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女性クリボウさん

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βの憂鬱 コミック

秋芳ぴぃこ 

健気祭り

オメガバースにおいてスポットが当たらない位置にいるβ。
でも、βだってαやΩと等しく「運命の恋」が存在する。
中心人物にΩがいないのが新鮮。

**********

■蛍嗣
αの上級生にセフレ扱いされ失恋した時期に出逢ったホスト:翡翠の店でボーイとして働くように。
αのNo.1ホストでありながら種別を問わない翡翠と交わす会話に心あたためられる日々。
αとの恋愛なんて続くはずがないと頭の中で言い聞かせても、翡翠への恋情でザワついてしまう健気さん。
αと対等を目指して頑張ってた大学を辞めてしまうのは惜しいのでは…。
後日談では、優しく抱かれて「激しくてもいい」なんて無自覚に煽って翡翠の気持ちをヒートさせる翡翠専用ヒート●ック。

■翡翠
過去に自分がΩにした仕打ちを後悔し、現在はαやΩの区別をしないホストクラブの代表兼No.1ホスト。
愛される資格はないと自分の気持ちを封印中の悩めるスパダリさん。
アニメイトのペーパーから察するに、意外と独占欲の強いタイプかと。

■眞
βのホスト見習い。
見た目や言動からは想像できない健気さん。
いい子なのにわかりづらい系。
やっちゃいかんことはしたけど、翡翠と蛍嗣を見て考え方が変わるだろうなぁ。
スピンオフが読みたい&幸せになってほしい大賞。
相手がαだと面白いのに。読みたい~!!

■雅臣
蛍嗣の失恋相手のクズ男さん。
オメガバースに必ず存在する「α以外を見下すα」らしい清々しいジャマっぷり。
翡翠に憧れていて(結構、Loveに近い?)その翡翠が自分と同じ場所にいないのが嫌だったのかな?と勝手に思っていました。
同じαに好意を寄せて手酷く振られてしまうがいいわ←

**********

健気祭り~。
βの蛍嗣はタイトル通り「憂鬱」をともなう切ない恋を重ねていますし、眞もなかなかの一途さでした。

蛍嗣と翡翠のふたりが惹かれあっているのに気持ちにブレーキをかけることでおきるスレ違い。
わずかに距離が縮まったかに見えたタイミングで、ふたりの過去の痛みを繋ぐ当て馬が登場という展開も面白かったです。

それぞれ傷ついた心を抱いているけれど、それを暴くのではなく温めて傷ごと抱きしめる。
劇的な絆や発情期はないβも絆や愛情は紡ぐことはできるよ。と証明する暖かいお話でした。

裸靴下推奨

カバーのトロ顔に負け、裏をかえして作家陣の好み加減に負け、と瞬殺されたアンソロでした。
眉の下がり具合と瞳の中のにそそられる攻様も多いのでは?

いくつか続編やスピンオフも収録されているので、内容がわかりづらい部分もありましたが満足です。

「裸靴下」のちょっとヌケた感じが可愛いオジサンが好きなんです。
若い子にあれよあれよと攻められ、全裸になる間もなく靴下はいたまま~というのが読みたい私を満たしてくれました!
★がついてるタイトルに裸靴下が出ます(しつこい)

《comic》
★酒とタバコとキス···ホン·トク
大学生×父親の友だち
「靴下を脱がせる間も惜しいほど待ちきれなかった感」が楽しめる逸品!ありがとう。
オジサンの口もとのほくろと犬歯が色っぽい。

■陣さんとシロ…吉尾アキラ
高校生 × フリーエンジニア
高校生からしたらオジサンなんでしょうが、ちょっと若め…そしてキラキラの高校生視点で始まるため、そっちに焦点が合ってしまって残念。

■俺もおまえも…吉元千子
同級生同士
昔から知っている相手のまだ知らない扉をあけてしまったふたり。
無邪気な学生のノリそのままな強がりと照れ顔が可愛い。
ワキ毛にオジサンを意識させられました。

■ナカまで触っていいですか?…国原
性感マッサージ師 × バツイチリーマン
お疲れ気味なオジサンの気持ちまで解してくれたのは笑顔と性感マッサージ。
オジサンだって甘やかされたいですよね。
まだ体は繋がってないし、オジサンは彼のことを仕事だから優しいって勘違いしてるので続編でこれからを読みたい。

