一穂ミチさんのレビュー一覧

アンフォーゲタブル 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

思い続ければいつか夢はかなうと信じたくなる作品

明光新聞社シリーズ4冊をまとめて読みました。
話題だったし高評価なのでずっと読みたいと思っていました。
シリーズ4冊目は、新聞記者と製薬会社社員の恋物語です。

このシリーズは3冊目以外は出会いから成就までが長いです。
今回は別れから再会まで17年目かかります。
生まれた子が高校生になるくらいの時間です。
インターネットも携帯も誰もが当たり前に使えるわけではない時代の恋ですね。

3

ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

お弁当男子

明光新聞社シリーズ4冊をまとめて読みました。
話題だったし高評価なのでずっと読みたいと思っていました。
シリーズ3冊目は、新聞記者と国会速記者の恋物語です。

あまりなじみのない職業の人を題材にする作家さんというイメージがあるので、来た来たという感じです。

国会速記者の名波(ななみ)くんはとっても家庭的な男の子です。
男の子、といっても26歳の立派な成人男子なのですが、読んでいると…

4

朝から朝まで 小説

一穂ミチ  山本小鉄子 

恋人から学ぶこと

テレビ局の真面目局員とバイトの大学生。

BL作品ではありますが、テレビ局の普段表には出ない
いろいろな部分を垣間見れた作品でした。
また、社会人として働く恋人から知らず知らずの間に大学生の結が
仕事だけではない多くのことを学んで成長していく様子や
そんな大学生から教えられることがあると気づく京平の気持ちが
わかりやすく表現されている作品でした。
また、山本小鉄子先生の挿絵が素敵で…

2

off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

不思議な三角関係だからこそ繋がっていた二人が結ばれるまでの物語

明光新聞社シリーズ4冊をまとめて読みました。
話題だったし高評価なのでずっと読みたいと思っていました。
シリーズ2冊目は、前作で当て馬的存在だった元香港支局長の佐伯が主役です。
不倫相手の一束に対してうっかり「静」と呼びかけてしまい、知りたくなかった妻の名と間違われたんだと思ったシーンがありましたが、その意味がやっと分かりました。

佐伯は前作ではあまり物事を深く考えない快楽主義者、のよ…

1

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

別れて再会してまた好きになる

明光新聞社シリーズ4冊をまとめて読みました。
話題だったし高評価なのでずっと読みたいと思っていました。
4冊の中でこの作品というかカップルが一番好きです。

高1で香港からの帰国子女の一束(いつか)は、日本にも学校にも馴染めず孤立していました。
3年の先輩圭輔は、使われなくなった旧校舎で授業をさぼっていた時に知りあいたびたびやってきては、何てことない会話をして帰っていくだけの存在でした。…

2

ナイトガーデン 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

人に傷つき、人に救われる

『ふったらどしゃぶり』で大変気になる退場の仕方をした
和章のスピンオフ。

読後まず思ったのは、非常に精神的な作品だということ。
ややもすると地味ですが、
脳裏に一面の緑が浮かぶような自然の描写は素晴らしく、
哲学的で繊細な心情描写にも大変引き込まれました。


プロダクトデザインの仕事を休職中の和章は、
大学の恩師で、今は静かな山の中に暮らす石蕗の下で
書庫整理を手伝うこと…

12

ナイトガーデン 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

取り残された方のお話

「ふったらどしゃぶり」で、取り残されてしまった方の和章のお話。

「ふったら~」の和章の印象と、この作品の和章が違うように、
「ふったら~」の整と、この作品で和章が思っている整の印象も随分違う。
本当に弱くて、依存していたのは和章の方だったんだなぁ。
そんな和章が、それまでの生活すべてから逃げ出して、偶然たどり着いた大学時代の元恩師・石蕗の家。
石蕗とその孫・柊のそばで、和章は、徐々に…

4

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

評価を見て・・・

みなさんの評価が凄かったので遅れながらも手に取ってみました

個人的にロマンス風とか夢見がちな作品が好きなので
リアルな作風は「神」評価まではいきませんが、面白くは読めたと思います
BLはファンタジーだと言われますが
これはリアルな感じでBL本といいますか、恋愛小説と言った方がいいかな・・・

どうにもできない思いをそれぞれ持つ登場自分人物たちの、モヤモヤした感じが
何ともいえず切…

3

so deep is the night 『ナイトガーデン』初回限定特典書き下ろしショートストーリー 特典

夜が更ける、傍らには暖かな身体。

『ナイトガーデン』書き下ろしペーパー。
本編の後半『ブライトガーデン』で、山を出て一緒に暮らす未来が示されていた。

そんな二人の新しい家の寝室には大きな窓があり、
そこに頭を向ける形でベッドが置いてある、
月光の冴えた晩、周囲に高い建物がないのを幸い、ガラスに夜を透かして交わる。
シーツにうごめく影、白い壁に滲む影。

影を巡る、幼い日の思い出。
そこには幼馴染みの姿があり、今…

5

ナイトガーデン 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

人間は、変われないからこそ愛おしい。

「ふったらどしゃぶり When it rains, it pours」のスピンオフ。
「ふったら~」では整(受け)の同居人だった和章(28)の、その後の物語です。
前作では、交通事故で両親を失った整と同居し、お互いに愛情を持ちながらもセックスレス・・・といういびつな関係を続けていた和章。
その結果、整はもう一人のカズアキ(一顕)と恋に落ち、和章の元を去ります。
抱いてほしいと懇願する整を、…

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