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女性クリボウさん

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夏の終わりとともに、彼らは。

個人的に三角関係の話を読む時、愛されているひとりが、残りのふたりの間で揺れ動く心の描かれ方に焦点をあてますが、今作については海堂先生が何を考えているか、どう選択するかばかりが気になっていました。

■榊丈一郎
ドルヲタ大学生。何事にも勉強熱心。
垢抜けない地味顔だけど、閉鎖的な地元民のオバチャンすら笑顔にさせてしまう人懐っこさと明るい素直さ。

■冬真
海堂の絵のモデル兼愛人(処女)
高校時代、内向的な自分に居場所をつくってくれた海堂に心を開く。
儚げな美しさと無邪気な子どもらしさをあわせ持つ天然系美人。

■海堂
元高校の美術教師、画家。
「月収300万」のバイト立案者。
男としての想いと教師の立場の狭間で揺れている時に災難に見舞われ脚が不自由に。

自由に歩くこと、仕事をすること、愛し愛されることが、どれほど得難いものだったかを静かに実感しながら選択した結末は寂しさを伴いながらも溌剌としていて大人で素敵な人だなぁ…と思いました。
どうか、歩き出した先で唯一無二の人が見つかりますように。

■あらすじ
推し活のために応募した妖しげな高額バイトは脚の不自由な海堂から「自分の愛人(男)を抱いてほしい。
」というもので…。
裏表紙のあらすじを読んだ時は「フェチ!NTRフェチ!爛れたフェチ!」とふんすふんす(o´д`o)-3しましたが違いました←

ベッドの上だけでなく、一緒に過ごすうちにお互いに好意を抱くようかななった丈一郎と冬真は、海堂の視線のないところでも愛を交わしあいます。
屈託のない笑顔を見せるようになった冬真。
そんなふたりの様子を察した海堂が選択した答えは…

自分だけが取り残されるような寂しさを感じていた海堂先生も、翳りのない丈一郎に出会ったことでパワーをもらえていたんですよね。
一歩踏み出すことを決意する横顔の清々しさ!

変わっていく(自分が引き出しきれなかった)冬真の笑顔を絵として残すって画家ならではの愛情表現ですよね。
いろんな顔を見せて欲しいという願いは叶えられたんだなぁ。

明るい丈一郎が海堂を優先する冬真をみて表情を曇らせる場面もあり、物事の二面性が引き立てられていました!

夏祭りの楽しさを夕立が洗い流して次の新しい季節を連れてくるようなお話でした。

秋でも冬でも春でもいいので海堂先生に寄り添う季節のスピンオフが読みたい~!!

あなただからこそ

新刊が出るたびにジャケ絵の彼らが楽しそうで、手にしたときからハッピーな気持ちになり癒されるシリーズでした。
コミカルな要素と温かな恋情は山本小鉄子さんの真骨頂だなぁと思います。
10年続くってすごい…お疲れ様でした!

賢慈さんだからこそ許せる
優慈だからこそ愛しい

美座家の美坊主ブラザーズは幸せ者。
「あなただから好きなんだ」ってことをそれぞれのパートナーが言いきれる関係を築いている。

10巻はそれぞれのCPの微笑ましさが満載だったけれど、それと同じくらい賢慈と優慈の兄弟間の会話が微笑ましくほっこりしました。

青年団の慰安旅行のエピソードすごく好き!
賢慈がお兄ちゃんしてた…優慈が用意した三郎への誕生日プレゼントを気遣ったり、宴会から上手に抜け出させたり。
閉じ込められた洞窟での会話も兄弟してた~。

■よっちゃん×賢慈
前巻くらいから、言葉はぶっきらぼうだけど素直さを小出しに出してくる賢慈にすごーくキュンとしました。
The女王受だけど男前~。
腰に気をつけて愛されてくださいw

下僕っぷりが板についたよっちゃんが初エッチでの大失態をとりもどすべくバタバタするかな?と思っていたけど、全然大丈夫なカップルになってたー!