■ないしょの準備室~嶋先生のひみつ~…春山モト
学生 × 教授?
若い…熟れオジではない…。
ツンなんでしょうが、オジとしての魅力を感じませんでした、申し訳ない。

★メスイキレッスン…りーるー
性感マッサージ師 × 初心(うぶ)な独身銀行員
りーるー先生の描くおシリのお肉は硬すぎずやわ過ぎずで最高!
恋をしたい、と呟く花村さん、もじもじ立つ花村さん、可愛いの雁字搦め!可愛い大賞!
「オンナノコ」は気持ちを和らげるだけではない発言だと花村さんには伝わったと思います。
めっちゃ乙女でいじらしいオジサマを明るい手練の若者の手で幸せにしてあげてほしい泣

■はじめまして、お久しぶりです…ロッキー
出会い系セフレ同士(…実は…)
明るめアンソロの中において唯一、トーンが暗めの作品ですが背徳感を甘く味つけしていて大好きです。
表情が見分けにくい相手の素を見るのはスーツを脱がす瞬間と同じくらいワクワクします。

■ウエルカムバック、ダーリン!…やん
同僚同士
続編らしいですが、そのまま読めます。
攻の噂の真相を確かめたいのとヤキモチで恥じらいつつ誘う受の可愛らしさよ。
筋肉パツパツなスーツ好きな方にはたまらないのでは。

■ファザーズミルクガーデン~ルカとガルア~…相音きう
従者 × 主(スピンオフというか続編?)
元のお話を知っていた方が楽しく読めたと思います。ガチムチで可愛い大人と健気な従者。
自分が育てた子を見初めるってある意味、贅沢なことですよね。相手も自分を慕ってくれるなら尚更。

■夜すがら君を想う~2人きりの休日~…棚川三々
義弟 × 義兄(亡き兄の元番)
スピンオフだそうですが単話でも十分楽しめました。元の話も読みたくなる魅力。
普段、きちんとした大人の甘えやオネダリのギャップ萌え反則!
ワンコ攻めがベッタベタに構い倒してしまいそう(笑)

■アルファの調印式…池玲文
隣国の宰相ルグラン&皇太子オスカー
池先生、初のオメガバースとのこと…いいっっ(絶叫)!!
αを発情させる至高のα…!!
絶対、宰相の方が攻めっぽいんですよー!!
調印式ではなく、調教式ですよ…コレは(ため息)
美しい髭の宰相の飴と鞭みたいな視線がよい~。
オスカーだけイカされてるので、続き読みたい~!!

《column》
■鳩屋タマ
「 きゃわわなネコちゃん」がイメージの鳩屋タマ先生、タバコとオジサマを是非描いてほしい。

■さきしたせんむ
1ページとは思えない濃密さ。
往生際の悪いエリートが暴かれていくのヤバい。
強みだった年齢や立場が逆転しちゃうような生々しさ、お待ちしております←

■にやま
小汚いからキレイまで、オジサンといえばにやま先生。1ページのコラムでも楽しませてくれます。
「表紙が3Pだから…」って(笑)
エッチに耐性がなくて流されていくオジサマのエロさの破壊力半端ないです。3Pで描いてほしい~!

調教彼氏 コミック

藤峰式 

独り立ちして「ひとり勃たたず」

仕事は「 独り立ち」できてもプライベートの「ひとり勃ち」はままならない。

調教上手な上司:金岡×ワンコ部下:藤田が恋人同士になってかえってきたー!

相変わらずコミカルなラブコメテイストですが今巻は遠恋という試練にちょっとした思い込みから気持ちが届かない場面もあり、こちらの気持ちも盛り上がります。

最初は金岡に褒めてほしくて頑張った仕事だけど、いつしか本気で打ち込む楽しさも覚えて一生懸命励んだ結果、周囲にも認められて転勤(栄転)の話が舞い込みます。

速攻、断る忠犬藤田(笑)と彼氏になったけど、やっぱり「上司」だから伸び盛りの藤田に転勤することをすすめる金岡さん。
自分の気持ちをグッと抑えて~って、余裕な大人と素直なワンコが揃って本心が言えないジレンマです。
余裕あり年上攻めの金岡さんが悶々とした気持ちをぶつける拘束プレイ★バンザイ!!

