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萌×2作品

「BLアワード検定」合格証 ソムリエ合格

女性RoonyFriendsさん

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攻が独特の雰囲気で良い

ケンカ大好きイカれ野郎×攻の暴れっぷりに恋に落ちてしまうケンカ大好きイカれ野郎です(笑)。

マンガとしてすごく読みやすく、楽しく読み進められました。受の腐れ縁ヤンキー・佐波も当て馬ではないのにうっかりメインの2人を焚き付けてしまう立ち位置としてわかりやすく、また受の舎弟ポジ・溝口も、受を慕っているのか危ういツッコミを連発していて、面白かったです。

体格差が攻<受で、攻はヒョロッとしていて強そうに見えないけどケンカが異常に強く、目は光がなく死んだ魚か爬虫類のようで、中身も飄々としていて、ザ・マンガの登場人物って感じの、かなり盛り盛りな設定のキャラクターだと思います。こういうキャラがどストライクな方が一定数いそう。

受はケンカが趣味のヤンキー。ちょっと気になったのは、受が攻のことを「推し」と言っていたこと。最近の若い子はオタクじゃなくても、誰でも「推し」という概念を持ってるんですかね?「宗教」とも言ってたし。ここらへんの言葉ってオタク用語かと思っていたので、特にオタク描写のないヤンキーのセリフとしては違和感がありました。

受が攻のケンカの最中に突如告白して始まった関係は、攻の手が早い+受が攻にメロメロなので、あれよあれよといううちに進んでいきます。合体までは時間かかるかと思ったけど、意外とあっさり(笑)。攻の可愛がり系言葉責めが良い感じです。

ある日、攻に重いと引かれないための接し方に悩んでいる受の前に、攻の過去を知るヤンキーたちが現れ、受とケンカになります。普通なら受がピンチになって攻が助けに来るところなのですが、受のケンカ狂い設定がちゃんと活かされており、大喜びでケンカして圧勝していた(笑)のが面白かったです。

自分のいないところで最高に楽しそうな受の姿に、モヤッとする攻。独占欲が爆発し、最後はラブラブH。受が攻のことを好きすぎて、トロットロです。

攻は飄々としているので気持ちがちょっとわかりにくかったですが、受が他の人と楽しそうにしているときの嫉妬ゆえの行動はよく理解できました。受の体にすっぽり収まる攻、可愛かったです。

ぶっ飛んでるけど意外に良い話

30歳まで童貞を貫き、魔法使いとして活躍するイケメン×人生言い訳ばかりの負け組童貞です。

魔法使い要素でがっつりファンタジーで、ツッコミどころも盛りだくさんな一方、攻・受それぞれの生き様や受が人間的に成長する姿にはリアルさもあり、最後はドラマチックな結末で、なんだか良い話だったなーと思わせてくれる作品です。

魔法使いになるには30歳まで童貞を守り、最後の10日間の発情期を何とか乗り切らなければいけません。たいていの人は我慢しきれず発狂して精神を病んだり、発情期専門のソープに行ったりして、魔法使いの夢を断念するという設定です。

ネタバレになりますが、受は先輩魔法使いである攻の多大なる援助(という名のセックス)のおかげで、10日間の苦しい発情期を乗り越え、無事に魔法使いになります。発情期の中、攻の支えのおかげで受の心が変化していき、人間的に成長していく様が良かったです。また、割と序盤で、たぶん攻は昔から受のことを気に入っていたのかなと想像がつくように描かれていたので、発情期に協力する流れも納得して読めました。

魔法使いは多い方が世の中にとってありがたいだろうから、何なら発情期を乗り越えるための強制拘束プログラムとか、もっと穏便(?)に10日間睡眠状態にされるプログラムとか、志願した人には提供されててもおかしくないんじゃないかなどと考えてしまいましたが、そこまで深く考えて読むべき作品ではありませんね(笑)。

そして受が魔法使いになってからの苦悩も描かれているところが良いサプライズでした!魔法使いにさえなれば全てうまくいく訳じゃないというのが、とても面白かったですね。ここでもう一山あることになり、よく考えられたストーリーだと感じました。
受の魔法の属性がわかったシーンは爆笑しました。

読み進めると、まさかの理科のお勉強ができます!!(笑)攻と受、2人の魔法の化学反応…受験生に薦めるBLは本作で決まりですね。試験で役に立つといいのですが。

2人には世の中のためにも、末永くラブラブでいていただきたいですね。

性の劇薬 [DVD] R18 DVD

終盤に大興奮!!!!

