椎崎夕さんのレビュー一覧

ぎこちない誘惑 小説

椎崎夕  陵クミコ 

いい人が一番恐い・・・。

初読み作者さんですが、あらすじに惹かれ購入。
面白かったのですが、
正直言って評価するに当たり、かなり迷いました。
BLとして面白かったか?と考えると難しくて、「中立」かなと。

末廣は、親兄弟がねずみ講にはまり、どこかに消えてしまったという
家族の事情から、自分の学費は自分で工面する苦学生。
姿を消していた兄が、帰ってきてくれたと喜んだ矢先、
末廣の大学の友人たちから、末廣の名前…

2

恋愛以上 小説

椎崎夕  雨澄ノカ 

好きで好きで好きで、壊れるほど好きだから逃げるのです

高校生だった二人の再会ものラブで、片方が一方的に音信不通になって、10年の月日が
流れてからのお話になります。
どちらも意味合いはちょっと違うのかも知れませんが、かなり執着度が高い二人。

二人は高校時代の親友同士、真面目で優等生の攻め様と、やんちゃで行動力のある
受け様ですが、二人の仲が急速に親しくなったのは高校2年からなんです。
それも、孤高の人みたいに、いつも一人でいる事が多かっ…

8

恋愛以上 小説

椎崎夕  雨澄ノカ 

逃げクセのある主人公

とことん臆病で逃げるのが上手い主人公に、いったいどうやってケリをつけさせるのか?
よくある本当の恋には臆病になる、同級生再会ものではあるのですが、
初回ざっと流し読みの時には、はずしたか?と思い放置してしまったのですが、じっくり読みの時には思わず引き込まれてしまった、評価が上がった作品でした。
最近萌えは?と聞かれると、この作品もどこに萌えるというのはないのですが、物語として読み手があ…

4

あなたの声を聴きたい 小説

椎崎夕  街子マドカ 

こんなにページ必要?

なんなんだろう、設定も亨(受)のキャラクターも本来なら好みのタイプのはずなのに・・・いや、椎崎さんではまだよかったんですよ。決してキライじゃないんです。『中立』にしましたが、その中では比較的『萌』に近いかな、という感じですね(でもやっぱり『萌』にはできないし、迷うこともなかった)。

ただ、やっぱり脇キャラクターにイヤなヤツが多いんですよね。とは言え、この作品は『全員』ではなかったところがまだ…

2

スペアの恋 小説

椎崎夕  陵クミコ 

ラブ不足。

馨(受)と渡辺(攻)のラブがメイン(のはず)なのに、伸也(元彼)とのグダグダがあまりにも多くて疲れました(二股とかいう意味ではなく)。そのわりにキャラクターの心情描写が足りないし。

伸也は確かにとんでもないヤツなんですが、でもコイツだけが悪いのか?と思うんです。なぜ伸也が諦め悪くまとわりつくかって、それは俊がハッキリしないからでしょう。あ、だからと言って伸也をかばう気はまったくありませんが。…

0

名前のない関係 小説

椎崎夕  青石ももこ 

このネガティブは無理。

馨(受)にも笠原(攻)にも、まったく感情移入できませんでした。とにかく馨が自虐的で、後ろ向きで陰気なんですが、それ自体は構わないんですよ。

私はネガティブな受も、暗い(不幸な)過去を背負った受も、それ自体は別に嫌じゃない、というよりむしろ好き要素なんですが、椎崎さんのこういうキャラクターは、自分でもなんで?と思うくらい好きになれません。苛立つのみ。

なんというか、椎崎さんの作品ってスト…

1

弟の親友 小説

椎崎夕  佐々成美 

あっさり

まあいわゆる『すれ違いもの』なんですが、あんまりいいとは思えませんでした。椎崎さんは、キャラクターが好きになれないことが非常に多いですね。

しっとりして切ないストーリーなのは間違いないのですが、意外性はないです。ありがちというか、思った通りに展開していく感じですね。でもそれが問題ではないんです。王道も好きなので。ただ、ストーリーの流れに入り込めませんでした。

理屈ではなくて、私が椎…

0

本当のことは言えない 小説

椎崎夕  街子マドカ 

キャラクターがダメだった。

限りなく『しゅみじゃない』に近い『中立』です。

スピンオフ元の『あなたの声が聴きたい』はまあそれほど悪くもなかったんですが、この作品は晴臣(受)がどうしても好きになれませんでした。『あなたの声が聴きたい』のときからキライでしたが、あちらではまあある意味『悪役』といってもいいくらいですからまだしも、メインになってもダメっていうのはね~。

とにかくうっとうしい!『後ろ向きぐるぐる受』自体は…

1

仕切り直しの初恋 小説

椎崎夕  金ひかる 

続編ですよ。

『三十二番目の初恋』のスピンオフですが、事実上続編といった方がいいのでは?と思いました。

これも結構好きです。椎崎さんはどうもキャラクターが好きになれないんですが、この作品は仁科(攻)も陽平(受)もまあそれなりによかったですから。ただ、私はやっぱり前作のCPの方が好きなので、本編(仁科×陽平)よりも梶山×想の後日談(?)の方が楽しめました。

相変わらず、脇(悪役)の信田が気持ち悪さ全開…

2

三十二番目の初恋 小説

椎崎夕  金ひかる 

(私にとって)椎崎作品の例外。

たぶん、椎崎さんでは一番(というよりほぼ唯一。もうひとつはスピンオフの『仕切り直しの初恋』ですから)好きな作品です。これはキャラクターがよかったんですよ(単に私の好みとの符合で)。

なんというか、脇キャラクターやエピソードがいちいち陰湿なんですよね。そこは椎崎さんらしいと思うんですが、この作品は珍しく主要キャラクターが私の好みに合っていたんですよ。
確かに想(受)はダメ(アホ)なんですが、…

3
PAGE TOP