山藍紫姫子さんのレビュー一覧

蘭陵王 小説

山藍紫姫子  座裏屋蘭丸 

評価に悩む

山藍先生に座裏屋さんの表紙で発売当時からずっと気にはなっていたのですが、痛い話だよなあ…と思いどうしても購入に踏み切れませんでした。がしかし、評価も高く綺麗な表紙につられ手に取ってみました。内容はすでに書いてくださっているので感想を。

これほど評価に悩む作品もない。と思いました。BL的な萌えという点ではかなり低い。けれど一つの作品として読むと、これはすごい作品だとも思う。

桐生の、妻へ…

6

とりかえばや 小説

山藍紫姫子  蝶野飛沫 

ダークなおとぎ噺風官能小説

400ページを超えるボリュームのある本。
主人公・シェーナの波乱万丈な半生が描かれていて、舞台はどんどん移り変わっていきます。
強姦やそれに近いシーンが延々と続き、主人公以外の脇キャラもひどいめに遭うシーンが多数あるので苦手な方はご注意を。

この作者さんの本はそんなに多く読んだわけではありませんが、毎度ただえろいだけでなくBLよりもっと広い意味での官能小説としての雰囲気があり、えろいんだ…

3

愛と憎しみの迷宮 下 小説

山藍紫姫子  紅井採乃 

ディナーには僕を

短編小説のタイトルです。
「ディナーには僕を」

表題作よりこっちが好きです。
扉絵の上部に
※このイラストは紛失したため雑誌掲載時のフィルムを流用しました
と書いてあって、(古い作品だけど)こういうこともあるのねと思いました。

変態警備員と高校生の話です。

警備員が高校生の男の子を捕まえて万引きの疑いをかけます。
男の子の鞄から出てきたのは、ゲイセックスの写真集とSMの…

4

愛と憎しみの迷宮 上 小説

山藍紫姫子  紅井採乃 

両性具有もの

両性具有のBLがあると知ったのは山藍紫姫子先生の作品が最初でした。

それから両性具有ものが好きになりましたが、これはあまり好きじゃないです。

攻めの執着で本人は望まないまま性器を切られるからです。

受けは死んだことにされ、薬で眠らされ起きたら自分の股間にあったものがないなんて、どう考えても受け入れられないです。

後半は攻めのが事故にあい下半身不随、インポになっちゃうんですか…

3

瑾こん花 バニラ新書 山藍紫姫子復刻シリーズ 6 小説

山藍紫姫子  魔木子 

擬人化

表題作より、擬人化の話が好きです。
「山禍」というタイトルの小説を漫画にしたものらしいんですが、原作を知りません。

漫画は曽根原澄子先生です。

たぶん、男のものより太いと見える木の棒を突っ込まれ罰を与えられてます。

狐の姿から美しい人の姿に変わり、名前は銀鈴。

小次郎は山狼。

遭難した男たちを助けて銀鈴の体を味わってみてはと小次郎が進め、銀鈴は嫌がりますがそれは演技…

3

シシリー 小説

山藍紫姫子  青海信濃  山本タカト  七瀬かい  舞方ミラ 

長恨歌 番外編

表題作は「シシリー」だけど、長恨歌 番外編を読みたくて購入しました。

絶版だったので入手するのに苦労しました……。
長恨歌の番外編 「紫陽花」は新装版にも収録されてますが、こっちにはあらすじに弁天の本名が書かれてます。

舞方ミラ先生のイラストが美しいのです。

新装版では番外編の挿し絵がなかったのでなんか物足りない気がしました。

「天児」という作品では、初めて山本タカト先生…

4

長恨歌 下之巻 青蛾 小説

山藍紫姫子  水上シン 

二人の関係

沙門と弁天は愛し合ってるとは違う気がします。

弁天は毎日のように抱かれて乱されて、そばに沙門しかいないから好きになってしまったんだと思うけど。

普段は酷いやつだけど時々、優しくされるとそのギャップに惹かれてしまうんだろうなと思います。

媚薬を使われて狂わせれていたけど、「捨てないで」と叫んだのはやっぱり、本心だったんだろうなと思います。

囚われて離ればなれだった二人の格子越…

2

長恨歌 上之巻 蛇性の婬 小説

山藍紫姫子  水上シン 

他にあまりない

日本の歴史物というか時代物のBLってあんまりないよなという気がします。
(まだ私の世界が狭いだけかも)

長恨歌は新書版を持ってます。
山藍紫姫子先生の作品を好きになって小説を集めてましたが、どれも入手困難だったなと…。
もっと早く新装版を出して欲しかったな。

水上シン先生のイラストも好きです。
口絵の弁天の乳首にピアスがついていて、もうそれだけでエロい。

ページを捲るとい…

2

ラ・ヴィアン・ローズ 小説

山藍紫姫子  本仁戻 

コメディ多め

旧版にはないデビュー作の『神よ、この悩める子らのために』とCD収録時の本仁さんの漫画も収録。
装丁も豪華な感じです。(箱入り)
あとがきには山藍さんがBL小説家の道に進んだ切っ掛け的なことも書かれておりますー。

■ラ・ヴィアン・ローズ■
攻め:大鳥 登(病院院長)、真澄(大鳥院長の息子で勤務医・24歳)、右月 皓一(会社経営者)、征治(右月皓一の息子)
受け:横田 一眞(27歳)

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蘭陵王 小説

山藍紫姫子 

妖艶で耽美でドロドロ

レーベルが特にBLというわけでないので、内容的にも女性向けBLというより幅広い年代向けの耽美文学と言えそうな作品です。
描写は過激ですが、ほの暗くて日本の現代サスペンス小説のような印象。キャラ萌えやカップリング萌えのようなものは個人的には一切感じませんでしたが、もともとサスペンス・ミステリー好きなのでお話そのものは楽しめました。

玲司は妖艶なバレエダンサー。そのパトロンが殺され、巻き添えで…

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