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密書でござる!ー隠密大江戸春情録ー

missyo de gozaru!

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表題作密書でござる!ー隠密大江戸春情録ー

望月秋善,国家老
沼助,隠密

同時収録作品密書でござる!ー隠密大江戸春情録ー

沼助,隠密
松川冬親,殿様

同時収録作品白椿

九兵衛,同心
喜久蔵

あらすじ

【こんなBL見たことない!? 家老×隠密×若殿の新感覚「三角関係(?)」お江戸BL!!】
「密書」とは、その字のごとく「秘密の文書」のことである―…

隠密である沼助は、自身の仕える家老より若殿への密書を承り、決して奪われたり中身を読まれたりしないよう命じられる。
しかし突然、家老から《抱擁》されてしまう沼助。
「これも しかと伝えよ」と仰せつかり「重要な暗号に違いない」と受け止め、若殿へ密書と共に《抱擁》を伝えるが……今度は若殿から《接吻》!?
次第に過激になっていく指令に、沼助の運命とカラダは果たして―…!?

まるで時代劇のような迫力と、美しさ。
複雑な想いが絡まり合う、一途な“鼠”と町役人の江戸ファンタジー『白椿』も収録。

作品情報

作品名
密書でござる!ー隠密大江戸春情録ー
著者
斑月 
媒体
漫画(コミック)
出版社
MUGENUP
レーベル
エクレアコミック
発売日
電子発売日
ISBN
9784434289705
4.4

(74)

(52)

萌々

(8)

(9)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
15
得点
322
評価数
74
平均
4.4 / 5
神率
70.3%

レビュー投稿数15

最高過ぎて悶絶

切なさとか男同士の恋の葛藤とか、そういったものをお求めの方は回れ右。
もしかしたら読み手を選ぶ作品かもです。BがLしてる、そういった内容ではありません。コミカルに振り切った、そんな作品です。腹筋、崩壊しました。

なに、これ。
もう最高。

2つのお話が収録されていますが、全然傾向が違うのも素晴らしい。どちらも「江戸」を舞台にしたお話なのですが、同じバックボーンを持ちながらこうもテイストが違う作品が書けるとは。素晴らしいです。

前半は表題作『密書でござる!』
主人公は隠密の沼助。彼は自分が仕える家老からとある密書を若殿に送り届けるように命じられる。

大切なものだろう。

そう、当たりをつけた沼助は、隠密としての意地とプライとにかけて、密書を送り届けるが―。

送り届けるのは密書だけじゃなかった。

っていうね。
何を送るのか、ぜひとも手に取って確認してみてください。

何からナニまで。
そう、あんなものからこんなモノまで。
送り届けた後は、若殿からもとあるものを送り届けるように依頼され。

沼助がね、いい感じにキタナイんですよ…。
ひげあり、すね毛あり、結構毛深くってですね。
表紙の彼が沼助だと思うのですが、いやいや、あんなに小奇麗なイケオジではないです。

彼がイケメンだったら(イケメンも登場しますが、彼は絡みなし)、ここまで心鷲掴みにされる作品にはならなかった気がします。彼が、そこら辺にいるオッサンだからこその味わい深い作品になったのではないかな。

後半は「白椿」。
義賊・喜久蔵と、彼を追う同心・九兵衛の恋のお話です。

「密書でござる!」の後に続く作品が、こんなにも切なくしんみりとしたお話とは…。引き出しの多い作家さまだといっそ感心します。

「密書でござる!」の沼助、ちょびっとキタナイ(いや失礼)オッサンですが、画力はかなり高いです。イケメンも描ける画力を持っていてこその、この小汚さなので、それがかえって味になってる感じ。

良い。
めっちゃ良い…。
最高な一冊でした。

15

新感覚BL

あらすじに惹かれて購入しました。
まさに今まで読んだ事が無いBL作品でした。

初めは国家老の望月のビジュアルとか隠密である沼助の体毛とか、濃過ぎる内容に若干引いてしまいました。

ですが殿様の美しさや可愛らしさにノックアウトされてからは、密書のやり取りが楽しくなりました。
そして懸命に使命を果たそうとする沼助の姿に笑いを堪えて、沼助と殿様の関係に嫉妬する家老が面白くて一気に読みました。

お気に入りは沼助の舎弟の錫虫のビジュアルでした。変装しない姿をもっと見たかったです。

そして同時収録作の「白椿」は一転してシリアスな作品で、一気に世界観に引き込まれてしまいました。喜久蔵の美しさが堪りませんでした。
もうちょっと九兵衛と喜久蔵のその先が読みたいと思いました。

