満月に降臨する美男

mangetsu ni kourinsuru binan

満月に降臨する美男
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×210
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
7
得点
82
評価数
21
平均
4 / 5
神率
28.6%
著者
久我有加 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
柳ゆと 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199010354

あらすじ

満月の夜に現れる、夢のように美しい男――
その麗人の正体は、地味で気弱な営業マン!?
誰もが恋するファンタジックLOVE!!

昼は地味で気弱な俺が、満月の晩だけ人を
虜にする美男に変身!? 特異体質の秘密を抱え、
しかも憧れて入った会社は倒産寸前――
万事休すな営業マンの周。そんな周が慕うのは、
経営立て直しの任に就いた上司・神宮寺だ。
大胆に辣腕を振るう一方で、俺なんかの
意見にも真摯に応えてくれる――周がほのかな
想いを抱き始めた矢先、なんと神宮寺が周の
別人格である“カグヤ”に一目惚れしてしまい!?

表題作満月に降臨する美男

神宮寺諒太,31歳,周の上司
鵜養 周(カグヤ),28歳,特異体質を持つ地味なリーマン

レビュー投稿数7

キュンキュンキュン♡

ローファンタジーって、読んでいると突然冷静な自分が割り込んできて一瞬醒めたりすることがあったりするんですが、なんですかこのナチュラル仕様。ふぁ〜、やっぱり久我先生だなぁ〜。受け、攻めそれぞれの片思いにキュンキュンでした♡(設定的に両片思いとはいえないのがポイント♪)

主人公の周はクセ毛を異様に気にする中小企業の地味リーマン。モスグリーンの作業着に身を包み、自分の言動で周囲が不快にならないよう言葉を選んでものを言うのが常でした。それには理由があって、彼が子供の頃から背負ってきた不思議な習性が関係しています。

ストーリーはぷちファンタジーでありながら、基本は周が勤務する駄菓子メーカー「よもだ製菓」が舞台です。経営難に喘ぐ3代目社長が、大手食品メーカーに勤務していた大学時代の後輩・神宮寺を専務に迎え入れることで、テコ入れを開始して二ヶ月…。神宮寺は上等なスーツが似合う、いかにも「仕事できます」風なモデル並みのイケメン。実際、有能な彼でしたが、創業当時から働く古参社員から敬遠されていため、社内ではなかなかうまく立ち回れずにいました。

周は社の看板商品「なおちゃんのおやつ」に特別な思い入れがあって入社した経緯があり、会議ではなにかと的を射た提案が採用され、神宮寺から一目置かれるように。少しずつ神宮寺の方から周に意見を求められる場面が増え、二人でお昼を共にするほど仕事上の信頼関係が生まれていきます。

初めは神宮寺のことを苦手な上司くらいにしか思っていなかったのに…。就業中、ジワジワと神宮寺を意識するようになってしまった周。と・こ・ろ・が!神宮寺にはプライベートで一目惚れしてしまった男性がいることを知ってしまい……以下はファンタジー設定できゅんきゅんしてくださいっ!!

この設定、自分的に性癖なのかなぁ〜

エンタメ界隈では使い古されているかもしれないけど、それでもキュンキュンハラハラさせてもらえたのは、人物の関係性がわかりやすく描き分けられている上に、嫌な気分にさせるキャラが一人もいなかったから。中でも特に、周の恋敵がねー、いいヤツなんですよね〜。攻めを巡って地味受けと女王様受けが同時に楽しめたりするんですけど、複数とかはないし、攻めは筋の通った男(雄の色気あります)なのでどうか最後まで信じてあげて欲しいです。

結末も極端に陥らず、「まんなか」を選んでくれたのも今っぽい着地でしっくりきました。抽象的にしか触れられなくてもどかしいけれど、排除や否定ではなくいいとこ取り。とっても素敵なアイディアだと思います!

ハイファンタジーもどっぷりと世界観に浸れて楽しいけれど、ここ最近はローファンタジー作品に射抜かれる率高めかも。

ファンタジー要素に抵抗がなければ、お仕事ものや家族愛溢れたストーリーがお好きな方にぜひオススメしたいです!

3

これは…泣けた!