賢慈の元彼にヤキモチ妬いて恋の暴走車と化したよっちゃんは定番なれど笑ってしまうw
賢慈がよっちゃんの言葉や行動力のパワーに次第に惹かれていった気持ちがわかる気がします。
夜の海でよっちゃんの背中に手をまわす賢慈の表情が柔らかで素敵です。

■三郎×優慈
満たされる~!!
優慈の三郎への想いが真剣だからこそ、溢れてくるおかしさや自己嫌悪が描かれているのに可愛くてたまらない!
誕プレ関連はどの会話も好き!!

三郎は今巻は前巻ほどの目立った動き(前巻の野外にはビックリした)はないんだけど、安定の旦那っぷり。

優慈の笑顔や泣き顔から、ちいさな幸せをたくさん紡いでいることがうかがえて、これから先もどうか優慈をよろしくね。って思えるラストでした。

**********

賢慈の元彼:諒信のスピンオフきますよね!?
既婚のなまぐさ坊主BL…クズ攻じゃないですか(大好物)
きて欲しい…下まつげツンデレ彼氏の名前出すくらいですから是非とも!!
そして「攻ざまぁ!」な状態になって改心させられてしまうがいいわ!

補い愛

攻め(公尚)ざまぁ、になるかと思いきや、よく似た息子がかっさらって行った!
登場人物みんな寂しい人の印象。

どどーん!とした急展開もなくハラハラやドキドキもない。
淡々と想いを重ねていく流れなので、ドラマチックではありませんでした。

幼い頃からずっと好きだった友人の息子に想いを寄せられる晶。
公尚←晶←尚都の直列片想いから尚都×晶へ。

報われないと知っていても諦めきれずに残り火を温めるように公尚の傍にい続ける晶と、そんな晶を見つめ続けていた尚都が紡ぐ、欠落した部分を補完するような「補い愛」。

■晶
長いこと公尚を好きだったが、公尚がゲイに良い印象を持っていないため、気持ちを隠している。(でもバレバレ)
公尚の息子:尚都と関係ができた当初は、公尚の面影を重ねていたが、次第に尚都へ気持ちごとスライド。
長い間、埋められることのなかった温かさを知ってしまったら手放せないよなー。

■尚都
ネグレクト気味に育った息子。
自分と晶の関係を公尚に気づかせるようにして、自分の想いの成就と晶を公尚から遠ざけることに成功した策士。
おおっぴらではなく、さり気なアピールの積み重ねで晶の恋人に。
始まりはひよこの刷り込みでも、愛されたいだけじゃなく愛することを覚えられて良かった。

■公尚
女好き、虐待、見下した相手の気持ちを利用する、とクズの黄金三原則みたいな人。
息子を蹴るとかまったくいけすかないヤツだよ。しか言えない。

描き下ろしの最後に「どうすりゃよかったんだろうな」って独り言には「どうしようもねーわ」って答えたい。

男同士を気色悪いと生理的に感じることは矯正しようがないし、仕方ないこと。
ただ、それを自分を想っていた相手に苛立ち紛れにぶつけるってのはいい大人が、まして息子の前で言うことではない。ムカッ。

その苛立ちの中に、自分を1番だと思っていた相手がいつの間にやら自分に似た息子を1番にしていた、って嫉妬が紛れているなんて気づかないんだろうなぁ。

「お前は俺が好きだったんじゃないの?」って感情が奥の底~の方で澱みたいに溜まっていることに。
気づかない方が幸せだけどね。

誰も周りに残らない公尚には寂しさと滑稽さだけが残ったんだなぁ。

**********

切ない、痛い系のストーリーは大好きなのですが、絵が少々…。
無味乾燥とした登場人物の心象風景と合うんですが、脚のバランスや手指の描きこみがデッサン不足という気がしました。
読んでいて時折、そちらに気をとられてしまうのがもったいなかったです。


