村の変な掟に翻弄される、ちょっと不思議なお話です。
九朗と彼方、両片思いのすれ違いが可愛い!!
私は表題作より、第三話…、九朗の父と彼方の父の若い頃のお話がすごく好きでした。
このふたりも、村のしきたりで一晩限り夫婦になる運命。九朗にそっくりの旭(九朗父)と糸目で真ん中分けの弘(彼方父)。ふたりも好きあっています。
気持ちが通じあってのアオカンは良かったです。「俺としてお前を抱けるのは今日で最後だな」というセリフが悲しい。
結局、子孫を残すために旭は許嫁かつ幼馴染の女の子と、弘も可愛いお見合い相手と結婚しました。旭の結婚相手は弘のことが好きだし、村の掟に従わなければいけないのは少し可哀想だな~と思いました。
ただ女キャラがどちらも可愛いので個人的にアリ!!好きです。
できればお母さんになった清子も見たかったのですが全然出てきませんでした笑
四話、五話は唐突に当て馬が出てきます。
当て馬くんのキャラは好きなのですが、話の展開があっさりしすぎ&当て馬くん可哀想なのであまり好きじゃないです。
田舎の不思議な風習に翻弄される主人公たち、そして村人たち。
これ、親同士のカップルも子供同士のカップルも好き合っていたので良かったのですが、
ノーマルな人がやらなきゃいけなくなったら可哀想ですよね。
絵もキレイですし、ストーリーは複雑ですが面白く分かりやすい。キャラの魅力もある。
まるっと表題作なのも良かったです。骨太な話は1冊まるまる使ってくれた方が嬉しい。
ヤクザ×オメガバースはあまり見なかったので新鮮で楽しめました。
ただキャラが全員チンピラにしか見えないのが少し残念でした。三人とも若くて気迫がない…。八坂もそうですが、マオもヤクザに見えない。これはまあ、年齢や見た目をリアルにするとどうしてもオッサンになってしまうのでBL漫画としては仕方ないことなのでしょうが…。
ただやってることはヤクザなのでその辺は良かったです。
書き下ろしも面白かった。
「えっあのバーテン君が!!?」となりました。
20年前の作品なのでやや時代を感じますが、そこが良い!
受けもガッシリ系、攻めはさらに体格が良いという、私が求めてたカプばかり!
お尻に酒瓶やら氷やらボールペンやらを入れるトンデモプレイ、好きです…。
あと文字がとても大きいので見やすい。
個人的には裏切者×刑事のお話の「傷心」が好きです。
受けをモブに犯させて、見てるだけの攻め。何があるのか分かる前に終わっちゃいました。ストーリー的には尻切れトンボだったので続きが見たい!!
あと口絵のポリス×不良?みたいな一枚絵があるんですが
それが一番萌えました。
お話にあるのかなと思ったらない…!!!!残念。
そして一番最後に小説+挿絵みたいなのがありました。
珍しいですね。面白かったです。
アラブの石油王攻めはたくさんありましたが、受けは珍しくて良かったです。
前半はギャグかな?と思ったら、話が進むにつれシリアスに。
アザムは幼い頃、歳の離れた兄に性的イタズラをされていて
それが忘れられないトラウマになっています。
その描写はとても心抉られるとともに、ぐっときました…。
攻めも、凡人かと思いきや芯がしっかりしているし、昔から強かでしっかりした人でした。かっこいい。
エッチ描写はわりと少なめですが、画力があって濃いので大満足。
首絞めプレイがあってドキドキしました。
かっこよくて褐色でガチムチでスーパー攻め様って感じのキャラの受けが見たい人におすすめです。
私もそういうタイプの受けが好きなので、とても良かったです。
絵は見やすくて今風でキレイで素敵です。表紙も惹かれます。センスがすごい。
キャラも、真面目な大学生と関西弁の小悪魔といういままでにあまりない新鮮さ。
関西弁受け良いな、とこの作品を見て思いました。
ふたりの出会い方もドラマティックで可愛いです。
真面目な攻めが、奔放な受けと出会い、いままでの真面目さが嘘のように崩れていきます。
最後は受けを監禁し縛り付け、首をしめて殺人未遂(?)してしまうまでに落ちていって。
攻めをこんな風に変えてしまった受けは何なのか。
本当の悪魔なのかと思っていたら……。
先が読めない展開でしたが、ストーリー的にはよくわかりませんでした。
なかなか難解で何度も読み直さないと理解できず。読み返しても分からないところが多々。
いきなり悪魔の羽がなくなっていた…。
ストーリーだけなら中立なんですが、絵のきれいさと関西弁の小悪魔受けのかわいさ合わせて萌2といった感じ。