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佐々木禎子 石原理
satoki
総会屋の麻生に追い込まれ自殺した父を持つ大学生の瑛。 父の仇をとるため――麻生と同じフィールドに立つために彼はわずかなツテをたどって裏社会に顔の利く、荒屋という男の部下、大谷の元に押しかけた。すべてをなげうつ覚悟で。 しかし経済に関する知識も金も持たない一介の大学生でしかない瑛には差し出せるものなどなにもない。そこで大谷が要求してきたのは資産家たちの前に体を差し出すことだった。 要求を飲み始…
榎田尤利 石原理
むつこ
シリーズ番外編にして最終巻です。短編が三つ入ってます。 ついに沓澤が主役です。 沓澤の出世っぷりが凄まじいw 『Double Trap』 時間を遡って、沓澤と核の出会いが描かれます。 オヤジ好きにはたまらんエロオヤジ発言のオンパレードですw 『The Day Off』 沓澤の側近である杣さんの休日のお話です。 本編では無口サイボーグである杣の人間的な一面が見えます。 『完璧なる休暇』 最後の…
榎田尤利さんのスゴイところは、読者のニーズに合わせてシリーズの形をほどよく変形させることができるところだと思う。 この三作目では、このシリーズの大人気キャラである沓澤の出番がドーンと増えます。増えるのを通りこして一番のメインキャラになってる。これは絶対、二作目までの読者の反応を読んだからだと思う。 一作目では、どちらかというと天と正文のコンビの比重が高くて、核と沓澤のコンビはオマケっぽい扱いだった…
シリーズ二作目は、香水づくりの天才が作った、とある媚薬効果のある香水をめぐるストーリーです。 運び屋やヤクザが入り乱れ、またもアクションたっぷりです。そのせいか怪我率が異常に高い。常に誰かが怪我してるシリーズ。 ワンコな正文が怪我するとワクテカします。心配のあまり天がブチギレてしまうのが楽しくて楽しくて。あいかわらず天のオバカっぷりには癒される。正文への苛立ちの感情が恋愛感情だということをやっと自…
運び屋の美形兄弟、核と天のお話です。といっても近親相姦モノじゃないです。核と天は濃厚なキスしたり一緒にお風呂に入ったり一緒のベッドで抱き合って眠ったりするキモいほど仲良しな兄弟ですがw、肉体関係はありません。 核はクールビューティな受けです。頭が良くて淫乱。核の相手役はヤクザの沓澤。 天はアホで単純な野獣攻めです。天の相手役は幼馴染みでワンコな正文。 ひょんなことから子供を預かることになった美形兄…
ついに最終巻です。 やっぱりこういう結末だったか…という、ある種予定調和的な終わり方でした。 美貌の探偵、真音。 真音に執着するシリアルキラーの槇。 二人の過去が完全に明らかになり、長かった追いかけっこの決着がつくんですが、なかなか壮絶でした。 できたら、二人の少年時代からのエピソードを、そのまんま時系列に並べた物語として読みたかったなー。 サイコパスになってしまった槇に、感情移入しきれなかった…
今回は探偵の娘の過去もクローズアップされてました。 相変わらずサイコなミステリーです。 ある宗教団体が引き起こす事件。BLのシリーズの一冊のエピソードとは思えないほど練り込まれてます。さすが榎田尤利さん。 そしてその宗教団体のバックには、美貌の探偵に執着している槇がいる。 一つの強烈な示唆を残して終わるラストが、なかなかいい感じの余韻でした。探偵の本当の気持ちが少しだけ見えた。
このシリーズは、ボーイズラブとは一線を画した作品ですね。 メインストーリーは完全にサイコミステリーです。その動機として、男と男の愛や執着や憎しみなどを用いてます。 多くの登場人物がいて、視点があちらこちらに移り変わり、物語は重層的に進んでいきます。 榎田尤利さんは作風が広いですねー。 非常に面白いシリーズでした。 主役となるのは睡眠障害を持つ美貌の探偵、真音。結婚した過去があり、娘が一人います…
この二作目、更にBL色が薄れ、ミステリー色が強くなってます。 前巻にはあったセックスシーンが皆無になってるし。 「何人殺したら、お前は俺を愛してくれるんだ?」 真音に執着するシリアルキラーの槇は、頭のいい犯罪者です。自分の手は汚さず、他人を操って人殺しを繰り返し、真音に近づいていく。 槇は真音の体も心もどちらも欲しい。 この二巻では、とくに真弟の異父弟の不破を中心にしてストーリーが組み立てられ…
斑鳩サハラ 石原理
M
その美貌とクール過ぎる性格から「アイスドール」と呼ばれる私立稜嵐学園2年の高宮樹。一方、高宮と小学校からの友人である土岐恭一は、付き合った人間の数は、数知れず、男女問わずの遊び人で、高宮の目の前で告白した下級生の男子生徒とつき合い始めたばかり。 そんな土岐の様子に、冷静を装っている高宮だが、クラスメイトの右近将治に土岐への執着を指摘され、動揺を隠せない。そんな中、右近に想いを打ち明けられ、キ…