藤田貴美さんのレビュー一覧

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

これは怖い

ぎゃー、甘いBLばかり読んでた自分には、あまりの衝撃です。これはホラーなり。
怖いよう、とえぐえぐしつつ読み、読んだ後もえぐえぐが止まらない。
高校生の時読んだ「家畜人ヤプー」「悪徳の栄え」に衝撃を受けた時でさえ、こんなに怖いとは思わなかった・・・だってこれ、BLだと思ってたからっ。まさかのショックが大きかった・・・。もともとホラー好きな人じゃないと無理かもしれません。
文字通りの弱肉強食・…

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WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

何を選択しても後悔するよ……きっと

亮介はしのぶがいなければ何もできない存在なら,しのぶは亮介がいなければ何かをできない
存在,そんな感じがする……行動の理由に「亮ちゃん」がいないとダメみたいというか.
お互いに,相手を依存させているつもりで相手に依存してる感じ.

伊吹が自覚してたかどうかわからないけど彼の決めたルールって,時間が経てば経つほど彼のことを追い詰めていくと思うんだよね.
だって,この状況で排除されない側であ…

3

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

BLにもこういう作品が必要

何度も読み返したい作品かといわれるとそうではない。
胸糞悪いです(苦笑)
BL版バトル・ロワイヤル?うーん、ドゥームズデイ?
ただ、やたらナンセンスな甘さだらけのBL界にあって、一石を投じるストーリー。
ま、文学界全体から言えば、特段、目新しさはないので、そう考えるとこの程度で賛否両論になるBLってまだまだ文芸として底が浅いなってことになるんですが。

えー、しかしあえて神評価。
何…

7

HOME 小説

木原音瀬  藤田貴美 

アリでしょう、うん。

私も、数年前、手術で顔の形変わったんですよ。
義眼にはならなかったんですが、半開きの状態です。
つい最近まで、私もマジで直己と同じでグラサンかけてました。
諸事情あって、今グラサンはやめて、表紙の直己みたいに、前髪で片側の目、隠してる状態です。
手術でではないけど、元から手足が悪くて、足は、今前よりもさらに悪くなって来ているので、正直、最近外歩くのがイヤですね。

まぁ、色々と相違点は…

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リベット 小説

木原音瀬  藤田貴美 

淡々と

親友と思っていた男に強姦され、更にそれによってエイズになってしまった初芝。
その親友は既にエイズで亡くなっていて、怒りをぶつける先もないという全く理不尽でやりきれない酷く残酷な目にあった初芝。
ホント、木原さん痛い設定でやってくれるなあ……。

初芝はその病を隠しつつ、恋人(女性)と付き合い、教師をしています。
しかし後輩教師の乾は、初芝がエイズである事に気付き何かしらと世話を焼き心配を…

8

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木原音瀬  藤田貴美 

言葉もなく…

言葉もなく分かりあい、理解しあうのは至難なんですよね…とにかくこの2人互いに言葉が少ないし、不器用すぎて2人は愛を知らなすぎる。上手くいかないんですよホントに。直己が何を考えてるのかわからなくて悩む篤。そして、父の劣等感に苛まれて苦しむ直己。2人とも耐えがたい悲しみを背負っています。

互いに知らぬ間に傷つき、傷つけられて気付かない。想いも届かない。
木原さんの作品ってほぼそうなんですが「キ…

6

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

短編だったら化けたかも

グロやカムバも一般小説やマンガ等で読み慣れてるので、そこに抵抗は殆ど無かったんですが、突然に消え去ってしまった世界というのはBLでは珍しいですがSFだと結構題材に使われてたりしますね。
そういう意味でこれをBLで書こうとした木原さんの心意気というかBLというテンプレな枠に囚われないぞというのは何となく伝わってくる気がします。
けれど先にも書いた様にSFではさして珍しくない設定なので、そう思って…

2

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

懐かしい

思春期の頃に読みあさった、昭和初期エログロナンセンスの小説を思い起こしました。

読みやすく、受け入れやすい文体に安心感はあるものの、BLでまさかのナンセンスエンド。読了の瞬間「おおっ!!」と拍手したくなりました。特に最後のしのぶの行動は締には最高のアクションだとも感じられます。カニバやネクロフィリア(人体の一部ですが)がお好みの方が、BLで萌えるにはちょうどいい作品かと思います。
2編から…

5

HOME (新装版) 小説

木原音瀬  藤田貴美 

直巳の切なくもいじらしい愛の形

 この作品を買う前、いろいろレビューを見てどんなものかと思っていたけど、読み終わって直巳がいい!
 もう切ない、いじらしい、収まるところに収まってよかったねって感じだった。
 途中もう出口のないところをぐるぐるしている時は、苦しくて息がつまって辛かったけど、アルコール中毒に主人公がなったような感じの時に直巳があらわれるところからもう、ああやっと二人に希望の光らしいものが見えたねと思い、キュンキ…

7

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

極限状態に置かれた人間のとる行動

これはBLのくくりではありませんね。


萌はないけど考えさせられる話。


極限状態に置かれた時に人間はどう行動するか。

ある日突然これまでの日常世界が崩壊し「無」になった時、極限状況下の人間は理性を失わずにいられるか?

飢餓状態になった時、人は人として犯してはならない殺人、食人をしてまで生き延びようとするか、人間性を失うくらいなら死を選ぶか…。


私なら死を選びたい…けど仲間の…

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