六青みつみさんのレビュー一覧

空の涙、獣の蜜 小説

六青みつみ  稲荷家房之介 

人によっては地雷満載です

よくまぁ商業誌で出せたなと思うくらい、大好きなんであろう要素てんこ盛りな内容です。
薄い本の方を持ってて既読でしたが、書き下ろしがあるということで購入しました。
レーターさんも変更していて、非常に美しい表紙にまずは見惚れます。
どちらかといえば元が薄い本なので、エロに重点置かれてます。
いつもの緻密な心理描写を期待してると肩すかしくらうので、好きになってく過程とかそういうのはごにょごにょ……

4

散る花は影に抱かれて 小説

六青みつみ  山岸ほくと 

身分違いという言葉だけでご飯三杯いける

毎回いろんな設定で楽しませてもらってますが、今回は忍者もの。
忍の里の総領息子だった夏月は、継嗣である故に命を狙われることになり、同じ里の下忍の家の子として身分を隠して育てられることになります。
そこで優しくて大好きな義兄、忠影と日々をつましいながらも穏やかに過ごす夏月ですが、ある日、総領家から迎えが来ます。

徹底的な身分制度により、本来なら夏月の影を踏むことすら許されない立場の忠影です…

5

一枚の絵 小説

六青みつみ  ヒメミコ 

全く感情移入が出来ない

辛口注意。

【ruin-傷-】に出てきたライオネルの話です。
先にこちらの話を読んでいたら、評価はかなり上がってた思う、というのを前提に。
ruinの方では散々ライオネルにイライラすると豪語してますが、やっぱり主役になってもイライラ満載。むしろ私のイラつき最高潮でした。
それどころかエリヤに土下座して あ や ま れ ☆ という気分です。

カレスが完全に蚊帳の外感ばりばりなのも、…

7

12の月と、塔の上の約束 小説

六青みつみ  白砂順 

12の月と塔の上の約束

光の螺旋シリーズ6作目。
こちらは単独で読まれても、問題ありません。
受虐めレベルでは業界で右に出るものはいない、ってくらい、毎回受が悲惨な目に遭いまくる六青ワールドですが、今回はめずらしく強烈な輪○ンが一切ナシ!

はじめこそ強○ンがありますが、お相手が攻でくっつくのが前提となっているので、そこまで痛々しさは感じないです。
いやぁ……いつ来るのか、いつ来るのか、と嫌な意味でドキドキしな…

5

蠱蟲の虜~螺旋への回帰~ 小説

六青みつみ  金ひかる 

気になってたふたりの結末

光の螺旋シリーズ5作目
前回あんまりな目に遭いまくったリーンですが、今回は身体に寄生された蠱蟲を取り除くため、カイルとともに源初の大陸へと旅立つ、というところからお話が展開します。

で、前回アトラムがちらっとリーンが初恋の女性に似ている的なことを言ってた時点で、あぁ、リーンはこりゃあれだな……と思った通り、ふた開けばお決まり展開。
もう、このあまりに見え見えな展開にも、なぜか萌え。
予…

3

ruin -緑の日々- 小説

六青みつみ  金ひかる 

これだよこれ、これが読みたかったんだよ

光の螺旋シリーズ4作目。
前回あんなラストで、これで幸せにしてあげないとかだったら、もう完全に鬼だよね、と思いつつ読んだものの、ぎりぎりまでヤキモキどきどきハラハラさせられました。
またいつどこでカレスが酷い目にあうのかな、そろそろかな……とか。

そんなのは杞憂で、ひたすら優しいお話でした。
タイトル通り、緑の日々です。
ガルドランの故郷ルドワイヤに、連れ去られるようにしてやってきた…

1

ruin -傷- 小説

六青みつみ  金ひかる 

ダメ男にのめり込む残念受

光の螺旋シリーズ3作目。
こちらもシリーズ読んでなくても問題ないですが、読んでたらより一層楽しめる、くらいのお話になってます。
内容を端的に言うと、どうしようもない鈍感でデリカシーのない男を、長い間ずーっとずーっとずーっと慕い続けて、漸くその恋心に気づいたときには、すっかり別の男に取られてた、というどうしようもない切なさ満開の話。

そして健気受率の高い六青さんにしては、今回のカレスは珍し…

4

蠱蟲の虜 小説

六青みつみ  金ひかる 

タイトルのインパクト

光の螺旋シリーズ2作目。
シリーズといっても別の国のお話なので、前作読んでなくても問題ありません。
六青さんを語る上で外せないのは、受が徹底的に酷い目に遭いまくるというのがデフォなので、おさえとかないと読んだ後で詐欺かっ!?ってなる。
アラブの王族とかに見初められて、いやよいやよも……な展開でなく、ガチで受が嫌がり助けも来なければ王子様も来ない、かりに来たとしてもヘタレな上に登場が遅すぎて大…

2

騎士と誓いの花 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

不憫健気好きにはたまらない

光の螺旋シリーズ1作目。
リンクスお得意のがっつり二段仕込みです。
大好きな六青さんですが、この本は序盤ちょっとつっかかりました。
中々内容が頭に入って来ず、読んでは辞めての繰り返しを。
それでも序盤を乗り切ると、やっぱり読ませてくれます、面白い。

奴隷のリィトがもう健気で健気で健気で。
涙と鼻水がテーマなだけあって、グリファスの服をしょっちゅうびしょびしょにします。
途中、泣き…

3

寄せては返す波のように 小説

六青みつみ  藤たまき 

エリィ救済編

エリィ救済話でした。
前作で主人公カップルよりもせつない役どころ、可哀そうなエリィことエルリンク・クリシュナが、漸く手に入れた幸せの相手は記憶障害の男の子でした。
もうね、記憶障害ってだけでもせつない匂いするのに、それが1時間しか記憶を維持できない少年ってネタが……嗚呼……(涙)

『エリィを忘れたくない…』

そう言って泣いたルースに、もう胸が詰まる詰まる。
あんなに好きなのに、愛…

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