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8/20(合計:192件)
本仁戻
だよし
この作品に描かれている愛し方は、 まず恐らく万人が理解できるものでなく、 嫌悪する人も、拒否感が先に立つ人も、 もしくはこの感覚自体、理解が出来ない人も居るかと思います。 身体は交われずとも、視線を交わし、言葉を交わし、心を通わせる。 ただ、お互いその身には欲望が存在し、 熱くなる身体と滾る欲望の向かう先、昇華の仕方が万人とは異なるという事。 そんな二人の情念の行きつく先は一体ど…
トーゴ
ネタバレ
ファンタジーで楽しむ男同士の世界が、美紅と麗子の2人の女性が存在することでどこかリアルな感情が湧き上がります。 のほほんと喜劇の様相だった1巻に、こんな関係も有りだよねと割り切っていた思考が、2巻で男と女の駆け引きと独占欲が渦巻き、3巻で決壊してしまいました。 突如スイッチが入り、山咲の気持ち、藤尾の気持ち、美紅、麗子、克己。 あらゆる方向から一気に押し寄せ受け止めきれず感情が溢れてしまいま…
雀影
精緻な絵で展開される、貴族様とドイツ人執事のねじれた愛憎物語。 設定的には古式ゆかしい耽美な世界で、もう、このおどろおどろしい程美しい絵だけでお腹いっぱい。 ストーリーは、冒頭で語られた結末に向かって、二人が破滅への道を堕ちていく様を描いていくのだろうが、残念なことにこの本ではその途中まで。 絵は、ほんとに細部まで素晴らしくエロい。 きっちり着込めば着込むほどエロいってところが、ほんとに凄…
はるぽん
腐歴も長くなりましたので、作者さんのデビュー当時から存じ上げているのですが、『恋が僕等を許す範囲』の2巻くらいまでは大好きだった作家さんなのです。でもそれ以降は、飼育係とか探偵とかほぼチェックはしているけれど、自分の好みとはどんどん合わない方向に行ってしまってる気がします。 耽美が苦手なわけではなく、むしろ好きですが、自分の理解のできない耽美は読んでいてすごく苦痛です。 まず最初の読み切り…
mobu
耽美の世界に前々からチャレンジしたいと思い あらすじを見て好きな設定盛りだくさんだったので迷わず購入 好き嫌い分かれる内容だとは思いますが このドロドロの世界観を美しく描く作家さんの力量はすごいと思いました。 内容は感想の表現が難しいので他の素敵レビューを見ていただくとして、 この評価の理由を述べさせていただきたいと思います。 最近作家さんを救うには出版社への直接の声が大切だと分か…
迷宮のリコリス
本仁先生のコミカルでシュール、そして最高にハイパーな一冊です。まるごと表題作ですが、各話に依頼人が出てくる一話完結型です。この表紙、めっちゃカッコよくて大好きです! ・『drive 1.イヤイヤ乗る』 チェリードライブ=童貞に乗ると言うことで「何でも屋」をしながらあわよくばイケメンや美少年や美人レズ姉妹に乗ろうと思っている菽蔵と、チェリー目当ての飯田。そしてパシリのケンたん(ノンケ)。…
冒頭逢引の約束をする山咲と藤尾に、早速2人のいやらしい姿が見られるのネ。 そんな期待に胸が高鳴ってしまいます。 けれどそんなピンクなオーラをぶち壊す美紅のバレバレな牽制に、楽しげに4人でショッピング。カッコハートマーク。 の図が、形容し難い恐ろしさと面白さが入り混じり落ち着かない気持ちになりました。 若さゆえか、本能か。 自分だけを見て欲しいと独占欲に駆られ、藤尾と山咲の関係に追い詰めら…
「探偵青猫」からハマった身として買わずにはいられず。 小難しいタイトルに大人の世界を覗き見るようなわくわくどきどきの高揚感。 …なのになんでしょう。 女子大生ギャルの美紅やキャリアウーマンの麗子さんの半端ない存在感。 あけすけな言葉の数々と2人の思惑がどこまで本気でどこまでがお遊びなのか。 測りかねたまま、お互いの彼氏をくっつけようと、お膳立ての数々。 逆に勃つものも勃たなくなりそうな…
山藍紫姫子 本仁戻
新刊の『グラン・ギニョール』を読んでから本仁祭りを開催中。重い作品からコミカルな作品まで振り幅の広い本仁作品ですが、こちらは山藍紫姫子先生原作のコミカライズで読みやすい本仁作品だと思います。私、山藍紫姫子先生は初読みでした。 次々と起る連続猟奇殺人事件を解決する刑事たちのお話です。ちょっと粗野な不良刑事のスタンレー、貴族的なロスフィールド、謎めいた精神科医のジンを中心に描かれた本格的な推理物…
Krovopizza
没落寸前の子爵家当主と、彼に仕えるドイツ人秘書のプラトニックな主従愛を描いた本作品。 プラトニックと言えば聞こえは良いですが、禁欲の代償行動として他者を巻き込んで行われる所業の数々がとんでもなくインモラルでアブノーマル。 どんどんダークサイドに墜ちていくストーリー展開に引き込まれます。 本書の構成は、冒頭部にストーリーの結末が提示され、その後過去へと遡っていくというもの。 ところど…