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エキスパートレビューアー2023

女性えすむらさん

レビュー数18

ポイント数209

今年度59位

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真夏のクールエロ

待ってました!の作家様買いです。
上下巻の評価とレビューになってしまいますが…ご了承ください。

こういうウノハナ先生読みたかったな〜の期待以上でした。クールだけどキュート、そして大胆なエロ!大人になりきれない大人の”遅れてきた純情”感が大変よろしいです。男前攻めと小悪魔的な美人受けというカップリングに、猥雑な新宿の雰囲気…スリリングなドラマが始まりそうな気配が冒頭からガンガンきますね。

同居イベントの設定が今っぽくてなるほど〜な感じでした。展開はベタな気もしなくはないんですけど、なんというかウノハナ先生の作品から感じるのは、洗練された泥臭さw どっちの成分も過剰じゃなくてちょうどよくて、すっと没入できると思いました。

1ラウンド目から受けさんにノックアウトされてる感のある攻めさんなのですが、すんなりラブラブになるほど単純じゃない、なんっつっても可愛い子ちゃん(受け)が手強い!彼の屈折した性格(ツンデレともいえる…)が、クセモノだったりします。こんなに良いスケベしてんのになぜかすんなりラブラブにならないという、ちょっと緊張感を孕んで下巻のほうに展開していくのですが…、、先生のあとがきにめっちゃほのぼのしてしまいました。

至高の生活BL

ただただアラフォーふたりの日常なのですが…それが毎度予想を遥かに超えて心に沁みる!エモい!大好きな作品です。5巻になってもまったく飽きのこない味わい、いっそじーさんになるまでふたりを見守っていたいくらいの気持ちにさせてくれました。そう、スケベにも日常にもお仕事にも偏らず、彼らの愛おしい生活で、この雰囲気はなんともいえずシック(Chic!)とふと思いました。

彼らの抱える大人の事情は、大人なら誰しも思い当たることだったりして、本当にどうしてくれよう!っていうくらいちょいちょい共感してしまうんですよね(久慈のプラスチックのフタ問題に一番共感した…)。仕事も生活も臨場感→隣人感が満載。とはいえ、ふたりの無理のない自然な距離感、時々チラ見えする溺愛、THE理想の大人の恋愛なんですよね。本質的な部分で、こうだったらいいなぁというリアリティあるユートピアがこの世界観な気がしました。

というわけで、BLイベントとしての温泉♪そして温泉でBLといえば期待を裏切らないアレ!浮かれるアラフォーが可愛くてもう転げ回ってしまいました。それにしても貫井さんがエロい!彼の纏う雰囲気がエロすぎて、周辺人物のわりには存在感がありまくりなのですが、別に当て馬ではないっていう控えめな演出がたまらん。周辺人物が個性的で存在感も十分あるのですが、彼らの事情が主役ふたりのラブストーリーの邪魔にならず、説得力や意義があるところも、この作品を素晴らしいと思う所以だったりします。もう、つづきが読みたい!

さわやか青春ラブ

作家様買いです!
現代ものの設定でもリーマンのイメージが強い作家様なのですが、今回は芸能界が舞台!ということで青春キラキララブストーリーでした。あとがきを読んだら、先に楢島先生のイラストの企画があって〜ということだったので、イラストのイメージに寄せて創作されたようで、なるほどそういうこともあるのか〜、というのと、なるほどだから今回ちょっと雰囲気がどっぷり安西節というよりよそゆき(?)な印象を受けたのかななんて思ったりしたのでした。いつもそんなにクセが強くない作風というか、なんてことない日常風景っていう薄味なところに特別感をもたせる描写がとてもうまい作家様だと思っていて(←褒めてます)、芸能界というキラキラ設定のせいか、日常の特別感が薄味になっているような(夜明けの海にドライブとか素敵でしたけどね…)、きっと私が芸能界ものの性癖がないせいなんだろうな〜って思いました。

贅沢を言えば攻め視点ほしかったです。今回描き下ろしということで、もしかして雑誌掲載で本編のみだったら、描き下ろしで攻め視点的なものが入ったんじゃないかなぁなんて。森田という人物がどんなひとなのかいまいち見えないまま終わって、おまけのSSで少し見えたような気がしました。今回のおまけSS、結構大切な気がしますw 
あと受けさんのキャラにそれほど魅力を感じられなかったかなぁ。。

少々クセのある現代ものが好きなので、きっと元彼・黒木とその恋人(愛人?)実業家CPのほうが性癖に刺さりそうな気がしました。

エロ漫画家とその上司

表紙見て刑事ものと勘違いしてしまったのですが、、、総務課リーマンものでした!高階先生のイラストがよすぎるので、そこでやや評価を底上げしています。

好き♪
①イラスト!!!
②副業エロ漫画家という設定、そしてそのペンネーム…”ちん”って。。
③課長の元彼がいけ好かないリーマンという設定。下衆な方法で”より戻そうぜ!”と迫るっていうシチュが性癖なんですよね(たぶん前世からの業だと思います)
④課長がうっかりエロ漫画家の男キャラばっかり評価して自爆するところ(可愛い&面白い)
⑤ハプバーネタなどスケベの官能みが濃かったです!