一方、藤田も「恋愛も仕事もほどほど~」になる原因を作った元彼と偶然再会して「自分の気持ちが重い?」ってグラつきはじめてしまいます。
そんなことないぞー!!
金岡さんのことも自分のことも信じろー!!

すれ違ったまま遠恋生活スタートですが、前巻で「パブロフの犬」よろしく金岡に褒められると勃ってしまう体質になった藤田には転勤は酷…。
案の定、金岡に褒められないと勃たなくなってしまった藤田(&ちんこ)ピンチ。
このへんのもだもだと遠恋生活、もうちょい見たかった気もします~。

「こんなこと言われたらたまらんだろ!」ってセリフがウリのふたりなんだから、もっと素直に甘えちゃいなさいよ~!と焦らしプレイを味わいました。

どっちが先に折れるかな~?って思っていたら、思いがけないハプニングで再会。
薄汚れたスーツと靴下で慌てて藤田を抱きしめる金岡さん、キリッとしてない姿もいいなぁ。
藤田のためだけですもんね。
しかし、この会社、騒がしい同僚が多くて楽しい(笑)

ラストはあまあまでたまにクスっとなるいつものふたりでした。
今巻のエッチは舌の動きが特化されていて、見えないところでこんな風に動いてますよ!って感じで堪能しました~。

カバー下で金岡さん宅のメロンちゃんが登場。
メロンちゃんを見て、金岡さんとの馴れ初めを思い出して悶える藤田可愛い!

金岡さんの御家族、どんな人たちなんだろう~??

推して追って押し倒されて


大学教授(指導教官):嵯峨 × 宇多野(院生)。
学力最高峰、恋愛力皆無なふたりがおっかなびっくり心の距離を縮めていく様子が描かれています。

頭の良さゆえに理詰めでぶつけてくる宇多野の想いと風変わりな行動力に興味を惹かれる嵯峨。
宇多野の「才色兼備」な佇まいとアンバランスな可愛らしさを目の当たりにした嵯峨は早々に気になる存在として意識するようになりますが、ある日、宇多野の部屋で彼が隠していた秘密を知ることに…。

タイトルからなんとなく話の方向がわかってしまうのですが(笑)
でも、このタイトルはセリフとして出たとき、「あ、そっち?」ってなって巧いなぁ~と頷いてしまいました。

嵯峨が距離を詰めようとして拒絶される場面が何ヶ所かあるんですが、なんとなく好意をもたれていると思っていた宇多野に拒絶されるなんて思いもしない嵯峨の焦りっぷりにニヤリ。
頭が良くてカッコよくて同じカテゴリの学問を究めて“ ステイタス”的には似ているふたりの“タイミングのズレ”に笑ってしまいました。
不器用すぎる可愛さたまらん。

嵯峨が宇多野の「計画」を知って混乱している最中に想いを抑えきれなくなった宇多野が告白します。
嵯峨は、そんな真っ直ぐな想いを立場的にも気持ち的にもそのまま受けとめることもできず…。

嵯峨は大学教授にしては気安いタイプなので宇多野からしたらドキドキさせられっぱなしだったと思います。
でも、そんな嵯峨が宇多野のことを想いながらも、指導教官として宇多野がチャンスを活かせるように気持ちを押さえ込んでいる姿はやっぱり大人でした。(だってアラフォーだもの)
前半の「サラッと手を出しかける」→「体面を気にしぃ」な部分があるからこそ、後半の「手放す」→「追う」がキラリと光る!

ストーカーって単語に危険なインパクトを感じるし行動自体は「 こわッ」ってなる宇多野くんですが、計画書が可愛いくて。
清潔感のある髪型とか花火大会とか恋をしたら考えそうな甘酸っぱいものがいっぱい書いてあって、その計画を実現するための体当たり作戦…って思ったら、くすぐったかったです。
ふいに出る素の京言葉も良かった~!

