一穂ミチさんのレビュー一覧

さみしさのレシピ 小説

一穂ミチ  北上れん 

淋しい人達

今回はいつものキラキラが影をひそめ、それぞれの心に傷を抱えた淋しい者同士の出会いと邂逅が、とても自然に表わされていました。
キラキラがなくてもやはり一穂さん、言葉の選び方や引用が独特でその世界は確立されているんだな、と心地よさを味わいました。

突然叔母の夫だったという雨宮という男から叔母が亡くなったという電話を受け取る千明。
とても厳しい母親に内緒で、家から絶縁されていた叔母と心を通い合…

5

おとぎ話のゆくえ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

辛口かも。一穂さんゆえに辛口なのかも

辛口です。
すいません。

萌えたのはエレベーターのシーン。
あそこ良かったー。
流れが完璧。
神シーンでした。

で…ここから辛口です。
まず、野衣家の人間をみんな「物分かりのいい人」にしちたことに違和感。性善説で作品を構築するのがダメという意味じゃなく。
茶鬼さんの感想とちょっとかぶるのですが、脇役がみんな「いい人」なら違和感を覚えなかったと思う。「いい人」と「物分かりのいい人」、この二つは似…

7

おとぎ話のゆくえ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

ずっとこのままでいられますように。

現代でも、まだ、お城の若様として、地方の城下町で暮らしている湊。
定職も持たず、人の空気を読むことだけで渡り歩いていた隼人。

それにしても、なんでこんな二人が出会っちゃったのかね?

という、根本的な疑問は持ってはイケナイ。
それこそがおとぎ話だから。

吾川という地方の城下町での暮らしは、紛れもないおとぎ話のよう。
なにも持たない、なにも持つ気がない隼人が、そんなおとぎの国に…

2

おとぎ話のゆくえ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

性善説・・・ですよね

何日も前に読み終えているので、記憶も曖昧になりつつありますが、キュンキュンさせてもらったお話でした。

持ち前の世渡りの上手さで、東京の底辺で生き延びてきた来杉が、なんとなく友達の帰省に着いてきた田舎町で、殿様の子孫・湊に出会ったことにより始まるお話です。

何につけ冷めていて、自分の気の向くまま“今”だけを生きている来杉と、おっとりとしながらも芯は強く、“若様”としての公の立場も保ちなが…

3

おとぎ話のゆくえ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

久々に、一穂マジックにかかった気がします。

何も持ちたくないアウトローの大人と、生まれながらに色々なものを持たされて、それを大切に抱えようとしている子供が、そっと寄り添うようなお話でした。

本当に一穂マジック!
最初から2人が積み重ねる日常が淡々と描かれるだけ。これといってなにか事件があるわけでもなくて、思いや考え方が変わる大層なきっかけがあるわけでもなくて、本当にどこにでもある日常の積み重ねです。

よくBL読んでいると、恋愛…

15

おとぎ話のゆくえ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

今回は絵師の選択ミスのような・・・

今、映画の撮影で東北の城下町がクローズアップされているからでしょうか?
今回の舞台は、そんな古さを残した城下町が舞台の、まだ城主の子孫が「お殿様」として別格の扱いを受けている町で、そのお殿様の若様と、都会からやってきた風来坊なアウトロー男のお話でした。
読み終えて、いつものキレイな文章はあるものの、殻をぶち破りたいと願う少年の不安定さが、文章にも現れていて、読んでいて不安にさせられる部分もいく…

6

Don't touch me 小説

一穂ミチ  高久尚子 

もったいない気がします

面白かったです。
ただ…。
以下、「面白かった」という前提ありきの話です。

一穂ミチさんはすごく才能のある作家さんだと思うのですが、それゆえにもったいない気がする作品でした。
色々と綺麗すぎるというかキラキラしすぎというか。そこにウットリするよりも、鼻につく感じがしてしまう。
先にレビューされた方の中にそういうことを書かれてた方が何人かいましたが、私も似たような感想でした。
妙にもどかしいんです…

3

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

とても綺麗なお話。ちょっと綺麗すぎるかも?

何度でも声を大にして言いますが!大好きです、一穂さん!!!
だけどもちょっと、このお話は微妙…?

なんでだろう?と考えて、私は結局、攻めは最後まで嫌いだったし、受けも最後まで特別好きにもならなかったな……と思いました。
(林檎はもう、桂も志緒ちゃんも愛しくて仕方なかったですから!)

けど、キャラだけの話ではなく、お話としても私はちょっと微妙?と思ってしまいました。

とても綺麗…

3

はな咲く家路 小説

一穂ミチ  松本ミーコハウス 

ものっすごく個人的な、残念な感想です。

ちょっと個人的に毒を吐くので、お嫌いな方は読み飛ばしてください。

大好きな一穂さんの作品!
本当に本当に大好きな方なので、残念で残念で仕方ありません><

絵が……。
個人の好みですけどね、これは。
私にはあまりにも駄目すぎました。

お話はきっと、大好きなはずでした。多分。
正直読んだ当初の感想は「イマイチ!」だったんですが、これが純粋にお話の感想なのか、雰囲気や萌えを絵に…

6

オールトの雲 小説

一穂ミチ  木下けい子 

満天のほしぞら

もー、ミチさん!
本当に素敵なお話を描いてくださる!!文句なしの神評価です。
文章も話も綺麗で、欠点が見当たらないこの作品。
初めてBL小説でボロボロ泣きました。
エッチもあるのですが、なんだろう、特別エッチな台詞や表現がないのにどうしてここまでエロく見えるのだろう…。不思議だ…。

やっぱり学生、しかも幼なじみとの恋愛はいいなぁ~
非常に萌えました。何度でも読み直したいです!

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