DVDではなく劇場に観に行ったのですが、内容は同じだと思いますのでレビューします。

映画は原作とストーリーの流れや設定が大きく変えられていて、びっくりの連続でした。この点について、運良く舞台挨拶で城定監督のお話を伺うことができましたが、媒体が異なるので見せ方も変える必要があった、そして原作サイドが変更にOKを出してくれなければこの映画を撮ることはできなかったとのことでした。内容の大きな変更点については後述しますので、ネタバレを回避されたい方はお気を付けください。ただ、作品のテーマである、「性によって生を植え付ける」という点は、ブレていなかったと思います。

そもそもよく見ると、余田と桂木のビジュアルからして、そこまで原作に寄せようとしてませんもんね(笑)。でも余田役の北代さんも桂木役の渡邊さんも普通にイケメンなうえに、お二人の体が本当に綺麗で、桂木は無駄な肉のないすっきりした体つきがイメージぴったりでしたし、余田は服の上からでもわかる見事な大胸筋が素晴らしく、ドキドキしました。

もちろんお二人の演技も凄まじく、文字通り体当たりの演技(物理)って感じで、圧倒されました。特に映画オリジナルの最後のシーン、海沿いの“謎ホテル”(舞台挨拶で制作陣がそう呼んでいました)でのベッドシーンは、もう最っっっっ高〜〜〜〜〜〜〜すぎて、興奮しすぎて私は次の日も観に行きました(笑)。いろんなことがあってからの両思いH…万感の思いですよ。対面座位で頑なに桂木の乳首をつまみ続ける余田の手がエロかったです。

そう、本作はR-18とはいえ、AVではないのであくまで「性器があるフリ」「体内に何かしら挿入しているフリ」なのですが、乳首だけは治外法権というか(笑)、最序盤からそれはもうこれでもかといじくり倒して撫で回し&舐め回していて、これがR-18映画じゃ!と見せつけられましたね。
そして下半身で行われていることは、絶妙に脚やら余田の手やらベッドの手すりやらで隠れていて、すげー!って思いました。一番すごいと思ったのは潮吹きのシーンで、桂木のモノがあるかのように余田の手がうまいこと配置され動かされていたこと。桂木もそれに合わせて反応していて、役者さんってすごい…。
あと映画オリジナルで桂木が鏡を叩き割って手から流血し、それを余田が舐めるシーンがあったのですが、そこもエロかった。

エロ以外でも余田の手術シーンや、桂木が中華料理を食べまくるシーンを見て、撮影大変だっただろうな〜と思いましたし、それくらい映像作品としてこだわり抜いて作られたんだな〜と感銘を受けました。

2回観に行ったくらいなので全体的には満足しているのですが、原作を知っている人間からすると、なぜそこの設定まで変えたのかな?と疑問に思う点もあったので、評価は萌2です。

以下、原作から大きく変更されている点です。

・余田に過去に男の恋人(ちなみに桂木にそっくりな男で医者の同僚)がいたことになっている
 →これは特に!原作では余田の初めての男が桂木で、個人的にかなりお気に入りの設定だったので、びっくりしました。ただ桂木とこの元彼は同じ役者さんが演じられているので、カップリング的にはなんだか安心。あと、元彼と同じ顔だから桂木に執着したというのは、わかりやすい。
・その恋人の自殺が原因で人の生死に特に敏感になった設定になっている
 →なので映画の余田が医者を目指した動機は不明。
・桂木は両親を迎えに行く日、同僚の女性とホテルにいて迎えをすっぽかしたことになっている
 →それだと確かに自分のせいで両親が死んだって自分を責めるのも仕方ないかもね…。ここでちょっとだけ桂木と女性とのキスシーンがあります。
・桂木が自主退職ではなく無断欠勤を続けていることになっている
 →いくら両親の死がショックでもそれは無責任じゃないか…?
・桂木が監禁されていたのがなんと余田の勤務する病院の一室(かなり奥まった場所なので他の人にはバレなかった模様)
・最後、余田が自殺しようとする(桂木が止める)

