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表題作京極家の初夜

京極尊,俳優の息子,バツイチ
京極誠志郎,政治家の3世で政治家秘書

その他の収録作品

  • 初めての朝

あらすじ

「俺を愛せない?」
現職の法務大臣を持ち、
その秘書を務める京極誠志郎は、
偽装結婚の相手の京極 尊と
異母弟の礼央と一緒に新婚生活を送っている。
でも、真面目な誠志郎は罪悪感から
ついつい落ち込んでしまう。
そんな誠志郎に、尊は嘘じゃなく
本当の結婚にしてしまえばいいと言って……
愛はどこから生まれる?

作品情報

作品名
京極家の初夜
著者
木下けい子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
シリーズ
京極家の結婚
発売日
電子発売日
ISBN
9784813033028
4.5

(180)

(114)

萌々

(50)

(13)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
20
得点
812
評価数
180
平均
4.5 / 5
神率
63.3%

レビュー投稿数20

甘くて優しい幸せに包まれる♡

『京極家の結婚』の続編です。

無職 京極 尊と政治家の秘書 京極 誠志郎のお話。

前作では、政治家の一族に生まれ育ち、政治家である父親の私設秘書をこなす誠志郎は、ある日衝撃の事実に知らされました。
なんと父親に幼稚園児の隠し子が‼
絶対に世間には知られてはならないスキャンダル…しかし、幼稚舎から高校まで一緒だった京極尊にバレてしまいます。
住むところがなかった尊は「共同生活」を誠志郎に持ち掛け、礼央も含めて3人で暮らすことになりました。
しばらく平和な日々でしたが、尊が誠志郎にチューしている写真が週刊誌に撮られたことで事態は思わぬ方向に…。
今作は、その続きになります。
同性婚を公約とする父親から人柱として「結婚」するよう命じられた誠志郎。
「礼央は俺が命に代えても守る おまえもだ尊」
動機は不純でも誠意を感じる誠志郎の言葉に協力することにした尊ですが…。

めちゃくちゃ良かった~‼
タイトルを裏切らない素敵な「初夜」にキュンキュンできますよ♡
前作同様に、木下けい子先生の繊細な絵柄と魅力的なキャラで物語に惹き込まれた今作。
誠志郎と尊のそれぞれの心理描写が丁寧に描かれており、最後までドキドキしながら読み進められます。
また、同性婚に対する法的社会的な問題もしっかり絡めているので、大変興味深いストーリー展開に仕上がっていました。

同性婚の法案提出まであと一歩。
人々の期待と願い、希望が膨らむほど、世間を欺いていることに誠志郎は落ち込みます。
祝福や応援をされる度に自分の中の罪感が重くのしかかる…。
そんな時、議員の朝倉から偽装結婚ではないかと疑われてしまいます。
「本当にしちゃえばいいじゃん」
お互いに努力して愛し合おうと尊に提案されますが…偽装結婚から愛は生まれるのか?

―――…努力してみる
不器用ながらも誠志郎はちゃんと尊と向き合います。
真面目な性格もあると思いますが、自分でも気が付かないうちに尊を意識していたのだと思いました。
しかも、尊のアプローチが絶妙なんですよね。
強引なのに優しくて、さりげないのに情熱的…間違いなく悶絶しちゃいますよ(笑)
ぜひ本編でご確認くださいね。

このお話には、当て馬は登場しません…と言いたいところですが、朝倉さんは当て馬ポジションかも?
初対面の尊にケンカを売っていました(汗)
脇キャラとしては、誠志郎の義弟 礼央、誠志郎の父親 京極栄一郎が登場します。
うーん、礼央はこの物語に欠かせない存在だなと改めて思いました。
礼央がいるからこそ、誠志郎と尊の距離が少しずつ縮まり、愛が生まれるキッカケにもなったと感じます。
このまま3人で幸せに暮らして欲しい。

Hシーンは…ありますよ‼
愛が生まれた2人のセックスにこちらまで幸せいっぱいです♡
必死に受け入れようとする誠志郎を尊が愛おしく気遣っていて胸が熱くなりました。
「幸せだな」
「うん 幸せだな」
あぁ、尊の部屋の壁になって「初夜」を見届けたかった。

描き下ろし『初めての朝』
本編のその後のお話。

おすすめは、初夜の翌朝に礼央が誠志郎に言ったセリフ。
誠志郎の雰囲気がいつもと違うことを察知したようです。
色気がダダ漏れだったのかな(笑)

真(まこと)の愛が生まれて心身ともに結ばれた2人。
これからどうやって愛を育むのか?
他にも、新婚生活や尊の過去、法案の行方など、まだまだ気になることが多すぎる。
木下けい子先生、編集担当者様、続編をお願いします‼
いや、もう続編がないと耐えられない(泣)

偽装結婚から愛が生まれた瞬間――
それは、2人にとって本気の恋の始まりでもありました。
読後は、甘い多幸感に包まれることをお約束します♡

11

愛はどこから生まれる?

前作”京極家の結婚”より面白くなってます!
政治のための偽装結婚、しかも隠し子(自分の親の…)、という設定がちょっと面白いな~程度の印象だったのですが、話が進むにつれて、それぞれの感情の背景とか変化がみえてきました。徐々に”もっと読みたい!”と思わせる展開は、さすがの木下先生です!