ハマらんかったとこ♪
①課長の言葉遣い(あまりにおっさん臭かった印象…)
②攻めの設定の一部(メガネはずしたらイケメンっていうのと巨乳好きっていうとこ…)

総括:細かいところを気にしなければ、突き抜けたラブコメ!として楽しめます。
先生があとがきで、攻めは水瓶座かな〜といっていたのは割と説得力ありましたw

乙女男子×拗らせ中年

作家様買いです。
須坂先生のラブコメはホッとしてキュンしますよね。

さて、、”ロールキャベツ男子”って知らなかったです!!!
ひとつ勉強になりました。いくつになっても日々学ぶことがあります。
んでも、どっちかってゆーと夢見る乙女男子な印象の目黒くん。”運命の人”って~~、かなり乙女度高いんじゃね?と思いました。そんな目黒くん、ときどき悪い顔するところがいいんですよね~。初心な年上を手玉に取ってると途中まで思いきや!肝心なところで予想の斜め上の発言をしてくる水野の天然っぷりに翻弄されちゃうところが、年下攻めっぽくて可愛いです。そして、関西弁は攻めより受けのほうがグッとくる性癖なのですが、目黒の関西弁もなかなかクルものがありました。

少女漫画がバイブルだった水野のマブダチ・北大路が、前シリーズを通してすっかり恋愛上級者になり!水野からアドバイスを求められちゃうのが微笑ましかったです。連載を読んでいたので、描き下ろしがないことに、うっかり物足りなさを覚えてしまったのですが、こんなにボリュームあったんだ!?という物質的な重量を感じさせない、肩の力を抜いて楽しめるラブコメだと思います。

シリーズで1番好き 

こんにちは、スピンオフ厨です。
やーーっぱり、なぜだかどうしても、スピンオフのほうが刺さってしまうという性癖の読者で、こちらのシリーズは以前何冊かトライするも(絵とか雰囲気は惹かれるんです)、、なんだかピンとこなくて、それゆえ続編とかはスルーしてて(しかも、いつもタイトルが正確に覚えられないんですよね…)、、でも、こちらは”職人同士”っていうのも魅力的すぎて購入したら、やはりすっごく好きでした。大人エロカッコイイ!!!

誘い受けの表情、スケベの描写が素晴らしすぎて、なんだか紙面からしっぽりした空気感がだだ漏れてくるようでした。これも性癖なんですが、ものを作るひとの手が好きなんです。おそらく作家様もそうなんじゃないのかな〜っていう繊細で丁寧な表現に何度も心打たれてました。しかも、だからいっそうエロい…。手ってエロいですよね!(←しつこい?)

ビッチにみえて実は初心でナイーブな白川と、そんな彼の気持ちをなかなか汲めない、コミュニケーションに関しては不器用な蘇芳の気持ちのすれ違いにハラハラしました。大人だから拗れる切なさ、大人だから仲直りはスケベ…いいですよね。わりと恥ずかしいことしれっとするのに、こういうことは照れるんだ〜っていう意外性もかわいらしくて、いろんな角度から大人の恋を楽しめる一冊でした。メインCPの深まっていく恋の行方とあわせて、ふたりの普段の何気ない表情まで微妙に変わっていく様子が美しくて眼福でした!

かわいい擬人化にキュン

初読みの作家様です。
コンセプトが面白くてめちゃ気になってました。
そして書店で購入したんですが、期待以上に1巻が薄くて、実はちょっと買うの躊躇いましたw。。これ上下巻で一冊にならなかったか??と他の新刊と比べてBLコーナーで悩んでた女は私です。

でもどーしてもペンギンBL読みたいんだよね!という謎の情熱に負けて上巻だけ買ってきたのですが(せこくてすみません)、各動物単位で読み切りなので、気になるカップリングのところだけ読むっていうのはアリよりのアリな気がしました。可愛くて楽しくて、意外な生態も勉強になりました。(この知識を披露するシチュエーションはないと思うんですが)

やはり、ペンギンの銀ちゃんとシロが一番好きでした。めっちゃキュート!絵が綺麗でスケベもエモくてかなり満足度高めでした。というわけで、やっぱり下巻も買ってしまうと思います。

THE攻め!!、そしてTHE受け

できることならずっと浸っていたいような優しさのあふれる世界観に、読み終わるのがもったいない!!まだここにいたい!wと思いながら最後の頁を閉じました。月村先生らしさにあふれる内容に、野白先生のイラストが新鮮で、発売前からワクワクしていましたが、予想以上に雰囲気にマッチしてて物語のイメージが広がりました。