正直、変えない方が萌えたな〜という点もあります。原作より桂木に同情しにくいし、余田が初めて愛した男が桂木じゃないし。でも制作陣も悩み抜いて変更したと思いますし、映画は映画として受け止めるのが良さそうですね。逆に原作を知らない方が、そういうもんだとスッと受け入れられて、楽しめるのかも。

た◯っ子的なおやつ

物言いがはっきりしすぎるエリートサラリーマン×満月の夜に見た目も中身も別人になってしまう同僚です。

満月の夜に人が変わってしまうというのは、例えば獣人とかならわかりやすいですが、人間のまま絶世の美男子になって性格もアグレッシブになるという、何とも風変わりな設定の作品です。ちなみにお互いの記憶は共有しています。
変わっているといえば、本作は久我作品には珍しく?メインキャラが関西弁を喋りませんので、関西弁をお求めの方は久我先生の他作品をお手に取ってください。

メインの2人は同じ小さな製菓会社で働いています。出てくるお菓子、たべ◯子的な感じを想像していました。最近とてもグッズ人気がありますしね。

受の周が攻の神宮寺に気にかけられるようになったきっかけが、圧のある攻の前で、頑張って自分の意見を言ったこと。頑張りを認めてもらえるってすごく素敵なことですよね。ここの始まり方がとても良かったです。

それと同時進行で、満月の夜に絶世の美男子・「カグヤ」の状態の周と出会った神宮寺は、一瞬でカグヤに恋をしてしまうのですが…。
ネタバレになりますが、ここ、もしかして実はカグヤ=周だって気付いてたりしないかな?なんて思ってましたが、結論、最後まで同一人物とは気付いてなかったみたいですね。本格的に見た目が変わっていたことがわかります。しかしいつもの周とたまに現れるカグヤ、それぞれにもう一方の影響が出ることがあるので、神宮寺は「なんかたまに印象が被る…」と不思議には感じていたようです。

周のカグヤへの「変身」は、本来は満月の夜だけなのですが、神宮寺と接近したことによって周がカグヤに強い劣等感を持つと、周期にかかわらず変身してしまうように。そうするといつか必ず起こるとわかる、「変身の瞬間を神宮寺に見られる」場面。
さらにこの「変身」は遺伝的なものですが、だいたい30歳くらいで終わるということで、28歳の周の変身も終わりに近づいていることがわかってきます。そうすると一体周はどうなるの!?カグヤの人格はどこへいっちゃうの!?と、非常に楽しく読めました。

が!!物語の結末は、正直、私が期待していたのとはちょっと違う感じで…。
完全にネタバレですが、周の変身が最後の時を迎えた瞬間、なんと周とカグヤが見た目にも中身にも融合した人間が誕生しました。え、見た目融合しちゃって大丈夫!?って思いますが、顔の印象が概ね周っぽい形で収まったことに加え、もともとくるくる天パだった周がサラサラストレートのカグヤと混ざった結果、髪が良い感じのウェーブヘアになったことから、どうやら「イメチェンして垢抜けた」かのような見た目になったようです。なので周囲の人は混乱せず、そこの点は納得いきました。

ですが中身は、かなりカグヤ寄りになったように思えてしまって…。
神宮寺に対する口の利き方が、周単体では考えられないほど砕けた感じになり、Hも積極的な場面が多く見えたし、その後の関係も、恋人同士になって打ち解けたからといって、威圧感のある上司にここまで気安い感じとは、カグヤの要素出すぎじゃね?と思ってしまいました。

