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奇跡的に令和の時代に、某書店さんのオンラインに在庫があったので、紙本で購入できました!!
キラキラのパッケージに箱入り。
す、すごい!!
さすが山藍先生!! と装丁からビビり散らかすまりあげは。(褒め言葉)
そして本文は、さらに凄かったです!!
ご、ごぴー?!!
さんぴー展開だったのが、いつの間にか攻め2人の父たちも出てきて、メンバー増員!!(アイドルのオーディションじゃないんだからさ、と突っ込んだのはまりあげはだけ??)
けれど、その驚くような展開でもすんなり受け入れられたのは、さすが山藍先生だからでしょうか。
イラストの本仁先生の色気ある美しいイラストも、背徳感増し増しに魅せてくれ、最高の1冊だったように思います。
タイトル作品の他に、2作品収録されておりますが、そちらも一筋縄ではいかない山藍節が炸裂しておりました。
が、やはり本タイトルの作品が強烈すぎたので、ぜひ未読の方はまずはそちらに酔いしれていただきたい所存です。
電子版を購入。
著者は、SF作家の野阿梓 の知己と知り、消えた興味が再燃しました。
野阿梓 さんのHPに、山藍さんの作品の書評があります。
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1巻の感想。
初期の作品のせいか、ドロドロ凌辱の変態攻めはありません。
・・一真に纏わるのは、美貌の母親の面影を兄に見る弟と、美貌の妻に捨てられて未練を持つ元夫たち。一真に母の面影を観る4人が、協定を結ぶ影で一真を囲うが、影で夫々独り占めをしようと色々小細工。
2巻、3巻は、感想を書く気力がわかないコメディでした。
山藍作品の読後に感じるのは、著者の嗜好性を満足させるために楽しんで書いてたのじゃない?これでもか、これでもか、と苛めて攻めて、雪深い季節の鬱々としたものを発散させているのかな~?。豪雪地帯育ち特有の、湿った情念と怨念を感じます。娯楽がソレしかない地方のフェチが、小説に現れているのかもしれない。
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電子版は、3巻に分割されて、挿絵無し、本編のみでおまけなし、あとがきなしです。
1-3巻がセール価格だったので、まとめて購入。
夫々が、完結しており、続きの連載ではありませんでした。
凝った装丁なので、在庫があるなら、紙版を中古で買う方がいいと思います。
キラキラしていたり、この著者の紙版は、装丁に工夫をされていて、カバーを外した状態でも綺麗です。
アマゾンの中古本は、本の状態の写真が添付されていて、比較が可能な場合もあり、チェックできます。買うなら、単行本が綺麗で挿絵もあり、楽しめる。
この再販版は、初売りの形は箱入りだったそうですが、箱入りの中古本はもう珍しいかもしれない。
著者HPから直に注文したら、初版がまだ買えるのかもしれませんが。
旧版にはないデビュー作の『神よ、この悩める子らのために』とCD収録時の本仁さんの漫画も収録。
装丁も豪華な感じです。(箱入り)
あとがきには山藍さんがBL小説家の道に進んだ切っ掛け的なことも書かれておりますー。
■ラ・ヴィアン・ローズ■
攻め:大鳥 登(病院院長)、真澄(大鳥院長の息子で勤務医・24歳)、右月 皓一(会社経営者)、征治(右月皓一の息子)
受け:横田 一眞(27歳)
平凡な幸せを夢見ている横田一眞は、男同士の欲望生活から抜け出したいと思ったばかりに刃傷沙汰を起こされ、重症を負い、会社を首になってしまう。 その後、父親違いの弟たちに迫られ、愛人契約を結ばされてしまった一眞。それを知った彼らの父親たちまでもが乗り込んできて…。
襲われた被害者なはずなのに、襲ってきた側の方が「自分たちが被害者」って感じで主張されてるのが何かなー…。
ってか受けの諦めの良さwww
もう少し頑張れ。
最終的にずっと欲しかった「家族」と更にはお金や将来的には地位も手に入る…って状態なんだけど果たして?って状態。
「5人」というのは中々に凄いですけど、実際は描写はあっさりとしていて淡々と読了。
木馬にアレなものがついている淫具出てきた時にはおっ?!となったけど、さらーっと書かれてた。
■ワンダフルナイト■
望月(日栄物産勤務・23歳)×一条 雅弥(望月と同期入社)
女子社員に人気の一条は男性社員からは目の敵にされている。
そんな一条が、あろうことか泥酔して目覚めたベッドに一緒に寝ている。
しかも裸、ヤった感あり?!
うわー…もうこれ玉の輿ですねw
■神よ、この悩める子らのために■
桜井 将之(スーパー勤務・28歳)×室生 和弥(スーパー勤務・営業部)
桜井は和弥と無理矢理関係を持った挙句に自分のところより住みやすいということで部屋に転がり込んでいた。
(和弥部屋=綺麗好きなので整理整頓がなされている。大きい)
ところが部長の娘とのお見合いの話が出たので、和弥の存在が自分の出世の妨げとなると判断した桜井は別れを切り出すのだが…。
桜井…なんつー自分勝手か。
ちょっとぐらい痛い目見ればいいのにーと思わなくもない。
でも和弥も結構魔性ですねwww
女性向け男性同性愛の小説が、「BL」っていう物になるその遥か昔、
洋館の美少年に象牙の張り方の少年愛よりはちょっと後、
学園物になっちゃう前の、男同士を扱った作品はこんな感じだったなぁって、
なんか、しみじみ懐かしい感じ。
表題作の、「愛欲の泥沼に引きずり込まれて抜け出せないまま終わる」感とか、
他の2作の、攻め視点で最後までザックザク行っちゃう感じとか、
表題作は、ドラマCDでだけは聞いたことあったけど、その時の記憶よりは、随分さらっとした作品だった。
他の2編は、完全にコメディだし。
山藍紫姫子の名前に怖れずに、普通に、きれいな装幀の本として楽しめばいいと思う。
18年ぐらいブリの復活版ですよね、それも新装だけどイラストも同じなんだけど、
この豪華カバーケースのイラストは色気が滲み出ています。
『復刊ドットコム』への読者の熱い願いから復活したこの作品。
実は旧刊も手元にあって、かなり年季の入った日焼けした古本になっていたので、
このきらびやかな装丁本は是非手元に欲しいと願ってしまう程素敵です。
内容的には、旧作を初めて読んだときにはかなり鮮烈な描写でまだまだ初々しかった
私にとっては、かなり刺激的な作品だったように記憶しております。
この作者の独特な一人語りから始まる様な、他人には見せたくないような狂気を
毎回エロスと共に薄ら感じているのが個人的な印象。
そんな中で今回の作品は、エロス的には控えめな方ではないかと思える。
内容的には5Pなんて禁忌を含めた過激内容なストーリーで、被害者と加害者、
果たして本当にそうなのだろうか?
そして、受け様が願っていた家族、これも一つの究極的な形かも知れないと思わせる。
この本を切っ掛けにこの作者の本を読んで見ようと思う方は、この作品がこの作者にしては
痛さもエロさも過激さも少な目だと言う事を念頭に置いて次なる作品に手を伸ばして欲しい
なんて思いますね。
初読み当時は、なんて過激で奥深い作品かと思ったのですが、読み手も年を重ねると
その分慣れが生じてくるのか、はたまた大なり小なり大人の経験を積んだせいなのか
あっさり読めてしまうのは、復刊までの歳月だと感慨深く思えましたね。
作者のファンとしては、是非手元に置いて欲しい1冊。