かわい有美子さんのレビュー一覧

東方美人 小説

かわい有美子  雨澄ノカ 

無茶なミッション

スパイものです。あとがきにもあるNATO少佐の有名漫画を読んで育った世代としては、わくわくする設定でした。「東方美人」なんて何だかベタなタイトルも楽しいです。2巻まで読んだんですが、この1巻の見どころとしてはなんといってもホモのヒヒジジイ(NATO役員)に嬲られる美青年スパイ(受け)と任務としてそれをカメラに収める男前スパイ(攻め)のシーンです。そんなエロいミッション本当にあるのか(笑)

切…

4

甘い水 2 小説

かわい有美子  北上れん 

北上さんのイラストとマッチしていて素敵でした。

読んでのまずの感想。カッコよかった~警察ものとか好きな事に最近気づいてきたんですが遠藤さんが今回カッコよすぎました。
前作で遠藤さんの気持ちとかところどころう~んてなるところがあったりもしたんですが、この1冊で見方が全然変わりました。遠藤さんごめんなさい。
そして無口な神宮寺。心から良かったね~って言ってあげたいくらい一途でした。
本当に報われて良かったよ~でも好きって言われてないけど。

4

朧小路の恋の花 小説

かわい有美子  宮城とおこ 

マシュマロのようなふんわりとした手触りのお話。

言葉(方言)による印象って凄いですねぇ。感心しました。
お話の感じや主役達の性質としては「いとしいとし~」の方が好みで、
この作品のように曖昧な感じで関係が始まるのは少し苦手なのですが、
なにせとっても柔らかい優しい言葉で繰り広げられるので、
今回はそのまますっと入り込んでいってしまいました。
勿論、京都の言葉だからという以前に光希の性格付けも大きく関係していますが、
スタイルの良い人…

3

朧小路の恋の花 小説

かわい有美子  宮城とおこ 

はんなりな裏に見せる強かさと弱さ

いいですね、久しぶりに京都弁の作品を堪能致しましたね。
活字にすると方言は伝わりにくいこともありますが、運よくと言っていいのか
京都は母方の実家でもありますので作品に出てくる場所に思いを馳せながら
懐かしいような気持ちで読ませて頂きました。

今までに付き合ったことがなかったタイプの親しくもなかった小学生の頃から知ってる
ご近所さん的な攻めになる板前の吉澤にちょっとした好奇心から意図し…

4

朧小路の恋の花 小説

かわい有美子  宮城とおこ 

上品な京都弁萌えどすえ~

かわい先生の作品は『銀の雫の降る都』や『東方美人』等を拝読させていただきましたが、今回の『朧小路の~』はまさに私のツボにハマりました。

京男の色気と方言は萌えの宝庫とも言うべきものだなと…。特に光希の甘えた口調がものすごく可愛くて個人的にとても好きでした。
また、挿絵も多く、宮城先生の細い描線が儚げで、作品の雰囲気に更に花をそえられていました!

ストーリーも読みやすく、感情移入のしや…

6

ルーデンドルフ公と森の獣 小説

かわい有美子  周防佑未 

攻めの魅力は繊細さに有り

かわいさんの小説は初読みな上に、あらすじの予備知識もない状態で読んでみた。

俗世から離れたような雰囲気の中で、何だか現代ものではないみたい。
読み終わるまでに物語の起承転結のヤマ場がほとんどなく、平坦なまま終わってしまうのかと焦った。
受けの藤森自身、なんとなく周りの事に驚く事なく淡々としているせいもあって、結構順応性が高いのかも知れない。

唐突な告白後のラブシーンに性急さは感じた…

0

朧小路の恋の花 小説

かわい有美子  宮城とおこ 

古都の魅力

現代の京都を舞台に、タイプの違う二人の京男の恋をほのぼの描いた本作品。
キャラクターや町並みの描写にリアル感があり
京都生活を疑似体験しているような感覚を楽しめます☆


花街育ちでビッチなバーテン・光希(受)と
硬派な板前・吉澤(攻)。
性格は正反対でも不思議とウマが合う二人。
そしてカラダの相性も抜群…なのに
二人とも相手の出方をうかがっており
なかなかセフレ以上恋人未満の…

8

朧小路の恋の花 小説

かわい有美子  宮城とおこ 

言葉の表記に関し…

†ネタバレなしで。
わたしには京言葉の表現(書き方)にひっかかってしまい、気になりました
お話はオーソドックスながらキャラはそこそこは立ってたと思います。
ただ、受けの宮川光希は花街の男、男女両刀で幾人かと関係を持ってるという、
わたしには少々苦手な設定でした。
攻めは黙々としたカンジの職人です。
花街に育ちカラダの関係は知ってても恋を知らない受けが、
無口な板前と気持ちより先に関…

4

朧小路の恋の花 小説

かわい有美子  宮城とおこ 

手堅い萌え

京都が舞台。
朧小路というのは架空の小路だそうだが、
「おぼろ」という言葉がピッタリの、独特の空気に覆われた物語。

芸妓を母として父の顔を知らず、花街に育った美貌の光希と
子どもの頃を知っている、一流料亭の板場で働く寡黙な職人吉澤。

光希は、いつも柔らかな口調と笑顔で人を遇いながら
その実一線を引いて、本音を見せずに生きている。
再会した吉澤に苛つきながらも興味を惹かれ、

7

朧小路の恋の花 小説

かわい有美子  宮城とおこ 

今年のかわい作品の中で一番好きでした

京都弁で繰り広げられる作品。
かわいさんの京都弁作品は『いとし、いとしという心』がありますが、こちらの新刊も良かったです。
『いとし〜』よりは軽めですが、読みやすいですね。
書き下ろしとなります。
三人称で、本編は受け視点、SSは攻め視点です。


受けの宮川光希は、姉が持つ祇園のカフェバーを任される27歳。
美人芸妓だった母に似た、美貌の持ち主。

攻めの吉澤克也は28歳で、…

10
PAGE TOP