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萌×2作品

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女性ふばばさん

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価値観の激変ストーリー

2作品収録

「きっと恋に違いない」
ふとしたことからの勘違い、それがどんどん膨らんで…
これは一体何なんだ? 恋か?恋なのか⁉︎
ジタバタ、ドタバタ。そして。
きっと恋に違いない。と。
このお話のおかしみは、2人が10代でも大学生でも新入社員でもなく、2人とも課長さんのところ。
きちんと仕事をしている2人が、おかしな精神状態に振り回されちゃうところ。
表紙絵の、2人向き合って汗タラリ、がピッタリ。
ことの起こりは佐々木の勘違い。ヤバイぞ俺はその気持ちを受け止められない!なんて思ってたのに、いつの間にかときめきみたいになってきて、それが牧野にも伝染った?
普通「佐々木、お前何やってんだ⁉︎」ってなる。
のになぜか俺を避けないでくれ!になるなんて。ね。
まだ始まってない。いや、もう始まってる?
2人のこれからを妄想妄想。

「おまえのいちばんイイ顔を」
クールというには冷たすぎる官僚サンが垣間見る異世界。
冷たい、というのは仕事に関して。妹さんにはアツくなる。
だがこの妹さん。バカなのか?友達の借金でAVに出ると連絡してくる。
撮影場所に飛んでいくと、お兄さんが出てくれたら妹さんは帰すよと言われ。
自分がゲイAVに出るのよ。妹〜!オマエのせいよ。
官僚さんはエリートだから、借金するヤツもAVを作るヤツも出るヤツも、皆んなクズに見える。
見えるから口にも出してののしる。だけど。というお話。
これ、展開も結末も好きだけど、やはり言葉が過ぎてるところが読んでてキツいかな。
でも今後、きっと彼は丸くなれるでしょうね!

フェイス コミック

西田ヒガシ 

決して甘々ではないけれど

2作品プラス「天国も地獄も」の番外編を収録しています。

「フェイス」
来日した某小国の王子と、彼についたSPのお話。
この王子。日本側の要望をいい加減に流し、SPの桜田はやりにくい事この上無いのだが。
実はコイツは王子の影武者なんですよ。
見破った桜田だけど、なぜかイタズラ小僧みたいな替え玉男に惹かれ…
…というお話。
ストーリーそのものより、力の抜けた2人のやり取りのおかしみが魅力。
とにかくこの替え玉王子が全く外国人に見えないところからおかしみがある。
だけど、国も違う、仕事の制約もある、そんな障壁だらけの2人がどうしても近づきたいんだ、という切実がいい。

「愛はない」
これは傑作。素晴らしい。
だけど手強い作品。
愛はないんですよ。本当に。
母親の姉の子供?なのかな。お葬式で会った「チビ助」との10年愛憎、みたいな。
愛はない。でも確かに愛だし。
憎しみだけ?いやそうとは言えない。
だから「金を返せ」という文脈でつながり続ける…
こういうBLを描く西田ヒガシ先生の凄み。(そして実は結果的にリバ!)

「天国も地獄も 番外編」
どうやらまだ逃避行兼バカンス、実はハネムーン中の城田と姫野。
占いによると、2人は死ぬ時一緒なんだって。一生添い遂げやったネ!


西田作品の男たちは攻めも受けも実に「男」で、「男同士」のセックスは攻めも受けも同様に感じてて、そのさまが何とも官能的!

逃避行兼ハネムーン

2作品収録。

「天国も地獄も」
これはつまり「健やかなる時も病める時も」と同義なわけで。
どんな所でも一緒に、というこの2人は教師とヤクザ。
2人は元々高校の同級生。
今は教師の城田とヤクザになった姫野は、はっきりと言葉にはせず曖昧で思わせぶりな関係性を細く長く続けていたが。
ここからは組を抜けた姫野と、何もかも捨てた城田のロードムービー的な展開へ。
逃避行というには半バカンス、ハネムーンというにはどこか血の臭いのする二人旅。
「観念」。それが2人の愛言葉。
読んでみると、ヤクザよりも教師の城田の方が色々ブッ飛んでんのよね。
で、姫野を城田流に溺愛してます。

「花嫁によろしく」
元カレの結婚式でアレコレ暴露しつつ笑ってたら、すぐ後ろに新婦の父親が。
披露宴後その父親に呼び止められ、話を聞かせろと。
ムカついていたはずなのに、怒っているその父親の前で色々擁護してしまう。
ノンケに去られたゲイの悲哀話か?と思いきやの。
まさかのこのお父様とくっつくのか〜⁉︎という超展開。
「超」と書いたけど、西田ヒガシマジックだと「こういうこともあるかも…」と思えてくる。
情と心あるところに愛情や恋心も生まれいずる、のか⁉︎


