イエスかノーか半分か(3) おうちのありか

ouchi no arika

イエスかノーか半分か(3) おうちのありか
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神255
  • 萌×221
  • 萌16
  • 中立4
  • しゅみじゃない7

59

レビュー数
36
得点
1411
評価数
303
平均
4.7 / 5
神率
84.2%
著者
一穂ミチ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
竹美家らら 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
イエスかノーか半分か
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784403524028

あらすじ

局アナとアニメーション作家。
仕事も順調、恋も順調な計と潮だったが、ある日、計に衆議院立候補の噂が立つ。
身動きがとれなくなった計は……?

表題作イエスかノーか半分か(3) おうちのありか

都築潮、アニメーション作家
国江田計、旭テレビアナウンサー

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数36

計も、潮も、二人の関係も、次のステージへ。

『イエスかノーか半分か』、シリーズ第3弾。

同人誌『なんにもいらない』(大好き!)で計の実家に行った二人を読みながら
頭の端っこの方で、この語りたがらない潮の背景って……?と思ったものだが、
今回はそれを巡って、またまたビックリするような展開が待っていました。
ハイブリッド計発進!って感じ?(ただし期間限定w)


実は潮は由緒正しい政界の大物の御曹司!
様々な事情で彼は実家と殆ど縁を切った状態だったのですが、
連れ戻そうという動きが起き、まずは計の周りに影が見え、
潮の仕事が妨害され……

ひょうひょうとして、いつも計をおおらかに支えていた潮が
計のことを想うが故に見せる弱気。
が、ここで、表でも裏でも、ブラックでもホワイトでもない計登場!
端正な表の顔で理路整然と、裏の毒を全開に牙をむく、
ブーストがかかった黒白MIX「国江田計」の格好良さときたら!
潮も読者も惚れ直さずにはいられない。

そして、潮奪還の後のノリに乗って、エロエロなH。
ああ、なんと二人とも可愛いんだ!


最後の心に暖かな灯がともるような手形のエピソード。
敵役だった父にも、それなりの過去や思いがあることが
ちゃーんとさりげなく記されて、優しい眼差しで世界が包まれるところが
作者らしい。

かつて幸せな家族が暮らしたおうちで、
これから二人のしあわせな時間が始まります。

12

読めて幸せ

楽しみに楽しみにしていた1冊。読み終わって驚いた。
計に衆院選出馬の噂が立ち不自由な生活が強いられ、潮の仕事のキャンセルが続くというあらすじから想像していたのとは全く違う展開だった。作者の頭の中でこの世界はどこまで創られているのかと衝撃を受けた。
ただのおとぎ話としてのBLで終わらず、現実をどこまで取り入れるのかの匙加減が最高に上手だと思う。この続きも期待したい終わり方。読めて幸せだと感じている。
出来たらアニメイト特典の小冊子付きをおススメしたい。こんな素敵な物が付いてくる事に感謝。

11

どこにも行かない

 「捕まえてて」二人してしたたか飲んで、笑って、いちゃいちゃして、いつもとなにも変わらない日常。冗談の合間にふと紛れ込ませるようにして潮は言った。もしかしてもうその時にはどこかで覚悟を決めてたのだろうか。遠からず、この手を離さなければならない日がくることを。
 
 「どこにも行くな」――前作で、一時「迷子」になった計を抱き締めてこう言ったのは潮でした。本作では立場が逆転します。今回の計の役どころは、悪漢に攫われた姫(=潮です。姫というには少々嵩高いけど)を奪い返しにゆく勇者、なのです。

 好きなことをなりわいにして、権威や権力にこびず屈せず、誰より自由に生きているように見えた潮。でも実は彼の首には、一般人には想像もつかないほどの重い枷がはまっていました。あまりに重すぎて、一番身近な計にすら、その存在をうち明けられなかったくらい。15で生家を飛び出して、どうにか今の居場所を確保するまで、独りで闘ってきた潮。決して才能と運を武器に、楽々と世を渡ってきただけの極楽とんぼじゃなかった。なのに15年たった今になって、振り切ったはずのしがらみに、再びからめとられてしまう。しかも今度は、彼にとって一番大切なものを人質に取られて。