最終話から描き下ろしにかけてあまあま~(嬉しい)
カバー下がまた可愛い!
年上ヘタレ攻めが手取り足取り腰取りで懇切丁寧に指導する姿をもうちょい見たかった気がします。

兄弟の数だけ愛情の形


兄弟間というだけでなく、兄弟のまわりをとり巻く愛情。
申し訳ないけど、帯の煽り文句は私の読後とはズレます。
「 再上質BL」には賛成だけど「恋が燃える」…燃えてるか?という感じ。

ハッピーエンドに向かう話はあれど、明確なカップル誕生~的なハッピーエンドはありません。
背徳感や波乱の展開なんかなくて、淡々と日常と片想いがじんわりにじむような線で重ねられます。
それが現実味を帯びていて悲しいわけじゃないけど、なんかさみしくて、あったかくて胸にクる。
5編のオムニバス。

**********

■CASE1
兄の婚約者から兄の恋人(男)の話を打ち明けられ会いに行く弟。
サブタイトル最後のページにポン、とクレジットされていて、ぐぁぁぁ!好きィィィィィ!!ってなる。

発端のクズ兄が出番少ないのに目立つのも見事な演出…。
兄目線サイドも読んでみたいなぁ…。
せつなくもぶっきらぼうに感情を爆発させた兄の元恋人も、弟も幸せになってほしい。

■CASE2
12年振りに一緒に暮らすことになった兄弟。
近い位置にいるのに遠い存在。
これまで知ることがなかった弟の気持ちに触れることで複雑な心境にいたるものの、手を差し伸べることはない兄。
そらそうだ。(弟もそう言っている)

この話も最後のページのモノローグが効いています。志村貴子さん神…

■CASE3
CASE2から3年後。
陸の誕生日に大学の寮から帰ってきた兄:廉は同級生の畑野を連れてきて…。
失恋といっても恋心を失ったわけではないから、陸が切なさから解放された感は一切、ない(泣)
むしろ2回目の失恋を噛みしめることになります。

久々に会えて嬉しいのに、自分の好きな兄が恋をしている相手と笑う姿を間近で見るなんてなんて悲惨な誕生日なんだろう。
お母さんの無自覚な描写がさらにその苦しさを助長します。
普通のお母さんなんですけどね(笑)

陸はとりつくろって笑うでもなく、その表情のなさが切ない。
1度だけ涙を拭う場面が音もなく静かで、これがキュンとくる。

酔っ払って無防備な畑野の世話をやく廉を見て、兄を想って、そして兄の恋心を思いやって泣く弟。
報われてほしい、その反面、自分を好きになってほしいという気持ちがほろ苦い…。

その複雑な気持ちをこらえて抑えた翌朝、陸は兄の背中を押します。
愛し方はひとつではない!と男気に涙。

■CASE4
仲の良いゲイ兄弟がクライアントの痴話喧嘩に巻き込まれる話。
恋はあくまで種で、兄弟間の愛情がメイン。
かたや小ぶりで静な兄、かたやノッポでおネエ言葉の動な弟がイケメンクライアントによって振り回される数日をコミカルで明るいテンポよく描かれたお話。

仲がよいけど、お互いに依存してるわけでなく、助け合って仕事して気を使えるイイ感じの兄弟。
弟▶「お兄ちゃんっ」な思いが心に沁みます。

■CASE5
CASE3で弟:陸によって暴露された兄:廉→畑野の恋のそれから。

畑野目線で流されからの~始まりな予感。
お互い意識しまくりで友だちの垣根が薄れているふたり。
言葉で暗示がかかるように始まる恋もある。

「好き」という言葉に感化されたような畑野に対して、「友だちのままでいい」と、押さない廉の不器用な誠実さもまた、リアルです。
廉!!陸のくれたチャンスをモノにしろよ!!と思ったり、陸にワンチャン!とも思ったり…複雑な気持ちになりました(笑)
陸可愛いんだもの…。

執着と一途は紙一重

クオリアの意味を調べると「 主観的に体験される様々な質」のことだそうです。
「~な感じ」的な。
優人にとって「東の唇、感覚それ自体」が7年前から感じている性的嗜好への苦しさから「ドキドキする、胸が苦しくなるような愛しい感じ」に変化する過程が丁寧に描かれていて、タイトルの【クオリア】に込められたその想いに気持ちを揺さぶられました。