密書=淫らなミッション

■密書でござる
淫らなミッションをこなすべく絶倫家老と若殿の間を往復する隠密の間接3P。

常日頃、時代もの読みたい~。と雑誌のアンケに書くほど時代ものスキーですが、この角度でくるか!と斬新な設定に感心しきり。
あはは!と声出して笑えます。

隠密の沼助は仕える藩の家老から江戸の若殿への密書を預かった際に「これも伝えよ」と抱擁される。
抱擁を「重要な暗号」と判断した沼助は若殿へ密書と抱擁を伝えたところ、若殿から接吻を家老に伝えるよう命じられて…

秘密の暗号がだんだん過激になり、フィジカルは家老×隠密×若殿だけど、実は家老↔若殿の妄想を焚きつける着火剤としていいように使われているイメージ。

忠義と疑念に混乱しつつ、さまざまな艶な無理難題を真面目に遂行しようと奮闘する姿にニヤニヤがとまらないwww
疑えよ!でも魂魄は喜んじゃってるな!ってツッコミながら読んでしまった。

若殿の事後のおくれ毛がなんとも、なまめかしい。
座り方もなまめかしい(笑)
ご家老、元気すぎる。

部下の名前を敵に晒しちゃう隠密のおかしらとか、妖しげな舎弟:錫虫(美形)とかキャラクターがよくて会話も面白いので、続編でたら読みたい~!

*****毛量注意*****
ジャケットではつるるんとしていますが、沼助はなかなかのモッサー毛量。
すね毛フェチの方にはご覧いただきたいですが、苦手な方はご注意ください。

■白椿
昔馴染みの同心:久兵衛、義賊:喜久蔵、白椿屋敷に住む雪之丞のファンタジー。

作者さんの美しい絵柄を堪能できる逸品。
満月を背に屋根に腰を下ろす喜久蔵の静謐な麗しさよ。

気安い距離感に秘めた(ダダ漏れだけど)喜久蔵の一途な想い。
まっすぐな気質ゆえに譲れない義賊としての信念ですら、どうせなら久兵衛の手柄に…ってのがね、もう最高!
雪之丞も可愛かった~!

**********

1冊の前半でめっちゃ笑わされて後半、ぐっと涙こらえてと情緒乱れまくりで最高でした。

秋葉イズム炸裂。

会話のテンポがよく、内心ジタバタ、エッチなし。
画面のそこかしこにちょこちょこと書かれたツッコミ?的な文が楽しい。
「逃げ道工事中」に声出して笑ったw
秋葉先生路線を貫いていらっしゃる。

自分のセクシャリティを確認するために入会した結婚相談所の相談員:澄川に一目惚れした久我山。
好きな相手から結婚相手を紹介される苦行からの脱出なるか?な展開。

苦悩、混乱を超えての喜びがドラマチックに描かれている…わけではなく、ひとつひとつの変化を確認しながら進む感じ。
キスどまりだから、男同士のザックリした居心地の良さ=LOVEっていうのがちょい薄めですが、「ふたりで幸せになりましょう」ってプロポーズのときの笑顔がふたりとも可愛くて良かったです~!

自覚なさゆえの内面のジタバタ担当の澄川はコミカルに、半信半疑な久我山は静かに分析担当。
交互にそれぞれの考えがわかるので安心して読みました。

「模擬デート」のガチスイーツ巡りでお互いのことを話して少しずつ親しみを深めていく過程は、初デートそのものでした。

結婚相談所で久我山に紹介される女性たちも個性的で面白かったです。
最終兵器として澄川に選抜された宮崎さんの結婚できない理由は③として「同性が好き」を推したかった(笑)

■澄川京一
バツイチの見目麗しい結婚相談所の相談員。
女王受と思いきや、明るい酒癖のふにゃ可愛い人。
ちゃぶ台返しした人、初めて見た。
長く一緒にいるには「適度に放し飼いにしてくれる」って重要ですよね。

■久我山壮介
「恋愛初心者」を縦にグイグイくるDT年下攻。
セクシャリティに不安になり恋愛を避けていたとは思えない策士っぷりだったけれど、初キスで歯が当たるなんて豪快なピュアをありがとうございます。
1200%の笑顔より悪い笑顔が魅力的でした(笑)
4話の扉絵でシュークリームをガッと食べているところも!

