宮原きの子
二重人格の主人公という設定に
一穂さんがよく用いる言文一致的手法が
よく活かされた作品でした。
表向きは品行方正な若手アナウンサー、
本当の性格はものっそい毒吐きで
殊勝な台詞のすぐ後に
大変辛辣な心の声が来るのが面白すぎます。
「愚民どもが!」も良いけど
アメリカネタと使用済みティッシュの下りが特にツボでした。
この計(受け)、
毒は吐くけどそれは心の中だけで
仕事…
クラフト紙で作られた無料配布本。
秋らしい色調と手触りに一穂さんの拘りを感じます。
『甘い手、長い腕』の番外編。真尋視点です。
真尋が甥っ子に編んであげたクマのぬいぐるみを
甥っ子と同じ幼稚園に通う女の子が欲しがり
それが元でお互いのママもやや険悪になり…。
最初は「どこの育児日記!?」と思ったものですが
幼児のエピソードを恋人同士の関係に繋げ
ほんのり切ないオ…