基本的な主人公が周なので、「融合した」ことを印象づけるためのカグヤ要素だったのかもしれませんが、私が勝手に「周1人でもカグヤが持っていたような強さを発揮していけるようになったから、カグヤは消えた」という結末を期待してしまっていたが故に、個人的には逆に周の要素がほぼ消えた(見た目以外)みたいに感じてしまいました。う〜ん、でも私の期待が、ネガティブな二重人格設定をよそから持ってきて重ねてしまっただけにも思える…。周にとってカグヤはあくまで特異体質が生み出したもので、カグヤの存在自体がネガティブなものということではなく、消えるべきと決まっている訳でもないのに。というか単純に周みたいな初々しい人の方が私の好みってだけかもしれない…。

ただ読んでいる方がどんな結末を期待していたかにかかわらず、融合後の周の中身が全然周っぽくないなというのは皆さん感じられると思いますので、結構呆気にとられるのではないでしょうか。
私はその点にしょんぼりしてしまったので、途中までめちゃくちゃ楽しかったけど最後がう〜ん?ということで、評価は間を取って萌2にしておきます。

リトマス試験紙…好き

義理の兄弟モノで、みんなの人気者でモテる弟×喘息持ちのおとなしい兄です。

本当にすいません、私は攻の景輝(ケーキ)よりも受の雪宏(ユキ)よりも、当て馬?的な立ち位置の飯島先輩が気に入ってしまいました。飯島先輩はユキの高校時代の写真部の先輩です。そもそも文中の挿絵では、ケーキを差し置いて先に登場しており、その時点でこいつぁータダモンじゃねぇぜ…という雰囲気はバシバシ感じてましたが、なななんと挿絵に登場すること計3回!!メイン以外のキャラが3回も挿絵に登場したのを初めて見ました。すごすぎません!?しかもユキとのキスシーンの挿絵まであるし。

飯島先輩はユキの良き趣味仲間で良き師匠で、しかもユキのこと可愛がってて何なら手出しちゃえるよ?っていうスタンスでいながらも、本当にユキが悲しむことはしないからケーキとの仲を応援してくれるという、なんともこちらにとって都合の良い男。ユキが、ケーキにつきまとう呉川という女の子にひどく傷つけられた後、「兄弟じゃなくてただの男同士なら何も言われなかったのかな、自分はそもそも男が好きなんだろうか」と悩んでいることを知った飯島先輩は、「じゃあ俺と寝てみる?」と泥酔したユキに持ちかけ、ユキがそうですねと答えたので本当にお持ち帰りしてキスするのです。ここの、リトマス代わりになってあげる、的な飯島先輩のセリフ、ずるい〜〜!!!!なんかもう、意思が弱かったら流されちゃいそう。飯島先輩も、本当に食べちゃおうかなというつもりでいるのがわかるのです。ずるい男!!かっこいい。好き。一家に一台、ていうか私に一台、飯島先輩ください。

ここまで飯島先輩の話しかしておらず恐縮ですが、飯島先輩はストーリーの雰囲気を出すのに非常に重要な役割を担っております。ケーキはユキに対して異様なほど執着しているので、中盤までは、ユキと飯島先輩が、大学生になった今でも仲良くしていることにケーキが気付いたら、ユキを監禁陵辱するんじゃないかという、ものすごく不穏な空気が常にあったんです。私はBLには光を求めるタイプですが、本作に関しては途中まで「もういっそめちゃくちゃに崩れて監禁エンドになってくれ!!」と思ってしまうほど、ツンとつついたら一瞬ですべてが壊れてしまうような、それを期待させるような危うさがありました。その脆さ故に、ページをめくる手が止まりませんでした。

中盤でユキが腹を括って両思いになるので、あ、監禁エンドじゃなかった、と安心したようなちょっと残念だったような(笑)。

終盤には呉川の言葉に苦しみ、ケーキとの関係を見つめ直してしまうユキに、ケーキ以外見えていないのに何を悩む必要がある、と説いてくれる飯島先輩。私が助演男優賞あげます!!