やはり期待を裏切らないBL小説家、久我有加さんです。正直今回BLとしてより他の要素に泣かされました。少し経営が傾いている中小企業の菓子会社の再生への奮闘を描いていて従業員の受けと専務の攻めが共に頑張る様子が感動的で面白かったのと、受けの特異体質に絡めた恋愛要素も色々複雑なお話なのにわかりやすくうまくまとまってるな、と思いました。

受けの周は母の家系の遺伝で満月の夜に容姿が絶世の美男に、性格も素の時と正反対の大胆でキッパリとした人に変わるというファンタジック設定ですが、これ何だか昔流行った外国の二重人格ものの小説みたいな楽しみ方もできたんです。1人の人間に2つの人格。周のもう一つの人格、「カグヤ」は周がこうなりたい、という憧れのキャラクターのような気もします。

2つのキャラクターは両方、攻めの神宮寺に恋してしまうのですが、2人の恋の行方は?最後にどちらかのキャラクターは消えてしまうのか?結末は本編でご確認下さい。

駄菓子屋や、周の幼少時のエピソードも細かく描かれていて、泣かされました。丁寧に紡がれた素敵な物語だなあと思いました。

2

恋も仕事も!

満月の夜に美男に変身!!
ファンタジーだけど、獣人に変身ではなく全く別人格で見た目も変わるのが面白かった。

地味真面目な周の一生懸命な切なさ、返信後の魅惑的なカグヤのイケイケっぷり、
さらに、周の前ではバリバリ上司でカグヤの前では健気になる神宮寺…
周とカグヤは別人格だけど、記憶は共有しているから
コンプレックスやお互いに対する神宮寺の対応に心苦しんでるのが切なかったり。
いろんな面が見れたの楽しかったです。
ベッドの上での2面性には多少戸惑ったけど、初心な面と手練れっぷりが見れたのはおいしい!!!

老舗駄菓子会社の再建面もぶつかり合いながら一生けん命取り組んでく
周の成長に熱くなり、お仕事ものとしても読みごたえがありました!

2

た◯っ子的なおやつ

物言いがはっきりしすぎるエリートサラリーマン×満月の夜に見た目も中身も別人になってしまう同僚です。

満月の夜に人が変わってしまうというのは、例えば獣人とかならわかりやすいですが、人間のまま絶世の美男子になって性格もアグレッシブになるという、何とも風変わりな設定の作品です。ちなみにお互いの記憶は共有しています。
変わっているといえば、本作は久我作品には珍しく?メインキャラが関西弁を喋りませんので、関西弁をお求めの方は久我先生の他作品をお手に取ってください。

メインの2人は同じ小さな製菓会社で働いています。出てくるお菓子、たべ◯子的な感じを想像していました。最近とてもグッズ人気がありますしね。

受の周が攻の神宮寺に気にかけられるようになったきっかけが、圧のある攻の前で、頑張って自分の意見を言ったこと。頑張りを認めてもらえるってすごく素敵なことですよね。ここの始まり方がとても良かったです。

それと同時進行で、満月の夜に絶世の美男子・「カグヤ」の状態の周と出会った神宮寺は、一瞬でカグヤに恋をしてしまうのですが…。
ネタバレになりますが、ここ、もしかして実はカグヤ=周だって気付いてたりしないかな?なんて思ってましたが、結論、最後まで同一人物とは気付いてなかったみたいですね。本格的に見た目が変わっていたことがわかります。しかしいつもの周とたまに現れるカグヤ、それぞれにもう一方の影響が出ることがあるので、神宮寺は「なんかたまに印象が被る…」と不思議には感じていたようです。

周のカグヤへの「変身」は、本来は満月の夜だけなのですが、神宮寺と接近したことによって周がカグヤに強い劣等感を持つと、周期にかかわらず変身してしまうように。そうするといつか必ず起こるとわかる、「変身の瞬間を神宮寺に見られる」場面。
さらにこの「変身」は遺伝的なものですが、だいたい30歳くらいで終わるということで、28歳の周の変身も終わりに近づいていることがわかってきます。そうすると一体周はどうなるの!?カグヤの人格はどこへいっちゃうの!?と、非常に楽しく読めました。

が!!物語の結末は、正直、私が期待していたのとはちょっと違う感じで…。
完全にネタバレですが、周の変身が最後の時を迎えた瞬間、なんと周とカグヤが見た目にも中身にも融合した人間が誕生しました。え、見た目融合しちゃって大丈夫!?って思いますが、顔の印象が概ね周っぽい形で収まったことに加え、もともとくるくる天パだった周がサラサラストレートのカグヤと混ざった結果、髪が良い感じのウェーブヘアになったことから、どうやら「イメチェンして垢抜けた」かのような見た目になったようです。なので周囲の人は混乱せず、そこの点は納得いきました。

