凪良ゆうさんのレビュー一覧

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

彼も人間

あらすじの「スクールカーストLOVE」に、いい意味で裏切られた感じ?
「絶対君主への信仰が、欲望に堕ちるとき」っていうより、「絶対君主への信仰が欲望を昇華させすぎて、彼も人間だということを全く忘れてしまったような相手を、いかにして落とすか」っていうお話だった。
平良の妄信的な愛は、奉仕することだけ、奉仕することを赦してもらうだけで、それ以上を求めるなんて絶対あり得ないと完結してしまって、実のと…

7

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

切なくてあったかい

主人公が生身の人間じゃない(アンドロイド)というので
最初はあまり期待しないで読み始めましたが
このタイトルの「ショートケーキの苺にはさわらないで」のセリフに
何度も何度も涙しました。
ドールというアンドロイドがある未来の話。
その未来に戦争があって、戦争によって愛し合う二人が引き裂かれ
でも、いつまでもシンのことを想い続ける南里。
丸型のアンドロイドがショートケーキを見て
「ショ…

11

恋愛前夜(2) 求愛前夜 小説

凪良ゆう  穂波ゆきね 

惚れた・・・・

「恋愛前夜」では正直好きになれなかったオネエキャラの当て馬、ヤコ先生。
「恋愛前夜」を読む前からそのスピンオフがあることは分かっていたものの、正直「恋愛前夜」を読んでいる最中は全く興味が湧きませんでした・・・

だって、このヤコ先生のスピンオフなんて・・・。オネエキャラのBLはちょっとなぁ・・・という感じで敬遠していました。

ところが、「恋愛前夜」を読み終えた後に、ヤコ先生に興味、とい…

5

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

ストーカーなのにいじらしい。

多感な時期に平良から寄せられた、信仰にも近い一途な想いは、清居にとってもまた重要で必要な存在だったということに、当の本人たちはまったく気づいておらず。高校卒業後に再会したときからは平良から清居に視点が変わって、美しい清居の内面はけっこう天然ということがわかったり、平良はもうどうしようもなく信者だし、どこまでもすれ違う二人が面白くて一気に最後まで読んでしまいました。
気になったのは小山君の気持ちの…

9

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

やっぱりやられた~。

小説を読める時間なんて最近、私には無かったんですが一気に読んでしまった!
久しぶりに集中した時間をすごしました。

他の姐さんが言うように泣きに、泣いた。
私もこれはネタばれ無しで読んでもらいたい。

近未来もので、攻めの南里くんと受けの裏ドール(性的アンドロイド)シンの永きにわたるラブストーリーです。

出会いから最後に至るまで凪良ワールドを楽しんでもらいたい。

何度もこの…

5

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

五ミリの隙間には

高評価が続いている「美しい彼」ですが、私、手に取るのに非常に躊躇っていた、後ろ書きの煽り文句がございました。
「スクールカースト」でございます。
ああ、もしも片方がカーストの頂上で、片方が底辺だったら。今や遠き昔の出来事として、処理されている私の昔のトラウマが喚起されてしまうのではなかろうか?
結論から申します。その通りでございました!
1話目の「美しい彼」が痛い、痛い。クラスで浮きまくっ…

12

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

泣いた、泣いた

アンドロイドとの恋ということで、近未来SFです。
セックスマシーンとしての裏ドール、子どもの頃から裏ドール一筋、いつか自分のドールと暮らす日のため、バイトに明け暮れるオタク大学生がひょんな事から手に入れた裏ドール。
もう、このドールとの出会いのいきさつから泣きっぱなし。
ドールを家に連れ帰ってからも、二人の会話の一つ一つに涙して、
そして、二人での初めての食事で出てきた言葉が、タイトルにな…

7

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

トラウマ…

あまりにも自分の黒い過去と激似で…
読むのがしんどかった…
読み終えた直後の感想がこれだもん。
「暗黒の高校生活…カースト制度でフラッシュバック…鬱鬱…」
コミュニケーション能力がまったくない自分ととても被るんですよね…
最初の一歩(自己紹介)で躓くクラスでの浮きまくりの自分がこの小説で
頭の中で暗い影を落とす…あぁぁぁぁ惨めだ…
もう、辛いのなんの。
前半部分でまず鬱状態になって…

12

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

こんな純愛ズルい!

読み終えた感想はタイトル通りです。

アンドロイドとの恋ということでしたが、泣かされる…そんな予感はひしひしとしていましたが、こんなに泣かされるとは!捲る度にはらはら涙が…

攻めのナンリ(ここはカタカナで)と受けのシンのお互いを想う気持ちは紛れもない慈しむ思いやる愛でただただ感動でした。

ショートケーキのイチゴにはさわらないで
と題名にありますが作中では
ショートケーキのイチゴ…

10

愛しのいばら姫 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

続編というか

スピンオフものだったのね。

元作「365+1」には「神」評価だったんだ、私。
でも、全然美山も久保田も記憶にないような、、、記憶力低下しすぎ。

とりあえず、元作を読んでなくても、思い出せなくても、単独で読んで全然問題なくおもしろい。
冒頭から登場する、紺と綾野っていうできあがっちゃっている同性カップルのいきさつが知りたければそちらも読んでねってことで。

紺と綾野が、地縁とか幼…

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