華やかな世界から逃げるように迷い込んだどこか地方都市で、洋裁を生業としている仏頂面のイケメンに拾われた元アイドル…もうこの設定だけでもご馳走なんですけど、それぞれのキャラ設定が大好物すぎました(特に攻め!)。何考えてるかわかんない寡黙攻め、表情筋を無駄遣いしない仏頂面から稀に繰りだされる”殺傷能力の高いデレ”に、何度か悶えながら転げまわったことをお伝えしておきます。私は同作家様の”ロマンス不全~”が大好きなんですが、ちょっとそれに似たカップリングのバランス(無口×おしゃべり)なのが、またさらに好きに加点してます。なにせ、職人気質の男は背中で語る(っていう個人的な偏見)、愛情表現下手だけど要所要所できちんと行動で示す深めの愛、昭和のお父さん的な(←これも偏見ですけど)古風な攻めに、性癖をメッタ刺しにやられました…。さら~っとぬいぐるみ作っちゃうって死ぬかと思いました!w

そんな攻めの過去ネタもだいぶ萌えるんですよね。古のBL感あります。さらに、周辺の女子部がかわいらしくて好感度高めです。途中、麗子さんと一体化しちゃってました。全員善人みたいなこの地方都市の描写には夢があると思います。物語は受けさんが人生に絶望してるところから始まるんですが、人との縁を通して、不幸なのは自分だけじゃないって徐々に気づいていく、その場所で必要とされる役割を果たしながら、渇望していた愛情を自分から周囲に与えることで初めてその本質を知って、改めてちゃんと自分の人生を生きようとする、よくできた成長と再生の物語でもあるんだな~と思いました。

後日譚はなんぼあってもいいと思います。

気持ちの変化をじっくり楽しめるメンズラブ

作家様買いです。これこれ、こういうメンズラブが欲しかった…という気持ちにフィットする初夏の新刊、なんかホッとしましたw

というわけで、まさかの京都弁受けが嬉しすぎて小躍りしちゃって、もうそれだけで神でもいいのかもしんない…なんて思ったりしたのですが、事件の顛末がお預けな感じに、ちょっとモヤったのでこの評価になってしまいました。まぁ、このボリュームでさらに事件の詳細まで盛り込んだら、絶対1巻にまとまらんですよね。(だから次も待ってます!)

でもこのボリュームが納得の見事な心理描写というか、なにせ職場恋愛ですし、住むところも同じふたりなわけですから、日常の大なり小なり様々なイベントを通して、ただの気になる同僚(この時点で確信犯ではありますが)から、気持ちが寄り添う深めの関係になっていく様子をじっくりと堪能させていただきました。”THE・大人の恋”やからね。勢いだけじゃいかへんよっていう(変な京都弁すみません)、薄幸美人受けさんが天然陽キャの年下わんこ(大型)に惹かれながらも、(ええんやろかと)躊躇しまくる、その逡巡する様が、なんかもう萌…って感じなんですよね。本当に、行為以上に雰囲気がスケベで、こういうの大好きです!

北山とゆー人は、それまでの人生経験から期待したり希望をもったりすることをしない冷めた心をもってしまっていたと思うんですけど、中垣の熱量にあてられて、徐々に冷たい部分に熱が入っていくんですよね。モノクロにみえた人生が中垣によって色彩をおびていくというような印象なのですが、北山の心模様が最初と最後で、劇的にというほど大げさではないけれど、明らかにいい方向に変わっていたのが、とても感慨深かったです。

贅沢を言わせてもらえば!同じ職場って一緒に休めないよね〜な浮かれた悩みに翻弄される中垣と、ちょっとそんなかわいい年下彼氏にイケズしちゃってそうなツンデレ予備軍北山のその後や、事件の顛末まで読みたいものですね。

修学旅行っていいな…

青春の煌めきが凝縮してるDK映画部シリーズ!
ラメも箔も入ってないモノクロ刷りからしっかり伝わるキラッキラ、高校生活という儚くて短い時間(後から思えば…)の美しさを感じさせてくれる、シリーズ重ねても瑞々しさが失われてませんでした✨

思いのままに突っ走り気味な真央と、思いはあるけど踏み出すまでに慎重な寿、この対照的な性格が一緒にいるからいいバランスなんだけど、そんな真央からの家族に紹介したい発言に、ちょっと引き気味な寿…冒頭少しハラハラさせられました。

が!ゆらぐふたりが修学旅行で少し距離をおいて、やっぱり一緒がいいな~と再認識するの可愛いなと思いました。京都や奈良の名所めぐりが楽し気で嬉し気で…ちょっと離れたところで改めてキラキラな彼氏を眺めて、”俺の彼氏モテるから心配”という、周囲にとっては惚気でしかないイベントと、可愛い鹿と真央に癒されました。

シリーズ中、何気に気になってる存在・本條くんと寿との友情に、やや胸キュンでした。麗しのアルカイックスマイル、めちゃくちゃいい奴なんですよね。そうそう、修学旅行って学校生活だけじゃ見えない人となりが見えてくるっていうのが、その意義のひとつだったんだな~と改めて思いました。

スパダリになりきれない菊地原仁(←フルネームがしっくりくる)と義一コンビの迷走や、実は安定感ピカ一な礼と詩音、オールスターズ出演、キャラは渋滞気味なんですけど、寿と真央が関係性をじっくり深めているというのがあくまでもメインで、ラストカットがめちゃくちゃいいと思ったんですが、ちょっとどきどきしながら見守る気分で深めの余韻が残ります。