「天国も地獄も」は神作、「花嫁によろしく」は萌、総合「萌x2」で。

普遍的な。縁とタイミング

愛か、運命か。
オレか、オレ以外か。
…ってまた書いてしまった。
ケド、オメガバースの「運命」を考えるとどうしてもこのフレーズがチラついてしまう。
そして本作は正に「愛か、運命か。」を考えさせる作品だと思う。

主人公は、βの東馬。
出会ったのはΩのまほろ。
まほろは幼い頃に出会った名も知れぬ「運命の相手」を探している。
東馬はまほろに恋する。
まほろだって東馬に好意を抱いてる。
でもそんなほのかで優しい感情は「運命」の前では。

ストリートビューなどを駆使して運命の相手・蓮を探す過程はなかなかにスリリング。
そうやってついに突き止めるわけだけれど。
何もかも遅すぎた…のでしょうか。
これはαとΩの運命の相手の話ではあるけれど、突き詰めれば現実でもままある話。
結局は「縁とタイミング」の事例。
蓮はαなのにつらい人生を生きて、それでも心ではまほろと同じ事を考えてる。
そこはさすが「運命」。
でも、蓮はまほろを探すのを諦めた。
運命でも添えないことがわかったんですね。
だから。
まほろが諦められる事にどこか安堵した時も響きあう。

運命ではなくても。
そのエンディングは暖かくて熱かった。

私「中本」推し〜

下巻。

私は切なかったよ!
ナニがって。私ご贔屓の「中本」の純情が!
もちろん「中本」の執心は愛だの恋だのだけで構成されてるわけじゃなくて、まーくんのハッキングの才能と自分の才覚があれば世界を支配できる!っていう高揚感あってのものではあるけれど。
取り戻したくてキスを誘う「中本」がエロ哀しい。(「永遠にお前の側に〜」のあと、2人はヤったと思います!私基準で!)

なのになのに。
まゆみは仁くんを選んじゃうんだね。
なのになのに。
仁くんはH拒否だね。ハハハ!ここサイコーに笑える。
多分、結局は、いつかは、挿入までいくのかもだけど、ずっと素股だけでお預けしとけばいいよ。
この世の情報とそこに繋がるカネは思いのまま、だけど生身の人間は中本も仁もままならぬ。

タツミのその後よろしくお願いします!

ヤクザ?居直り強盗?いやスパダリになるらしい

表紙絵がなんか怖くて手を出せなかったんだけど。
なんかフランシス・ベーコンの恐怖の表情、絶叫の口みたいじゃありません?
内容は…
さすがの個性派。
うぶい受けの巻き込まれ型BL、と言えば言えると思うんだけど、設定の妙というか。
いじめられっ子で言いたいことも言えない弱気な仁。
そんな仁の元に犯罪者のニオイをプンプンさせて救世主?神様?いやランプの魔人・まーくんが現れる…
仁がただ怯えて怖がってるうちに、仁同様読者もまーくんワールドに巻き込まれていく感じ?
まーくんワールド、それは初めに仁が感じた犯罪臭と当たらずも遠からず、本当に犯罪者。と言っても「ハッキング」に手を染めていた人物、という事。
さて。
私的には、仁に近づいてくるまーくんの元ハッキングパートナー兼セックスパートナー、現「中本哲史」の過去編が良い!
院生で教授の手伝いしてるのに顔にピアス!でイケメン!で受け!
なのにまーくんはお子ちゃまな仁の方がいいんだね〜。なんか残念。

仁はまーくんに馴染んできて、そんな時お母さんが倒れた!というベタな区切りで下巻へ。

VOID R18 コミック

座裏屋蘭丸 

再生の道のり

座裏屋先生による麗しき名作。
当時雑誌で1話だけ読んでて、今頃ですが今回はじめて最後まで読みました。
はじめの八つ当たり行為が酷いからこの後どうなるんだろう?と思ってたけど…
ホッとしました。