だめだ、また飯島先輩の話になってしまった。最後まで一気に読んでしまうくらい先の展開が気になるストーリーで、面白かったです。何より飯島先輩が何をやっちゃってくれるか気になって…。
ベロチューまではかましてくれましたね。ありがとうございました。

ただ呉川の嫌がらせに対する決着は、スカッとはしない終わらせ方でしたね。ケーキの荷物を勝手に漁り、ケータイの中身を勝手に見て画像を自分のケータイに送るって、犯罪じゃないの…?感情的には殴って顔の骨折るくらいはしてほしかったですが、すごく穏当に終わってしまって、もやもや。いや、殴って骨折ったらケーキが犯罪者になっちゃうか…。

もはやケーキとユキがどんなキャラなのかほとんど説明しておりませんが、それくらい私を夢中にさせてくれた飯島先輩に、みなさんもめろめろになってみませんか。

君、恋しと言はば 同人R18 コミック

つくも号 

一途な思いが叶う瞬間

モテない大学生×年下の幼馴染です。

受のタイガが可愛い!つくも号先生の作品によく出てくる見た目の男の子で、顔は普通っぽいのですが、内面のいじらしさで何割増しか可愛く見えます。
対する攻のリュウくんは、見た目だけで好きになった女の子にフラれて、俺の内面を評価してくれ!などと自分のことは棚に上げてぷりぷりするダメ男。でもタイガの話で、いつもタイガには優しい様子がうかがえて、ろくでもない男ってわけでもないんだと安心しました(笑)。徹夜で看病はキュンとするわ〜。

リュウくんとタイガは家が隣同士。いつもタイガがリュウくんの部屋の窓から入って遊びに来る仲です。
ある日、リュウくんがフラれて気が立っているところにタイガにちょっかいをかけられて、大人げなくやり返したらやりすぎてしまい、2人は気まずくなります。
タイガを泣かせてしまったことを後悔し、謝ろうと決意するリュウくんですが、運悪く先輩に飲みに付き合わされるはめに。しかしそこで先輩にタイガの話をしていると、その幼馴染ってお前のこと好きなんじゃんと指摘されます。
確かにタイガは後学のためと言ってリュウくんの好きなタイプを聞き出そうとするし、やたら構いに来るし、同性だからそこまで頭が回らなかっただけで、タイガの態度は結構わかりやすいかも。

先輩との飲みが終わってリュウくんが家路につくと、ロードに行くタイガと出くわします。酔った体でタイガを追いかけて吐いてしまうリュウくん(本当、だめな部分が多いな…)をタイガが連れて帰り、寝ているリュウくんにキスすると、実はリュウくんは起きていて…。
ここは先輩の話があったから、ちょっとタイガを試す感じでリュウくんは寝たふりをしていたのかなと思いました。

タイガの自分に対する恋心を知り、内面を見てくれる人がいたと、リュウくんも思いを返します。ここがちょっと、同性であるタイガを好きになるまでの流れが早すぎるかなとは思いましたが、短編ですし、よく見るとリュウくんが好きになるタイプはいつも黒髪でちょっとツンとした見た目の子ばかりで、タイガも当てはまりそうなので、潜在的にはタイガはアリだったんだろうなと思うことにしました。リュウくんからキスされて、泣いて喜ぶタイガが可愛すぎます。

エロはつくも号先生なのでがっつり。さっきまで女の子しか好きじゃなかったはずの人がいきなりフェラしてるのはびっくりですが(笑)、両思いになったばかりでテンションも異様な状態になっていたのでしょう。
挿入して即イッてしまったリュウくんのために、タイガが言った「リュウくんのこと大好きだから 何回でもしたい…」というセリフ、全攻めが言われたい憧れのセリフじゃないでしょうか(笑)。

その後もタイガは相変わらず窓から入ってきて、2人は仲良くしているようです。めでたしめでたし。
タイガの思いに気付けたのだから、フッてくれたえみるちゃんに感謝ですね(笑)。

