奈良千春さんのレビュー一覧

愛されたがる男 小説

樹生かなめ  奈良千春 

不条理な男続編

邦衛ってそーいえばこんな男だったか、、、。
前作に引き続きたくあんとゾウにはまってたけど次は酒瓶とチーカマ(笑)
どうしようもないめんどくさい男ですよ。
前作でフラれて豹変しちゃった果穂ちゃん。雅紀に執着し明人にまで雅紀を監視しろといってくる始末。
元凶の邦衛は嫌なら別れろと雅紀の心をメタメタにします(笑)
邦衛のせいでホモになっちゃった立良が今回メインで立良の彼氏である麗しき麗人はなん…

0

君だけが僕の奇跡 小説

千地イチ  奈良千春 

咲き誇る花と、輝く星と。

カラフルで心躍るような楽しげで優しい表紙絵。
色とりどりの花と星。武の作品はきっとこんな色彩溢れる優しい絵なのでしょう。
『色の無い世界』で生きてきた慎吾が初めて極彩色を見た時の衝撃は、
きっと想像を絶するものだったに違いありません。
――身も心も、すべをて奪われてしまったと思った
――瞬きや呼吸の仕方も忘れてしまった
『運命』と思ってしまうのは、確かに当然だと思います。

武は、…

5

山倉造園チョキチョキライフ 小説

吉沢純  奈良千春 

奈良さんのイラストとベストマッチ

奈良さんのイラストで作品のイメージがすんなり入ってくる感じで良かったです。
主人公二人が植木職人と言うシブイ職種も攻めになる山倉のイメージに合っているし
やんちゃな敦士が一応弟子になるのですが今どき風な若者なのに、
実は一途に山倉が好きで健気だけど、その気持ちの置き所がないから、
フラフラ遊んでしまうのも逆に切ない感じだけど、おバカなんです。

山倉は妻を事故で亡くした頃に仕事仲間でも…

6

血鎖の煉獄 小説

秀香穂里  奈良千春 

近親相姦ネタが無理な人は無理

 心療内科医の国友は、16歳の時に「あんたの子だから」と言われて、息子を預けられた。
 それは、二つ年上の女の人と関係を持ち「生がいい」と言われてできた結果の子供だった。
 その子供・悟ももう二十歳。
 大学生とモデルという二足のわらじを履き、順風満帆な人生を歩んでいるように思えていた。

 ところが、国友が酔っぱらってしまった同僚を自宅に連れ、玄関先で押し倒されそうになっているのを見て…

2

准教授と依存症の彼 小説

四ノ宮慶  奈良千春 

セックスって?

「可哀想にという同情」と
「頑張れという応援」と
「ゆっくりとという見守り」
の気持ちが私の中に湧いてくる1冊でした。

過去に虐待や相手に都合よくつけられた間違った常識。
食事をするためにはセックスをしなければならない
言葉通り後見人となった恭平にも同じことを求める瞬。
だけど本気で瞬を愛してる恭平にとってその行為は意味のないもの。
そのためにセックスを拒み瞬にどうして自分なの…

6

龍の恋、Dr.の愛 小説

樹生かなめ  奈良千春 

姉さん女房

これ3作目なんですね。
違う絵師様で2冊でておりその続編が「龍の恋、Dr.の愛」のようです。

年下攻めのお医者さん受けです。

うぅぅヤクザもの大すきなのですが
年下攻めのヤクザの組長が19歳・・・・。ちょっと設定がありえない。
小さいころ諒一のお世話になっていた清和。
子供の頃はおむつすら替えてもらった仲(笑)これ平気で清和の舎弟にもらす諒一が信じられないっ。
寡黙な男に成長…

4

「爽秋の日に、ふたり」 准教授と依存症の彼番外編書き下ろしペーパー 特典

2人だけの時間。

恭平の研究室での2人だけの甘やかな時間の記録。
詩作に没頭してしまうと2人だけの空間も、恭平でさえ舜からは切り離されてしまって。
それをちょっと淋しく思ってみたり。
けれど、出来上がった詩を誰よりも恭平に好きと言ってもらえることを喜ぶ舜の姿にこの上ない幸せを感じてみたり。
なんていうか、切り離されてしまう自分に寂しさを感じつつも、最終的にはニヤニヤしてる恭平の図が浮かびます。
舜ももちろ…

0

准教授と依存症の彼 小説

四ノ宮慶  奈良千春 

こんな言葉じゃ伝えきれない。

偶然サイトで新刊が出ていることを知り、あらすじを読んでみたらなんだか気になる感じだったので早速購入。
………面白かったー。
設定が設定なので読む人を選ぶ作品ではあると思うのですよ。
摂食障害とか性的虐待とか。
間違った常識を植えられて育った舜が少しずつ変わっていく様子を描いた作品。
閉ざされた環境の中で育ったせいもあって常識を知らず。
これまで、植えられた常識の中で生きてきた部分があっ…

6

准教授と依存症の彼 小説

四ノ宮慶  奈良千春 

受けちゃんを抱かない攻めが、来ましたよ

四ノ宮先生は、これが2冊めです。
1冊めは『玩具の恋』で、健気に攻めへと頑張る受けの話だったけれど、本作の方が格段に印象深いですね。
BLを楽しむ為の文章は読み易く、舜の変化や篠崎の葛藤を読み取ることができました。

ただですね、セックス=食事、の舜に、
「私のこと愛してないなら、もうしないー」って篠崎の決断は、舜にとっては青天の霹靂ですよ。
点滴の24H栄養なんてたかが知れてる。

6

山倉造園チョキチョキライフ 小説

吉沢純  奈良千春 

好きな人がいるから頑張れる

デビュー作が建築業、そして2作目のこの本は造園業の植木職人。
ガテン系が続きますが、これもまた汗臭くない爽やかなガテン。
そして、この作家さんの特徴なのでしょうね~自分が感じる「男っぽい」恋愛の有り方が描かれていて非常に好みなのではあります。
ちゃら男と言われる23歳のやんちゃ男子と、38歳のやもめ職人の歳の差カプ。
題名からしてコミカルな雰囲気が漂いますが、この主人公23歳のキャラクター…

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