奈良千春さんのレビュー一覧

唇で壊される。 小説

橘紅緒  奈良千春 

独特の雰囲気でした

橘紅緒さんの小説には、独特の雰囲気があると思います。正反対な雰囲気が同居してる感じです。メルヘンでふわふわした雰囲気と、退廃してささくれた雰囲気。
どちらかといえば苦手な雰囲気なんですが、それでも最後までググッと惹き付けられて読んでしまいました。

主人公は恋愛にトラウマを持つ大学生です。
遊び相手はたくさんいて、挨拶のようにキスはするけど、それ以上は許さない。
そんな彼が、ある男と出会ってから変…

3

ラブ☆コレ 5thanniversary 小説

夜光花  ふゆの仁子  森本あき  高橋悠  奈良千春  わかな 

お得な一冊☆

ラヴァーズ文庫創刊5周年記念BOOK
5月に発売されたラヴァーズ文庫3冊
『花の残像』夜光花、『獅子の爪牙』ふゆの仁子、『さらわれた花嫁と恋愛結婚?!』森本あき
の番外編とレーターさんのキャララフなどが載ってます。

3作も入っててレーターさんのラフ画も見れてかなりお得な一冊でした。
奈良さんのラフ画が13ページも(*´Д`)
数ページですがレーターさん達の描き下ろし漫画も載っていておもしろかった…

5

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

痛い

今のマスコミとか、風潮とか、いろいろ考えさせられちゃう今作。

さゆりさんの振り込め詐欺をきっかけに、芽吹が弁護士時代に担当した事件や、芽吹の過去もいろいろ出てきて、いかにもシリーズ物らしい展開。

「信じる」をキーワードに、今回はかなりつらい展開で、バッドトリップ中の芽吹が痛々しい。
それでも「信じたい」とがんばる芽吹
結末はかなりつらいけど、どこかに必ず救いはあるのね。

今作…

2

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

第3弾ですねっ♪

交渉人シリーズも3冊目です。
裏社会というか・・・ヤのつく自由業のお話が好きな自分です。
第1弾は「交渉人は黙らない」
第2弾は「交渉人は疑わない」
でした。

今回は”振り返らない”ということで、芽吹の弁護士時代の話が絡んできます。
今回は前作で出てきたホストクラブのミツオからの依頼が発端となっています。
様子のおかしいミツオの友人の斉藤が振り込め詐欺のグループに加わっていること…

7

デコイ-迷鳥- 小説

英田サキ  奈良千春 

スピード感に陶酔

息を詰めるように読んで、しばし放心。
前編で広がったものが、一気に収束。スピード感があって、苦くて、最後は甘かった。

前編は主に火野と安見の出会いとやりとりがゆっくり語られ、二人の関係も何かねっとりとした不安感があるものの甘やかで優しい。
後編で安見が記憶を取り戻してからは、火野が一気に覚醒・・・
やはり只ものではなかったね。火野。
まさしくLOVE and HATE。そして束縛と執…

3

蛇恋の禊 小説

沙野風結子  奈良千春 

蛇の脱皮

『蛇淫の血』の続編。
凪斗が組長になるということでヤクザもの全開です。
でも凪斗はもともと美大生だったし、歳も若いので決してオラオラ系というわけでもなく。
むしろその逆でした。

凪斗はまだ若いし、組長にふさわしくないと思った組の仲間が凪斗を狙ってきます。
簡単に言えば仲間割れですね(^_^;)
そのせいで凪斗の周りの人間が傷ついてしまい、ショックを受けた凪斗は鬱状態になってしまいま…

7

琥珀色の誘惑 小説

義月粧子  奈良千春 

あっさりしてるかなあ

ストーリーは王道ですね。
家を家事でなくして身寄りもない主人公(受け)がたまたま入ったバーでバイトすることになり、そこで温かく見守られ、オーナーに手を出され好きになってしまうという。
しかもそこはゲイバーだったっていうね(笑)
最後には主人公の親が借金をしていて親の行方がわからず払えと脅され…受けピンチ!→攻め救出☆とまあ金持ちのスーパー攻め様のおかげで一見落着。
盛り上がりがないというか…

0

愛してないと云ってくれ 小説

中原一也  奈良千春 

フェロモン全開エロ悪オヤジ

下ネタはちょっと苦手かも……って思ってたんですが大丈夫でした。
嫌な感じがなくて登場人物たちのおばかなやりとりに爆笑です。

不良オヤジたちを蹴散らす美人医師・坂下の強気なところが魅力的。
まさに“はきだめに軍鶏”です。
斑目のセクハラ発言にメスをカッっと投げつけるやりとりがほほえましい。

暴漢に襲われた坂下と斑目の逃走劇は爆笑必須!!
追手をかわすためのホモカップルの芝居で

6

恋でなくても 小説

真崎ひかる  奈良千春 

そこまでお互い、意地はらなくっても

オレ様男に、つい、尽くしてしまう、有能なクール美人さん。
お互いに好き合っているのは見え見えなのに、意地を張り合って好きだと言えない。

えーと、、、
私、この手の、オレ様男が、ハッキリ言って大嫌いです。
尽くす方も、共依存みたいなもんで、ハッキリ言ってバカだと思います。
そんな地雷ネタの本ではありますが、この位なら、まあまあ、かわいげがあるので、サラッと読めました。


似たよ…

0

愛しているにもほどがある 小説

中原一也  奈良千春 

坂下先生、かわいいよー

発売日を過ぎてもどこにも売っていなくて、昨日やっと手に入れてきました。
シリーズ2作目なのにとっても面白かったです。
続き物ではないし、1作目でカップルが出来上がっているし、エピソードだけで同じシチュエーションのお話を引っ張るのはなかなか難しいと思うのですが、コメディの部分とシリアスの部分の緩急の付け方が絶妙で結構でございました。
神評価にしてもいいかなと思いましたが、北原があまりにもステレ…

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