 二言目には「好きでここにいるわけじゃない」「いますぐやめてやる」というくせに、ほんとは誰より仕事が好きで、向いてもいて、どんなに悩み弱っていても、眼の前にネタが転がってくれば考えるより先に体が動き、声が出てしまう。そんな「アナウンサー国江田計」を誰より理解し、愛しているからこそ、みすみす失わせてしまうことは潮にはできなかった。だから守ろうとした。もう一つの大切なものである、クリエイターとしての自分を諦めることで。「ものつくってなきゃおまえじゃねーよ」うれしいはずだった計の言葉がどんなに胸を刺しても。

 潮を奪った敵の全容が明らかになるにつれ、その強大さに戦慄する計。現職の与党国会議員で、いずれ国の最高ポストに上り詰める可能性だって十分ある実力者にして、潮の実父。まともに戦って勝てる相手ではない。でもそこは計、窮地に追い込まれるほどに妙な底力を発揮する。金と権力を振りかざす相手に対して、計の武器は「アナウンサー国江田計」としての看板と、圧倒的な喋りの力。ぐさりと人の急所をえぐりつつ、刺された当人があとで思わず吹き出さずにいられないような、おかしな磁力が計の繰り出す罵詈雑言には宿っている。そして一歩も引かない。なにせ相手は海千山千。一瞬でも弱気を見せれば呑まれてしまう。だから攻めて、攻め続ける。シリーズ三作中、計のオトコマエ度数が最高に跳ね上がった瞬間でした。

 潮の家を一夜にして更地にしちゃうくらいの力と執着を見せつけたラスボスにしては、少々その退場の仕方はあっさりしすぎたきらいもありますが、計の全開のおとこ気に免じてそこは眼をつぶりましょう。更地の前に立って、「悲しいよ」とやっと計に素直にさらけ出す潮がいとおしい。また少し、二人の関係は変わってゆくのかな。計だって最初からしたらずいぶん変わったよね。強敵と戦うには「まず脂だ」と言いつつ、アナウンサー国江田計の顔のまま、竜起を従えてラーメン屋に繰り出し、極濃豚骨大盛り、チャーシュー増し増し、替え玉付きを完食するなんて、以前なら考えられなかった。
 でもこのシリーズの一番の魅力は二人の絶妙な掛け合い漫才(当然潮がボケで計が容赦なく突っ込む)なので、そこはずっと変わらないでほしい。(個人的には嬌声だけになっちゃうエッチシーンを邪魔くさく思ってるくらい。支持者の方ごめんなさい)

 竹美家ららさんのイラスト、シリアスバージョンだとやや二人のビジュアルが私の思ってるのと違うのですが、トビラのマイク抱えてビールケースに一人立つ計は文句なく可愛い!!毎度本文と同じくらいここを楽しみにしています。

11

のまけいこ

私も竹美家さんのイラストはギャグテイストの時こそ真価を発揮してると思います! 発売前日にTwitterで見た、方向音痴の潮の手を引いて連れ帰る計の絵も今回の二人の関係を現していて、見返してまた笑いました‼︎

タイトルからしてすばらしい

『イエスかノーか半分か』の3巻目。スピンオフではなく同一のCPで3巻目ってちょっとすごいなと思いつつ、それだけ一穂さんにも読者にも愛されている二人なんだとしみじみ思いつつ読みました。

内容はすでに書いてくださっているので感想を。

序盤、いつも通りの漫才のような軽快な掛け合いをする二人に爆笑しつつ読み始めました。二人の仲がより一層深まりもう何年も寄り添った夫婦のような安定感を醸し出す二人にほっこりしながら読んでいたのですが。

中盤で潮の複雑な家庭環境が明らかになります。普段鷹揚で物事に動じない彼に、こんな過去があったことにびっくりしました。前作『世界のまんなか』では記憶喪失ネタでしたし、『おうちのありか』ではこうくるか!というちょっと現実離れした話しながらも、さすが一穂さんというべきか、きちんと伏線が描かれているのですんなり話に入り込めます。

潮が自分の置かれた状況を計に説明することなく黙って計から離れたらどうしようとちょっとドキドキしながら読みましたが、きちんと説明したうえで、でも計との別れを決意した潮の健気さにウルっときました。それだけ計のことを愛しているんだな、と。

