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表題作やってやるっ!

安藤龍青 27歳 辰巳の部下
辰巳鋭二 35歳 ヤクザの若頭

あらすじ

「勝つか、負けるか」広域暴力団、傾正会若頭、辰巳鋭二に最強の敵が現れた!? 数年前、傾正会会長・権藤を撃った事件に深く関わった男の死体が発見されたのが始まりだった。片腕である中村は濡れ衣で警察に捕まり、辰巳の恋人である安藤は凶弾に倒れた!辰巳の大切なものをひとつずつ確実に狙い、常に先手をうつ敵。熾烈な闘いのなか、ひとりになった辰巳は・・・!? 闘いと愛、男たちの欲望が燃えるヒートアップストーリー!!

作品情報

作品名
やってやるっ!
著者
剛しいら 
イラスト
石原理 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
はめてやるっ!
発売日
ISBN
9784813008767
4

(7)

(3)

萌々

(2)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
27
評価数
7
平均
4 / 5
神率
42.9%

レビュー投稿数2

辰巳シリーズ完結

「はめてやるっ!」シリーズ完結編。今回は男を喰う男・辰巳の間夫である安藤が撃たれます。

二人は辰巳が浮気する時以外は離れたことがありません。敵はそこを狙ってきました。いくら辰巳だろうと、自分を守る人間がいなくなれば隙ができるはずだと。しかし辰巳は辰巳鋭二であるから現在の地位まで登り詰めた男です。

自分の間夫を傷つけられた辰巳は、かつて組長の権藤を狙い現在敵対している三河組の粛正にかかります。その手際と度胸と潔さが素晴らしい。
まだ傷口が開いた状態の安藤を連れ、三河のバックにいる人物に手を切るよう説得に向かう辰巳。そこに行けばもう二度と戻れないかもしれない。だから安藤を連れていく。死ぬときは一緒だと出会った時から決めているから。

訪れた先では、傾正会権藤組若頭とはいえ、まだ若い辰巳を軽く見る連中の出迎えが。そこで待っていたのは命懸けのロシアンルーレット。ふざけるなと吠える安藤を尻目に辰巳は、なんの躊躇いもなく銃口をこめかみに。
しかし辰巳はこの緊迫した状況で、銃弾の位置を一瞬で計算し勝利します。若頭の身でありながら命知らずな辰巳を見る目が変わった相手の組長。これにより三河と手を切ることを承諾。

次はいよいよ三河の粛正。長年溜まった鬱憤と権藤の仇をとるため、辰巳は三河を生き埋めに。やはり恐ろしい男でもあります…。

全ての処理を終え、辰巳は生きて組の会合へ。そこで辰巳は傾正会権藤組・組長への就任が決定しました。いよいよ辰巳がトップとなる時が訪れ、物語はここで終幕。

商業誌での「はめてやるっ!」シリーズはこれで完結ですが、同人誌ではまだまだ辰巳の物語は続いています。組長となった辰巳が金と仁義で突き進んでおります!

男を喰う男・辰巳鋭二の物語をぜひ一度。

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シリーズ完結編

『はめてやるっ!』『おとしてやるっ!』と続いてきたシリーズの三冊目にして完結編です。
面白かったです。
誘い受けの若頭の辰巳さんは相変わらずカッコ良くて、惚れ惚れしました。
両脇に狛犬のような巨大な男二人(安藤と中村)を従えて颯爽と立つ、若き美貌の極道辰巳。グッとくるものがあります。
今作ではいきなり、その両翼をもがれます。
まず元右翼で人斬りで飛行機嫌いのw中村が、濡れ衣によって警察に拘留され。
次に辰巳の恋人でもある安藤が、撃たれて重傷になる。
頼りになる狛犬二人を失った辰巳は、たった一人で敵陣に乗り込む。

さらにスゴいのは、辰巳は、さらなる大勝負に乗り込むときに、満身創痍でまともに歩くこともできない恋人の安藤を、無理やり連れていくところ。『俺が死んだらどうせこいつも死ぬんだから、連れていく』と。安藤も当たり前のように、喜んで辰巳についていきます。
この二人の愛は、『俺が死んでもお前は生きて幸せになれ』じゃないんですよね。『俺が死んだら、お前は俺を殺したやつに復讐してから追いかけてこい』という愛。それがタマラン。

ラストはシミジミしました。
いいシリーズでした。

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