ですが中身は、かなりカグヤ寄りになったように思えてしまって…。
神宮寺に対する口の利き方が、周単体では考えられないほど砕けた感じになり、Hも積極的な場面が多く見えたし、その後の関係も、恋人同士になって打ち解けたからといって、威圧感のある上司にここまで気安い感じとは、カグヤの要素出すぎじゃね?と思ってしまいました。

基本的な主人公が周なので、「融合した」ことを印象づけるためのカグヤ要素だったのかもしれませんが、私が勝手に「周1人でもカグヤが持っていたような強さを発揮していけるようになったから、カグヤは消えた」という結末を期待してしまっていたが故に、個人的には逆に周の要素がほぼ消えた(見た目以外)みたいに感じてしまいました。う〜ん、でも私の期待が、ネガティブな二重人格設定をよそから持ってきて重ねてしまっただけにも思える…。周にとってカグヤはあくまで特異体質が生み出したもので、カグヤの存在自体がネガティブなものということではなく、消えるべきと決まっている訳でもないのに。というか単純に周みたいな初々しい人の方が私の好みってだけかもしれない…。

ただ読んでいる方がどんな結末を期待していたかにかかわらず、融合後の周の中身が全然周っぽくないなというのは皆さん感じられると思いますので、結構呆気にとられるのではないでしょうか。
私はその点にしょんぼりしてしまったので、途中までめちゃくちゃ楽しかったけど最後がう〜ん?ということで、評価は間を取って萌2にしておきます。

1

満月の夜、人格だけじゃなく顔まで変わる男!

満月の夜にだけ人格も外見もガラリと変化!
2つの人格が登場し、面白かったですヾ(*´∀`*)ノ

舞台が倒産寸前の駄菓子メーカーというのも別の意味で刺さりました。
(幼心が刺激されるというか)
(100円握りしめて買いに行った思い出が蘇るというか)
(ふと幼き日を思い出して懐かしさが心淋しいというか)
(昭和と令和じゃまったく違う世界になったよねぇ…)

評価は萌え×2と迷ったんですが、
攻めの心情の変化が分かりづらかったので真ん中で。
(唐突な告白にちょっと萌えが追いつかなかった…;)

トータル的にはウルッとなる場面もあって楽しみました!(﹡´◡`﹡ )


さてさて。

受け:周は母方家系の影響で"変身"する体質です。

基本は満月の夜に、
性格も外見もまるきり別人格になってしまいます。
ゆえに子供時代にバケモノ扱いされた苦い記憶があって。

元々控えめな性格だったけど、
特異体質を知られないよう影を薄めて生きていることもあり更に地味な性格へ…。
自信が持てず『何をやらせてもパッとしない冴えない男』が周の自己評価です。

対して、周の別人格:カグヤ。
こちらは真逆の性格で自他共に認める絶世の美男。
自信が漲り、他人と話すのに臆することもありません。

周は倒産寸前の駄菓子メーカーに勤めています。
業績立て直しのためにヘッドハンティングされたのが攻め:神宮寺です。

神宮寺はいかにも出来る男!!!
洗練された雰囲気が大企業のエリートを思わせて、
親しみやすい駄菓子とは少々イメージが違うんですね。

悪化する業績を立て直そうと様々な戦略を打ち出すも、
古い体質の企業では反発も多く上手くいかなくて…。

ーーという感じで仕事面・厄介な体質・恋が展開します。


昼・周と神宮寺は業績回復のために共に仕事をし、
夜・神宮寺は"カグヤ"に恋心を抱く。
このギャップがドキドキしますね…!!!

