草間さかえさんのレビュー一覧

すすきのはら 特典

なぜこれを入れてくれなかったのか

これを読めたか読めなかったかでは、私の中では大きな違いがあるほど、心に沁みるお話でした。
短いお話なのに胸にずしんと重たく残り、なんともいえないやるせなさで、しばらく胸の中に喜多川と堂野が居座り、弱ったものです。
しかしこの日高さんの表紙は素晴らしい。
この、どこにでもありそうな平凡なちょっと古臭い門扉…フリーハンドで描き込みが緻密。
読み終えてからまた見返すと、人物のいないこの風景が尚更…

10

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

『箱の中』とまとめた感想です

この作品、ずっと読むのが恐ろしくて1年ほど押入れにしまいこんだままでした。
その予感は的中。読まなきゃよかったと後悔しきりでした。
だってあまりにも良すぎて他の作品を読む気がしなくなるんだもの。
(この感想は、2008年当時自分のブログに上げたものなのですが、それを書くまでにも更に数ヶ月かかりました)
獄中で出会ってから、死が二人を分かつまでのお話ということを知ってはいましたが、何度も胸が…

8

マッチ売り コミック

草間さかえ 

うまい‥

話に引き込まれますね。話の組み立て方が本当に上手い方だなぁと。
恋文の使い方が‥!!!
草間作品は何作か読んだのですがこの「マッチ売り」と「やぎさん郵便」が一番わたしは好みかもしれません。時代設定もいい。確かにBLではあるんですが映像化できたりするくらいの面白さと話の巧さがあると思います。
自分でレビュー書く場合はネタバレ嫌いなのですが、しかし!
事後の花城の
「トンネル立ってくる」

2

楢崎先生んちと京橋君ち 小説

椹野道流  草間さかえ 

“日常のあれやこれ”が読みたいです…

茨木さんのちょっと狡賢いところと敬語、
京橋君のまっすぐで正義感溢れるところが好き。

まんじのがっつり年下ワンコで家事上手で一途、
楢崎先生の口ではなんだかツレないけれど
結局まんじを愛してしまっているツンデレ加減が好き。

どんな具合にこの2カプのラブラブを読めるのかなー♪と
勝手に期待値を上げてわくわくしたのですが……。
あ、お仕事メインなんだ……。

ほぼ犬猿の仲の茨…

2

夢見る星座 コミック

草間さかえ 

夏のみちしるべ

往彦(探偵事務所)×稔(学生)

草間さかえさんのストーリーは、とても好きで、作品は全て読みたくなり、必ず読みますw
絵が独特なので、久々に読むと目が慣れるまで
少々かかったり、今日は、読めないと思ってしまう
圧力があるのですが
それでも、引き込まれてしまう。



庭があり、小さな日本家屋、
情緒溢れてます。出会うべくして出会ったんだろう
2人に、因果を感じ、時代背景を感…

0

フェア・ゲーム 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

お見事。

かつて、男性同士の「関係」を主題にした翻訳小説が
続けざまに刊行された時代がありました。
今から20年少々前、1990年代前半の頃。ボーイズラブと
言う言葉がJUNEと同じ様に汎用語になりつつあった、
そう言う時代の事です。
でもその波は色々な条件が合わさった結果定着する事無く、
そして静かに退いて行きました。
もしその頃に本書が刊行されていたら、また何か時代が
変わったのかも知れ…

12

フェア・ゲーム 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

満足の一冊です

<モノクローム・ロマンス文庫>と銘打って出た翻訳モノの同時発売のうちの一冊。
こちらのほうが断然によかったです!
最近、読み応えが云々といった要望もある中これは見事にそれに答えています。
シリーズにロマンスとついていると、何げに甘い恋愛をイメージするのですが、「恋愛」の英語表現がロマンスで、もちろんこの中でその展開もあるのですが、それと同時に同じくらい、もしくはそれ以上に読ませるミステリーを…

20

フェア・ゲーム 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

ハーレクイン男性版+ミステリー小説=この作品

ミステリー小説とロマンス小説の美味しいとこどりの作品で、同時刊行されてる
もう1作以上にその傾向は強くて1冊で2度おいしいストーリーですね。
極端な話男女で描いても違和感はないかも知れないが同性同士のロマンスを取り入れた事で、
単なるロマンスがBL向けの萌えミステリーになっている感じです。

内容は元FBI捜査官の受け様が事件で怪我をして前線離脱、捜査官をやむなく辞めて
大学で教鞭を取…

15

優しいSの育て方 小説

榎田尤利  草間さかえ 

面白く読めた一冊

SMが好きかどうかはおいといて(笑)
これは、面白かったです♪
人にはそれぞれ他人にはわからない秘密というものがあるのですね・・・としみじみ。
栄田のへたれ部分、宮がMになったあたり、栄田の実の父が絡んでいますが、そのわだかまりをふたりでぶっ飛ばしてくれたあたり痛快でした。
そして、脇役でしたが王飛が良い働きをしています。
私的にお気に入りです♪
公私ともに宮のナイスパートナーでしたし…

0

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

涙以外のものも心に残ると思います

「箱の中」の続きです。
冤罪で服役した堂野崇文は、出所したあと結婚して家庭を持ちました。
妻の麻理子、4歳になる娘・穂花とささやかながら幸せな日々を過ごしています。
一方、時を別にして出所した喜多川圭は、会いたい・・・その一心で堂野を探していました。
手がかりは、大江(探偵)が喜多川に渡した公園の地図だけ。
堂野が、家族と買い物に出てその帰り道、娘と遊んでいた公園でふたりは6年振りに再会…

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