けれど今巻は計の男らしさに胸を撃ち抜かれました。
潮の『計ならできる』の言葉を支えに、仕事も、潮を取り戻すことも、どちらも手放すことなく踏ん張る彼がめっちゃかっこよかった。潮を取り戻すために手札を余すことなく利用しようとする彼のはったりもかっこよかったし、彼の蓄積された知識の多さにもしびれました。
計の、心中で毒舌をはく「俺さま」な態度が賛否両論わかれるキャラかなと思うのですが、今巻はその雰囲気がうまく生きていてただひたすらかっこよかった。

脇を固める登場人物たちも非常に人間味あふれるキャラ達でとてもよかった。最後の「3人の手形」のところなんか思わず泣けた。所々で出てくる、こうした優しい雰囲気が一穂さん作品の魅力の一つなんだと思いつつ。

タイトルも良いよねえ…。読み終わった後でタイトルを見直すと、その深さがしみじみ伝わります。竹美家さんの描かれる優しい雰囲気の挿絵も作品になっていてとてもよかった。1巻目から見直すと表紙の二人の表情が徐々に変化しているのがなんともニクい。そして素敵。

このシリーズの中で一番好きな作品になりました。

11

計が男前!

いつもだったら、計がぐるぐるしてるところを、潮が太平洋ばりの包容力でもって支える。キャンキャン騒ぐ計を潮がすっぽり抱っこする。
二人の関係はそうやって安定していると思っていましたが。が。
今回は、珍しく潮がグラグラしております。

突然、計に衆院選出馬の噂が流れる。
一方 潮は仕事を立て続けにキャンセルされる。
実は両方とも、潮を実家に戻し、後を継がせようと企む父親(国会議員)の仕業。
潮と計の関係、計のプライベートの姿を知られ、それをネタに脅される形で
潮は長年絶縁状態だった実家に戻り、父親の意向に従います。
しかし、計が!かっこよく!救出に来るのです!
計らしく頭と口で勝負しに行きます!
今の立場を捨てず、かつ潮を取り戻す方法でもって、見事潮を奪還します。

しかし潮の父親が、あれですんなり諦めたのがちょっとあっさりしすぎ
じゃないかなーと思ってしまったのですが。
計が出馬したら計に本気で負けると思ったの?
別にそこまで潮に継がせたいわけじゃなかったのかな?

これまで潮の飄々とした印象が強かったので
今回、潮に対する見方がちょっと変わりました。
一人で背負い込んで解決しようとしちゃう人なんだね。
計は心を許した相手には、まるっと明け渡してしまえる。頼りきってしまえる。
反対に潮は、人に頼ることをしない。プライドとかそういうことではなく
性格の問題で。
計を大切に思うからこそ、計がいざとなったら今の立場を捨て
自分を選んでくれることを知っているからこそ、計に迷惑をかけたくない。と
計の元から離れてしまえる。
計は潮を大切に思っているからこそ
どんなことをしてでも一緒にいる方法を考える。
2人共の思いが理解出来るだけに、切ない気持ちになりました。

潮は幼少の頃、両親からの愛情を感じられない生活をしており
結果 家を出てしまいますが、その潮の両親も完全に“嫌な人”ってわけでは
なかったのが救いでした。
潮も物心つく前までは両親と3人で、政治云々とは関係ない穏やかな生活を
送っていて、特に父親は絵を描いていた。
それが国会議員である潮の祖父と後継であった潮の叔父の死によって
次男である潮の父親が跡を継ぐことになり、潮の母も愛する夫のために
よき“政治家の妻”であろうと無理をしてしまう。
周りの環境のせいで両親は変わらざるをえなかったけれど
潮はちゃんと愛されていた。その事実がわかって救われました。
何年後か何十年後か、誉と潮(西條も居てもいいよ)で酒を酌み交わすことも
ありそうな気がします。

今回、計が素直で可愛かったです。
素直に「行くな」とか「お前がいるから、何でもできる、何でも頑張れる…
ひとりじゃできないよ…」とか。
ツンデレのデレの部分が、今回特に可愛かったです。

あとは、やっぱり潮と計の漫才のような掛け合い。
毎度のことながら最高です。

おまけのSSペーパー「カントリー・ロード」と
アニメイト限定の書き下ろし小冊子「はつなつの星座」はもちろんですが
一穂先生のnoteで公開されている
「おうちのあかり」(『おうちのありか』こばなし)も是非読んで欲しいです。
涙出そうになりました。

