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ARUKU
もと
表題作が最もそうなんですが、どの作品もどうにも現実離れしてるように感じます。絵本を読んでる気分になるんです。 それは多分絵のせいかな? デッサンが狂ってるせいで、どうしてもそう思ってしまう。浮世絵的な狂いなんで、本当に「二次元」に感じちゃうんですよね。 ストーリーもどこか浮世離れしてます。でも悪い意味ではないです。 その分、人の感じる気持ち、痛み、喜びみたいな感情だけを素直に感じられるように…
修行中
暴君と恐れられている星グループ総帥とその庭師との一生一代のラブストーリー。あまりに面白かったので、始めから終わりまで一気読み!!単行本一冊でこれだけ濃ゆい内容の作品を作れるなんて凄い力量ですよ。特に終盤の展開の神掛かり方と言ったら…!!! じゃあ何故に評価が神じゃないかと言いますと。 絵です。 と言っても全てにおいてではなく、ピンポイントで…一番最初の行為中の描写は無…
くもとり
短編集なので作品ごとに。 『ギャンブラー大竹』 割とコミカルタッチ。大竹くんの気持ちが最初から見え見えです(笑)横断歩道の会話辺りが面白いです。 『シュミジエ』 シャツ職人という職業もの。とりあえず設定萌えかなぁ。 『極東追憶博物館』 表題作。これが一番面白かったと思います。大戦後のウラジオストク?舞台や設定が好みでした。何となく小川洋子さんの短編(幻想博物館だっけ?それと…
読んだのは結構前です。今更のレビューです。 不穏なスタート、何か事情のありそうな庭師と孤独な王様(巨大グループ会社の代表)の、腹の探り合いのような交流で話は進みます。小道具などあちこちに伏線や暗喩があり、エピソードも良く練られているなと感じます。…というのは二回目以降に読んだ時に気付くことではありますが。 先に読ませる力があり、面白い…ですがやはり絵がぁああ…と心の狭い私は思ってしまう…
今まで何となく書いて来なかったこの作家さんのレビューを書きます。 まず表題作について。ネームが多い、というかモノローグが多いと思いました。 話はビターというかベタ?要約すれば、人嫌いで頑なな心を持つ受け(地味だけど美人)が自信ありげな色男の攻めにだんだん絆されていくという内容です。 時々、モノローグやセリフが何となくポエムっぽかったり、ロマンチックな情景や、おとぎ話のような挿話があるのが…
ひよこ
遙々アルクさん、レビューしたつもりで忘れてたので改めて。今まで3冊コミックス出てるのかな。数日で集めてしまいました。決して絵が上手いとは言えないのだけど、ひとつひとつが切り取られたドラマのようで、余韻が残るけれど、物足りない、もっと読みたい、と! 噛めば噛むほど味の出るスルメというか。全てのキャラクターにはちゃんと人生があるのがわかる、似た人など誰もいない、魅力的な人物ばかりです。短編もいいけど、…
かにゃこ
ネタバレ
短編集。 すべてちょっとほろ苦テイストのおとぎ話だと思います。 結末を描かないことで、そこから先は読者の中で そっと息づくような気がしました。 一番私が好きなお話は『極東追憶博物館』です。 極東に住む日本人康夫が町の博物館の入場券係りをしていて 小さな穴から、お金と切符のやりとりをしているのですが その小さな穴から見える手に惹かれたグレゴリーに求愛されるというお話。 身体の…
miicha
萌か神かで迷ったんですが、この得がたい味わい深さゆえに神に。 正直皆さんが仰ってらっしゃるように絵自体は万人受けしにくい絵だと思われるのですが、読んでいるとものすごくかわいく魅力的に見えてくるこのミラクル具合。 特に表題作の『極東追憶博物館』は何度読んでもじんわり涙腺にくる名短編だと思います。 こんなに充実した短編集は少ないような気さえしてきます。 どのお話も大好きで、本当にアルクさんの魅…
るくるく
全体的にあっさりめです。引き算の美学と言うか。 足し算しまくり、ベタ甘好きの私にはやや物足りなかったかも。 印象としては、漫画というよりも童話とか小説のような雰囲気です。 独特な雰囲気をお持ちの作家さんのようですので、好みにピタリと合えばかなりはまるかも。 感情の表現も独特なので、いまいち共感できないところもありましたが、「シュミジエ」の初めての恋に震えて泣く主人公と、「楽しい俳句」のギャ…
花の名前
人付き合いがとかく苦手な三日月君の世界を変えたのは それまで交わることもなかってあろう村山という青年との出会い。 何度も訪れる二人の別れと再会の時そばにはコーヒーがありました。 村山と出会い表情豊かに、積極的になっていく三日月君に 読み手は恋をするって素晴らしい!と思うはずです。 俯きがちだった三日月くんが一見自信に満ち溢れ、弱気になりそうもない村山の弱気を消してしまえるほどに強い人…