水原とほるさんのレビュー一覧

甘い棘のいたみ 小説

水原とほる  あじみね朔生 

重成さんが主役!?

うーむ、何と言っていいのか。
掴みどころのない作品という感じでした。

それもそう、攻めの紘一郎さんの押しが弱いせいでしょう。
欲しいものがあるなら、何としてでも自分で掴み取れよ!
とゲキを飛ばしたくなるような彼。

そしてそれが出来ていたのが、Мで受けの拓実を脅していた重成さん。
彼はいい奴なんですよ~。
自分のある心に誓った目的を達成する為に、拓実に近づき脅しをかけます。

3

The Barber ~ザ・バーバー~ 小説

水原とほる  兼守美行 

これで終わりとは・・・

美貌の理容師と一匹狼みたいな不遜な態度の刑事との愛になるのか?って二人と
美容師の受け様の初恋の相手で受け様の祖父と歳の離れた友人でもあったパトロンで
中国国籍の世界的に有名な企業家の陳昌光と受け様の長きにわたる切れない関係
とても簡単に三角関係を解消して受け様と刑事の正田二人で恋人になるなんて事は
無理なんだろうと読み終わって思うかなり重いストーリーです。

普通の三角関係ものでは無…

4

The Barber ~ザ・バーバー~ 小説

水原とほる  兼守美行 

大人の三角関係

今回の中原作品は、キャラクターが実に奥深いというか主人公を取り巻く攻め二人に何やら色々な設定があるそうで、この物語はその一部。
彼等の三角関係が出来あがる話としての位置づけのような感じです。
・・・ということは番外編とかあったりするのかな?
激しく希望!!
そう思うほどに引き込まれる、彼等の過去が知りたくなる謎な男達でした。
しかし、受けの主人公も充分に魅力的で、何となく今までの水原作品…

3

禽舎の贄 小説

水原とほる  有馬かつみ 

初老キモエロが素晴らしいっ!

あらすじを読んで想像していた通りのキモエロじじぃが、『あ~、水原先生のキャラだなぁ~』と納得できて思わずニマってました。

カップルの敵キャラとなる、この日本画大家の柳燕(りゅうえん)先生(62才)が、怯える紗希に「ずっとコレしたかったんだぁ~♪」とエログッズを嬉々と見せつけるシーンでは、グッズを捜している時にこれらを妄想して“うふふ”って笑っている柳燕先生のおちゃめさが想像できて、あ~あるあ…

5

「二人の弟」番外編書下ろしショートストーリー 特典

悩める末っ子の不安

本編後の白石家に戻ってきた受けさまや次兄への末っ子ならではの思いが      
ちょっぴりやんちゃで奔放な末っ子の不安が垣間見えるショートでした。

末っ子の明人は次兄が持ってるものは何でも欲しくなる困ったさんの様子が
このショートでも伺える内容で、そして次兄は気前よくなんでも弟に与えてきた
事が伺えるんですよね。
次兄の受け様以外は執着に値しない様子もわかるわかる感じでした。
それ…

0

異母兄のいる庭 小説

水原とほる  あじみね朔生 

うーん・・・、期待しすぎだったかも。

水原さん作品にハズレは大概にしてないのですが、期待しすぎたためでしょうか。
イマイチ乗り切れずに終わってしまいました。

兄弟モノが駄目とかまったくないのですが、むしろ障害はたくさんあった方が好きなのですが、しいていうなら「もっと障害よ、多くなれ~」という心境でした。

途中まではすごいよかったです。

志乃の諦めの入った人生観。
鬱々とした空気。
取り付く島の無い慎一郎、家族、…

11

二人の弟 小説

水原とほる  麻生ミツ晃 

兄への叶わぬ思いが心に歪みを~

禁断もの義兄弟複数プレイのストーリーですね。
ただ、初めからベタベタした感じでの執着ではなくて、兄弟が離れて数年
たった頃に突然怒涛のように受け様を弟二人が翻弄するお話でした。
血のつながりが無い義兄弟から、受け様だけが知っているもっとも重い禁忌
前半では受け様が弟二人よりも禁忌の関係で苦しむ様子が描かれてます。

受け様は施設から貰われてきた養子なんですが、子供が出来なかった義母が

1

「二人の弟」番外編書下ろしショートストーリー 特典

三男の複雑な胸のうち

本編で長兄の圭を次兄の直人と共有することになった三男の明人ですが、この番外編は明人の気持ちが綴られていて、本編の中で気づかなかった彼の本音とか本当の欲望みたいのがわかって、思わず目から鱗!

明人は勿論圭を兄として慕っていて好きだったけど、それより何より直人が好きだったのかなと想われるような回想になっています。
本編の中でも、直人のものを何でも欲しがり、あげく女まで・・・というくだりがありま…

2

二人の弟 小説

水原とほる  麻生ミツ晃 

閉鎖的な内へこもる愛

読んで字のごとく、二人の弟に執着されるお兄さん。
兄弟の執着モノでドロドロめいた作者さん作品にはたしか「春の泥」があったと思いますが、どうにも作者さんの傾向としてその執着の表現がありじごく的に絡め取るというか、内へ内へと囲いこんで縛ろうとするような、
まるで蕾から花の開花を定点撮影したフィルムを、逆回転で見せられたような閉塞感と窒息感を感じて、イライラと居心地の悪さを感じる。
そして、彼等に…

3

涙の中を歩いてる 小説

水原とほる  梨とりこ 

なんとも普通の子が靴を舐めるまでに成長するとは!

健気受け炸裂な作品でした。

健気なんですが自分の思いにまっすぐな子という印象でした。
ただウジウジと待って受身でいるのではなく、こうしたいと思ったらなんとしてでも頑張る姿もあるし、読んでいてここまでやりきろうとするのはある意味、清々しい気持ちにもなりました。

乙女的見た目・思考の持ち主と描かれていますが、自分の気持ちに正直に突っ走り、泣いたり縋ったり攻めの靴を舐めたり相手の職場まで押…

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