10

今ならハムスターとケンカしても負ける

BL歴が長いですが、レビューをはじめて書きます。
こちらを読んだ後、ふたりの出会いやあれやこれやを読み返したくなり
①巻からまた読み直しました。
同人誌もオークション等に手を出し、散財してしまいました…。

①と②は全体的に潮の抱擁力がはんぱなくて
いつも腕広げて待っててくれるような安心感があったけど
今回の巻は、潮さん不安定です。
そして、あのツンデレで不器用な計が、
成長していて男らしく頼もしく感じました。
これは、もう惚れ直すなぁ、潮一生手離せないなぁと思いました。

あと、ときどき出るコメディタッチな言葉に笑わせてくれます。
「今ならハムスターとケンカしても負ける」←クスッと笑いました。
好きですこのフレーズ。

最後の方の、壁に潮と潮母と潮父の手形が並んで残っていて、
ぐぐっと喉にせり上がるものがきて胸が熱くなり泣きました。
家族3人だけの世界で仲睦まじく暮らしていた時があったんだね。
もし、潮の父が政治の世界に入らずに
画家として絵を描き続けていたら、
どんな家庭になっていたんだろう。
考えても仕方がないけど、
お父さんとの距離はもっと近かったんじゃないかな。

そして、設楽さんや麻生さんが素敵すぎる。
本当に困ったり行き詰った時に、
ちゃんと気付いてくれて放置するでも、
過保護に全面的に助けてくれるわけじゃなく
自分で考えて乗り越えられるようにうまく支えてくれる。
必要なら、矢面に立って上層部から守ってくれる。
かっこよすぎる!

続きがもっと読みたいです。

10

愛おしすぎる2人

 BL小説の中で相手の為を思って身を引く、というのは王道だし、好きな流れでもありますが、その奪還にこんなにかっこよくてこんなに痛快だと思ったのはきっとない!!!

 包容力あって男前な潮は、甘え下手で弱いとこ見せるのがダメで、潮にもこんなところあったんだな、とかわいく愛おしく感じました。
計の周囲にプレッシャーをかけられた事で、政治家の父親の元に帰る決心をした潮。
潮が本気で言えば、計はどんな事でも受け入れてくれるって知ってるから、アナウンサーの計も大好きだから、大事にしてるからこそ絶対に言わない。自分から離れる。
身を切られるような潮の断腸の想いも、大事な居場所がいなくなってしまった計の空虚感も、切なくてたまらなかった。

 でも、いつまでも弱ってないで、潮を取り戻す為に頑張る計はかっこよかった。
ホント、惚れ直しましたね。
奪還後の、ハムスターにも負ける、と言い放った計はやっぱりかわいくて楽しい。
その後のテンポの良いやり取りも、いつもの2人になっていて、その心地よいやりとりがとても楽しくて好き。
えちシーンは、2人求め合っていて充足感あふれてました。

 ふたりの新しいおうちにあった、壁の手形。
昔、何の不安もなく暮らしていた頃の幸せな家族の手形。
2人の手形を添えて、これからは2人で幸せに過ごしていく。
なんだかラスト、切ない想いがプラスされてじんわりしました。

10

計がかっこよかった

これまでの文庫本、同人誌であまり触れられてこなかった潮の家族や育った環境にスポットが当たっています。何かあるんだろうなとは思ってましたが、思いのほかシリアスで途中どうなるんだろうとハラハラ。それだけに終盤の計の啖呵が痛快でした。1~2巻は仕事を頑張る計の姿に感じるものが多く親近感が湧く物語でしたが、3巻は話のスケールが大きくてこれまでとはちょっと違った印象。でも大事なものを守るために頑張る計がかっこよかったです。
仕事面ではアナウンサーとして欲が出てきて、周囲の人との関係の築き方にも変化が出てきた様子。もし次があるなら仕事面での更なる成長物語を読んでみたいかな。

9

計はスーパーヒーロー(★ゝω・)b

僭越ながら、2巻の方にもレビューを書かせて頂きました。その際2巻は試練の巻である旨、評しました。ですがこちらの巻の方こそ、人生のターニングポイントとも言うべき、もっとずっと過酷な試練の巻だったのだなあと、ただただ感慨を深く致しております。

