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待ちに待っていた番外編第3段!
発表済みの同人誌では、竜起と深、設楽と相馬メインの話もいくつかあったので、それらも入ってくるのかなあと思っていたのですが、本作はあくまで計と潮メインです。
相変わらずな彼らのくすっと笑っちゃうような小ネタや、カップルらしい姿もちゃんと描かれていたのですが、今回は潮と計が出会う前、親の話などもあり、弾むような楽しさだけではない、苦さやちくっと刺さった心の棘、シビアな現実…などシリアスな話も割と多かったように思います。
特に潮に関しては、今までは二重人格的な計を手のひらで遊ばせられる器のでかい男という側面が主に描かれてきたけれど、本編3巻を経て本巻では彼の過去を含めた複雑な人間性が明らかになってきたなと感じます。
一般的にはスピンオフって、本編終了後のおまけで終わっちゃうことが多くて、なんなら読まなくても全く問題がない作品も多いけれど、このOFF AIRにおいては、本編と同様に、ちゃんとキャラたちがそこで息して生活していて歩みを進めています。
特に今回は時間軸でいうと本編最新刊である「つないで」以降の話もあり、2人の今後のキャリアについてや番組改編についてもちらっと語られていたりしたので、読み終わったばかりなのに早くも本編の続きが読みたくなりました。
このシリーズ、無類に面白いラブストーリーというだけでなく、お仕事小説としても面白く、さらには巻を重ねるごとにキャラ一人一人の人生の話としての広がりも出てきていて、どんどん魅力を増していくところがすごい。
今回脇役に回った他のカップルたちも気になるところなので、本当に続きが待ち遠しいです。
読めば読むほど、もっと読みたくなる罪作りな巻でした。
特典小冊子や同人誌などを集めた短編集第3弾。
だいたい読んだことがあったのですが、
一部手に入れられなかったものや、書下ろしもあって大満足でした。
二人の両親のことや、二人が出会う前~相馬さんが番組に加わって以降まで、
時系列が入り乱れてつながっているので、誰か年表作ってほしい~!
あの時、実はどう思ってたの?の別視点も出てくるので、
本編と読み比べると楽しい。
個人的には、なっちゃんの仕事ぶりを計がちゃんと認めてるのが嬉しかったです。
一穂さんの頭の中ってどうなってるのかな。
本編を書き上げてからもう何年も経ってるのに、
破綻なく「あの時の別視点」を生みだせるってすごくないですか?!
書下ろしでは、番組改編の兆しが出てくるところで終わってるけど、
計が夜ニュースを卒業して、”二番手“ではなく自分の番組を持てるように
なるのかな、なんて妄想してます。
でもそうすると竜なつや設楽相馬との絡みがなくなっちゃうから、ないか・・・。
まだまだ続きが読みたい。
一般誌での執筆が主になられるんだろうけど、
たまにはイエスノーも書いてもらえると嬉しいな。
首を長くして、いつまでも待ってます。
一穂作品の中でも人気の高い『イエスかノーか半分か』の、同人誌や特典小冊子、ペーパーなどの番外篇を集めた『OFF AIR』。今作品はその『OFF AIR』の3巻目。
本だけの通常版と同時に、2020年の12月に公開になった劇場アニメ「イエスかノーか半分か」のDVDがついた特装版も同日発売になりました。映画の方は見ていなかったので、当たり前のように特装版をお買い上げしました。
『イエスかノーか~』と同じく、潮と計の爆笑必至のコミカルなやり取りに始まり、竜起との掛け合い、かと思うと二人のエチエチな濡れ場、と、今巻もめちゃめちゃ楽しい番外編でした。今巻しみじみ思ったのは、計の母ちゃんて最高だな!ってこと。素敵な女性です。
というか、計と潮の両親の馴れ初めのエピソードが収録されていて、出会ったとき、恋に堕ちて付き合い始めたとき、結婚したとき、子が生まれたとき。そういう時系列が順に追って紡がれていて、そこから今の計と潮という人物が成り立ってきたんだなあ…、と思ったりしました。
番外編集、ということで、『イエスかノーか~』と物語がリンクしているのでそれも面白くってめちゃめちゃ萌えました。やっぱり最高な番外編集だな!と思う神作品でした。
「イエスかノーか半分か」シリーズの同人誌やSSを集めた作品集第3弾です。
OFF AIR 1・2もそうなのですが、番外編集…というにはあまりにもったいない、重要なポイントとなるお話も。
オワリ/国江田さんの頃から最新のものまで時系列はいろいろ、本編の合間のエピソードや視点違い(福男選びの計視点は笑いが止まりません)、小ネタなど盛りだくさんで、シリーズを読まれて好きな方には必読の書となっています。
特典のSSまでは網羅しきれていないものもあるので、こうしてまとめていただけるのはほんとにありがたい。
潮×計、ふたりはもう絶対安定夫夫なので多少の波乱要素はあっても恋愛面では読者は安心して楽しめます。ふたりのコミカル軽妙な会話やツンデレあまあま、えちも健在だし、竜起 なっちゃん 設楽P 栄さん お馴染みの面々も登場してイエスノーの楽しさはよりパワーアップしています。
印象的だったのは、ふたりの両親の馴れ初めや子供のころが描かれていること。こうしてふたりがかたちづくられてきたのだ、ということが伝わります。
国江田夫妻の馴れ初めがすごく”らしく”て(国江田家箱推し)、楽しかったです。正枝最高。
潮はおおらかなスパダリに見えて、深く知るほどに複雑で難しいところがあり、過去を知るたび切なくなります。ほんとに計と出会えてよかったね…計と出会ってくれてありがとう。
ON(仕事面)とOFF(恋愛面)を絶妙な配合で描いているのがこのシリーズの魅力であり、お互いの成長が刺激になって悩みながらもまた成長していきます。
これから先も、人生のステージ、節目をどう過ごしていくのかずっと見守っていきたい気持ち。一生読み続けられる。
ラストの書き下ろしまで読んで、このふたりはこうしてずっと一緒にいるんだろうな、と確かに感じさせてくれる一方で、もしかしてふたりのお話は最後なのもかな…と予感させる気がして(気のせいであれ)、ちょっと寂しい気持ちになりました。
一穂先生、時々でいいので…これからも2人の生活のひとコマを覗かせてくれたら嬉しいです。
同人誌などを追わなくなっていたので、新鮮な気持ちで読むことが出来ました。
何作かは読んだ記憶にありましたが、個別ではなく全体の感想を書きたいと思います。
個人的には国江田さんの言動や思考パターンが大好きなので、今回も国江田さんはこうでなきゃと何度もクスッとさせて貰いました。
今回はそこに国江田さんの両親と潮の両親の出会いから、結婚に至って子どもの名前を付けるまでが対比されて書かれてて、それぞれのパートナーに対する愛情とかが読んでて興味深く感じました。
特に国江田父に感動して大好きになりました。こうやって国江田さんが出来上がったのだと思うと感無量でした。
そして、潮の両親が選択せざるを得なかった運命が切なくて悲しくて、彼らが幸せそうだった描写があっただけに胸が締め付けられる感じがしました。
あれが無ければ潮は苦しめられず、でも国江田さんと出会うことすら無かった訳で…流石としか言いようがないです。
個人的には国江田さんに思いを寄せる女の子の話と、竜起の「福男選び」の裏側のお話が大好きでした。
書き下ろしも良かったので、そろそろシリーズ新作が読みたいかな?