********

昔はとても仲の良かった同級生が7年ぶりに再会するところから物語が始まります。
学生時代に自分をフッた男:優人が「客に体を触らせて癒しを提供するボーイズタッチバー」にいることを知った東。
優人は自分の性的嗜好を確認するために、男性に触られる職場を選んでいたわけですが…。

残火みたいに燻った恋心が東をつき動かします。
なぜ、自分ではない男に触らせる?男だから諦めたのに…自分ではダメなのか?と、同じように愛してもらえなくても、自分のカラダで喜ぶ優人を見て優越感に浸ります。

優人への執着は彼のことを好きな自分に対しての執着でもあります。
東は優人を好きな気持ちを捨てられずにいて、再会したときのハメ録りを材料に優人を好きではないふりをしてまま強引に関係を続けます。
「復讐」とうそぶいてでも優人の近くに居つづけることを選ぶ、不器用な一途さ。

根は優しいのに独占欲から煽るような発言をしたり、自分の性的嗜好に悩む優人からしたら弄ばれているようなひどい仕打ちをしている東。
ゲイだと認めたくない気持ちと忘れられない東から与えられる快楽の狭間で揺れ動く優人。

そんなある日、呼び出された優人がバーテン同士、ジュンと柔らかに夢の話をする姿を見た東はようやく本当に自分のやりたかったこと=優人の夢の応援を思い出し、優人から離れようとします。

ここから怒涛の東告白ターンなんですが、少しずつ自分の中を晒しながら、恋人になっていくふたりの表情の変化に胸アツです!
本当の自分を晒すのは大人になっても恐いし、抑えきれなくなってきた東への心地良さに葛藤する優人の悩ましい色っぽさがたまりません。
すぐにくっつかない展開がまたニクい。
心のすれ違いが繊細に描写されているお話でした。

本が胸板ほどに厚く読み応えあります。
脇から腰への筋肉のつき方が美しい。
絵柄が好みだなぁ…。

脇役スキーとしては、遊び慣れてる感じのジュンから溢れる健全な優しさや、優人に惹かれる翔音くんがすっっごく良かった!と伝えたい~。
起爆剤にはならないけど、このふたりの存在がよきスパイスなのでした。
カバー下だけじゃ足りない翔音くんの幸せはスピンオフで読みたい~。

梅雨空を越える湿度と汁度

今日は何も考えずにエロを楽しみたい!クスッと笑いながら、可愛いヤツらのエッチを覗きたい!という気分の時に最適。
♡とちんぽって単語、何回出てきたが数えたい←

アダルトグッズ会社に務める性欲旺盛な葵と絶倫巨根な大学生:伊織。
泥酔した葵を自宅に送り届けたことから、軽く始まるセックス三昧な日々。
でも、そんなふたりが実はカラダだけじゃなく、それ以外もめちゃくちゃ相性が良かったという展開です。

セックス大好き!なふたりだから、セックスに関しては求めたい放題のやりたい放題で満足度も高い。
でも、セックス以外ではなかなか本当の気持ちを出せない、そんなもどかしさもあります。

葵の突きぬけ感に笑いがとまらなかったw
会話のテンポや行動にいちいち吹き出してました。
伊織へ恩返しの3Pを試みてやっと自分の本心に気づくって、なんておバカさん!
ホテルで3Pのゲスト?に来てくれたトオルくんや、葵の同僚:五十嵐も巻き込んで両想いになる場面では周りのみんなにお疲れ様でした。と労りたくなりました(笑)
でも、イラっとならなかったのは、葵の素直さが可愛かったからかな。
アホの子やおバカさんの度合いによっては疲れてしまうのですが、今作は大丈夫でした!

最初、何を考えてるのかわからなかった伊織が意外と感情が外に出るタイプなのも好みでした。
クールな子の赤面や涙はズルい←
年下が年上を可愛い可愛いと攻めつつ、たまに自分も甘えたがるのいいなぁ。
伊織の方が先に葵を意識していたエピも描かれてて惹かれた理由がわかりやすく、読んでいて楽しかったです。