ページの中頃までは特に事件らしい事件も起こらず、物語は淡々と進んで行きます。もちろん何一つ事件が起こらなかったというわけではありません。今まで順調だった潮のお仕事ですが、なぜか相次いでキャンセルに見舞われ続けることになります。また計の突然の衆議院立候補の噂です。この噂のお陰で、計は記者に後をつけられる危険性が出てしまい、以前のように変装をして潮に会いに行くことが困難になってしまいました。けれども計が出かけずとも、潮が会いに来てくれます。また、計はホントにその気がないのですから、いつかは解決する問題です。

それゆえうっかり油断をしておりました。そう!限りなくハードな試練、それは中盤をちょっと過ぎたころに起こりました。大した事件もない「前半」と思っておりましたが、何のことはない、伏線が山ほどちりばめられていたのですね。

なんと潮が今までのマンションを引き払い、実家に帰ってしまうのです。ウソ……(l|゚Д゚l|l)……ッ!!! それは大物政治家(潮の父親)が二人の仲に気付き、それをネタに自分の後を継がせようと画策したことに端を発します。例の計の噂も、計のことを探ろうとその秘書が動いたために、周りが「すわ、政治家に転身か」とばかり騒ぎ立てたことによるものでした。決して潮の父親がわざと流したものではないと知り、そこはホッとしました。ここではあまり良い印象のない潮の父親。ですが決して悪い人ではなく、それどころか哀しい人だったのだと分かったため、いつかは和解できると良いなと思ったからです。

ところで二人の愛の大きさ、愛の力、愛の深さの前にあっては、どんな大きな権力も太刀打ち出来ません。皆様のレビューにもあるように、潮を取り戻すべく計は決死の覚悟で立ち向かいます。潮の父親に向かって、「自分たちの仲を裂くというなら、同じ選挙区から立ってやる」と長広舌をふるった計。ホント眩しくてカッコ良かったです。大物政治家を前にしても物おじしません。その気迫たるや鬼気迫っておりました。計だったらやる、もしも話し合いが決裂したならきっとやる。それくらいのド迫力でした。パァァァ━━o(*`Д´*)○━━ァァンチ☆たぶん潮の父親もドエライ「ライバル出現」と思ったのでしょう。この後すぐに二人は無事解放されたのです。

でも頑張ったのは計だけではなく、潮だって同じです。潮が何の反抗も示さず父親の元に赴いたのは、計を守る為だったのですから。一旦はサヨナラをするかに見えた二人の、こんなやり取りを思い出しました。
潮「俺、お前にだけは迷惑かけたくねーの。何百回も考えたけど、それはやっぱ無理だ」
計「俺はお前にだけはどんな迷惑もかけるつもりですけど?」
計は潮に、迷惑の質が違うと諭されますが、こんなやり取りがとても楽しく、そして感動したものです。潮は計に迷惑をかけたくない、その一心だったのですねぇ。アナウンサーとしての計を誰よりも理解し、愛している潮。実家に戻ることによって、ひとまず計の保身を図ったのでしょう。潮の愛の力も、計に負けず劣らず強いですよね。

二人は一対にすると円になるという勾玉の片割れ同士なのかもしれません。二人で一つ。これからも続くと良いですね、このシリーズ。取りあえず今はお腹いっぱいです。長々とお読み頂き有難うございました<(_ _)>

9

好きな人の居る場所

二重人格毒舌王子、囚われのお姫さま(潮)を取り戻すべく頑張る、の巻です。

とにかく計がかっこよかった。
潮と引き離され、ショックで真っ白になっているのに仕事を投げ出さないところ、そこから着々と潮を取り戻すべく動き出すところ。
普段プライベートではだるだるなのに、いざとなったら人脈と知恵とハッタリを駆使して戦う姿には、潮ならずとも惚れてしまいます。

2巻もそうでしたが、この作品の、ほんの少し停滞したあとに怒涛のように物語が動き出すところが好きです。この3巻で言えば、計がこってりラーメンを食べたあたりから、潮を連れ帰るまでの部分。
ドキドキワクワクさせられるし、手に汗握ってページを追う感じが気持ちいいです。痛快かつ爽快。
すごい政治家と激戦を繰り広げた末に、ハムスターと戦っても負けるくらいにクタクタになっちゃった計にきゅんとしました。

エロも、もうくっついてしまっているのでややマンネリ感が…と思っていたら、計さんまさかの中イキ。ちょっと滾りました。
いやー、楽しかったです。個人的には2巻より3巻のほうが好き。

8

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