世界で一番成長中なβ(性的に)

童貞のカケラもなく性的に成長してるっぽい眞w

「なんでいつも自分が受?」って言う雅臣にリバ願望を確認するニュートラルさを持ち合わせつつ、騎乗位で【女王受】の顔を立てる(下も勃たせる)強者ぶり( ´艸`)
下から見あげる雅臣のカラダと色っぽい顔を見る満更でもない顔、腰に手を添えて支える優しい眞。

描きおろしでもイチャつくふたりを見ることはできたけど、もっと見たかったのでありがたい!

毒づきながらも腰のとまらない雅臣がまた可愛い·····お幸せに!

クズαスピンオフでキュンとなる(五七五)

前作【βの憂鬱】でスピンオフが読みたかった眞の救済作きました。
この作品だけで読むとわかりづらいので、前作から読まれることをオススメします。

βが主人公のオメガバースの今作はβ×α。
しかも眞のお相手は前作でクズαとして描かれていた雅臣~!
前作の読後、手酷く振られろ!って思ってたけど、トラウマ持ちのかわい子ちゃんになって戻ってきました。

今作でもドラマチックな「魂の番」がいないなか、αの社会的地位に対するβやΩの劣等感にも似た感情が挟まれていてピリッとする場面もあり、良きアクセントになっていました。

蛍嗣の気を引くため、ナンバー1ホストを目指す眞に極意を教えてやると提案したのは、かつて蛍嗣を傷つけた雅臣。
酒と薬の勢いで雅臣にのしかかる眞·····と体から始まる関係です。

最初はお互い下心しかなく、恋愛感情がない分、遠慮ない言葉のやりとりで友だちみたいが付き合いがはじまります。

そこに、かつての雅臣に罪悪感を感じる翡翠も絡み、屈折した関係性から生まれる新しい感情と、思いがけないところでひっくりかえる相手への想いが描かれていました。

眞も雅臣もリスタートがきれてよかった。
歪な雅臣を助長することになった翡翠もホッとしたろうし、蛍嗣も雅臣から謝罪されてひとつ区切りがついたと思います。

眞の裏表のない感情を次から次へとぶつけられて「傲慢の城壁」が崩れていく雅臣が可愛いんですよねぇ。
巻末の描きおろしの控えめなオネダリがまたいい。

■眞
前作の内勤からホストへジョブチェンジ。
大学生の頃から憧れていた蛍嗣と、気になる雅臣に揺れ動き、翡翠や同僚たちを巻き込みながら突き進む彼の姿にソワソワして楽しく読みました。

■雅臣
眞にホストの心得を教えたり、スタイリストを紹介したり意外と面倒みのいい子。
やっと蛍嗣に謝ったな~よしよし。

人間的な弱さ=可愛げではないけれど、雅臣の忌まわしい過去が彼の「クズ」な部分を作り上げたと思うと、うん、そうだよね。って思ってしまいます。

良い面と悪い面の両方を見ることで、雅臣の人間らしさを感じることができたし、眞に見せるはにかんだ笑顔が可愛かったです。

眞も言ってましたが、意外な人の弱いところを見て、可愛いさを感じてしまうんだよ·····。

そして個人的に攻から転じた受はどエロい気がするので眞には是非、頑張っていただきたい!

恋愛談義 コミック

カシオ 

ド天然シンデレラ

終始コミカルと思いきや、すれ違いや切なさもあって大好きです~。
続編が連載中と知り、気持ちもあがりますー!!

愛読書の「東京カタログ」から抜け出たような都会の一流の男:三枝と合コンで出会った葉山は弟子入り志願!
合コンなのに男ゲットwww

三枝の戸惑いをよそに師弟関係?を結び、行動を共にしていくうちに葉山の自覚のない天然の可愛らしさに心惹かれ振り回されます。
その姿は葉山の憧れのスマートさからはかけ離れているけれど、いい意味のギャップ萌え!