単語のチョイスにホント、笑いました。
どこで会話してるんだ、キミたちは(笑)
ところどころ出没するキングアナコンダ最高。

カバー下も含めて伊織と五十嵐の会話が楽しい!
このふたりの会話、もっと読みたいです。

日常と闇の境界線

「好き」と「大切にする」が一致しない攻とまじめな受の病んでる初恋物語。

職場で童貞をからかわれた峰は誤って入った公園で半グレたちに襲われますが、間一髪なところを印象的な瞳の少年:蒼真に助けられるます。
が、「こっち側」には近づかない方がいい。と忠告をされてしまいます。
でも、危険だとわかっていても「会いたい」衝動が抑えられない峰は出会った場所へ何度も足を運び再会を果たして…という始まり。
謎めいて自由奔放な蒼真と、まじめな峰、まったく対照的なふたりは体を繋げることで熱を分け合いますが、普通の恋人のように過ごしたい峰は蒼真に一歩踏み込めずにいて…

**********

たいへん申し訳ないのですが、峰が蒼真のどこにそんなに惹かれたのか、峰の何がそんなに蒼真をそそらせたのかわからなかったです。

全体的に安易な印象。
それぞれが背負ってる、様々な闇や執着している部分に集中できず残念。

峰のお初が最初に怖い目にあったハッテン場の公園のトイレで、しかも袋かぶせられてたのに自分に突っ込んでる相手が蒼真だとわかるって…??
鉄のハートの処女?
峰は最初に「人に心を開けない」って自己分析してましたけど、めっちゃ股開いてるよ…?と。
一目惚れって破壊力あるのなー(笑)

蒼真の改心も早すぎ…違和感が…
峰の涙を見たくらいで?
あの泣き笑いは「普通の人」には切なく感じるでしょうが蒼真レベルの感情欠落な人にそんなに打撃与える??独占欲強いなか、別れを告げられたことがないから?とモヤモヤ。
「遊ばなくなったオモチャだけど傍に置いておきたい」理由が伝わってこないから、感情の後押しが弱い。

蒼真が峰を迎えに行き、まっさらな部屋でやり直す…という明るいだけでない、ちょろっと含みを持たせた終わり方でしたが、前半とは違う「 人間の闇」を感じさせてくれるほどの盛り上がりは感じませんでした。

蒼真の兄:真聡が登場人物で唯一良い人だった印象しか残らなかった。
この真面目な兄が振り回されるようなスピンオフは読んでみたいです。

雨の日も晴れの日も共にいたい

雨の日に体から「つゆだく」な出逢いをしたふたりが「晴れの日」を迎えるお話。
骨董店が異空間であるファンタジー設定で、体を重ねるまでは早いんですが「好き」という想いをゆっくり静かに重ね合わせていく過程が素敵です。
優しい雨がふたりの気持ちをパッケージした作品でした。

**********

颯の日常を変えたのは雨。
インテリア会社に勤める颯が偶然見つけた不思議な【雨月堂】というお店…そこは雨の日だけ営業しているという骨董店。
店番をしている鳥ドゥードはたたずまいからして怪しさが漂っています。

そして謎の店主:月路に店に展示されていた、大好きだった祖父の形見の懐中時計と引き換えに「子どもを産んで欲しい」と提案される颯。
全編を通じてややダークな雰囲気や湿度の高い表現、「子どもを産む」ための濡場もふんだんに盛り込まれています。
種を下から挿れて借腹を作るってすごい設定!

骨董の話で意気投合する月路と体を重ねるうちに、少しずつ月路への興味に目覚め共に過ごす楽しさを知り始める颯。
この颯さん、非現実と現実を混ぜたような人で面白かった!
いきなり子ども産む選択するは、子どもの将来には口を出す宣言とか産休とれるか心配したり(笑)
端正な顔の下の理性と情緒がチグハグな感じに月路も惹かれたのかも知れません。

颯が何度も訪れるうちに無表情だった月路に表情が宿るようになる過程がすごく好きです。
颯も言っていますが、月路は素直で子どもっぽいところがあります。
得体の知れなさと無邪気な様子のギャップがとても可愛い。
ずっと独りの一日を繰り返しながら生き続けていたであろう彼が颯と出逢いで人間っぽくなります。

月路が仕事中の颯を待つエピソードがあるんですが、すごく好き。
静かに降る雨が颯への気持ちを表現するかのようで、月路本人も嬉しくて幸せだったと語っていますが、読んでるこちらも幸せになるような笑顔で胸がつまりそうになりました。

