もきゅ子さんのマイページ

神作品

アドバンスドレビューアー

女性もきゅ子さん

レビュー数1

ポイント数5

今年度271位

通算--位

  • 神1
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0
  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 特典
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

不器用カップル

面白かった。
オシャレ命で浪費三昧の受けと、朴念仁な騎士団長攻め。攻めが嫌味で贈った古代語の本がきっかけに受けの前世の記憶が蘇る。

前世はまあまあ変わり者なコミュ障系研究者だったので、記憶が戻っても強請るものが宝石から本に変わっただけなマイペースお坊っちゃんのままだったのが面白かった。小首を傾げてキュルンと可愛く古代語の本を強請る受けがあざとくて可愛い。攻めには恋する乙女なのにそれ以外の人達には強めの女王様気質なのも可愛い。攻めのことをカッコイイと思っているけど、同時に可愛いとも思っているところも萌える。

そして急に古代語に目覚めた受けを観察しているうちに攻めにも心境の変化がありなんとか歩み寄れるように。口下手すぎて夫婦関係が最悪だったのを反省してからの攻めの素直な甘々モードがとても良かった。とても真面目だから恋のアドバイスを素直に聞き入れて実行したり、受けに好かれようと一生懸命で可愛らしい。国王との会食を控えて、受けに「化粧は鎧だ」と教えて貰った時に「オレも化粧すべきだったろうか」と呟いてる攻めも素直で可愛い。その後何か重要なイベント前には化粧代わりに受けに香水を選んで貰ってるのも可愛かった。受けの愛に感激して滂沱の涙を流すシーンも好き。

二人とも奥手すぎてデートのお誘いに照れたり、キスから全然進展しなかったりなのも微笑ましかった。

幼少期の二人のエピソードとか、受けの知らぬところでライバル達に決闘を挑んでいたりしたエピソードも微笑ましくて好き。

世界観が面白かった。

裕福な質屋の病弱な一人息子受けと、仙術で悪鬼退治を生業にしている攻め。悪鬼や霊獣、攻めが仙の道に進んだ経緯など中華ファンタジーな世界観がとても面白かった。

ずぼらな攻めときっちりお金に細かい質屋の息子受けのやり取りも面白かった。汚部屋の言い訳に「人は埃じゃ死なない」と言った攻めに「いえ。僕は肺が悪いので…〜埃は時として命取りです」とマジレスするシーンに笑った。

当て馬ポジの貴族が用意した豪華絢爛な甘味に大喜びする受けに嫉妬して、普段は作らない甘味を作って「俺のところにいればいつでも作ってやるぞ」「これをすぐ食べたかったら、おれのところにずっといるしかないと思う」と対抗している攻めのシーンもバカ可愛くてお気に入り。

初めての契りが受けのおとぼけ発言と攻めの仙界アイテムや御託の合わせ技でちょっとトンチキな味付けなのも笑っちゃった。会話が面白いセックスシーン好きです。

そして悪鬼に取り憑かれてしまった受けの父親とのエピソードも、子を思う親の気持ちに泣いてしまう。

凸凹カップル

1作目のジャレドの友人コールと、2作目のザックの元カレのジョナサン。ジャレドの仲介で知り合った二人が“気軽な関係”をスタートさせるけど、お互いに深みにハマってしまう話。仕事に忙殺されている真面目なビジネスマンのジョナサンと自由に各地を飛び回る高等遊民なコール、正反対な二人が衝突しながらも仲を深めていく様子が良かった。コールの自由奔放な振る舞いは自分を守る為の壁でもあって、その奥にはとても臆病な一面が隠れているのが明らかになっていくのも面白かった。ベッド以外でジョナサンとの親密な接触を避けたり、キスを拒んだりする姿がもどかしかった。そんな警戒心の強いコールがビックリしないように少しずつ彼に触れていくジョナサンが野良猫を手懐けているみたいなのも良かった。そして堅物だったジョナサンが自分の人生に何が必要なの気づき選び取っていく様子も良かった。イチゴにシナモンにフルーツケーキ、そしてブラックベリーメルロー(果物フレーバーの安価なワイン)いろんな食べ物が効果的に物語のキーになっているのも面白かった。

かわいくて切ない世界観がよかった

ほのぼのした絵柄とちょっとダークなファンタジー世界観との組み合わせがとても好き。

天才的な錬金術師の弟子の受けと、師匠の忘れ形見のホムンクルスの攻め。師匠はホムンクルスに魂を与える禁忌を犯して処刑され、その忘れ形見の攻めにも実は心があるけれど受けには隠している状態。受けはホムンクルス達に育てられた環境もあって、彼らを粗雑に扱う人間よりホムンクルス贔屓なタイプ。

攻めは受けは自分に心を開いてくれているしこれからも側で見守り続けようと思っていたんだけど、それが思い上がりで受けはずっと「ひとり」で自分はそばに在った人形でしかなかったと気付くシーンがとても強烈で印象的なシーンだった。

その後、師匠の作品が廃棄対象となり追われる身になった時に、攻めに人間の振りをさせることとなり「心がないふりをしながら、心があるふり(人間の変装)をする」というややこしい事になっているのも面白かった。
そして人間のお見本である受けの真似をする攻めが可愛かった。

めちゃくちゃ面白かった

最悪な貴族の父兄が死んで、香港からイギリスに帰ってきたルシアンは謎の呪いによって殺されようとしている。
そしてシャーマンを頼るしかなく、能力者のスティーヴンが紹介された。

