椎崎夕さんのレビュー一覧

愛情コンプレックス 小説

椎崎夕  穂波ゆきね 

年上の恋人兼兄の立場

「ブラザーコンプレックス」の続編です。
血は繋がらないけど、子どもの頃から一緒にいた兄×弟ものですね。

前作でくっついて、恋人同士になってからの二人の話。
登場人物もBLにしては多く、前作と繋がりがある人もいるので、これ単品では若干読みづらいかもしれません。

尚志(受)が進路を決めるという時期。
兄である俊和(攻)の側に居たいがために進路を変更しよとするんだけれども、俊和にそれを…

4

愛情コンプレックス 小説

椎崎夕  穂波ゆきね 

恋は盲目

「ブラザーコンプレックス」の義兄弟もの続編になる今作は秘密の恋人同士になった
二人がやっと思いが通じ合った前作のその後のお話なのですが、高校生の受け様は
受験の事や攻め様と一緒にいる時間が取れなくなるとか色々悩み始める時期なのです。

それに、受け様にとっては初めて好きになって関係を持った相手だけれど、
攻め様の過去が気になりだしてしまう、恋する心は臆病で疑心になりがちな展開です。
そ…

5

ブラザーコンプレックス 小説

椎崎夕  穂波ゆきね 

ブラコンから恋愛へ

兄弟モノでありますが、多分この本はブラコン前提でそれがどういうふうに兄弟愛と違って恋愛になりうるのか?
そういった差というか、それへと認識が変わる過程を描いた作品だと思います。
とても地味で派手でない誠実な作品のため、華がないといえばそれまでですが、作者さんの意図ともって行き方は、読者を納得させるためにあるのだとはおもうのですが、
自分的に兄も弟も共にキャラがどうも好きでなかったようです。

4

親友と恋人と 小説

椎崎夕  高宮東 

お人好しと保護者

親友同士の中司と祐一。
周りの友人達に良い様に利用されるお人好しの祐一と、無愛想だけど祐一を助けてくれる中司。
周りから見たら正反対の2人だけど上手くやっていた。
中司に好きな人がいると人づてに知った事で、そんな事も本人の口から教えてもらえなかった自分達の関係は本当に親友なんだろうか…と悩む祐一。
祐一はお人好しだけじゃなくて、ネガティブでぐるぐる考えちゃう性格ですよね。
中司に避けられ…

0

水底の月 小説

椎崎夕  高階佑 

遊郭

目の色を隠すため、生まれて一度も遊郭の外に出たことがない深月。
昼間は部屋の外に出ることもできない。
男でありながら遊女として暮らしていた。
遊郭モノですが、遊郭で仕事するシーンは少ないです。
異国から来た船長・コンラートは商館長に接待として用意される遊女の相手に面倒を感じていて、「男を呼べ」と言ったら流石に誰も呼ばなくなるだろうと思った。
そこで呼ばれた深月は、コンラートの興味を惹く存…

3

非保護者 小説

椎崎夕  北畠あけ乃 

やっと会えた

お目付け役の瀬尾(攻め)と、それに反発する征(受け)の主従関係?の王道のお話かなぁとも思いましたが、瀬尾も征もお互い自分の思い・考えを伝える気が全然無くて、ひたすら隠し、一線引いた関係がいつ動くのか・・そういった部分も合わせて、じっくりゆっくり面白く読めました。

お話は、受け視点で始まります。以前自分の近くに居た瀬尾が、お目付け役ということで自分の所にやってきて、夜遊びをすれば呼び戻しに迎え…

3

ブラザーコンプレックス 小説

椎崎夕  穂波ゆきね 

まっさらな弟の戸惑い

今まで恋とかいまいちピンとこない尚志は
8歳年上の長兄・俊和が大好き。
無精なホラー小説家の兄の世話を焼くのも手間をいとわずやってあげたくなる。
高校時代、厳しい校則を緩和させるように動き
伝説の生徒会長様とまで言い伝えられ
同じ高校に通う尚志は誇りに思っているのです。


年子の弟・裕介もバスケに一生懸命で実力も有り、
勿論兄弟として好きだけれど、
きっと3~5年留学なんかで…

3

ブラザーコンプレックス 小説

椎崎夕  穂波ゆきね 

筋金入りのブラコンの結末

タイトルが示すように、兄弟禁忌ものかと思ったら、実は血の繋がらない兄弟で、
大好きな兄が自分の兄になった経緯を知れば全ては受け様の望んだ結果なんていうお話。
ドロドロ感のない、ちょっと爽やかにも思える義兄弟もので、この手の設定が
苦手な人も抵抗なく読める感じではないでしょうか。

内容は、3人兄弟で、長男の攻め様が大学進学と共に家を出ていたが、両親が仕事で
長期不在することになり、高校…

5

言葉にならない 小説

椎崎夕  コウキ。 

いつの間にか好きになってる

ノンケとゲイの恋のお話で、偶然の出会いから徐々に気持ちが傾いていくような
大人の男と大学生とのストーリー。
受け様はゲイで、バイト先の上司と付き合っているのですが、ある日些細なことが
原因でケンカになり、上司の彼の部屋から追い出され、でも手荷物を部屋に置いたまま
出されたので、帰る事も出来なくてマンションの廊下で困っていた時に、
そのマンションの隣人が出先から帰って来て、廊下で騒ぐなと苦…

2

言葉にならない 小説

椎崎夕  コウキ。 

豆柴時々ハムスターw

椎崎作品もいつも分厚い気がしますw
それだけ丁寧に、丁寧に、綴られているのだとは思いますが。
きっと省略できることもあったりするのかもしれないのですが、本当は気持ちが通じ合っているのに主人公がグルグルして意地張っちゃうせいで、なかなか進展せず、焦れったく思いながらも引き込まれていくのは、作家さんが好きな部類に入る欲目があるからでしょうか?
まったくの受け視点なので、攻めの気持ちは想像できはす…

2
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