西田ヒガシさんのレビュー一覧

きっと恋に違いない コミック

西田ヒガシ 

恋に陥る過程は複雑

◆きっと恋に違いない(表題作)
 勘違いから始まるいい歳した男同士の恋、可愛かったです。自分の写真を大量に会社のPCに保存していたのを見てしまい、牧野に惚れられていると思い込んだ佐々木。本当はちゃんと理由があったのだけど、それを知るまで彼は勝手に牧野を意識してしまうことを止められなくて。そんな佐々木を見ている内に、牧野の方もなんだかそわそわするようになってしまう。攻め受けが予想と逆だったところも…

1

奪う男 コミック

西田ヒガシ 

デビュー単行本

ここが原点、デビュー単行本です。どっちもこっちもオフィスラブ。短話でまとめるのが本当にうまい。デビューだけあって、先生にしては茶化さず甘い気がする。

◾︎奪う男
この作品を全く同じ台詞で別の作家さんが描いても、ここまで刺さってはこないんだろうなと思う。西田先生の絵柄こそが自分には魅力的なんですよね。少女漫画のようにキラキラしていないからこそ、台詞が一発一発生の言葉で発せられて届く。

0

恋と刑事 コミック

西田ヒガシ 

おまえファンクラブ

◾︎土田(刑事)×雪村ハルキ(警視,32歳)
何度も言うけど、西田先生の作品はどこまでも男と男です。
あ〜職場でやる警官と警官、最高ですね。最近そんなニュース(男女でしたが)もリアルであったりして、あまり大っぴらにワイワイするのも気が引けますが、創作物はそれはそれとして楽しみたい。

土田も土田なんですが、雪村も存外子どもっぽいのが可愛くて。髪下ろした雪村の幼さよ。電話に出ないだの出ろだの…

2

影あるところに コミック

西田ヒガシ 

カブトガニ

西田ヒガシ先生の西田ヒガシ先生らしさが詰まっています。先生の作品はどれもこれも本当に面白い。

どの作品も、この作品も、恋愛の成就が必ずしも作品の解決ではなく、もっと根本の問題が浄化されていくことで完結しているような気がします。
この作品だってセクシーなシーンは全くないですからね。それでも働く男のセクシーさは感じるし、BLではあまり見られないほどの生々しさも感じる。

不条理ギャグみたい…

4

好きになるとこわれる コミック

西田ヒガシ 

喰って喰われて

◆Thrill or Sweet
 誤解から始める警備員と課長の物語。硬派だけどどこか隙のある課長・溝口が、特にゲイというわけでもなかったのに、段々男に抱かれることを想像するようになっていくのに萌えました。警備員の辻田も、強そうなのに実はヘタレというギャップが可愛かったです。

◆-20℃の愛情
 これはもう少し前後も読みたかったなぁという作品。同じ組の中で争ってきたヤクザの安田の辰巳。若…

0

ラブストーリー コミック

西田ヒガシ 

最高のラブストーリーを

タイトル通り、まさにラブストーリーだった!
これだから西田作品を読まずにはいられないのです。
胸にグッと迫るストーリーと登場人物の心の変化や表情、どれをとっても素晴らしいの一言。


巡礼者・ダニエルと騎士のレオとの偶然の出会いから始まるラブストーリーです。
ラブストーリーといっても、「愛してる」や「好き」なんて言葉は一言も発せられない。
でも分かる。間違いなく愛がある。

レオ…

2

きっと恋に違いない コミック

西田ヒガシ 

唯一無二

西田先生だなぁ
西田先生の作品てハードボイルドなのと、ほっこりするのがありますけど、どっちも西田節のおバカ加減が絶妙なんですよね。

先に同時収録の話
◾︎ おまえのいちばんイイ顔を
西田先生の作品にままでてくる真面目で融通がきかないところが滑稽で笑いを誘う人、な柏木(総務省の床から自然発生した人)が主役です。自分は柏木に近いので…というかまともに生きてる人は大体そうかもしれませんが…柏…

1

やさしいあなた… コミック

西田ヒガシ 

ロマンだわ…

お互い素性を隠したまま、後ろめたい気持ちで逢瀬を重ねる2人…。
しかし隠していた秘密は、最悪の形でバレてしまう。
お互いを知ってもなお好きな気持ちに変わりはなく、むしろ強く止められなくなっていく。
最終的に刑務所まで追いかけ、たった数秒見かけるだけで感じる幸せ。
そしてシャバでの再開を果たし、2人で生きていく…。

いやもうすごくない?
2人とも映画好きだから、ロマンチストなんだろう…

5

ロマンティック コミック

西田ヒガシ 

生と死のただ中

勝手な解釈で書き散らしてるので気になる方はお気をつけください。

この作品にロマンティックというタイトルをつけるのが西田先生よ。先生のSNSをチラとでも見れば分かるよう、政治思想がしっかりあるタイプの方で、こういう作品を描かれる、あるいは描けるのも納得なんですよね。
‪BLジャンル漫画の1冊としてあることに疑問を感じてしまうのは確か。自分はBLジャンルにあるから先生を知ることができた口だけれ…

6

肉食の部下 コミック

西田ヒガシ 

センシュアルなタイトルに魅かれて。

あとがきがシュール。物凄く尖っている。
作者は多分照れているんだろうな、と思う。
そのくらい本編はキザだと思う。

ストーリーの展開上、このタイトルだし。部下の時田が圧倒的な肉食系かと思いきや。実はノンケを装った香山の方が肉食系なんだとも思えて、これはちょっとビックリした。
取引先と身体を重ねることも厭わない、出世する事にガツガツしている時田は、そういう意味では肉食系。路チューされてもも…

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