凪良ゆうさんのレビュー一覧

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

欲しかったもの。

何度も読み返したくなる本。
スピンオフだそうですが、受けがひどい男だったという前作を読んでないので、加瀬がひたすらかわいそうでいじらしくて頭なでたくなった。
我慢とも諦めとも言えるような孤独を抱えてて、でもそれを同情してって振りかざしたりしないし、ときどき方向を間違うその健気さが・・・っ。

暗めの作品なのかもしれないですが、加瀬が前向きになろうとしているし(一般的なポジティブとはちょっと…

4

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

健気さとは。

何が泣けるって詐欺師をしている蓮の唯一の願いが、いつかどんなに小さくても田舎でもいいから自分の家を持ってそこで犬と暮らすって、もうその夢に出だしから涙。
罪を償って受け入れられた後も、何も欲しがらず一人で立とうとする健気さが歯痒く泣ける。
きっと幸せな環境で素直になれたら、加賀谷さんが困っちゃうくらいもっとかわいくなるんだろうなと思う。

暗い話が苦手なので、あらすじを見てちょっと躊躇し…

1

まばたきを三回 小説

凪良ゆう  円陣闇丸 

(メ・ん・)?ありり・・・?

凪良先生はそこそこ追いかけている作家さんなので、発売日と同時にわくわくしながら買ったのでしたが・・・。
あれ・・・なんかモヤモヤするなぁ・・・と思い、二度読んでみました。
が、結局二度目もあんまりしっくり来ませんでした。

ひょっとしてファンタジックな内容の部分と円陣闇丸先生の絵が合ってなかったせいなのかなぁとか。もちろん円陣闇丸先生の絵は大好きです。が、リーマンものや大人な雰囲気が強いイ…

7

天涯行き 小説

凪良ゆう  高久尚子 

読み返すには重いけど…

高久さんの絵の感じからは想像できなかったほど
ヘビーなお話でした。
でもだからこそ読後嫌な気持ちにならなかったのかな。
色々あっても未来が明るいような、という事もありますが。

何も知らない間柄で、お互い深く踏み込んだりしない。
関心も無いはずなのに一緒に暮らすことが思いの外苦じゃなく
むしろ少しずつ知りたくなり、
相手の“何か”を埋めたくなる。
いつまでも一緒にいるなんてきっと…

2

恋をするということ 小説

凪良ゆう  金ひかる 

恋のお話

凪良さんは好きな作者さんなのですが、
私の中で、作品によって合う合わないの差が大きく、
シリアス気味の作品はどうも苦手です。
今回も、私にとっては、「得意な作品ではないだろうな~」
と分かっていたのですが、表紙の雰囲気に引っ張られて購入しました。

2人の恋へのステップを味わえる作品です。
ちょっかいを出してくる女友達や元彼、元カノに
む~~とギリギリしながらも、楽しんで読めてしま…

2

天涯行き 小説

凪良ゆう  高久尚子 

ん~。。

まぁ、申し訳ないけど乗り切れなかった。。というのが実際。
近親相姦万歳!禁忌万歳!手篭め!?はぁはぁ
シリアス路線でもぜんぜん私個人としては問題ないのですが
結局のところ、気持ちが上手く乗りませんでした。
結局どーなのよ。。。と思ってしまったというかなんというか。

巻頭と巻末のデジャブ感は凄く良かったですし
重たい過去、記憶を持ち、何もかもを失った二人が出会い
惹かれあう~の結論…

3

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

続けて三回読みました!

とにかく暗~い主人公。
途中でなんとも恐ろしい夢まで見ちゃいますし。
なのに、読み進めば進むほど、とにかく愛しいのなんの。

後から前作の「夜明けには優しいキスを」を読みました。
すると、あっ!と思うエピソードというか、二作の繋がりが…!
思わず二回も読み返し、短期間で三回読んでいました。

大人でお茶目な相手の男といい、働く店の親子といい、野良猫ちゃんといい、元彼とのエピソードと…

5

まばたきを三回 小説

凪良ゆう  円陣闇丸 

この作品に見るBL小説の未来

本作は「これからのBL」の新たな王道になるのでありましょうか。
2012年度に高評価が続いた尾上与一氏、BL界の黒船到来か!?と思わせる咎井淳氏
そして本作を見るにつけ、BL界は新しいフェイズを迎えたような気がしてなりません。

本作は幽霊というか、生霊というか、ともかく「生身」じゃない恋人同士が
あの世とこの世の狭間で大げさにいえば「生き方」を模索するストーリー。

確信犯的に往年…

9

恋をするということ 小説

凪良ゆう  金ひかる 

タイトルそのまま『恋をする』お話。

大変申し訳ないんですが、凪良さんは何読んでもあんまり合わないんです。コメディはまだしもシリアスは特に。う~ん、まあ『上手い』のかもしれませんが、それ以上の何もないという感じですね。

それでも、非常に評価の高い作家さんですし、何より自分の中で『どうしてもダメ!』までは行ってないので、ついなんとなくというか、どこかに次こそはという気持ちもあって買ってしまうんですが、勝手に期待しては外され(個人的…

5

恋をするということ 小説

凪良ゆう  金ひかる 

ゆっくりとじんわりと

また新しい凪良さんを読めて幸せです。
最初、本の帯をみたら「呂久さんは野菊みたいな人だ」ってあるから、「野菊の墓」なのか!?と思ったら本当にこの言葉が(笑)
本当にただゆっくりと、出会いがあって恋があって、何気ない日常の中でゆっくりと気持ちが育っていく様が展開されるだけなのに。
だけなのに、って言ってしまったら味がない。
読んでいるうちにまるで自分が、ときに月浦くんになり、ときに呂久さんに…

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