竹美家ららさんのレビュー一覧

羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

天使のようなお兄ちゃん

さすがに杉原さんというか、
竹美家さんのイラストそのままの
実にふんわかした、
天使のようなお兄ちゃんのお話でした。

血の繋がらない弟・太一を溺愛している章彦
二人のお花畑のような生活に闖入してきた、太一の友人高林はゲイで、、、

このお話、BLなので、色々反発しあいながらも、章彦と高林が惹かれ会う。
これは、まあ、当然。
で、それを知った弟・太一が、逆上して、兄ちゃんに襲い…

1

羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

ブラコンの二通り

ちょっと甘くて切ないというイメージの杉原作品ですが、本作は切なさ少なめ、玩具メーカー勤務の”ぬいぐるみ王子”が主役なので、子供の出演もあいまってほっこりしたお話になっています。
いつも可愛らし目の絵が付く杉原作品ですが、今回もふんわりが印象的な竹美家さんの絵が雰囲気にぴったりでした。

お話は早くに母親を失くし、父と二人暮らしで淋しい思いをしていた章彦が11歳の時、父の再婚で義母と9歳年下の…

2

キスなんて大きらい 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

キスなんて超萌える!

「雪よ林檎の香のごとく」 の同人誌で 「Why don't you」 の続きです☆こちらピンでもかなりかなり楽しめるのですが、やはり前作も読んだほうが色々と倍増しますね…! ←

「Why~」 でもチュウをしなかった志緒ちゃんと先生。
すっごくネタバレですが、そんなの今更なのでもう関係なしにいろいろ吐露しちゃいますね…!
まさか…まさか歯で萌えるとは思いませんでした…っ
噛み付…

2

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

上海だけどノーブル

いくつかかわいさんの作品は読ませていただいてますが、その中でも一番好きかもしれない。
かわいさんの文は、状況自体は激しいものでも一冊通して読むと、時が穏やかに流れていくような情緒があるのが素敵です。



レイモンドもエドワードも想い人に対して、とても一途に大切にしているなというのが、ひしひし伝わってきてます。
初めから2人の線が繋がるわけではないけれど、状況が変わるうちに2人の関係も…

4

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

し、志緒ちゃん…

あーーーーーーーー
好き!!



久しぶりに大当たりな一冊でした。




年の離れた妹が産まれることへの嫉妬や動揺など思春期らしい悩みを抱えていた、等身大高校生志緒ちゃん。だったはず。

そんなスタートだったので、途中から落ち着き払い過ぎていることへの違和感を感じなくもないですが、でもでもそんなことは吹き飛ぶほどに桂を一途に想う志絵ちゃんがかわいーいー!

フラれた…

13

隣に居るひと 小説

椎崎夕  竹美家らら 

西崎小なり桃ちゃん

前作でもフルパワーで自分を痛めつけていた玲一ですが、今作でも本領発揮。


ナルチシズムなまでの主役の自己犠牲に涙するかイライラするか…
私は割と、いや結構好きなキャラです。
玲一がアクションとるたびにじわじわきてしまいました。




『玲ちゃんといることが幸せ』と桃ちゃんが思ってくれることだけを支えにして生活している彼が、それさえも失いそうになるし、恋人を護るために離れて独…

3

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

極上のメロドラマ

舞台は阿片戦争後にイギリス領となった上海。
天涯孤独の身の上をイギリス貴族・レノックス家に拾われ、
使用人として働くエドワード(中国人)。
そんな彼が思いを寄せるのは、レノックス家の子息・レイモンド。

幼い頃は兄弟のように育った二人でしたが、
大人になればそれぞれの立場を弁えた付き合いになり。
昔の思い出を懐かしみ、二人の身分差、そして同性である事に胸を痛め、
ひっそりと傷つくエ…

11

愛は罪深き夜の幻(新装版) 小説

高岡ミズミ  竹美家らら 

お父さん、そんなもの残しちゃいけません。

いつも、何だかな~と物足りなさを思いながらもついつい期待して手を出してしまう作家の、高岡ミズミさん。
そうなってしまうには、物足りなさもありながらその文章や人物がしっかりしているきちんとした根っこを持った作家さんなんだからとは思います。
ということで、今回はぎりぎり萌え評価です。

お話は、父親が不明の家で祖父母と共に暮らし、部活もせずに余り友人付き合いもない冴えない学生生活を送る主人公間…

5

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

甘・切ない方のかわいさん

第2次世界大戦前後の、上海を舞台にした、英国人貴族と、中国人の健気な執事との、ピュア・ラブストーリー。
繊細で、きれいな物を、そっと大事に差し出されたような、
そんな、甘くて、切ないお話でした。

純粋な思慕の情景がたっぷりの作品。
この本が、年末の発売されたのは、コレで心を浄化して、新しい年を清らかな心で迎えましょう、っていう、ことかしら? 

1

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

映画のワンシーンのような

1900年代初頭の上海、共同租界、南京路といえば、BLはおろか“やおい”という言葉もまだ違う意味で使われていた頃の“耽美”なシチュエーションとして多くの作品に登場している、美しく、退廃的で、独特の雰囲気が漂うアイテムです。

幼馴染みではあるものの、イギリス人貴族の息子と親に捨てられた中国人使用人である二人、レイモンドとエドワードのお話。
無邪気な子供の頃から、一旦離れ離れになり、再会した後…

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