大人と子どものラブバトル

高校生と、その父親の部下のサラリーマンです。
最後まではしていないですが、読んだ感覚ではサラリーマンが攻です。

恋心に振り回される高校生と大人、それぞれの行動は違えど「自分の気持ちの方が大きくなってしまってるんじゃないか」という不安や、「傷つくのが怖い」という気持ちは共通していて、とても共感できました。
また、かなりすっきりした絵柄でありながらどこか色気を感じる、なんとも言えない魅力のある絵が、作品の雰囲気とマッチしていました。

サラリーマンの一郎さんは、上司の飲みの誘いを断れず、家にまで連れて来られてしまうようなお人好し。高校生の弓彦はそんな一郎さんを侮っていましたが、この一郎さんが少し曲者で、弓彦との恋愛においては、真正面からは勝負しようとしません。というのも一郎さんにとっては弓彦は未熟な高校生だし、何なら上司の息子なので、いろんな理由で安易に手は出せないんですよね。この「かわされてる」感が、弓彦をやきもきさせ、一郎さんにのめり込ませていったのかなと思います。

対する一郎さんは、作中の描写だと、ノンケとして生きてきたけど本当は同性の方が…という自分自身に薄々気がついていた、ということなのかな?弓彦を率直に可愛いとは思っているけれど、本当に恋愛の相手にするには、年齢的にも会社での立場的にもよろしくないということで、ずっとセーブし続けている印象です。

ついに弓彦と触り合いまでした一郎さんが、弓彦に「ついに俺の勝ち?」と言われた瞬間の、高校生の子どもに手を出せてしまう自分への絶望や、もう取り返しがつかないほど弓彦を好きになってしまったという諦念が、一気に脳を駆け巡ったんだろうなという描写がとても良かったです。

全体的に切なくはあるけど淡々とした絵柄やコマ運びのおかげで切なくなりすぎず、かつ心理描写が丁寧で、とても読みやすい作品でした。

竹虎〜!お前は可愛いやつだ!

青田より竹虎派という方にはおすすめの描き下ろし。最後は不憫ですが(笑)。

自分の方が猿島と一緒にいるのにキスの回数は青田に負けてる気がする…納得いかん!となった竹虎は、学校からの帰り道、別れ際にキスするぞ!と気合いを入れるのですが、いざキスしようとすると切り出せず緊張してしまいます。あ〜可愛い!(笑)もっとエロいことたくさんしてるはずなのに、初々しさとは実に尊きものよ。

そんな挙動不審な竹虎を見て、察した猿島からキス!竹虎良かったね〜〜!!と思ったら、最後は駆けつけた青田に猿島をかっさらわれてしまうのでした。
めげないで!校内ですればいいんだよ竹虎!(笑)

良い3p

他校のヤンキーのα・幼なじみで受の右腕のβ×ケンカ最強のΩの、3pものです。

攻2人とも同じくらい好きだから両方選ぶ!っていう3pが好きで、この作品はまさにそのパターン。
強引でめちゃくちゃだけど筋は通すαの青田と、昔から受の猿島を守ってきた過保護気味のβ・竹虎、私は普通に優しい方が好きなんで竹虎派ですが、竹虎は少女漫画だと当て馬で終わっちゃいそうなタイプ(笑)。猿島が竹虎も選んでくれて良かったです。あとハーフアップにしてくれてありがとうございました先生。

Ωに貞操帯があってそれを外せるマスターキーが出回っていて、それを巡って争いが…という設定も、初めて見たので面白かったです。

ストーリーは青田が猿島にケンカを売りに来たら、まさかの猿島がΩだと知って…というところから始まります。驚きと同時に、「強いΩ」に猛烈に惹かれてしまった青田。衝撃から一気に好きという感情に変わったという点に共感できたのが良かったです。

合法か…?という手で猿島を自分のモノにしようとする青田。そんな青田から猿島を守ろうとしているうちに、竹虎も猿島への恋心を打ち明けざるを得なくなります。竹虎と猿島の中学時代の夏祭りのエピソードが良かったです。