ある日、種を体内に挿れたことで体調を崩し気味の颯が「死ぬかも?」とドゥードに忠告された月路は颯を想う一途さから別れを選びます。
颯の記憶を消した後に残るのは、思い出と記憶だけ、それでも颯が生きていてほしい。
それが同時に月路が店の外に出られなくことを意味しても。
自由に焦がれていた月路の「颯のための」選択と柔らかい表情に涙がでます。

でも、颯は自分の消された記憶からも無意識に月路の断片を探します。
店のあった場所で懐かしい胸の痛みから、ついに再会へ(爆泣)
颯のプロポーズも、ふたりが揃って店から外へ出ようとする場面もかっこよかった! 好き!!
雨上がりが訪れた、ふたりの恋に心から安心しました。
颯こそ、月路にとっての「月」だったのではないでしょうか。

月をモチーフにしたお菓子、カラーで見てみたいなぁ。見つめる月路の胸もいっぱいだったんじゃないかなぁ…
あ、月路の作ったカレーも美味しそうだった!

後日譚は颯の同僚たちとの様子にヤキモチを妬く月路。コミカルで楽しい!
カバー下のドゥードの衝撃のネタばらしに笑いました。ふたりの娘ちゃん(想像図)の目元にも(笑)

安定のニャンダフルらぶライフ

リーマン鴻太×美猫少年クロもはや3冊目。
ほどよくコミカルなあまエロ生活を満喫しているようですが、今巻では鴻太の猫カフェ浮気疑惑や後輩猫の大吉くんの登場がスパイスになっています。
そしてクロやシーナの生い立ちが明らかに!

会社の先輩に強引に連行された猫カフェで別の猫の匂いをつけて帰ってきた鴻太にヤキモチ妬いて拗ねるクロの可愛さよ(笑)
バッサバサのまつ毛に玉のような涙、とがらせた唇、膨らませたほっぺ…可愛い受ちゃんに抗えない攻という鳩屋タマさんの得意技満載!

シーナと一緒に浮気相手の顔を拝みに猫カフェ偵察に行って自分のもの主張したりと、ふわふわとつかみどころのないエッチ大好きだったクロが独占欲を前のめり気味に出しています。

育ての親的な存在から呼び出されたクロとシーナに付き添って里帰りに付き合った鴻太。
クロたちの素性を知ってしまった鴻太に罰として生まれたばかりの仔ニャンの世話を命じた長老風味なジジイ猫、、モフりたい←

クロに大吉と名付けられた仔ニャンはすくすく育ってチャラい青年になりましたが、彼のスピンオフはあるのか??(あるといい)
でもクロにはパパ(鴻太)がいるから諦めたまえ、、
猫カフェにいた白ネコさんもまた出てこないかな~?
気だるげな美猫さん好き!

それにしても今巻のクロはカレー作ったり、掃除機をかけながら前夜のエッチの余韻に浸ったり、寝てる仔ニャンを気にして声を出さないようにするエッチとか、めっちゃ新妻です。
大吉って名前をつけた時の様子(大吉の由来)なんてまるで母のよう…
鴻太もクロのご機嫌とりにお土産買ったり育メン姿を見せてくれて、ちょっとした新婚さんなふたりを楽しめました~。

あと13話の扉絵、カフスをとめる鴻太がめっちゃカッコイイです!
可愛い受ちゃんも良きですが、鳩屋タマさんの描く困った大人が大好きです~。
急に不安になった勢いとか、朝からおシリに見惚れてとか、あらゆる場面で盛ってくれてます。
クロに近づく大吉に見せつけるようにキスしてドヤ顔とかwww
唇にマーキングなんて立派な猫族ですよ、鴻太も!

シーナと残念な攻:フクちゃんも健在。
発情期を迎えたシーナとバッキバキな下半身をもつ下僕のエロスが楽しめます。
ツヤッツヤのシーナ専用の肉⚫…笑った。
大吉のしつけに駆り出されたり、ところどころでいい味出してるんですよね、フクちゃん。

巻末では初めての「好き」からのトロ顔いっぱいのエッチで〆つつ、ホームドラマ系の癒しも感じたお得な1冊でした!
表紙のピンクがピッタリのイメージ。