槇えびしさんのレビュー一覧

ホーリー・アップル -虹色のスチーム- 小説

柏枝真郷  槇えびし 

ニューヨーク!ニューヨーク!

以前、ちるちるの答姐コーナーで推薦していただいた作品。
読むにあたり、各方面で本を探しましたが中古本しか見つからず、新品本はもう販売していないようでしたので、kindle版で購入しました。
挿絵がゼロだったのだけが残念です。

まず、リアルな海外が舞台の小説を読みたかった自分にとっては大満足の内容でした。
日本人の作者さんが書かれたとは信じがたいほど、世界最大の都市NYの描写が生々しかっ…

5

妖しの剣 小説

剛しいら  槇えびし 

「紅」誕生譚

「古都の紅」の、血を好む妖刀「紅(くれない)」の誕生の物語。
あの呪われた刀がどうやって創り出されたのか、大変美しく凄惨な表紙に惹かれます。
ですが、内容は想像以上に硬質で、エロでもグロでもなく、数奇な運命を持って生まれた一人の美少年の一生の話となっています。
時は戦国時代の始まりの頃。
領主八薙(はちなぎ)に次男が誕生したが、名付けに呼ばれた陰陽博士に『色難と殺の気…魔に魅入られる』、親…

0

妖しの剣 小説

剛しいら  槇えびし 

妖刀のその後を知りたくなります

表紙デザインに惹かれ、何気なく電子書籍版で読みました。…するとこれ、思いがけない当たり! とても面白かったです。

ざっと粗筋を読んだ限りでは、「妖刀」だの「呪い」だのをエッセンスにしつつのエロ重視ファンタジーなのかと軽く思ったのですが、いやいやなかなかの読み応え。意外にディティールは細かいし、挿絵がなくとも荒っぽくも耽美な世界が十分にイメージできたし。※とは言え、表紙絵がとても素敵だったので…

2

ホーリー・アップル -穴だらけの林檎- 小説

柏枝真郷  槇えびし 

翻訳小説みたいです

積み箱から発掘。
お話は80年代のニューヨークが舞台の警察官物。
翻訳ものっぽいような、なんか冷淡な感じが好ましかった。

80年代ってもう30年以上前なのかぁ、、、
この本自体が、いつから積まれていたのかわからないレベルの積み本箱から発掘したので、ほんとに古い本かと思いきや、出版されてまだ10年経っていないのね。
時代設定は、もう、なんだか、ほとんど時代劇っていうか歴史物の域だけど、…

0

みずのいろ。 コミック

槇えびし 

「みずのいろ」が何の色か分かった時の衝撃…

ちょうど去年の今頃出会って読んだ作品なのですが、その時の衝撃といったらなかったです。
そこから何度も読み返し、レビューを書いては消し、書いては消ししているうちに1年が経ってしまいました。
万人受けするとは言い難く、ハマる人/ハマらない人がハッキリ分かれる類いのお話だと思いますが、私は全力でオススメしたい!


犯罪者やはみ出し者が集う、法も秩序もない街「天国」。
そこで殺し屋として生き…

16

黄昏に花が舞う 小説

樹生かなめ  槇えびし 

続編でジワジワ来た…

『黄昏に花』を読んだ時は、サラ〜っとしててピンと来なかったんですけど、めげずに続編を読んでよかった。前作で抱いていたシュールな印象がやっと笑いに繋がりました。これはセットで読んで欲しいです。ホント、独特な作風ですよねぇ。

舞台は不況下の千代田中央銀行。派閥争いに敗れ、本行からビル管理子会社に左遷された美中年・岩井課長と、本社の営業担当で若きエリート・小田原のアレレな関係を、(たぶん)コミカル…

2

みずのいろ。 コミック

槇えびし 

重いなあ。

前作のBLを読んで以来、BLはかかれないのかしら?と思っていたのですが、この本が刊行されると聞いて、浮かれて購入。
あ、厚い!
まず厚みに驚きましたが、制作期間も10年かかってるのですね。
なのに、絵がほとんど変わらないっていうのもすごいです。

ああ、やはり皆さんロマネ×セツ推しですか。
私は最初から育ったら礼夏×セツになるんだ!とワクワクしていたので、シン×セツであって欲しいと思う…

3

みずのいろ。 コミック

槇えびし 

読み終わるとあまりのすごさに溜め息がでる。

1度全て読み終わった感想は、恐ろしい作品に出会ってしまったというものだった。
BoysLoveというだけで、読者が限られてしまうのが勿体無い作品だ。絵の美しさもさることながら、ストーリーが表紙の美しさの如く、深いもので、何度も読み返してしまう。まるで長編映画のようだった。
この作品は一切のネタバレを見ずに読んでもらいたい。

2

きみにあげる。 コミック

槇えびし 

モノクロの印象が強い絵柄

寡作の漫画家さんのようで、2010年のこのコミックから現在までにちるちるに登録されている著者は3作品しかありません。うち1冊はNOTBLです。BLで2015年発行の「みずのいろ。」よりこちらの作品の方がストーリーが難解でなく理解しやすいです。「みずのいろ。」で戸惑った方にお勧めです。

過去に関係した男に(ある意味で)振り回される二人が、互いの足りない部分を補い、心を通わせていくという話です。…

1

みずのいろ。 コミック

槇えびし 

一度では足りない。

本屋でたまたま題名が目に入り、手にとって表紙を見たときに衝撃が走り衝動買いしました。表紙の絵が本当に美しくて…。槇えびしさんのことは別の作品で知っていたので、この人BLも描いてたんだ…!と驚きました。
分厚いこともあり読み始めてこれはどんな展開になるのだろうとドキドキしながら読みすすめました。世都の放つ独特な雰囲気と「天国」という場所の異質さが読む人を引き込みます。ロマネが現れることによって明か…

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