青田と竹虎、同時に2人の男から突然求愛されることになった猿島は困惑しつつも、2人に触られたいと考えている自分の本心に気付きます。
ちょろいっちゃちょろいのですが、「強いから好き」と言ってくれる青田のことも、幼なじみでずっと仲の良い竹虎のことも悪く思っていないのはよくわかるし、猿島はいかにも恋愛経験なさそうなので、想いを向けられてあっさり好きになってしまうのもまあ納得できます。

青田がいなかったら竹虎は一生猿島への気持ちを隠し通したと思うので、青田がめちゃくちゃな行動をしてくれて、竹虎は猿島と両思いになれたし、猿島は青田と竹虎2人とも手に入ったし、結果オーライなのかも。

初Hで指を入れるときに「痛かったらすぐ言えよ?」って言ってくれる竹虎にキュンとしました。
その後慣れてきた猿島は二輪挿しもいけるようになったようです。3pの醍醐味ですね。

クソヤンキーにクソリプで返す現国の先生が地味に面白かったです。
青田家の鳩はお疲れ様でした。

手技偏差値100 恋愛偏差値30

ゴッドハンドと呼ばれる男子高校生×心の広い担任です。

受の純和先生が初めて攻の千尋にお尻をいじられるまでの流れや、その後も体を触られることをたいして拒否ってもいない感じがさすがにチョロすぎるかな?と思いましたが、総じて良かったです。先生や千尋だけでなく周りのキャラクターたちも可愛げがあり、恋をして変わる千尋の姿もいじらしく、またエロの描写にも満足です。それにしても攻の乳首と受の乳首で、描くときの熱量の差がすごい(笑)。ぽっかり開いたお尻の穴もエロかったです。

プリプリのお尻の持ち主である先生は、赴任して間もなく、クラスの優等生・千尋に目をつけられ、「先生は特別」などと言われているうちにあれよあれよとお尻をいじられてしまいます(笑)。
千尋は同性に告白されたことがきっかけで男性の性感帯に興味を持ち、勉強していくうちに実際の男性で手技を試したくなり、それを繰り返すうちにゴッドハンドと呼ばれるようになった高校生。座学で終わらせず実践するとは、学びに対する姿勢が違いますね(笑)。先生相手でも容赦なく、自分の達成感のためだけにいじり倒します。

最初こそ翻弄されるばかりだった先生ですが、千尋がただイかせる技術だけに特化した恋愛経験0の子どもだと気付き、仕返しのキスをかまし、大人として導いてやる!と決意します。まさに体を張った指導ですね。BL界の教師は大変だ。

先生の熱意にほだされ、心を開いていく千尋。先生への恋心から、自分の見た目も中身も変えてアピールします。いや〜可愛い。

極めつけは夏休みに入った途端、千尋が先生の家に押しかけ始まった1週間の居候生活。料理の腕で先生に猛アタックです。先生も千尋が変わっていく姿に胸を打たれ、めでたく両想いに。ついに体を繋げます。
性感帯には詳しくてもセックスには詳しくない千尋に、「やりたいように進めてみな」という先生、ドンと構えて男前ですね〜。

しかしこの後事件が。ゴッドハンドとしての千尋を知る人からの通告で、先生と千尋の関係が学校にバレそうになります。
千尋を守るため、もうこの関係をやめようと言い始める先生に、千尋はかつて自分を見捨てて出て行ってしまった父親の姿を重ねます。味方だったはずの父親がいなくなり、世間体ばかり気にする母親だけが残った中で生まれた歪んだ人格、それこそがゴッドハンドの正体でした。

すれ違う2人ですが、同じクラスの花沢くんの助け舟で、受験後、ようやく再び思いを通じ合わせます。花沢くん良い奴すぎる。花沢くんに万が一気になる男の子ができたら、千尋が手技を教えることで恩返ししてあげてほしい(実践以外の方法で)。スピンオフ待ってます。

卒業式後、ついにすべてのしがらみがなくなった状態での両想いH。ここの手と手が重なる描写や、先生が千尋にゴッドハンドをおねだりするセリフがすごくグッときました。

描き下ろしは結腸責め。千尋の巨根と先生の才能のおかげで、大成功…しすぎて先生は意識を失ってしまいましたが、良かった良かった(?)。