神宮寺もちょっとキャラが変わるんですよ~。
周の前だとすごく仕事がデキる素敵な男性だけど、
カグヤの前だと恋に真面目で照れ屋で可愛くなる。
カグヤに言わせると"子犬"みたいな健気さらしいですw
エリート男性が子犬扱いされちゃうギャップにニヨニヨしました( ´艸`) ♪

んで。
すべて真逆な周とカグヤは行動範囲も被らないんですね。
ということは「周」と「カグヤ」の両方と接する人間はゼロ。
神宮寺が初めての人間、となるんです。

生まれて初めて周とカグヤが同じ男に興味を持つ。
そうなると今まで見えてこなかったモノが見える。

あー…周にはそういう表情なんだ?俺には見せないな。
あー…カグヤに恋してる顔だな。俺と話すときと違う。

ーーーとね!!!
身体が一緒だから全部筒抜けでね!!!
これが中々の切なキュンなんですよーーー(∩´///`∩)
神宮寺が見せるわずかな違いが彼等の心を波立たせるのがイイ…。嫉妬萌える…。

んで。
神宮寺と出会ってから変身の体質に変化が出ます。
満月以外の夜でも突然カグヤに切り替わる、
見た目は周なのに中身はカグヤ、その逆も有りで。

イレギュラーなことばかり起きるんですが、
その過程と仕事面が上手く絡むんですね。

思い入れが強い仕事、会社存続の危機を前にして、
☆周の持つ優しさ・気遣い・心配り・駄菓子愛
☆カグヤの持つ発言力・前向きな発想
どちらも必要な能力なんですよね。どちらが欠けてもダメ。

周・カグヤの変化が丁寧に描写されていて良かったです。

反面、神宮寺の心境の変化はちょっと残念かな…。
ずっと周・カグヤ視点で進むので唐突さが否めない…。
惹かれた理由を語るセリフもチープに感じてしまった…。

カグヤに恋しながら周も好きでって、
同一人物だから結果オーライだけど不誠実極まりないよねぇ…( ˘•ω•˘ ).。oஇ
そもそも神宮寺は別人だと思ってたんだよね。
ううううーーーん、ちょっとヤかな。個人的には。

マイナスなこと書いたけれど、
でもエッチシーンはすっごい良かったんですよ!!!
周とカグヤのいいとこ取りで!!!エロかった!!!
2面性GJ!!!ヾ(*´∀`*)ノ
(ちなみに、周は恋愛も性的経験もゼロ。カグヤは有り)
(ということは周はDT未開通なのに身体はすっかりアレっていう…オッフ…///)

6

設定は面白かったけど…

「満月の晩だけ人を虜にする美男に変身!? 」って、どういう事なんだろうと興味を持って読みました。
でも周にも別人格の"カグヤ"の性格に惹かれなかったんです。

なんでもかんでも後ろ向きで"カグヤ"だったらと考える周の思考回路もイライラしたし、カグヤの自由奔放な面が性に対してもだったと知ると引いてしまったんです。

そして攻めの神宮寺があれだけの熱量で"カグヤ"に執着してたのに、急に周の方に告白したのも違和感を感じて周の気持ちを思うと気の毒にもなりました。
確かに周も"カグヤ"も同じ人物なのだけど解離性同一症では無いので、読んでて神宮寺が多情な人物に思えてしまってなんだか嫌な気持ちになりました。

そして周の変身が終わって理想的な形に落ち着いたものの、それが想像通りだったんです。

二人が恋人同士になって初めてのセックスも、経験豊富なカグヤの記憶が表れたりして萎えてしまいました。そしてそんな周の反応を喜ぶ神宮寺にもなんだかなぁって思ってしまいました。

これ多重人格ものではダメだったのでしょうか?最後は綺麗にまとまっていましたが違和感半端無かったです。

むしろお仕事BLとしてはとても面白かったので、特殊設定が無かったならもっと評価を上げたと思います。

3

設定が面白い

久我先生作品は初見です。

受が満月の夜にだけ別人格のカグヤに変わるという設定。
別人格になってもその時の記憶は残るというのが面白かったです。
カグヤの言動に普段の受が悶々としたり、逆に普段の受の言動にカグヤが苦言を呈したりする様は、読んでいてどこか不思議な気分になりました。

攻のカグヤに対する好意は最初からあからさまでしたが、普段の受に対する好意は何となくわかる……かな?程度の描写に見えました。
だから告白シーンはやや唐突に感じてしまったところがあります。
いつの間に普段の受に対する好意がカグヤに対するそれを上回っていたのだろう?という気持ちになりました。

あとは2人で行為に至るまでの流れもやや唐突に感じられました。
ただ、行為中に受がカグヤ寄りのメンタリティになり、1人でシているのを攻に見せ始めるところは個人的に好みのシーンでした。

物語全体の流れがややぎこちなく感じられましたが、ちょっとしたファンタジーものを読みたい人におすすめです。
経営が傾きかけた会社が舞台なので、お仕事小説のような側面もあります。

0

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う