本仁戻さんのレビュー一覧

探偵青猫(1) コミック

本仁戻 

浪曼の幕開け

これが初の本仁作品となります。
表紙を見た瞬間、青猫恭二郎の目力に射抜かれてしまいました。

1話完結となり「マリアの涙」「マノ・ア・マノ」「青の下着〈ブルゥのパンツ〉」では青猫の人物紹介的なお話しとなります。
助手である虎人の毒舌、蜂王子刑事の良心。
何より怪盗硝子蝙蝠との対決を軸に展開されていきます。
そして美貌と類まれな頭脳だけが取り柄の、我が儘で傍若無人で甘ったれで非力な男の魅…

2

耽美主義 コミック

本仁戻 

美は創造できない、美に恋するだけ

この一冊を開く事は、今となってはBL世界(特にコミック)でもあまり見られなくなった「ザ・耽美」を存分に堪能する時間を得ること。

「ヴィスコンティの映画のように」
『大募集!(一名)みそ汁の上手い家政婦(できれば美少年)』
この1ページ目からどうやって怒涛の耽美へなだれ込むのか見当もつかないはずなのに、応募してきた三須(みす)くんの憂い顔を目にした瞬間からページを手繰る手はもう止まらない。…

6

ラ・ヴィアン・ローズ 小説

山藍紫姫子  本仁戻 

コメディ多め

旧版にはないデビュー作の『神よ、この悩める子らのために』とCD収録時の本仁さんの漫画も収録。
装丁も豪華な感じです。(箱入り)
あとがきには山藍さんがBL小説家の道に進んだ切っ掛け的なことも書かれておりますー。

■ラ・ヴィアン・ローズ■
攻め:大鳥 登(病院院長)、真澄(大鳥院長の息子で勤務医・24歳)、右月 皓一(会社経営者)、征治(右月皓一の息子)
受け:横田 一眞(27歳)

1

ポイズン・チェリー・ドライブ コミック

本仁戻 

ストレスも吹き飛ぶ、突き抜けたアホさ

美少年のためならどんな願いも叶えてくれる、素敵なサイトを運営する男たちの熱いお話です。いや、熱すぎて方向性がおかしくなってて笑えます。

働いてるのも、自称94歳の会長を筆頭におかしな人ばかり。
おまけに、週に一度の裸日(ヌーディ)があってメンバー全員裸で過ごします(大事なところは隠してます)

依頼内容も、ほんとはチェリーボーイの穴下ろしをしたいのに(そこから間違ってます・笑)、依頼さ…

3

スタンレー・ホークの事件簿(1) 仮面 小説

山藍紫姫子  本仁戻 

ちょっと序盤が読みにくい

事件はかなり猟奇的。
でも、山藍さんの作品ですからね(笑
まあ、お馴染みでしょう。
ただ山藍作品の中では、外国人で外国舞台というのが気にならないようなら薄い(本当に)ですし、導入にはよいかもしれません。

********************
スタンレーはバージルシティ警察署の刑事、32歳。
記憶力抜群で、これまでも野生の勘で事件を解決してきました。

受けのロスフィールドは…

1

スタンレー・ホークの事件簿 仮面~ペルソナ~ コミック

山藍紫姫子  本仁戻 

あまりにうまくて唸る作画!

元々は山藍さんが書かれた小説版のスタンレーを注文したつもりでした。
しかしわたしが間違えて、届いたらコミカライズ版だったよ!ということが手にするきっかけでしたが、やー、久々に本仁さんの作品を読みましたが、生意気な言い方ですが相変わらずお上手ですね!

本編内容はしっかり原作をなぞっていて、原作がいくら薄い(本当にペラっとしてます)といっても小説を一冊にマンガでまとめるのは難しかっただろうなあ…

6

探偵青猫(1) コミック

本仁戻 

パンツをかぶる麗しの男爵登場!

笑いに始まり、涙に終わる一冊。

【マリアの涙】
【マノ・ア・マノ】
【青の下着<ぶるうのぱんつ>】
青猫探偵、その助手:小林虎人少年、蜂王子刑事、宿敵である怪盗:硝子蝙蝠…登場人物が顔を揃えました。

実はこの3作までは探偵青猫というシリーズにさほど興味はわきませんでした。
青猫と蜂王子刑事とのドタバタした関係はロマンスへ繋がる気配もなく、そうなると萌えるわけもなくて…

4

探偵青猫(2) コミック

本仁戻 

家族とは…

強さの秘密。
有能なる助手:虎人少年との出逢いと青猫に執着する男にまつわる3篇を収録。

【僕の先生】
タイトルのインパクトだと虎人→青猫loveのイメージですが少々、趣がちがいます。
前巻で恋人としての想いを封印した洵くんに対する青猫の『猫かわいがり』が眼に余ると蜂王子刑事を始めとする周囲は青猫を批難、虎人には同情的。

仲良し同士の同じ年頃、小さな子ども…人は目に見える条件で同じ…

2

探偵青猫(3) コミック

本仁戻 

年下に食われるもよし、年上に食われるもよし。

【探偵青猫3】
先に逝ってしまった人たちが遺してくれた小さな子どもを導き磨いていく大人たち。

父代わりの早乙女伯爵、鶯との出逢い。
そして虎人少年との、それぞれの愛の形と絆が描かれていて安堵、切なさ、いろんな涙が出ます。

【アドニス】
17才の虎人青年と30才の青猫の『夢のような』ハジメテ物語。

虎人が自分の内に芽生えた青猫への性的な欲望をうまく受けとめきれないもどかしさや…

4

探偵青猫(4) コミック

本仁戻 

チビ猫は金庫の中の夢を見る。

キャァァァァ!!
青猫を中心に蜂王子刑事、鶯、硝子蝙蝠とのそれぞれの関係が綴られる4つの短篇集。

【夜啼き鳥】
蜂王子刑事が実は強くて女装が似合う男前だった!とわかる話。
彼の真っ直ぐな翳りのない気性に青猫は惹かれたんだろうな。
虎人少年が土手に佇む姿が寂しげでカワイイ。

【鵺狐】
『鵺狐』という芝居の演目になぞらえた役者:笹村彬夫を巡る舞台上の刃傷沙汰。
情念の果てのオチ…

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