ふたりともカッコイイのにズレているからお互いの本心が伝わらず読んでいながら「違う違う」って笑ってしまいました。

葉山が自分のアパートに三枝を招き入れてお茶を振る舞う場面が好きです。
見栄を張るって考えがないんですよね~。
自分を恥ずかしく思うことなく、自然で良い子なのがいろんなエピに溢れていて応援したくなります。

三枝の会社を巡り一波乱ありますが、それまでがコミカルなので短いながらもその不穏な空気に胃が痛くなりました←
葉山くんにハニトラできるような演技力はないよー(笑)

■三枝玲於
生まれも育ちも港区、医学部卒業の起業家。
眉目秀麗で葉山の憧れを具現化したアッパークラス男子。
が、恋愛経験ナシのDT&遅漏。意外性最高!
ご家庭環境が複雑なのか家族仲は悪そう…それが本人の自己肯定感の低さに繋がっている?
謎の手袋をしている。
手袋着用の理由は続編で明らかになるのかな?
壁ドンも顎クイもそつなくこなしてました!

■葉山卓
小さい専門商社に勤務する4畳半のアパート暮らしで「一流の男」に憧れている。
異業種交流会で出会ったおじさんに一服盛られちゃうほどの美貌。ド天然。
おめめキラッキラの素直ながんばり屋さんが頑張りすぎて残念な可愛さが満載。
距離感ゼロの接近戦(無意識)で三枝を翻弄。
三枝に迷惑だと思われたくないって健気~。

■真行寺
葉山の会社の研修生。
最初こそ葉山に不遜な態度をとっていたけれど、真面目にポジティブ(無自覚)に仕事をこなす葉山を見直してからは良い関係に。
好きな子に意地悪く絡んでしまうタイプ。
惹かれている自分に気づくと同時に失恋してしまった彼に救済策を~。
スーツ着用時のあげた前髪がカッコイイ!

■マーク
三枝のビジネスパートナー。
いろいろ残念。

結局、4人とも残念なんだけど楽しかったー!

初恋はキュンではなくモヤッから始まる

クズの初恋をクスッと可愛いお話に昇華させる、まちお郁さんの力技ごちそうさまです。
タイトルも好き。
「恋の仕方」って…恋に手順もなにもないのにわからない逢見(笑)

大学で有名なモテ男:逢見が初めて「いつもと違う」を意識したのは劇的なキッカケが運んできたものではなく、自分が望んだ条件を忠実に実践している楓になんとなく、しっくりこなかったから。という些細な始まり。

他の女子と一緒にいても文句を言わない、束縛しないという条件をのめるなら誰でもいい、真面目に恋愛なんてアホくさ、という逢見は自他ともに認めるクズ。
そんな逢見に告白してきたのが楓で、彼は前カノたちと違って逢見の求める都合のいい相手そのもの。

なのに、逢見はモヤモヤ。
初めての行動パターンをとる楓に対してふくらむ疑問と好奇心、それを隠してムキになりつつも、やっぱり気にする逢見の様子が可愛らしい。
戸惑いや拗らせてる気持ちをお友だちふたりが丁寧に解説して諭していて笑ってしまいました。

膨らみ続けた疑問をついに認めて弾けるように告白したのに、楓が自身をわきまえ過ぎているゆえの通じなさが物語にじれったさを加えていて楽しく読めました。

エッチシーンも後半少しありましたが、もっともっとデレる逢見が見たかった~。
テレ&デレはありましたが足りん!もっと見たい~!
楓の弟や、友だちの佑二くんや周りも含めて是非、続きが読みたいです!
声を大にして言いたい、続きを読みたい!

■逢見
表紙の悩めるイケメン。
頬が紅潮していて、こんなデレを間近で見られる楓が羨ましい。
いったいどういう経緯であんなクズに育ってしまったのか…男友だちはいるので女子がめんどくさいだけだったのか…。
初恋に目覚めてから湧き出る感情を噛み締めてる素直な顔が可愛い。

■楓
わんこっぽい爽やかな笑顔!
でも意外や恋愛ごとには「それなりに」慣れている様子。
男同士でつきあってくれるだけでありがたい!と満足しているため、求めすぎない…が逆に逢見に火をつけた。
笑顔ばっかりだったけど拗ねたり泣いたりする顔も見たいー!

