一穂ミチさんのレビュー一覧

アンフォーゲタブル 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

ある意味メルヘン。

前に読んだ時も「好きだな」と思ったけど、読み返してみたらやっぱり好きだったシリーズ4作目。

起きている事件や出来事はリアリティや緊迫感があるのに、登場人物(メインのカップル)の心持ちや行動がファンタジー…というかある意味メルヘンめいている、ちょっと捉えどころのない手触りの一冊です。

硬派なようでふわふわしていて、評価も分かれるだろうなぁ…とも思うのですが、ロマンスを描いた小説であるわけ…

1

ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

居住まい正しく、静かで美しい。

なんとなくレトロな雰囲気のただよう物語。
新聞記者である西口とその周囲の人々の描写は生き生きとしたリアリティがあります。
それに対して「国会速記者」である名波は生活・仕事両面において妙にファンタジーめいている…というか。地に足はついているのだけど、現実にはいない感じの清々しさに溢れています。
個人的に想起するのは(あまりに古いですが)「東京物語」の原節子演じる紀子だったりして。……アパートの…

3

一穂ミチ ファンブック~long hello~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら  二宮悦巳 

あんな作品やこんな作品が…

出版社が新書館なのでディアプラス文庫ばかりかな〜と思ってたら、出版社の垣根超えててビックリ。
ファンブックというとおり、ファンにとっては読み応えバッチリな満足ある一冊かと思います。

人気投票による書き下ろし小説が数編あるんですが、何の作品があるか記載しちゃダメかもしれないのでそのうちの2作品のヒントだけ…。
・皆さん予想通りの人気作
・ディアプラス文庫じゃない作品
個人的にはこの書き…

2

off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

ままならない。

シリーズ2作め。萌えるとか萌えないで評価しにくい作品ですが、私個人としては重要な役回りの女性も登場するこういう作品は、読み応えがあって大好きです。

こちらは、1作目で憎まれ役?だけど、背景や人となりが気になる印象的な人物であった佐伯さんと周りの人たちの物語です。

不思議なバランスの三角関係、遠回りして歳を重ねてしまったけど、まだまだ全然ままならないことだらけの人生。
キュンキュンする…

4

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

香港の描写がおはなしとして良いです。

新聞社シリーズ読み返し。第1作ですね。主人公たちの高校時代のエピソードと香港が舞台になっているので、比較的「新聞社感」は薄いです。

高校時代の甘酸っぱく苦い経験を経て、少し歪んだ大人になってしまっている一束が痛い。めんどくさいヤツだよなー…などとも思うのですが、そのめんどくささも分からないでもない感じ。20代後半くらいの年齢で、殻を破る出会い(再会)があってホントに良かったよね。

これ…

0

横顔と虹彩 イエスかノーか半分か 番外篇 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

軽いのに読み応えあり。

番外編というかスピンオフ? 本編シリーズの脇役である竜起くんのお話です。

こういう場合、本編を読んだ人には既知のキャラクターである竜起視点でストーリーが進行しそうなものですが、おおむね新キャラである深の視点で物語が紡がれます。これまでの経緯を知っておくほうがより楽しめるのはもちろんですが、こちらだけ読んでも理解できないということはない構成じゃないかな?

相変わらずお仕事描写がいい感じに…

2

イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

まさかこんな展開が待っているとはね。

シリーズ再読3冊目。
軽い展開の楽しいコメディシリーズ…なのですが、この3冊目の波乱万丈さはホント良いです。今までのストーリーの中で描かれた要素もきちんと生きているし、「お? こんな風につながるのか?」ってところもあるし。(潮にこんな秘密があったなんて!という驚きも)

そして、前作でしっかり成長した計がかっこよさを見せます。どちらかがどちらかに一方的に依存するだけではない二人の関係性が本当…

1

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

飽きさせない展開。

シリーズ再読の2冊目。
主役2人(計の比重が多めですが)のキャラの面白さは1冊目で確立しているので、相変わらずのテンポのよい掛け合いや心の声が面白く、すいすい読みすすめることができます。

恋愛面だけではなく、お仕事の面でも壁にぶち当たって悩んで、でもちゃんとそれを解決して。

ストーリー的には衝撃の展開(それなりにベタ)もあったりするのですが、暗く切なくなりすぎないのがこのシリーズらし…

1

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

テンポがいいです。

積読してた新作を読むに当たってのシリーズ読み返しで第一作を。
今読んでも、やっぱりかわいく楽しいコメディ作品ですね。キャラ造形が少々極端なところも無きにしもあらずなのですが、それはマンガチックなデフォルメというか。かわいらしい愛すべきカップルです。

計と潮ふたりの(多少社会人も板についてきたくらいの)20代ならではの感じとか、テンポのよいやりとり(または心の声)にニヤニヤしながらサラッと読…

4

一穂ミチ ファンブック~long hello~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら  二宮悦巳 

一穂さんの魅力がたっぷり詰まってます

一穂さんのデビュー10周年を記念してのファンブック。帯に書かれた、

今までの「こんにちは」と、これからの「こんにちは」にー。

という文句がぴったりの、今までの一穂作品の総まとめのような1冊でした。

内容は、というと、
・事前に行われたファンによる各作品の登場人物たちの人気投票の結果発表
・人気投票上位11作品の、書き下ろしの番外小説
・今までの作品の購入者特典や特典小冊子の…

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