藤田貴美さんのレビュー一覧

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

最初は衝撃、後から虚無感

人間って生きる為には何しでかすか解らない。
そんな人間の偽善や残酷さや儚さなど、生と死の狭間で揺れ動く感情が描かれていると思う。

一般的にはグロい。死体がうようよ出て来ます。この時点で駄目な方は読まない方がいいです。その後更に救いようのない事になるから。でもグロどんと来いな人にはこの作品は全然okだと思う(笑)

読みごたえは十分ある。先が気になってしょうがないし飽きさせない。なかなか…

7

リベット 小説

木原音瀬  藤田貴美 

ごく普通の恋愛

今回は「泣ける」の他に「ほのぼの」とか「暖かい」も入れておきます(笑)
本当に作者さんの特色が出ている作品ですね。
エロいシーンなんて全くない。
そこがいいかな。
よくある、金持ちでもカッコイイでもなくごく普通。
二人とも全然普通のサラリーマンで、冴えないとか書かれてるくらい平凡。
二人ともノンケ。
なのに恋愛しちゃう。

こういう作品があると、本当にBLっていいなぁと思ってしま…

6

リベット 小説

木原音瀬  藤田貴美 

深い想い

誰にも話せない。親にも友人にも恋人にも。

そんな秘密を抱えて毎日を送っていた初芝。彼の秘密とは自身がエイズにかかっていると言うことだった。病の辛さと誰にも言えない息苦しさが常に付き纏う。そして自分はいつか近い未来死ぬかもしれないと言う恐怖が。それでも、初芝は精一杯明るく振る舞っていた。そんな時、職場の後輩、乾に病気の事を感づかれて…?!

その後、乾(ゲイ)は初芝(ノンケ)の相談相手みた…

8

リベット 小説

木原音瀬  藤田貴美 

木原さんのセカイ

よく行くBLのレビューブログがあるんですが、そこでめったにない『地雷』と評価されてたこの作品、おそるおそる──いや、ワクワクしながら読みはじめました。木原音瀬さんフリークの私なら何がきても大丈夫だという自信があったのw
正直、確かにBLとしては地雷かもしれないと思いました。
萌えにくい。いや、萌えることに罪悪感を覚えるストーリーだ。
けど、面白かった。
読むあいだずっと、重苦しくて、胸のなかに石が…

14

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

グ…グロい

壮絶です。
とにかくグロい。
ハリウッド映画なんかではよくある設定ですが、「なんらかの災害により世界が死に絶え、生き残った人でサバイバル生活がはじまる」みたいの。
木原節で書くとこうなるのか…さすがやな…と、半分引きながら読みました。
王道BLばかり読んで食傷気味だったときにこの作品を読んだもんで、衝撃も大きかった。
単純なBLではないです。木原さんは、生きることの醜さを、真正面からがっぷりと書か…

5

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

心臓の弱いかたにはオススメいたしませんが

或る時突然、自分の住む周囲が砂漠と化してしまった。
そこに取り残された高校生の幼なじみ2人の運命は・・・・・!?
というところでしょうか。

ハジメに、このあらすじを読んだ時には、世界に2人だけが取り残された!?
と思っていたので、生き残っている人たちがいるとうことにまずは驚きました。
まぁ、良く考えてみれば、二人しか居ない世界で、話が展開するわけないんだけどね。
展開どうのこうのと…

8

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

これはBLなのか?

この作品を語る時、多くの評者はまずそこに着目している。
個人的な意見を言わせてもらうのならば、本作はBLではないと思う。
だからBLとしての評価というか萌え度は、私の中では最低ランク。
理由の一つとしては、やはりあまりに「ラブ」がない。
と言ってラブレスを描いているわけでもなく、別のものをこの人は書きたかったんじゃないのかしら・・・と、思わせるようなストーリー展開だった。
しかしボーイズ…

10

HOME 小説

木原音瀬  藤田貴美 

痛い系です。

これ多分1回読んで読み返していないと思う。
すっかり話を忘れてて、改めて読んだらビックリだった。
画像に帯は付いてないですが帯に「衝撃の書き下ろし」的なことが書いてあります。
まさにその通り。(笑)


私は書き下ろしラストの直己の決断がイヤ。
それに気づいて驚く青木と
立原のドアを開ける音が重なるシーンとかキモイ。
っていうかゾッとする。

画面を斜めに横切る大ゴマで
ド…

1

HOME 小説

木原音瀬  藤田貴美 

人を愛する難しさ、すれ違いの物語

好きだった男の姉の子供を、いつか好きだった人の面影をもつ男に成長するかと育てていた篤、しかし子供は無口で、愛想のない無骨な男になっていた。
ずっとしてきた事だからと、直己の食事の世話をして育ててきたが、母から勧められたお見合いをすると聞いた夜、篤を無理矢理おそってします。
暴力におそれ、おびえる篤に、一緒にいるのに、自分をみてくれなかったとなじる直己。そこで初めて直己を傷つけ続けていたことに気…

2

HOME 小説

木原音瀬  藤田貴美 

被害者、加害者……

木原ワールド炸裂ですが、まだ甘い方(笑)
最近の作品を見なさいな(爆)
木原さん、どこへ行きたいんだ???な作品ばかり。
でも初期の頃からこういうの書いていたとすると、推して知るべしなのかも。

一見、主役の篤は不幸の固まりみたいだけれど。
よく考えたら直己の方がずっとかわいそう。
篤は被害者ぶって更に被害者を増やすタイプで。
自己憐憫ばかりで周りの人間の気持ちになんてなれないタイ…

2
PAGE TOP