って後編では受けがすっかりエロ可愛い子になっています。攻めの兄とか共通の友人にまで受けのエロさがダダ漏れになっているのって萌える。

あとがきによると友人・春樹の恋愛の構想もあったみたいだけど続編まだないのかな。彼はノンケっぽかったのでBLで続きとは意外でした。受け攻めどっちだろう?私のBL読みの勘だけに頼るとなんとなく受けなんだけど…違うかな?

わりとあっさりめ

最近英田サキ先生の作品に再ハマりして創作の原点みたいなの知りたいな、と思って購入。前半がエッセイで後半が中編小説という構成で高階佑先生のイラストも多々あります。

特筆すべきは英田先生のお姉様。先生が中1の時にJUNEを与えたそうで、それがなければあのDEADLOCKもダブル・バインドも生まれなかったのかと思うとお姉様に感謝です。あとリボンの騎士のサファイアの女装は笑いました。元々女の子なのになんかわかる。オスカル様とかも女性だけど普段男性なので女装って言っちゃう。あとLaLaと花ゆめの漫画は全部わかりました。あの頃の白泉社は未来の腐女子を育てる漫画がたくさんあった。少女漫画なのに少女が出てこないのばっかりだったから(笑)

他のレビュアー様もおっしゃる通りエッセイ部分はわりとあっさりな感じだったけど後半の小説になったとたん、たちまち面白くなったので英田先生はやっぱり物語を作る方がお得意なんだと思いました。

高階先生の描く正統派美青年の数々も素敵でした。

遊び心たっぷり

ベテラン作家様の遊び心たっぷりの作品でした。中二病っぽいというかエヴァっぽいというか。あとがきで昔の自分が喜びそうな大好きだったものを詰め込んだ、ということでしたが、大丈夫。大人の私でも楽しめました。奇天使とか〜修道会とかもっともらしい色々な単語が面白かったです。

何が面白いって結構シリアスな展開の割に、クリスマスのロザリオとかパワーストーンとかの修道会グッズを(なんだかうさんくさい。笑)家で梱包して「発送票が曲がってるぞ」とかの会話がシュールすぎる。攻めの安吾はゾンビみたいな体になっちゃったってのに脳天気な所が良いと思います。他にも受けの御母衣の体の大事な部分がある生き物の形をしていて、ギャグみたいだけど葛西リカコさんの美麗イラストでちゃんとそれも描かれてるのが見どころです。

面白かったですが、とても中途半端なところで終わってて2人の着地点がどこにあるのか?というのがわからなかったのが残念でした。もしかしたら続編があるのかな?

天使と悪魔とかの設定が好きな方におすすめです。

先生達の恋物語

これは…好きな人はめちゃめちゃ好きなやつだよ。男にモテるコワモテの男前受け。しかも巨乳。

受けが攻めをお姫様抱っこ…最高やないかい!

攻めの方が柔らかい感じで処世術も心得てる大人でサラサラヘアで、受けの方が少し背が高くてガタイが良くて短髪が似合って真面目で堅くて不器用なタイプ。こういう組み合わせのカップル大好きです。最後に出会った頃の回想シーンがある構成も好きだな。パイスラッシュも最高でした(なんやねんそれ。笑)

受けの渋川先生はパパからも弟からもものすごく愛されてて、こういう人は他の男の人からも絶対モテモテだと思うので、攻めの山﨑先生はこれからも色々心配ですね。男前受け好きの方は渋川先生の小悪魔的わがままボディをご堪能ください。

私は一気読みしちゃったんでもう一周してきます。

今までの謎の解決編

最終巻は事の発端となる旭の母親の殺人事件の解決編。謎は解けてスッキリするのですが、痛い展開だなあと思いました。特にミツルにとっては数年後にすごく尾を引く、いや一生尾を引く展開だなあと。まあフィクションなので別に心配することはないんですが。

旭の愚かさに結構イライラさせられました。たとえまだ21歳で可哀想な目に合った未熟な子だとしても、もう少し早めに渋澤先生や編集の荻野さんに相談すべき事は相談しようよ、と思いました。結局自分で解決できないんだからさあ。

誰もあくせくしていないのにたくさんの住人が贅沢に暮らしているお伽話みたいなシリーズでした。旭は完全に庶民の家から高貴なお屋敷に入ったシンデレラ。自分で飲み物も入れないような生活によくすんなり馴染めたもんだなと思いました。あまり魅力がないのに薫みたいないい男にも依然としてモテ続けてるのも少女漫画のヒロイン風で、英田作品の受けにしては珍しく好感が持てない受けでした。

ネタバレになるので深くは触れませんが事の発端の発端になった出来事。関係者3人とも私には理解し難い人達です。浮気のお膳立てをしてやる方もちゃっかりそれに乗る人達の方も。周りの迷惑を考えろ!つくづくミツルが可哀想でなりません。人の人生何だと思ってんだ。

まあフィクションなので気にする事もないんですがね(2回目)。なんかやりきれないラストだなあと。最終巻は今までのホラー成分もちょっと少なめでした。

ニューヨーク探偵物語

大好きなニューヨークが舞台のBL。時は90年代。ニューヨークやその近郊都市の描写は雰囲気が出てて良かったです。

しかし冒頭部分で大手興信所から独立したての探偵事務所で初めてのお客さんの前でカップル経営者らしき2人が痴話喧嘩して客が逃げ出すって所で独立初日でこんなプロ意識に欠けてて大丈夫?とドン引きしました。

ストーリー運びもわざともったいぶった遠回りで核心に触れないような書き方で進み、最後の方でやっと受けの生い立ちとか色々わかるのですが、そこに行き着くまでがわかりにくくて疲れてしまいました。受けが日系人だけど金髪で欧米人っぽい容姿というのはもっと最初の方に書いててくれた方が絶対良かったと思います。

同じニューヨークの探偵が攻めで、助手の受けの方がトラウマ持ちでかなり年下というのが柏枝真郷さんのデスペラードシリーズにとても似ている設定ですが、あちらの方がストーリーもBL部分も正直だいぶ面白かったです。ずいぶん前に書かれた作品の新装版という事なので菅野先生もだいぶお若かったのだと思いますが。
 
とにかく受けのユキが最後まで不機嫌でアンニュイすぎる奴であまり好きになれなかったので乗り切れなくて残念です。彼視点の部分がなかったので余計に。海外が舞台のBLのお話の雰囲気はとても素敵だったのですが。