尊の本気度が見えにくいところと、誠志郎がピュアすぎて恋愛モードに踏み込めないじれったさに萌えます。おそらく、2人だけだとギクシャクしたり、殺伐となる空気も、虎好きの幼稚園児・礼央(いちいち可愛い。そして2人の実子じゃないのが設定として有難い…)がいるおかげで和やかになり、NewファミリーBLとして楽しいです。が、それゆえに、2人がなかなか核心に近づかないというところもあるのですが、それは今後の展開のお楽しみ!だと思っています。特に、尊にはいろいろ秘密がありそうで気になる!

今回、ぐぐぐっと2人の距離が近づいていて、もうほぼ”偽”はとれているような気がしました。尊がはじめて自分から欲しいと思ったのが誠志郎だという告白や、先輩議員・朝倉の牽制とか、私好みの流れに”これこれ!”とほくそ笑んでしまいました。朝倉の尊に突っかかっる態度が、いいスパイスの役割になっててたまらんのです。台詞のないところのキャラクターの表情がめっちゃ魅せるんですよね。
また、新婚夫夫の2人に周囲から好奇の目が向けられるのですが、それに対する2人の態度が痛快でかっこよくて印象的でした。
書き下ろしは、ついに…の翌日、こんなふわふわした”幸福感”は手に余って困る、、という誠志郎のモノローグがめちゃ可愛い。改めて、”初夜”って本当にむず痒い響きがあるなとしみじみしました。

愛はどこから生まれる?!ということで…、尊と誠志郎の間にはすでに芽生えていますね。この眼に見えないものを確かに感じられるようになって…次巻以降で真のラブラブ夫夫誕生!と期待しております。

10

いい響き、、、( ´ ▽ ` )

初夜、しょや、ショヤ、、、いい響きですねぇ。甘いです。人生一度しか経験できないですからね。今作はその初夜に視点が当てられてます。愛がなくても偽りでも体は繋げられるのか?はたまた既に愛があるから初夜を迎えられるのか?

前作はまだ『偽装結婚』感が強くまだ2人に心の繋がりはあまり見えませんでしたが、今作は大分おやおやおや!?でしたね。特に誠志郎が。とても甘い雰囲気の2人、癒されました。

サクサクと読みやすい中にも腐った日本の時事問題がごく自然に混ざってます。夫夫関係の2人に対して中年男が女役はどちらなのかを聞いてくる老害、(クソヤロウ!)家で主夫業やってるなんて可哀想とディスる老害。(クソヤロウ!)
同性婚が認められるか否かも日本は時間の問題でしょうが、法よりも憲法よりも変えるべきなのは、年寄りたちの意識と思います。

また、次回も楽しみです。

7

次巻に引き継ぐ暗雲の兆し 礼央を操る愛人母

★このシリーズ、ジェンダーレスについてが織り込まれている作品で、読むたび台詞にハッとする。

前巻は「俺と偽装結婚してくれ」
現職の法務大臣を父親の秘書を務める京極誠志郎は 親父に逆らえない。
父の指令に従い、異母弟の礼央を母に隠して一緒に暮らし、
更に秘密を知られた元同級生の京極 尊と同居を始める。
そこをパパラッチされるが、逆手に取る親父の指令で同性婚を納めて、
ますます世間の話題になる。・・・イケメン同士の同性婚は、父の政策の人柱。
京極父の目論見どおりに世論が動き出す。

1巻の結婚のその後の新婚生活の様子、と、次作へ引き継ぐ事件。
「俺を愛せない?」がテーマの2巻。
新婚甘々の日常の中で鈍く光る 黒い礼央の行動
・・「手切れ金は要らない。礼央をよろしく」と押し付けた愛人母は海外?に居るらしい。

独りになると、逐次「ホウ・レン・ソウ」する礼央と愛人母。手引きされている平素の礼央は半分が演技。
これは多分後日のテーマに続くと思うけど、多分なにか企んでいる。
事情があっても、子供を道具に使うやつは人でなし。

ひょっとしたら、礼央の父親は京極父ではないかもしれない。
そうなると、礼央母の策略が暴露破綻した時に、礼央との別れが訪れる・・その時京極夫夫はどうするのかな?

気になる(恋敵?)朝倉と、礼央母がタッグしてたら・・混乱する展開になるかも。
波乱含みの次作が楽しみ。

★巻末に「灰かぶりコンプレックス」のサービスがついていたんですけど、
アプリで初めて会う二人、でも相手はなりすましの美形。それを知らずに初見で恋に落ちた田舎からきた純朴な青年の物語。 
ちょっと面白そう。

6

偽装から真実の愛へ・・・

2021年1月に発売された「京極家の結婚」の続編です。
偽装から始まった結婚生活ですが、お互いが本気になり始め、始まりは偽装でしたが、2人の間には確実に愛が芽生えています!!

京極父の敵対派閥の先生から「君と彼、どっちが女役なの?」とセクハラ発言された後の「私が毎夜組み敷かれております。」と言い放った誠志郎のセリフがめちゃくちゃかっこよかったです。

愛が芽生え始めた2人ですが、2人の間を怪しむ朝倉。礼央くんと連絡を取り合う礼央の母。非常に気になります。
朝倉と礼央母が何か裏で繋がってる??
結婚、初夜ときて次はどんなタイトルになるのかも楽しみです。

6

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