読めば読むほど、マキの心の傷がやりきれない。
レンは酷い。恋ゆえの残酷さだとは思うけれど。
だから、いきさつを知っていてアラタを託すローウェンも酷い。荒療治すぎだと思う。
なぜヒューマノイドにハンパに感情を宿す?それがなければマキもアラタも苦しまないのに…ってここがキモだからしょうがないか。
マキがやっと「レンではないアラタ」を認識し始めたのに、お兄さんの顔を見てその名をつぶやいてしまうアラタのシーン!
胸を抉られました。
起動して初めてアラタが発した「ごめんなさい」。
その言葉が本当にレンの最後の感情だったことを願います。
そう感じることでマキが過去から解放されて良かった。
黒く重苦しい第1話。そこから、朝の光の中2人外の空気の中にいる、そんなエンディングになった。
救済の読後感です。

イケメンは169才

吸血鬼BL!
と聞くと、やっぱりソワソワと読みたくなります。
舞台は、近未来(2096年)の日本。
アパレル店員の陽(はる)が、一人の男性の後を尾ける不審者に声をかけたら自分が襲われてしまい、重傷を負った場面から始まります。
ところが、目覚めると体のどこにも傷が無く。
助けてくれた男性・秋人が「吸血鬼」で、致命傷で死にかけた陽に生命力を分けるために噛んで助けたのだ、と言う。
陽はこれから吸血鬼になる前の段階、「タンク」になった…

陽はとてもあっけらかんとその事実を受け入れます。
施設育ちで家族がいないからか、秋人とその仲間に明るく懐く陽。
秋人も陽を離しがたく独占欲を抱き。
途中陽が勝手に誤解したり、敵にホイホイ騙されて危機一髪になったり、の事件も程よく挟みつつ。
ところで、危機に助けに来る秋人の格闘シーンは結構暴力的ですよ。
LOVE方面に関しては。
噛む時の秋人の唾液に強烈な催淫作用がある、という設定ではあるけれど、しっかりLあるHシーンになっています。プラス吸血特有のエロさも加わってなかなかgood!
陽はきっと日の光を浴びられない秋人の元にやってきた太陽なんですね。
表紙の色合いと流血のイメージよりももっと甘くて暖かいお話でした。

SEX PISTOLS 11 コミック

寿たらこ 

ノリ夫〜‼︎

(10)から4年?ですか…
おさらいせず勢いで一気読みしちゃったんですけど、思った通り(?)ハテナの連続…
でもこれ少なくとも(10)とは繋がってないし、ここに来るまでストーリー飛び飛びというか新CP出たり新概念出たりで難解になってたから、おさらいあってもなくても同じかもしれない。

本作のメインは「国政xノリ夫」!
でも喜んではいられない。
なんと国政は最初からノリ夫を洗脳していたと言う。
そして洗脳を解いたと言い、その上でノリ夫を初めて抱くわけです。
え〜〜⁉︎
ここにきてまた先が見えなくなったよ…
でも思うのは。ていうか望むのは。
国政が本当にノリ夫を愛してて。先祖返りだからじゃなくて愛してて。そういうの。
ホラ。「蝶番」っていう概念出てきたじゃない?
でも怒ってるノリ夫は騒がしい…

後半は、巻尾とカレンのお話。
巻尾が短髪でやんちゃな男の子みたいなのが可愛い。
でもやはりなんで巻尾がカレンを選んだ?っていうのが腑に落ちない。カレンに結婚までするナニがあるんだろう?

私は7巻が好きで、ヴァルネラと志信編の謎的なものが読みたいな〜と思っています。

自分を隠す男たち

水名瀬雅良先生ファンですので新作嬉しい!
本作も美麗祭りです。
いつものクール美形と可愛い系美形のミナセボーイズがLOVEします。

主人公は入社4年目の会社員・仲谷。
仕事キッチリ、物腰柔らか、人格優しい、etc…非の打ちどころ無く皆から好かれる。あだ名は「王子様」。
しかしその実態は…!って感じで、本当はキツめの性格で口も悪い。子供の頃にゲイを自覚してからは普通を装わなければと意識するようになっていったのです。
そんな仲谷が、いつものように従兄弟が経営しているバーで本性丸出しで愚痴っていたところ。
現れたのがカッコいい美形・光生(コウキ)。
楽しくて飲みすぎて、お持ち帰りされてサクッと抱かれて。
ところが翌朝。光生が一体誰だったのかが判明し…

仲谷はショックを受けるけれど、逆に光生の前では自然体でいられる。
光生は仲谷とは逆に人に嫌われるように振る舞っている人物で、2人は合わせ鏡のような恋人なんです。
視点は仲谷だから、隠そうとしたり意地を張ったり。
当初はセフレ的な付き合い方ですが、仲谷のキャラのお陰で清潔感が損なわれません。結局は甘く可愛らしい恋物語だと思いました。