二越としみさんのレビュー一覧

ワイルド・キャット 小説

ジュディ鈴木  星野ケイ  二越としみ 

読みやすい小説でしたが

世紀末作品によくあった、ありえない設定かつ救いがない話でした。
設定を飲み込めれば話自体は面白かったと思うのですが、希望が見えた矢先に殺されて終わりという、ありがちなバッドエンドで興醒めしました。


以下要約です。

香港人の受けは、サイモンというマフィアの男に見染められてしまい、脳にチップを埋め込まれた。
身体能力が劇的に向上するも、定期的にサイモンと関係を持たなければ頭痛で死に…

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ガレキの楽園 コミック

二越としみ 

SFで特殊設定でショタ属性

異世界ファンタジーというか、SFというか、特殊設定なだけに最初はとっつきにくい感じがします。しかし異色という意味では新鮮な作品。普段なんの変哲もない舞台(会社員とか)が好みなだけに頭に残る作品になりました。

特殊な任務を負って刑務所島に潜入した主人公・時雨。そこで彼を手引してくれたのはその島で育ったという看守の少年ユウト。
最初はBLらしいノリはなく、というか、ユウトが子供なため(たぶん1…

1
非BL作品

天使昇天 小説

星野ケイ  二越としみ 

究極のハッピーで究極のアンハッピー

アトガキに書かれているこの言葉に深く頷いてしまいました。
星野さんはハッピーエンド!と書かれていますが・・・確かにこれ以上のハッピーエンドはないのかも知れません。真っ白なキラキラした希望を感じさせる終わりです。
だけど、だけど・・・!!泣きたくなる終わり方でもありました。

天使シリーズは、忌み嫌われて虐げられても健気過ぎるJJ、JJの痛みを思いやれる強くて優しいタツヤ、孤独を救ってくれた…

2

ガレキの楽園 コミック

二越としみ 

前半はショタ+アクション、後半はうじうじ恋愛もの?

作者さんの売り(といっていいと思うのですが)のアクションが楽しめる、BLとしてはわりと異色な作品でしょうか?
前半は受がまだ子供なので、ロリショタが駄目な私はビビリましたが、直接的なシーンはなく基本アクション。かっこよかったです。そこばっかり読み直してしまった・・・。
後半は受が私のぎりぎりOKな範囲に成長してからのお話で、ちゃんとBL。ちょっとへたれ。
たしかにこの作家さんの商業初BLなの…

2

JIHAI -磁海- 3 コミック

二越としみ 

ほっと光の見えるラストでした

すごく劇的な展開と、穏やかなラスト。
それぞれの人にそれぞれの事情があって、みんな必死で生きています。

アオイの足掻く姿が、どんな場面でも切ないんです。
ディスが英雄に戻れば、寿命を解除できる。英雄時代のことをディスがとても悔いて傷ついているのを知っているから、「長く生きたい」と願う気持ちと「大事な人が苦しむくらいなら18歳までを穏やかに過ごして幸せに死にたい」と思う気持ちのはざまで苦し…

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JIHAI -磁海- 2 コミック

二越としみ 

アオイがだんだん可愛くなる~><

自分の寿命がハッキリ分かっていたら、どうするだろう?

病気で「余命○ヶ月」とかとはまた違って、体は健康そのもの、若さもある、けども18になれば自分の寿命は尽きる。
それが分かっていると、人はどうしたいと思うんだろう?

私だったら何もする気にならなくて、自堕落な日々を送るだろうと思います。
「生きているうちにコレを終わらせたい」とか「コレを完成させたい」とか、何かに一生懸命没頭する人…

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JIHAI -磁海- コミック

二越としみ 

考えれば考えるほどテーマが怖い……

絵が綺麗だしアオイが可愛いからふわ~っと読みますが、よくよく考えるとこのお話のテーマは深くて怖い。

磁場の変動により人の住めない地域・磁海(ジハイ)が生まれ、生きるのが難しくなった人類は、“レイバント”と呼ばれるクローン人間を作ります。
彼らは見た目も心も人間とまったく同じ。
仕える主の元で普通に生きているんですが、胸に刻まれた数字が“レイバント”の証。
アオイの刻印は”18”。18歳…

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クロイツェルソナタの夢 小説

水壬楓子  二越としみ 

泣いた…

ちょ…、最後、声あげて号泣してしまったじゃないか。
悲劇的な結末しかありえないのは途中からはっきり分かるのですが、それでも耐えきれなかったです。
ロミジュリ設定での悲劇は、大円団と同じぐらいの予定調和なんですよね。

水壬楓子さんのデビュー作です。投稿作品。
物語への愛というか魂を感じました。
手抜きの存在しえないデビュー作って、その作家さんの情熱のすべてが詰まってるってよく言われますが、この作品…

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ガレキの楽園 コミック

二越としみ 

前半はアクション、後半は、、、

二越としみ先生の本は初めてですが面白かったです。
受け(健気)の過去を思って今一歩が踏み出せない(ヘタレ)攻め。
いつでも欲求不満なユウトと禁欲的な時雨。
重くてネガティブなユウトを時雨よ早く受け入れろ!と思いながら読みました。
繰り返し読めるBL本は貴重ですね。
皆さん書いていますが、カットされたエピソードが惜しいです。

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ガレキの楽園 コミック

二越としみ 

商業誌では初のBLなのですか!

同人誌ではガッツリしたBLも描かれていたので、
これが商業で「初BL」と聞いて意外でした。

時雨が刑務所からユウトを救い出す前半は、
アクション映画のようです。
性の玩具として扱われてきたユウトを救い出し、
人間として接してくれる時雨にユウトが惹かれるのは、
当たり前だと思いますし。共感できました。

しかし肉親のような情愛を注いでくれる時雨に恋をして、
恋人のように愛された…

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