一穂ミチさんのレビュー一覧

イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

読めて幸せ

楽しみに楽しみにしていた1冊。読み終わって驚いた。
計に衆院選出馬の噂が立ち不自由な生活が強いられ、潮の仕事のキャンセルが続くというあらすじから想像していたのとは全く違う展開だった。作者の頭の中でこの世界はどこまで創られているのかと衝撃を受けた。
ただのおとぎ話としてのBLで終わらず、現実をどこまで取り入れるのかの匙加減が最高に上手だと思う。この続きも期待したい終わり方。読めて幸せだと感じてい…

11

イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

最高!!

何処か家族の縁が見えない潮さん、まさか まさか…!計を守る為に実家に戻るが、それで引っ込む計じゃない。流石というかやっぱり というか、計のスパッと淀まない考え方と行動力と気合いとが最後これでもか!という程に気持ちよく炸裂するのが物凄く心地いい!!惚れます本当に。かっこ良かった!胸のすくような物語に喝采!

7

ナイトガーデン 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

スピンオフ

「ふったらどしゃぶり」スピンオフ。
「ふったらどしゃぶり」よりも読みやすかったのですが、ページを捲るワクワク感が湧いて来ず…
なんとか半分までは読み、残りは流し読みしてしまいました。

こちらの作品は、どうしてもストーリーの先が見えてしまうのが駄目でした。
駄目押しは「和章」という人物がどうなろうと、別にどうでもいい感が湧いてきてしまったことです。
「ふったらどしゃぶり」で和章のことは…

1

『ミッドナイト・ビギニング』ペーパーバック1&2連続刊行記念一穂ミチ書き下ろし小冊子 特典

2月に読み返したい

ペーパーバック1・2 連続刊行記念の全サ小冊子です。
新聞社シリーズの良時と密のお話。
BLを読むと、もう少し若いときに読みたかったなぁ、と思うことがしばしばで、なんだか言いようもない淋しさとか苦さを感じたりすることがある。
これは今の私が読んでちょうどよい・・・そんな個人的感想も持ちつつ

映画とお酒のお話を織り交ぜた、洒落た大人の一晩・・・といったところなのですが、今回はいつもより…

1

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

男と男、男と女の物語

自分の積み本の中で断トツの高得点だった作品をやっと読みました。激しく甘く、仔細に書かれているセックスの描写を除けば、BL作品ではなく一般作品のような…男と男、そして男と女の物語でした。

同性の幼なじみに叶わぬ恋をしているというBLファンタジックな存在の半井と、同棲中の彼女とセックスレスであることに悩むというリアルな存在の萩原。男の生理を女は分かっていないと要所々々で語られますが、そもそも作者…

5

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

顔を作る

メイクをすることに対して、顔を作るという表現で文章になっていたのが一番印象的でした。

受けの性格はイマイチ好きになれませんでしたが、攻めはかっこいいですね。

風俗にでも行けば性処理は出来るのに、気持ちが通じてないととか思う男なんでしょうね。BLはこういうところもファンタジックです。

良いお話だったと思います。

3

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

リアルすぎてまた辛い

ストーリーはとてもリアル。
リアルすぎて、現在レスの人にはかなり堪える作品なんじゃないかなと思います。
寧ろBLよりもNLでいいと思うのですが、それだとよくある話になってしまうのでBLにしたんでしょうかね。

この作品は読むのが物凄く大変でした。
一顕と整のどちらが発した言葉なのか、どちらの行動なのかが分かり辛く、更に現在と現在の間に突然挟まれる過去の回想シーンで混乱し、前に戻って再度読…

3

『ミッドナイト・ビギニング』ペーパーバック1&2連続刊行記念一穂ミチ書き下ろし小冊子 特典

stoicisme(est impossible)

新聞社シリーズ番外編総集『ペーパーバック』の
2巻連続刊行記念の全員プレゼント小冊子。
こういうのって、すっかり忘れた頃にやってくるのが慣例だが
締め切りからわずか1ヶ月で届くという早業に、まずは拍手。

登場するは『off you go』の二人。
16Pの短い話の中に、新聞社シリーズらしい小ネタやスパイス、
密らしい、良時らしい、描写が盛り込まれ、
そして、この二人の切っても切れ…

4

さよなら一顆 小説

一穂ミチ  草間さかえ 

「萌え」という部分で評価するなら・・・

個人的に普通のサラリーマン同士の日常のお話に最近とにかく飢えていて、購入前にあらすじを読んで、やった!と思いました。
ですが、他の方がレビューで書いていらっしゃるように、名前の部分。二人のフルネームをまず頭にたたきこんでから読み進めないと、ちょっと戸惑います。これは間違いないですね。一穂さんが意図的にそうやって書かれていることはわかるんですが、読者としては少し入りづらい部分がありました。もうちょ…

1

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

優等生すぎるのかなぁ。

このお話には、暗に変化球を望んでいたような気がします。もしかしたら、ハッピーエンディングでなければ読後感がより良い方に変わっていたかもしれないけれど、かくあるべく完成されているわけでして。BLはハピエンでなければならないというのは、なんというか…時に一読者にとって譲れない何かをスポイルしてしまうきらいもあるというか…。好みの問題なのでしかたありませんけど。

大学で出会った暁行と遙の物語。遙の…

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