谷崎泉さんのレビュー一覧

ナアレフの恋人(2) 小説

谷崎泉  藤井咲耶 

コミカルでテンポがいい。

攻・上総藍良(31) 元組長 現「ナアレフ」オーナー
受・清野初音(32) 元外交官 現「ナアレフ」マスター

・博士とスパイ
清野が上総から逃れるために外交官としてイギリスに派遣された頃のエピソード。
後に上総が逮捕される原因になる種が蒔かれています。

上総から逃れて英国で自由を満喫しようとしている清野ですが、その美貌は世界共通の魅力でした。
たまたまロシアの老人に声をかけられ…

2

ナアレフの恋人 小説

谷崎泉  藤井咲耶 

始まりは、謎だらけ

攻・上総藍良 元組長 現「ナアレフ」オーナー
受・清野初音 元外交官 現「ナアレフ」マスター

・ナアレフの恋人
やる気のない美人(男)のマスターと美味しいコーヒーの喫茶店。
その日常に、一つの波紋が。

迎えにやってきた強面の運転するベンツに乗り込んでやってきたのは、刑務所。
「出所してきたら、あいつの望み通りにするつもりだ」
という彼。

銃刀法違反で服役していたのは、上…

4

愛するということ 小説

谷崎泉  高座朗 

泣き虫王子の物語

恋人を5年前に亡くし、その季節になると毎年ドンと落ち込む自分のデザイン事務所を持つ壱。
恋人の飼っていた犬と一緒に暮らしています。
その季節、プレゼンに訪れた先で亡くなった恋人にそっくりな声の持ち主と出会ってしまった。
その男は灰田といい、とてつもない金持ちの社長で、壱の事務所を訪ねてきてそこで働かせて欲しいという。
そっけなくする壱だが、ほとんど毎日のように日参する灰田。

壱はよく…

2

ようこそ。 小説

谷崎泉  高城たくみ 

40歳はやっぱりオヤジなのか?

別のサイトで『40オーバーのオヤジ受け』って書いてあったので
どんだけ冴えないオッサンが出てくるのかと思いきや
ぜんぜんそんな事はなくて
いわゆる、一昔前に流行った三高(高身長、高学歴、高収入)のリーマンで
たまたま一人でいることを寂しいと思わない性格が
40歳になっても独身でいる原因、という
リアルでもよくいるタイプの独身貴族の男でした^^

つか、これって
三高ってところ以外…

4

目眩 小説

谷崎泉  藤咲なおみ 

追いかけっこの連続

フェロモン垂れ流しの受けが4人の攻めを巻き込んでの受難の数々・・・とこう書くと元々ギャグテイストの話なんだなということが分かるのですが、序盤から中盤まで割りとシリアスな感じで書かれているため終盤で突然ギャグになっちゃってアレっと思いました。しかも続く2巻が全体に渡ってシリアステイストなので余計にこの終盤部分だけ浮いて見えます。一貫してくれてたらもっと良かったなとは思うんですが、でもこれ面白いんです…

1

真音 1 小説

谷崎泉  麻生海 

独特の静けさ

羊の個人的な感想ですが、谷崎さんの小説は良くも悪くも淡々としていて、独特の静けさがあります。今回はそれがすごくいい雰囲気を出していると思います。

まず物語は、進藤(受け)のところに槙原というヤクザが借金の取り立てに来るところから始まります。
この進藤、感情が抜け落ちているというか、何もかも諦めているというか・・・
感情に「現実感が喪失している」のです。

槙原は、進藤の異質さに気づい…

9

ようこそ。 小説

谷崎泉  高城たくみ 

40upでデビュー、って、流されすぎ

堅実に(鈍感に)生きてきた40男が、うっかり流されて、デビューしちゃうお話。

色恋沙汰に、とんと疎い40男・大黒谷
ひょんなことから知り合った、ゲイのステラ君は、超美系なのに汚部屋に平気で住んでいる怠け者。
ステラ君があまりにもあっけらかんとしているので、見るに見かねて、ステラ君の世話を焼いたりしていると、ステラ君は逆に感動して…
いつの間にか、二人で過ごすことが自然で、居心地良くなっ…

2

もしも恋なら 小説

谷崎泉  史堂櫂 

花屋のストーカーぷりに引いてしまった

BLにはよくある、ストーカーちっくな求愛行動。
ストーリーの組み立てかたによっては全然平気なんですが、この小説での攻めのストーカーちっくな求愛行動には引いてしまいました。

小児科医(受け)に一目惚れした花屋(攻め)が、連日のように花を持参して、職場や自宅の前で何時間も待ってるんです。
花を世話する羽目になった小児科医は迷惑がって「もう来ないでほしい」と何度も言いますが、花屋はまったく聞いてくれな…

1

真音 1 小説

谷崎泉  麻生海 

異色作

ヤクザに親の借金、というとBLのテンプレものに思えますが、この話はちょっと違うようです。
莫大な借金のカタに綺麗な男の子が愛人になる……みたいな単純な話ではないようです。
そもそも借金の額が38万とか少額だし(それでも返せないんですが)、一応ボスの富樫は進藤を自分のものにしたい下心はあるものの、部下の槇原は進藤に仕事(パチンコ店員)を紹介して、さらに利子はいらないから……などという展開。
ど…

5

目眩 小説

谷崎泉  藤咲なおみ 

不思議な話

萌えとかトーンを書くときに困ってしまうのですが……それ以前に攻めを書くときひとりじゃないんだけど?と思いながらメインをとりあえず書きました。
続きがあるんですが、とりあえずこの巻に限っていうと、このヤクザな攻めが出てくる前にふたりほど攻めが登場。
とにかくトラブルを呼ぶ受けで、本人は本気で嫌がっているのに男から追い回されて押し倒されてしまうと言う。
つまりどこか笑ってしまう要素が。
後書き…

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