一体誰がルシアンを呪っているのか、そして怨みを買いまくっていた父兄の尻拭いだけではなく、一族に秘められた特殊な事情が明かされていくのにワクワクした。

物騒で血腥い魔法の攻防もダークファンタジーな感じで面白かった。

キッレキッレの皮肉が飛び交う会話も好き。

そして二人の間を行き来するカササギの刺青がロマンティック。

死に戻りファンタジー

とても面白かった。
家柄が良く清廉潔白で信仰心に厚い受けが教会で順調に出世していたら、不正を見つけてしまいあれよあれよと濡れ衣からの処刑コースへ。義兄弟の契りを交わしていた攻めにも見捨てられ強い憎しみと復讐心を抱えて3年前へと死に戻る。

犯人探しだけじゃなく受け自身の行動を自省する内容も良かった。頭でっかちで自分の信仰のためだけに生きてきて、周りが見えてなかった受けが二度目の人生で成長し変わっていく様子が面白い。そして攻めと深く関わることで以前は知らなかった彼の秘密や弱さが明らかになっていく展開も良い。

攻めの立場や人となりを知ると、記憶を持って死に戻ったのが受けの方だったのにも納得がいく。最後まで読んでみると受けがめちゃくちゃ逞しい。メンタルも身分も受けの方がつよつよ。受けは二人で幸せになるぞ系だけど、攻めは受けが幸福ならと自分を諦めてしまうところがある。誰が敵かもわからない教会内の陰謀や駆け引きも面白かった。

受けが面白かった

野宿で昆虫採集していた受けがヤクザが死体を埋めているところに居合わせちゃって囲われちゃう話。

受けは重度の虫オタクってだけじゃなくて倫理観もちょっとアレだし面の皮も極厚。死ぬか囲われるかって脅迫されて始まった関係なのに生涯養ってもらう気満々で割と快適に生活しちゃってる。

そんな好き放題な受けちゃんに惚れた弱みか甘々な攻めも面白かった。予想外の行動に振り回されまくっているんだけど、そこが受けの良いところ、惚れたところだから好きにさせてくれるし受けが嫌がることはしない紳士で忍耐の人だった。
鱗翅目しか目に入ってなかった受けの世界に攻めが加わっていく様子も好き。そんな二人のコミカルなやり取りが面白い。

受け誘拐事件では攻めが傷付けられてゴルフクラブでナイスショット決めちゃう物騒さも良かった。

そしてずっとお預けを食らい続けていたベッドインで「えらいよ〜えらい、いい子」と受けをよしよし褒めながら丁寧にことを進める攻めの献身ぷりが最高だった。

一途で健気な攻めが良い

とても面白かった。
王子様だけど王宮の政治的な理由で身を守るために平民として育てられている受けと、運命の番と出会い人に姿を変えた竜王攻め。幼児の受けに合わせて子供の姿で現れてそこから兄弟のように育つ。

竜は人間より上位の存在で気まぐれに人間と契約してくれたりする世界観なのもあって攻めが常に偉そうで良い。尊大で圧の強い攻めが受けに対してだけは臆病になったり心配性になるギャップが萌える。一人称が「我」の千歳越えの竜王が号泣したりクヨクヨしたりする姿が見れるのが楽しかった。意外と繊細な攻め。

嘘をつかない竜と純粋培養で好奇心旺盛な受けの会話も面白くて好き。二人揃って肝が太いのかお互いに夢中過ぎるのか周りの人達は大騒ぎの中でぽわわんと二人でイチャイチャしてる感じも好き。お似合いカップル。受けの側で人間社会を学んできたものの、人間の機微や習慣にピンときてなかったりよく分かってない攻めも面白かった。

寿命差問題の決着も好きだった。あと王様達に割と塩対応な受け親子も好き。

強い受けちゃんが好き

とても面白かった。
古代ローマ風の世界観。
栄華と怠惰を極めた大国に周辺諸国から人質が集められていて、受けも人質の一人。小国の王子と侮られながらも三年が過ぎたある日、剣闘士奴隷として戦う自国の将軍を見つける。攻めは記憶喪失だといい、自分を買った受けに奴隷として奉仕し始める。

受けの幼い頃からの片思いが健気で可愛かった。物陰からそっと鍛錬の様子を覗いたりするだけの儚い片思いが健気。そして攻めが何らかの密命を帯びていることや、入れ替わっていく衛兵に何かが起ころうとしていることを察しても攻めを信じて何も問い質さず協力する受けの強さが良かった。革命前夜のような不穏な空気感もハラハラして好き。

二人がこんなに近くで親密に過ごせるのは今だけどお互いに理解し合っているのも切ない。二人とも真面目だから身分やそれぞれの役割を弁えているのが焦れったいけど好き。攻めが受けの勇敢さや強さを尊敬していて忠誠心を持ち合わせている主従関係も好き。あと猫ちゃんが可愛い。

過保護で愛の重い攻めが良かった。

ギルドで最高ランクの最強冒険者に拾われた貧弱な人狼の赤ちゃんがのんびりと成長していく物語。受けは本当は一般冒険者だったけど、死ぬ間際に幸運のチャームの能力で近くにあった損傷が少ない人狼の赤ちゃんの死体に移った存在。冷徹で無愛想な攻めが受けに対しては甘々なのがギャップで面白かったです。厳つい風貌で花柄のお皿に乗ったレモンケーキを片手に持っている姿を想像すると、とても可愛い。貧弱で食の細い赤ちゃんのために色々工夫して甲斐甲斐しくお世話してくれる攻めが良い。二人の関係が恋人であり親子、師弟としての愛も含まれているのが好きだった。一人のに対しての愛の形が一種類とは限らないってその通りだなって思います。受けの兄や母親の愛、そして受けの命を救った祖父の愛、いろんな愛情が詰まった物語でした。攻めが受けを拾った経緯は切なく、最強な攻めが垣間見せる弱さも胸に刺さります。