■佑二&逢見のおともだちたち
それぞれ良い友だちー。
佑二が楓を心配するような視線も、逢見のお友だちがチャカさないで逢見の話を聞いたりヒントを投げてみたりする姿も微笑ましかったー!

■あかりちゃん
逢見が好きだけど他の女子と一緒になりたくないからと正攻法ではない方法で近づく。
が、まったく相手にされていないTheアテ馬。
楓に見せつけるような牽制とか悪意の一欠片もない世界に、唯一の意地悪さを見せつける彼女の存在のおかげでリアルな世界に。
可哀想だけど、BLにおける女子はスパイスってことで!

拒まない男 コミック

三月えみ 

黒と白の織り成すオセロゲーム!

すごい面白かった…好きすぎる…。

探偵:黒瀬×ホテルコンシェルジュ:白石(りっちゃん)のオセロみたいにひっくりかえる恋物語(濃い物語)。
1話1話読むごとにいろんな顔が出てきて、うわぁうわぁぁぁとドキドキ。

ハードな展開ではないんですが、探偵のように「探り」ながら、お互いにとっての「本当」を見つけていく話。
現在と過去を絡めながらすすみ、穏やかな律の表情に激しい感情をシャッフルさせます。

思わず涙が零れてしまうほど大嫌いでも、故郷に帰ることができなくなるほどの記憶でも抱えて生きていかねばならない。
どんなに切なくても、その思い出をなかったことになんてできない。
黒瀬にも白石にも、それぞれの裏側に白と黒があって、裏も表もまるごと愛されたい。

こう書くと重めですが、黒瀬が終始りっちゃん大好きで、りっちゃんがえっちで周囲がテンポよく喋るのでバランスが良い!
りっちゃんのシンプルなセクシー下着にそそられます。

■白石律
有能さから「拒まない男」と呼ばれるホテルコンシェルジュ。
普段はノーブルなホテルコンシェルジュが、探偵助手になるやいなや振りまく天真らんまんなコスプレは話にポップな味わいを添えています。
なりきり衣装とコンセプト解説も楽しみのひとつでした。

父親の歪んだ人生観を押し付けられ精神的な虐待を受けていた時、黒瀬との出会いによって「脱皮」するがごとく、自室でくすぶっていた感情を脱ぎ捨てて外に向かうように。
片思いの期間が長すぎて自分の一部になってしまっている(笑)

■黒瀬望海
一見、チャラけた感じに見えるけど、置いて行かれたハムスターを引取り、話し相手として思いを吐露し、その死に涙する人情家さん。

7年前のあとさき考えないあの行動は誠実さだけではなかったかもしれないけれど、りっちゃんの胸に刺さったし、間違いなく今のりっちゃんを形成する大切な出来事だったんだと思います。

■青山詠太
前職から黒瀬を引っ張った現上司。
ともすれば暗くなりそうな話を明るくしてくれるライト要員。
ツッコミに愛と優しさが溢れています。
描き下ろしは探偵:詠太さんによるネタバレ的な過去編。
中田議員やりっちゃんの父親の裏の裏みたいなところが見えて「あ~そゆこと…」って言うね。
三月えみさん、見せ方が本当に上手い。

■上原
律の父親。元国会議員。
狡猾の塊のような眼差しと柔らかな微笑みで「正しさ」を律に問う姿はほとんど妖怪。
老いて復讐される時を待て。

■中田議員
The政治家。
キーパーソンだったのかいぃぃ!と終盤、叫ばせていただきました。
いい味を出している奥様がいるから結構、夫婦うまくやっている気がします。

■ハムラッシュ
享年3才。夜逃げで置いて行かれたハムスター。
縁結びの神様。ところどころに登場。

■中田議員の秘書
秘書なのに他人の秘密を口外しちゃうから噛ませ犬なんだってば。
執着攻めの議員さんにもらわれてほしい(笑)