杉原理生さんのレビュー一覧

愛になるまで 小説

杉原理生  小椋ムク 

両想いなのに…

義兄弟か恋人か、家族と恋愛の間に揺れる煩悩や葛藤が繊細に描かれた話だった。
惹かれあいながら、なかなか一線を越えられない二人がとてももどかしくて切ない。
家庭環境の不運ゆえに心に枷をかけて自分の感情を抑えている受を、見守りつつしっかりと支える攻は好感度高い。
女性キャラの描写は良くも悪くも生々しくて不快感が拭えない。
最後モヤモヤが残る感じのラストは賛否分かれるかもしれないけど、私はこれで…

3

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

短気な方にはオススメできません・・・

けいこ先生の挿絵狙いでget。
いざレビュー書くべと思い、今までのお姉さま方のレビューを
参照させていただいたら
まあなんと2009年4月からレビューが、
途切れず、ぽつぽつ継続してあるじゃないですか。
長年にわたって愛される 名作 なのかなあ。

私は表紙にべたぼれ。
お話の方は、「じれっっっっっったいっ」の一言・・・

いや、わかるんですよ、大切に大切に大切に絶対失うことが…

0

愛になるまで 小説

杉原理生  小椋ムク 

兄弟モノの王道!!

義理の兄弟モノです。お兄ちゃん大好きな弟×臆病な兄。兄視点です。
弟は強く前向きですが、兄は色々な事に雁字搦めな為に逃げ腰です。この二人の、ギリギリでなんとか均衡を保っているような危うい関係、親への罪悪感、それでもなお、どうしても抑える事の出来ない気持ち、そして刹那的な衝動。そんな兄弟モノとしての醍醐味をぞんぶんに味わえる作品でした。このあたりが最近の作品ではアッサリしていて、ガチ兄弟でも割と簡…

9

愛になるまで 小説

杉原理生  小椋ムク 

お互いの大好きが半端じゃないね

父親の再婚を機に義兄弟になった 光里と瑛斗、義母から辛くなるような事を言われた時はいつも守ってくれる。一つ年下だけなのに、大人びていて中身も見目も良い自慢の弟、そんな弟に恋愛の意味で好意を寄せられている感じがして高校は全寮制にしたが、大学入学と同じ頃両親の転勤に伴い瑛斗が一人になる為、家に戻って一緒に暮らす事になったが‥
最初から最後まで【せつない】の一色だった気がします。幼い頃から人に迷惑をか…

3

愛になるまで 小説

杉原理生  小椋ムク 

あふれる

幼い頃、心の弱かった実母を護る騎士になろうとした光里は、成長してからも周りが望む姿であろうと思い続けていた。中学生のとき、一緒に寝ていた瑛斗が隣で自慰をしていたのに気付いた光里は、高校進学を機に家を出ることを決意する。だが、高校卒業後に父の転勤が決まり再び瑛斗とと二人で同居するようになる。

実母の死、父の再婚、義母の心無い言葉、義理の弟への許されない想い。光里は様々な過去を抱えているから、お…

6

息もとまるほど 小説

杉原理生  三池ろむこ 

静かで優しい執着

「幼い頃から(実は)受に恋している攻」というお題で、答姐トピでご紹介いただいて読みました。まさに息もとまるほどドキドキしたシーンもあって、とても面白かったです。彰彦の静かで優しい執着ぶりに「そう、この感じ!」と思いました笑

家族愛と恋愛――人によって価値観は違えど、この二つは基本的には別の感情だと思います。どちらも厄介で、面倒で、けれど欠けがえのない存在。その二つをただ一人の相手に感じてしま…

4

神獣と騎士 小説

杉原理生  サマミヤアカザ 

続きが気になる

杉原さんの作品は現代を舞台にしたのも好きですが、やはりファンタジーの方が冴え渡っている気がします。

恐らくシリーズものだとは思いますが、設定などが込み入っててまだ謎な部分は残ってます。
神代記の収集、神遣いの騎士としての役割…それから弟の由羽も何も知らないままフェードアウトするとは思えないですよね?力もあるみたいだし。

普段ストイックなクインが類を押し倒すシーンはドキドキでした。他の…

2

世界が終わるまできみと 小説

杉原理生  高星麻子 

舞台は現代。ストーリーはファンタジー?

評価だけあげてレビューはしないでおこうかと思ったのですが、とても印象的な作品だったのでやっぱり語らせて下さい!

杉原さんの作品は確かに好き嫌いが分かれるとは感じます。
◯受の一人称、加えて乙女
◯攻が少女漫画の男の子並の王子設定
◯展開が間怠っこしい
◯ファンタジー
こういったのが苦手な方にはオススメできないかもしれません。

ベタといえばベタです。中学生の頃に出会って惹かれ合…

3

37℃ 小説

杉原理生  北畠あけ乃 

苦しくて狂おしい恋愛

冷たく固まってひねくれた男野田と、情熱的な男若杉との10年愛。

I
10年前、関係を持っていた男若杉との再会と邂逅。
若杉と野田は、全くその持って生まれた性質が違う。だからこそ惹かれ、わかりたくて近づき、理解し難くて反発する。
若杉の愛し方は甘く官能的で、でも野田の欲しい愛し方は無理矢理で乱暴で酷くして欲しくて。心では若杉の愛し方を望んでもいた、でも好きと言われるのも優しいキスも嫌がっ…

7

妖精と夜の蜜 小説

杉原理生  高星麻子 

女子の夢と希望が詰まっとる。

大好きです、このシリーズ!

櫂の氏族と友好的な関係にある“グラ”を訪れた二人。グラの長であるユーシスに案内された先で見たのは、妖精王の卵。その卵はもう500年以上も孵ることなくそこにあるという。

櫂と律はあいも変わらず甘々でラブラブなのですが、このシリーズでは脇のカップルは悲恋である事も多いので、もしや今回も…。と恐る恐る読み進めました。
初めて会ったときから妖精王に惹かれ、500年…

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