13

なんだこれは

密書でござる、というリズム良い響きのタイトル。そしてお尻を丸出しにして、決めポーズをしている忍びと思わしき男。
読む前から面白さの期待は、高かったです。

そして全てを読み終えての感想は、なんだこれは、でした。
序盤でよくわからない作品も、だいたいが終盤では納得いく形に収まることがほとんだと思います。
ところが、この作品は読んでいる途中も、読み終わった後もよくわからないままでした。

よくわからない、が一番に出てくる感想なんですが、決して否定的な意味はないです。
自分の語彙力では表すことのできない魅力と、何度も読み返したい中毒性があります。
導入はいたって普通なのですが、すぐさまぶっとんだ展開になっていきます。
密書ってそういうこと?!と、困惑とともにツッコミました。

実質3Pなんですが嫌悪感はなく、終始不思議な気分で読み終わりました。

11

密書=淫らなミッション

■密書でござる
淫らなミッションをこなすべく絶倫家老と若殿の間を往復する隠密の間接3P。

常日頃、時代もの読みたい~。と雑誌のアンケに書くほど時代ものスキーですが、この角度でくるか!と斬新な設定に感心しきり。
あはは!と声出して笑えます。

隠密の沼助は仕える藩の家老から江戸の若殿への密書を預かった際に「これも伝えよ」と抱擁される。
抱擁を「重要な暗号」と判断した沼助は若殿へ密書と抱擁を伝えたところ、若殿から接吻を家老に伝えるよう命じられて…

秘密の暗号がだんだん過激になり、フィジカルは家老×隠密×若殿だけど、実は家老↔若殿の妄想を焚きつける着火剤としていいように使われているイメージ。

忠義と疑念に混乱しつつ、さまざまな艶な無理難題を真面目に遂行しようと奮闘する姿にニヤニヤがとまらないwww
疑えよ!でも魂魄は喜んじゃってるな!ってツッコミながら読んでしまった。

若殿の事後のおくれ毛がなんとも、なまめかしい。
座り方もなまめかしい(笑)
ご家老、元気すぎる。

部下の名前を敵に晒しちゃう隠密のおかしらとか、妖しげな舎弟:錫虫(美形)とかキャラクターがよくて会話も面白いので、続編でたら読みたい~!

*****毛量注意*****
ジャケットではつるるんとしていますが、沼助はなかなかのモッサー毛量。
すね毛フェチの方にはご覧いただきたいですが、苦手な方はご注意ください。

■白椿
昔馴染みの同心:久兵衛、義賊:喜久蔵、白椿屋敷に住む雪之丞のファンタジー。

作者さんの美しい絵柄を堪能できる逸品。
満月を背に屋根に腰を下ろす喜久蔵の静謐な麗しさよ。

気安い距離感に秘めた(ダダ漏れだけど)喜久蔵の一途な想い。
まっすぐな気質ゆえに譲れない義賊としての信念ですら、どうせなら久兵衛の手柄に…ってのがね、もう最高!
雪之丞も可愛かった~!

**********

1冊の前半でめっちゃ笑わされて後半、ぐっと涙こらえてと情緒乱れまくりで最高でした。

11

こんなの耐えれないっっ(笑)

家老×忍び×美しい殿様の不思議な三角関係(?)のお話です。

絵柄が独特で美しいです!
懐かしい劇画を見ているような日本画を見ているような繊細で色気のある雰囲気のキャラクターに引き込まれます。

そしてなによりストーリーが面白すぎて大体のコマで自然にクスクスが出てしまいます。

クスクスの原因は忍びの沼助です。
忠誠心がありすぎて状況がおかしいことに気づいているのに疑問を持てずどんどんどんどんご家老様と殿様の間で振り回されます。
心が揺れる沼助のセリフが秀逸過ぎてどんな小さい言葉も見逃せません!

そしてエロが多発しています!
このエロの色気がスゴいのです!
沼助の体毛が繊細で沼助の表情が羞恥に溢れていて見てる方が恥ずかしくなっちゃいます。
そして対殿様になった時また違った沼助を見て(おおっっ!!)となるのです。
この殿様がまた超がつく可愛らしさで色々なエロが楽しめます。

沼助が御家老と殿様の間を行き来する間も降りかかる災難に溢れていてこちらのやりとりも必見です(笑)
どの会話もやっぱりクスクスが出てきてしまいます。

エロと恋心と嫉妬と色々なモノを楽しめる作品です。

「白椿」

町奉行×義賊の男 のお話です。

時代劇の映画を見ているような作品です。美しい義賊の男と町奉行のやりとりにはどこか艶があって二人の気持ちは・・・と、いろいろな想像が膨らみます。
不思議な屋敷の謎が解ける時に胸の奥がキュッと締め付けられ思わず涙目になってしまいました。
とても素敵な大好きな作品です。
こちらはエロはないです。

斑月先生の作品は懐かしいようで新鮮で昔見た映画のような不思議な感覚がある。
とても素敵な作品です。

9

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