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「密書でござる!」「白椿」で注目株!斑月先生の新作は、短編集。
3作品収録です。
「雷考(いかずちこう)ー雷について考えるー」
これね…可笑しいの!
セリフというセリフはありません。ゴロゴロゴロ…バリバリッ!というカミナリの爆音、それは若き雷神の起こすエネルギー。
そこにもう1人のオヤジ雷神。彼は雷鼓を打ち鳴らす!
2人の雷神はバトルのように爆音と閃光を繰り出すが、若いのがオヤジに押されて、いつの間にやら妙な行為に…
オヤジ雷神にいいように弄ばれる若雷神…ほとばしる放電。
だが‼︎
ラストは美し〜いかみさまに怒られるんです。
なんともアホいし、雷神の絵柄はちょっと微妙なんで。
「仕立て屋」
現代もの。
人気のない終業後の社長室。社長は仕立屋を呼び出す。
仕立屋は採寸しながら社長の躰をまさぐる。
2人の淫靡な空気感がたまらない!とにかく目線の描き方がいい。
「俺の兄貴は俺のもの 兄貴の全部俺のもの」
これはですね。あ!そういうこと…!という。核心のネタバレなし推奨。
主人公はチンピラの燐。
自分を拾ってくれた若頭の兄貴が大好きで、兄貴のハンカチの匂いにたまらず一晩中オナってしまう。
燐は兄貴が憧れで、大好きで大好きで…
…さて、設定がわかればその展開は必然というか。
「仕立て屋」以外はちょいちょいギャグ入ります。
私は基本ギャグ苦手なので、完全シリアスでもいいと思うんですけどね。耽美だけな感じも読んでみたいです。