加東セツコさんのレビュー一覧

ここにしかいない二人 コミック

加東セツコ 

冬っぽいイメージ

二人の閉塞感や、意図的な登場人物の少なさや白い背景がなんとなく「冬」を思わせました。それと、見つめあったり表情で語る場面が、印象的な作品でした。

中程度の長さの2作品が収録されています。
登場人物や背景に共通点があるわけではないのですが、閉塞的な雰囲気が似ています。書き下ろし番外編をぎゅうぎゅうまで頑張ってくださったのか、作者のコメントもないので、作品の世界観に浸れる1冊となっています。

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「溶ける」アニメイト限定ペーパー 特典

愛玩してください

「溶ける」アニメイト限定ペーパーとなります。
大きさはハガキ大。固いカードのような紙質で、正に「ポストカード」のようです。

以下、内容となります。



↓↓↓↓ネタバレ↓↓↓↓



①声だけで。「かわいいですね」

②吉野「犬 飼われるんですか?」

③五十嵐「……」「いや……見てただけ 世話できないからな」
(「犬 いろいろ」という本を見ている)

④吉…

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溶ける コミック

加東セツコ 

絡みつくような

私が加東セツコ先生の作品に感じる「寸止め感」のようなものとどこか曖昧な空気、また抑えたエロスというものが本作でも感じられます。
本作のCPは、医師xMR。
医師の五十嵐は、わがままで横柄で、担当MRのなかでも有名。
そんな五十嵐を新たに担当する事になった吉野。吉野も送り迎えから昼食のお供、秘書の使い走り等忙しく立ち回るが、患者さんに慕われる五十嵐を見て素直に「五十嵐先生のために頑張ろう」と思…

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「ここにしかいない二人」特典ペーパー 特典

存在を確かめ合う

「ここにしかいない二人」特典ペーパーです。
大きさはハガキ大のモノクロ印刷。
体裁は4コマのマンガです。

以下、内容となります。



↓↓↓↓ネタバレ↓↓↓↓


シチュエーションは、暗い寝室で並んで寝ている2人の会話で、顔のアップ画です。

①顕成「…なんか…」
槙緒「ん?」
顕成「すっかり和室で一緒に寝るのが定着しちゃいましたね」

②顕成のみの顔のアップ…

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ここにしかいない二人 コミック

加東セツコ 

世にも奇妙な…

2作品収録です。

「ここにしかいない二人」
ある日家に帰ると、同じ苗字、同じ住所に住む見知らぬ男がいたーーー
…という奇妙な、底知れない物語。
加東セツコ先生の世界観に驚きを持って読みました。

視点は「津久井槙緒」氏。
帰宅したら男性が出てきて、何かおかしいから一緒に確認したいと言う。2人で見てみると家のものはほぼ半分づつが自分のもので、訳がわからないながらも同居?しながらの出…

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溶ける コミック

加東セツコ 

なんか怖い

先生の作品の一番の特徴は何かと考えたら、雰囲気。
お話や設定がそう突飛なわけでなくてもどこか個性的です。
トーンを多用しない、くっきりと綺麗な線画に独特の間。
行間で訴えてくるというか。
そして今まで読んだ加東作品のどれも、たとえキャラクターが若くても
なんか大人!という読後感。

こちらもそれは当てはまるのですが…

まず設定的が個人的にダメでした。自分でもびっくり。
医者と…

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午後11時、きみとふたり コミック

加東セツコ 

色気立つサラリーマン!

表題作が好きです。
失恋した係長から匂い立つ色気。加東先生の真骨頂です。
就業態度を見てくれていたことが嬉しいのだと酒井は言ってきて。どんどん近づいて来て…
元カレとのことで傷付いた堀尾さんの心を癒して包み込んで行く酒井。
いわゆる修羅場にも静かに対峙する酒井がカッコいいんです。(緊張してたかとは思うけど。)

サラリーマンのシャツの皺すら色っぽい、モダモダ短編と。
もう一つ、加東先…

2

恋のはじめ コミック

加東セツコ 

「恋のはじめ」とそのスピンオフが同時収録。学生の恋とオトナの恋。

加東先生には珍しい中編と、そのスピンオフが同時収録という贅沢な一冊です。
表題作「恋のはじめ」「恋のつづき」は共に世間ズレし過ぎなお坊ちゃんの初めての恋。
お坊ちゃんはフツーならスパダリ予備軍になるべく育てられた筈なんですが、驕ったところがまるで無くて、屈託の無い誠実な青年。バイト先で知り合って、何かと面倒を見てくれる貧乏学生の内藤に好意を持ち始めます。ただ、世間知らずなあまり、上手に好意を伝…

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ランチはふたりで コミック

加東セツコ 

表題作よりも。

表題作よりも。
同時収録の「デイドリーム」が可愛くて好きです♡大学生のマチは、誰にでも素直になれない不器用な性格。自分でも嫌になってしまう…そんな自分を色々と気にして構ってくれる、大好きな院生、相澤先輩にすら素直になれない。ある日の午後、先輩に甘えている夢を見た。夢の中なら甘えられるのに…
先輩の名前をつけた猫たちがコロコロと可愛らしい。先輩の胸に頬を寄せて甘えてる、妄想だか夢だかのマチがとっ…

5

忘れもの コミック

加東セツコ 

艶とセンチメンタルと。

何故か、表題作の「忘れもの」は巻末に。
ですが、何となく全編を通して、何処かに「忘れもの」をしている様な。センチメンタルな気分が漂うショートストーリーです。一つ一つの物語の相互関係はありません。

冒頭の「帰り花」。書道教室の先生である昌継さんの和服姿で乱れる様が本当に色っぽいです。加東先生のサラリーマンのスーツ姿もいいんだけど、和服姿もときどき見る設定で。艶かしい。特に、澄也くんを想って……

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